新人社員研修のおすすめカリキュラム16選|研修会社の選び方や成功させる方法
新入社員研修は、入社したばかりの新入社員が会社の一員として活躍できるようになる上で欠かせない存在です。新入社員研修では、社員の職種や企業の業種に応じて自社に最適なカリキュラムを採用することが重要です。この記事では、新入社員研修でよく用いられる主な研修をカリキュラム付きでご紹介しつつ、おすすめの研修会社の選び方についても解説します。
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新入社員研修の計画を見直している企業が増えている
新入社員研修は、長らく教育の要として行われてきた重要な研修です。新入社員に今後どのように活躍してほしいのか、自社にとってどのような人材となってほしいのかを考えながら内容を組み立てていくのが一般的です。
最近では、これまで伝統的に用いられてきた新入社員研修の計画を見直している企業が増えてきています。新入社員研修の計画見直しが進んでいる背景について見ていきましょう。
オンライン化が進んでいる
新入社員研修の計画が今大きく見直されつつある背景には、業務のオンライン化が進んだという原因が挙げられます。
リモートワークが普及した結果、報連相の仕方や仕事の進め方など、今まで教えてきた内容が当てはまらないケースも増えてきたため、リモートワークならではのポイントを伝える必要があります。
また、研修自体もオンライン研修が主流となっており、それに合わせてカリキュラムを見直す企業が多くなってきています。
カリキュラムの根本からの見直しをする企業も増えている
新入社員研修の計画を見直している企業の中には、新入社員研修の計画自体を根本から見直している企業も少なくありません。先述したように新入社員に求められる能力は日々変化しているため、新入社員研修の実施目的といった根本からカリキュラムを見直すことは重要です。
加えて、最近ではカリキュラムを根本から見直すのではなく、特定の課題を補うために研修を実施する企業も多いです。ビジネスマナーの向上やITリテラシーの底上げなど、自社に潜在する特定の課題を補う形で新入社員研修を見直すのもよいでしょう。
新入社員研修で実施すべきおすすめ16選・カリキュラム付き
新入社員研修は、今後社員が会社の戦力として活躍していく上で土台となる能力を築く重要な研修です。中堅社員や管理職向けの研修と比べると内容も幅広くなりがちで、カリキュラムも多岐にわたります。 ここからは、新入社員研修で取り上げたい具体的なおすすめのカリキュラムを16つ、見ていきましょう。
ビジネスマナー研修
ビジネスマナーは、業種や業界を問わず求められる、社会人の最も基礎的な能力の一つです。社会人としてふさわしいマナーで取引先や関係者と接することで、気持ちよくビジネスを進めるための土台を作ることができます。 ビジネスマナーは、新入社員研修を実施する際に必ずと言っていいほど取り上げられるトピックです。一方的にビジネスマナーの知識を伝達するのではなく、ロールプレイなどの演習を交えながら研修を実施すると効果的です。 アルーのビジネスマナー研修の概要については、以下で詳しく解説しています。
<カリキュラムの一例>
アルーのビジネスマナー研修の概要については、以下のページをご覧ください。
ビジネスマナー研修の目的や必要な理由について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
『ビジネスマナー研修の目的は?研修内容・厳しい研修を行う理由・背景を解説』
監修者からひとこと |
社会人への意識転換
新入社員の中には、学生として自由度の高い生活を送ってきた社員が少なくありません。一方で一人前の社会人として仕事をこなしていく上では、社会で求められる心構えや立ち居振る舞いを習得することが極めて重要です。 社会人への意識転換も、新入社員研修でぜひ取り上げたいトピックの一つです。モラルやITリテラシーの向上、チームワークの発揮方法など幅広い内容について学びます。グループディスカッションなどで意識転換について話し合ってもらうのもおすすめです。 意識転換については、
- 相手視点で行動すること
- 先輩や上司からの指摘を素直に取り入れ、自己改善に取り組むこと
などのマインドセットも必要になるでしょう。
<カリキュラムの一例>
アルーの社会人への意識転換に関する研修については、以下のページをご覧ください。
社会人の基本100本ノック
仕事の進め方研修(PDCA研修)
どの業種、職種であっても共通として求められる仕事の進め方に、PDCAサイクルがあります。アルーでは、プロフェッショナルの仕事の基本動作を身につけ、相手の期待に応えるためにG-PDCAサイクルを自分から回せるようになることを目指した研修を用意しています。相手が期待する成果を出すためことを目的に、以下のような行動習慣を身につけることを目指します。
- 仕事のゴールを確認する
- 優先順位付けとスケジューリングを行なう
- 協働するメンバー・上司に報告・連絡・相談をする
- 期日までに依頼主が求めるアウトプットを出す
<カリキュラムの一例>
仕事の進め方研修について詳しくは、以下のページをご覧ください。
▼資料ダウンロードはこちらから
監修者からひとこと |
コミュニケーション研修
社会人として仕事をするためには、コミュニケーション能力も求められます。社会におけるコミュニケーション能力とは、ただ単に知らない人と話を盛り上げられる、といった表面的なものではありません。業務に必要な情報を的確に伝えられる、誰かと意見が衝突した場合でもうまく議論を進められる、といった、学生の時とは異なるポイントが求められます。
新入社員研修では、コミュニケーションについても取り上げるとよいでしょう。こちらも意識転換と同じく、新入社員同士でのディスカッションやロールプレイといった実践が効果的です。実践を行った後は、講師からフィードバックを行い、それを基に新たな行動を行っていくというサイクルができると良いでしょう。
<カリキュラムの一例>
アルーのコミュニケーション研修については以下のページをご覧ください。
効果のでるコミュニケーション研修を行うコツについては、以下のページをご覧ください。
『コミュニケーション研修が意味ないと言われる理由は?効果的な研修のポイント』
監修者からひとこと |
ビジネス文書研修
仕事を行う際には、さまざまな場面で文章を書くことがあります。例えば上司や取引先へのメール返信、会議の議事録作成、社内の日報作成といったシーンです。一方、新入社員の中には「これまでにまとまった量の文章を書いた経験がない」「敬語やビジネス用語に不安がある」といった悩みを抱える人も少なくありません。
新入社員研修を実施する際には、ビジネス文書研修も取り上げるとよいでしょう。グループワークとして、お互いに相互の文章を読み合って添削する、といった活動も効果的です。
<カリキュラムの一例>
アルーのビジネス文書研修については、以下のページをご覧ください。
監修者からひとこと |
コンプライアンス研修
コンプライアンスは、近年になってますます注目を浴びている概念です。企業や社員一人ひとりが高いコンプライアンス意識を持つことで、企業の安定的な成長につなげることができます。 一方で、学生時代にコンプライアンスについて教わる機会はほとんどありません。新入社員研修では、企業に関連の深い法律の知識や一般的な社会規範といったコンプライアンスも取り上げるとよいでしょう。単に知識としてコンプライアンスを身につけるだけでなく、法令や社会規範を遵守しようという高いコンプライアンス意識を醸成することが大切です。
コンプライアンス研修について詳しくは、以下のページをご覧ください。
『コンプライアンス研修とは?テーマ・内容・目的と資料の作り方や事例を解説』
監修者からひとこと |
ロジカルシンキング研修
ロジカルシンキングは、一言でいうと「論理的な思考」です。
新入社員によくある課題として、
- 上司に報告する際に話がまとめられず、「結局何が言いたいの?」と言われてしまう
- 分かりやすい議事録が作成できず、何度も書き直す必要がある
といったものが挙げられます。
これらは、情報を洗い出しまとめる力、情報から重要なメッセージを抽出する力などが欠けているが故に起こる問題です。
ロジカルシンキングの能力を伸ばすことでこれらの力を身につけることができるため、ロジカルシンキングも、新入社員研修を実施する際におすすめのカリキュラムです。
<カリキュラムの一例>
アルーのロジカルシンキングの研修について、詳しくは以下のページをご覧ください。
ロジカルシンキング研修の目的や成功させるコツについては、以下のページをご覧ください。
『ロジカルシンキング研修の目的|成功させるポイントについてもご紹介』
監修者からひとこと |
アサーティブコミュニケーション研修
アサーティブコミュニケーションとは、「相手の考えを尊重しながら自分の感情や想いを抑圧せず、自己主張するコミュニケーション」です。近年の新入社員の全体的な傾向として、周りに配慮できる一方で自分自身の意見をしっかりと主張できないという点がよく指摘されます。
アサーティブコミュニケーションについて学ぶことで、相手の意見を尊重しつつ自己主張できる能力を獲得できます。
アサーティブコミュニケーションの能力を伸ばすためには、相手に分かりやすく伝えるための「論理的なコミュニケーションスキル」と相手が受け取りやすいように伝える「感情的なコミュニケーションスキル」の双方をバランスよく伸ばすことが重要です。
<カリキュラムの一例>
アルーのアサーティブコミュニケーションについての研修については、以下のページをご覧ください。
アサーティブコミュニケーションの定義や具体例については、以下のページをご覧ください。
『アサーティブコミュニケーションとは?職場での具体例やデメリットを解説』
監修者からひとこと |
DX研修
DXは、業種や業界を問わず近年急速に注目を浴びている概念です。新入社員研修でDXについて取り上げることで、社員のITリテラシーの向上や全社的なDXの推進を後押しすることができます。
DXについて新入社員研修で取り上げる際には、まず「DXは自分ごとである」と捉える意識を持ってもらうのが極めて重要です。また、新入社員はITやAIといったテクノロジーに対して苦手意識を持っている場合もあります。入社したばかりの段階でDXの基礎知識や考え方を身につければ、会社全体としてのDX推進にもつながるでしょう。
<カリキュラムの一例>
アルーのDX研修について、詳しくは以下のページをご覧ください。
DX研修の内容や研修会社の選び方については、以下のページをご覧ください。
監修者からひとこと |
キャリアデザイン研修
活躍できるビジネスパーソンとなるためには、自分自身で高いキャリア意識を持つことが重要です。将来どのような社員になりたいのか、どのようなライフプランを持っているのかをなるべく早い段階で明確化しておくことで、キャリアに対する意識向上を見込めます。
新入社員研修のカリキュラムの中には、キャリアデザイン研修を組み込むのもおすすめです。受け身ではなく能動的にキャリアをつかみ取る姿勢を持ってもらう上でも、キャリアデザインについて新入社員に学んでもらうとよいでしょう。
<カリキュラムの一例>
アルーのキャリアデザイン研修については、以下のページをご覧ください。
キャリアデザイン研修が必要な理由や事例については、以下のページをご覧ください。
監修者からひとこと |
タイムマネジメント研修
限りある時間の中でパフォーマンスを発揮するためには、仕事のゴールを設定し、タスクの優先順位を付けながらスケジュール通りに業務を進めていく力が求められます。実際に仕事を行う上では、与えられた業務に場当たり的に取り組むのではなく、重要な仕事に取り組む時間を確保したり、納期の遅れが見込まれる際には速やかに業務調整を行ったりすることが求められます。
新入社員研修でタイムマネジメントを取り扱うことで、限りある時間の中で重要なことを成し遂げるために、自分から動いて状況に働きかけていくことができるようになるでしょう。また、マルチタスクな状況においても業務を円滑に進め、生産性高く働くことに繋がります。
<カリキュラムの一例>
アルーのタイムマネジメント研修については、以下のページをご覧ください。
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監修者からひとこと |
ホウ・レン・ソウ研修(報告・連絡・相談)
報告・連絡・相談は、上司や先輩、同僚と協働していくうえで欠かせない、ビジネスコミュニケーションの基本となります。
特に新入社員の内は、業務知識や経験が少ないため、一人では仕事が進められなかったり、ミスをしてしまったりすることがあるでしょう。そこで、新入社員には報告・連絡・相談を積極的に行なってもらう必要があります。報連相を適切に行えば、円滑に業務を進め、ミスを未然に防げるようになるでしょう。
しかし、社会人1年目の新入社員は、忙しい上司や先輩社員に遠慮して報連相を怠ってしまったり、報連相の内容が支離滅裂になってしまったりする可能性があります。
新入社員研修で報連相を取り扱うことで、こまめな報連相の重要性を理解したり、短い時間で相手に伝わるように、簡潔に話したりすることができるようになるでしょう。
<カリキュラムの一例>
アルーの報連相研修については、以下のページをご覧ください。
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報連相研修が必要な理由や成功させるコツについては、以下のページをご覧ください。
『【事例あり】報連相研修を成功させるポイントとおすすめのワークを紹介』
監修者からひとこと |
プレゼンテーション研修
顧客との商談や社内会議の場面、上申、セミナー登壇などあらゆる場面でプレゼンテーションスキルが必要となります。プレゼンテーションを行う際には、このプレゼンを通して相手にどのような行動を取ってもらいたいのかなどのゴールを定め、そのゴール達成に向けたストーリーラインを検討する必要があります。相手にとって分かりやすいようなシンプルなスライド作成や相手の感情に訴えるようなインタラクティブなプレゼンテーションも求められます。
新入社員研修でプレゼンテーション研修を取り扱うことで、相手に納得してもらうための論理的な思考力と、相手を引き込むための立ち居振る舞いや問いかけなどのコミュニケーションスキルも合わせて鍛えることができます。今後、業務で直面する多様なプレゼンの機会に役立てることができるでしょう。
<カリキュラムの一例>
プレゼンテーション研修について詳しくは、以下のページをご覧ください。
▼資料ダウンロードはこちらから
プレゼンテーション研修では、パワポ作成に特化した内容を実施することもあります。パワポ研修について詳しくは、以下のページをご覧ください。
『パワポ研修の内容とは?必要になる職種・研修のポイントを解説』
監修者からひとこと |
問題解決力研修
職場で問題解決をしていくためには、問題の設定、問題の特定、原因の追求、解決策の検討という4つの問題解決のスキルが必要です。また、解決に向けて周囲に働きかけるコミュニケーション能力も必要です。
新入社員のうちから、問題解決能力を鍛えておくことで、指示待ちではなく、自分で問題を見つけられるようになっていくでしょう。
なお、コンサルティングなどの職種においては、入社してすぐに問題解決の能力が求められます。仮に入社してすぐに問題解決能力を求められない職種でも、発生した問題を整理して周囲に相談する癖や、問題に対して根本的な対応を検討するスキルは新入社員のうちから身につけておくのがおすすめです。
<カリキュラムの一例>
新入社員向けの問題解決力研修について詳しくは、以下のページをご覧ください。
▼資料ダウンロードはこちらから
問題解決力が低いことによるデメリットや鍛える方法については、以下のページをご覧ください。
『問題解決力とは|トレーニング方法・鍛えるメリット・基本の3ステップ』
監修者からひとこと |
レジリエンス研修
新入社員は学生から社会人へとコミュニティが変化するなかで、これまで経験しなかった新しい業務を覚え、組織に馴染むことが求められます。また、周囲と協働して業務を進めること、周囲からフィードバックを受けながら行動を改善していくことも同時に求められるでしょう。
このような困難や逆境の多い環境下では、ネガティブな感情・思考になったり、心が疲弊したりする可能性があります。新入社員のうちにレジリエンスを学んでおくことで、ストレスフルな環境でも前向きに仕事をしやすくなります。そのため、失敗を恐れず挑戦し、経験から成長する「経験学習サイクル」を回すことにも繋がるでしょう。
レジリエンス研修について詳しくは、以下の資料をご覧ください。
レジリエンス研修の内容や実施する目的については、以下のページをご覧ください。
監修者からひとこと |
自己改善サイクル研修
自己改善サイクルとは、業務の経験から学びを得て改善を行ない、新しい業務に適用していくというフローを通じて、成長を続けていくためのサイクルのことです。また、成長をし続けるために、自分の気分やモチベーションにも向き合っていく必要があります。
新入社員研修で自己改善サイクルを取り扱うことで、自分の原動力を把握し、モチベーションをコントロールすることができるようになります。また、経験から導き出した教訓を実践に結びつける癖もつけることができるでしょう。
人の成長の7割は直接経験によると言われています。得た経験をどのように活かすか、どのように経験を増やすかが、新入社員の今後の成長に関わってきます。新入社員の早いうちに自己改善サイクルを身につけておくことがおすすめです。
自己改善サイクル研修について詳しくは、以下のページをご覧ください。
▼資料ダウンロードはこちらから
監修者からひとこと |
新入社員研修の目的
新入社員研修の目的は多岐にわたり、自社がどのような人材を求めるかによって変わります。どの企業でもおおよそ共通する目的は、学生から社会人への意識改革、ビジネスマナーの習得、企業理解の促進の3つです。
学生から社会人としての意識改革は特に重要な目的です。多くの新入社員は、学生時代に自由度の高い生活を送っています。一方で、一人前の社会人として働くとなれば、自らの行動に一定の責任を負うことが求められます。そのため、新入社員研修では社会人として働くにあたって必要となるマインドセットの習得を目的の一つとして置いている企業が多いです。
ビジネスマナーの習得は、現場配属前までに行動が定着しているレベルを求められます。身だしなみや挨拶、電話応対の方法などは新入社員研修期間中に完璧になっているよう、現場から求められている企業も多いでしょう。
企業についての理解を深めることも新入社員研修の目的の一つです。企業理念を共有し、自社が何を大切にしていて、どのような言動を社員に求めるのかを伝えましょう。組織構造や部署ごとの役割を明らかにして、配属後に業務を進めやすくすることも重要です。
新入社員研修の目的について詳しくは、下記の記事もご覧ください。
『新入社員研修の目的とは?目標の決め方や必要なカリキュラムを紹介』
新入社員研修の期間
新入社員研修の期間は、職種やプログラムの目的によって異なります。
たとえば、事務系の職種は1ヶ月前後のケースが多く、技術系の職種は2〜3ヶ月前後が主流です。
プログラム別だと、「社会人としての意識改革」や「コミュニケーション研修」、「ロジカルシンキング研修」などは1~2日間で実施することが多いです。
一方、配属までに実践できるレベルまで身につける必要のある「ビジネスマナー研修」は、2〜3日かけて知識のインプットと実践を繰り返すケースが多いでしょう。
詳しくは『新入社員研修期間の平均は?研修期間を決めるときのポイント』の記事をご覧ください。
監修者からひとこと |
新入社員研修は内製と外部委託のどちらにすべきか
研修を行う方法には、会社内で計画・実施する「内製」と、外部の研修会社に依頼する「外部委託」の2つの選択肢があります。それぞれに利点と欠点が存在し、どちらが優れているかを一概に言い切ることはできません。そのため、研修を行う際には、それぞれの方法を比較し、求める内容に対してどちらが適しているかを検討する必要があります。
それぞれのメリット、デメリットをご紹介します。
なお、新入社員研修を外部委託すべきかどうかは以下の記事でより詳しく解説しています。
『新入社員研修は内製か外部委託か?メリット・デメリットと外部委託先の選び方を解説』
新入社員研修内製のメリット
内製のメリットには以下の4点があります。
- ノウハウ蓄積の機会
- 受講者・講師のスキルアップ
- 修正・改善を柔軟に行なえる
- 業務に適した研修
研修内製化により、研修関連のノウハウを社内に蓄積できます。教材管理や受講者のモチベーション管理などのノウハウが蓄積され、毎年研修をブラッシュアップすることができます。
また、社内の人材の中から講師を選抜し、研修を担当してもらうことで、講師自身のスキルアップが期待できます。講師には、コミュニケーションスキルやファシリテーションスキルが求められるため、受講者だけでなく講師となる社員もスキルアップすることができるのです。
研修講師に求められるスキルや選定方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
『研修講師に求められるスキルとは。講師の選び方や研修を成功させるポイント』
研修内容の修正や改善を迅速かつ効果的に行えることも大きなメリットです。外部委託した場合、修正するには費用が発生することがほとんどです。また、研修会社の中には決められたパッケージを販売しているため、教材の修正ができないところもあります。
内製で新入社員研修を企画すれば、教材やカリキュラムを柔軟に変えることができます。
同時に、自社の実務を理解した人材がプログラムを作成するため、業務に直結した研修プログラムを提供できます。経営戦略や現場の課題に密接に連動するプログラムを開発することができるでしょう。
内製で新入社員研修のカリキュラム設計を行う場合、以下の記事もご参照ください。
『新入社員研修のカリキュラムの作り方、取り入れたい教育方法と内容例をご紹介』
新入社員研修内製のデメリット
内製にはメリットと同時にデメリットも存在します。研修内製化のデメリットを3点紹介します。
- コストがかかる
- 講師育成が難しい
- 研修プログラムの構築が難しい
研修を内製化すると、プログラム作成や講師の確保、当日の運営、受講者へのアンケートなどをすべて社内で行う必要があります。したがって、時間的なコストが外部委託の場合より大きく上昇します。
また、研修内製化に際しては、社内から講師を選出し育成する必要があります。実務において成果をあげている社員が、必ずしも講師に適しているとは限りません。講師に求められるスキルは多種多様であり、すべてを備えている社内人材はなかなかいないでしょう。
内製で研修を実施する場合、講師のスキル不足により効果の乏しい指導を行ってしまう危険性があります。指導の手法や効果的なコミュニケーション技巧など、講師に求められるスキルの獲得が難しいことに留意すべきです。
講師に求められるスキルや講師に対しての育成については、以下の記事で詳しく解説しています。
『研修講師に求められるスキルとは。講師の選び方や研修を成功させるポイント』
研修内製化では、研修プログラムの設計から始める必要があります。しかしながら、有効な研修プログラムを構築することは容易ではありません。経営課題の分析から出発し、パフォーマンスの評価や課題の特定、スケジュール調整や教材設計など、研修を実施するまでにするべきことが非常に多いです。
内製の経験が浅い場合、自己流のプログラムになってしまって効果をあげられなかったり、効果測定ができず「やるだけ」の研修になってしまう可能性があります。
なお、研修プログラムの構築方法や流れについては、以下の記事で詳しく解説しています。
『研修企画の考え方や流れを徹底解説!「やるだけ」の研修は卒業しよう』
研修内製化の選択にあたっては、これらのデメリットについて慎重に検討しましょう。組織のニーズやリソースとのバランスを考慮することが重要です。
研修内製化のメリット・デメリットについて詳しくは、以下のページをご覧ください。
『社員研修を内製化するメリット・デメリット|成功のポイントや流れを解説』
監修者からひとこと 新入社員研修の内製のデメリットは3つあります。1つは、スキル研修の場合、スキルを体系化できかつ日々実践できている社内講師をアサインできない場合、どんなに研修プログラムが良くても講師面で学びが深まらないことがあります。2つ目は、講師がよくても研修プログラムが座学中心で演習がないことにより、研修中に受講者が体験できずインプットで終わってしまうことです。3つ目は、最近のZ世代の特長を理解した講師または研修プログラムになっていない場合、研修は実施されていてもZ世代にとって学びが深まらないことに繋がります。 |
新入社員研修外部委託のメリット
研修を外部に委託するメリットを3つご紹介します。
- 専門的な研修を手軽に受けることができる
- 人事部の工数を削減できる
- 助成金の恩恵を受けられる可能性がある
外部委託の研修の大きな利点は、専門的な研修を手軽に受けることができる点です。例えば、ITスキルの研修を考える際、業界の専門家による講義を受けることで、最新の技術トレンドやITの活用方法について理解することが可能です。こういった専門的な知識を外部から取り入れることで、組織全体の知識ベースを充実させることができます。
また、研修を外部に委託することで、準備作業を最小限に抑えながらスムーズに研修を進めることができます。研修の企画、プログラム設計、講師の選定と育成、会場の手配など、煩雑なタスクを外部に任せることで、社内業務への影響を最小限に抑えながら効果的な研修を実現できるのです。
研修後のフォローアップも外部に委託可能なケースが多く、人的コストを節約しつつ、忙しい期間でも研修を実施できるでしょう。
最近では、厚生労働省が提供する人材開発支援助成金や、各地域で提供されるオンラインスキルアップ助成金など、外部委託の研修に利用できる助成金が増えています。こうした助成金を活用できることも、外部委託の研修の魅力の一環です。
新入社員研修外部委託のデメリット
研修を外部に依頼する場合に留意すべきデメリットを紹介します。
- 自社に合ったテーマがない場合がある
- コストがかかる
- 自社独自のノウハウを教えられない
外部に依頼する研修は、通常、事前に用意されたカリキュラムに従って進められます。そのため、自社にピッタリのテーマが提供されていないことがあるかもしれません。また、自社に合う研修テーマが見つかったとしても、実際のプログラムが社風や状況に適しているかは検討が必要です。
一部の研修会社は、カスタマイズやオーダーメイドでカリキュラムを提供しています。こうしたサービスを活用しながら、研修が自社に合ったものになるよう、配慮することが大切です。
また、外部に研修を依頼すると、内製で作るよりもコストがかかる可能性が高いです。教材の制作費や講師料、アセスメント費用など、様々なコストが発生します。
その分、質の高い研修を行えることにもつながりますので、自社の課題や状況を考慮してどこまで外部委託するか考えるとよいでしょう。
加えて、自社独自の知識やノウハウを伝えたい場合、外部委託は適していません。
自社の独自性を大切にしたい場合は、外部研修と内製研修を組み合わせるアプローチも検討してみましょう。ビジネスマナーなど一般的な知識は外部委託の研修で学んでもらい、企業理念や業界知識は内製で提供するのがおすすめです。
監修者からひとこと |
新入社員研修を行っている会社を選ぶポイント
新入社員研修を実施する際には、研修を内製するのか、外部へ委託するのかを選択する必要があります。どちらにも一長一短がありますが、研修の質が担保できる外部委託を選択する企業も少なくないでしょう。
新入社員研修を外部委託する際には、どの会社に委託を行うのかが極めて重要です。新入社員研修を行っている会社を選ぶ際のポイントについて紹介します。
料金
第一に着目しておきたいのが、新入社員研修を行う際に発生する料金です。新入社員研修の相場には幅がありますが、一般的には以下の金額が相場となります。
- 公開講座に参加する場合:1人あたり3〜10万円程度
- 講師を招いて実施する場合(1クラス20~30名程度の場合):1日あたり30〜80万円程度/クラス
ただし、一概に上記金額以上だから高い、と考えるのではなく、料金の内訳を確認するようにしましょう。研修の料金には、講師費用、サポート講師費用、研修教材のカスタマイズ費用、受講費用(=一人当たりの受講費×受講人数×実施日数)、アセスメントツール使用料などが含まれます。
行いたい研修や、フォローの有無など、自社のやりたいことと合わせて考える必要があります。
受講期間
新入社員研修を実施する場合は、研修の受講期間についても確認しておきましょう。一般的な新入社員研修の場合は、1〜2週間かけて行う研修を継続的に受講することになります。大企業の場合はこれよりも長いことが多く、1ヶ月程度の新入社員研修が主流です。
自社に必要なテーマを洗い出し、必要な受講期間を算出しましょう。
1日に行う研修のテーマは、1~2テーマにしておくことがおすすめです。多くのテーマを詰め込み過ぎてしまうと、受講者の集中力が切れてしまったり、内容がごちゃついてしまい定着が遅くなる可能性が有りますので注意が必要です。
受講方法
受講方法も、新入社員研修の会社を選ぶ上で着目しておきたいポイントです。例えば新入社員研修でビジネスマナーについて学んでもらう場合、単に知識を身につけるだけの座学では不十分でしょう。ロールプレイやディスカッションなどを含んだ、インタラクティブな研修を選択するのがおすすめです。
また、オンラインで実施するのか対面形式で実施するのかなど、研修形態にも差がある場合があります。新入社員研修で身につけてもらいたい知識と照らし合わせながら、研修会社の提供している研修の受講方法を精査していきましょう。
実績があるか
新入社員研修の質は、会社の教育実績そのものを大きく左右します。新入社員研修を外部委託する際には、委託先の会社に十分な実績があるかどうかもチェックしておきましょう。
例えば、複数クラスで研修を開催した実績があるかどうかは確認しておきたいポイントです。複数クラスで開催した実績がないと、講師の質を揃えるなどの対策が取れず、クラスによって学びの内容がバラバラになってしまう可能性があるためです。
また、オンライン研修の実績があるかも確認しておきましょう。オンライン研修の実績が少ないと、機器トラブルなどに対応できず研修が予定通り実施できない可能性があります。
大規模な会社ほど内部でPDCAサイクルが回っており、研修の質が継続的に改善されている可能性も高いです。価格帯との相談にはなりますが、委託する会社の実績にも注目するとよいでしょう。
カスタマイズ性やフォローがあるか
業種や業態によっては、新入社員研修で独自の内容を身につけてもらいたいケースもあるでしょう。また、自社で既に新入社員研修のカリキュラムがある程度形になっているため、それを利用した新入社員研修を実施してもらいたい場合もあるかもしれません。
新入社員研修の委託先を探す際に着目しておきたいのが、研修のカスタマイズ性です。会社によっては、教材の内容や実施スケジュールなどを細かく調整してくれるところもあります。
まずはプログラムが研修会社独自のプログラムか、外部プログラムかを確認しましょう。
外部の研修会社と提携して、多様なプログラムを提供している研修会社もありますが、この場合はカスタマイズができないことが多いです。
研修会社独自のプログラムの場合は、カスタマイズがほぼない会社もありますが、
- 講師や営業担当によるカスタマイズを行ってくれる
- カスタマイズ専任担当によるカスタマイズを行ってくれる
という会社もあります。
自社に合ったカスタマイズをしっかりしてほしいなら、カスタマイズ専任担当がいる会社がおすすめです。
また、インプットすることの多い新入社員研修では、開催後のフォローアップも重要です。フォローアップの充実度にも注意しましょう。
フォローアップの充実度は、
- 職場での実践につながる工夫がされているか
- 4月の研修後、数ヶ月経ってから行う新人フォローアップ研修を実施しているか
などで判断できます。
外資系か内資系か
研修会社は、外資系と内資系に大きく分かれます。
外資系の研修会社の場合、サービス自体も外資向けになっていることが多く、費用も高額になりがちです。
もし、自社が内資であれば内資系の研修会社を選ぶのが無難でしょう。
最終的なプレゼンテーションや提案を受ける際に、費用や実績を確認してみてください。
大企業向けか中小企業向けか
研修会社の提供するサービスが大企業向けなのか、中小企業向けなのかについても確認しましょう。
自社が従業員1,000人を超えるような大企業の場合は、大企業への納品実績が多い研修会社を選ぶことが望ましいです。新卒採用数が多い大企業はクラスを複数に分けて新入社員研修を実施することが多いと思いますが、研修会社の中には複数クラスでの同時開催に慣れていない会社もあります。その場合、講師の質を揃えられずクラスによって教育内容に差が生まれてしまったり、円滑な研修運営ができなかったりする可能性があります。
自社と同じような規模の研修開催実績があるか確認し、安定したサービス提供が可能かどうかをチェックしましょう。
監修者からひとこと |
新入社員研修の企画ステップ
新入社員研修の企画をする際には、以下の6つのステップを意識してみましょう。
- 人材要件を策定する
- 人材育成の全体像を策定する
- 研修の目的と目標とする成果を設定する
- プログラムを選定し、研修を実施する
- 振り返り・フォローアップをする
- 検証・改善をする
新入社員にどのように育ってほしいかを決め、そのために必要なスキル・マインドは何かを洗い出します。その後、研修テーマや形式を決めて実施し、フォローアップ研修も行なうのがおすすめです。来年度の研修のブラッシュアップのために、効果検証も欠かさないようにしましょう。
研修の企画ステップについて詳しくは『研修企画の考え方や流れを徹底解説!「やるだけ」の研修は卒業しよう』をご覧ください。
新人社員研修におすすめの研修方法
新入社員研修は、ただ座学で知識を伝えればよいというわけではありません。もちろん中には講義形式の研修が効果的なものもありますが、多くの場合はグループワークやディスカッションといった演習を盛り込むことでより一層の効果が期待できます。
新入社員研修におすすめの具体的な研修方法について紹介します。
グループワーク
新入社員研修で最もよく用いられる研修方法の一つに、グループワークがあります。グループワークとは、あるテーマに対してチームで取り組み、チーム内で議論や発表を行う形式の活動です。
グループワークを行うことで、新入社員は研修で得た内容に対する理解を深めることができます。また、入社したばかりの新入社員がグループワークをきっかけに交流を深めることができる、というケースも少なくありません。新入社員同士の交流を促すという意味でも、グループワークはおすすめの手法です。
Off-JT
Off-JTとは、職場を離れてスキルを獲得するタイプの研修です。業務に必要な知識を身につけるためにはOJTが効果的だと言われていますが、前提知識を持たない状態でいきなり実務に挑戦してもうまくいきません。新入社員研修におけるOff-JTは、実務に入る前の橋渡し的存在としてよく用いられる研修方法です。
例えば外部講師を招いて仕事の考え方やスケジュール管理のノウハウなどを身につけてもらう、といった事例が考えられます。体系的で一般的な知識を伝えるのに適した方法です。
ロールプレイ
ロールプレイは、実際の現場に近い疑似場面を想定し、その中で与えられた役割を演じることで、スキルを身に付けるという学習方法です。例えば販売店におけるビジネスマナー研修を実施する場合、店員役と顧客役を決めてビジネスマナーを確認する、といった方法が取られます。
ロールプレイを新入社員研修に取り入れることで、新入社員は研修で身につけた知識やスキルを定着させることができます。また、ロールプレイを通じて成功体験を積むことで自信がつくといった効果も大きいです。
研修にロールプレイングを取り入れるコツについて詳しくは、以下のページをご覧ください。
『【事例あり】ロールプレイング研修の進め方や効果、成功させるコツ』
ブレンディッドラーニング
最近では、新入社員研修をオンラインで実施する企業も増えてきています。ブレンディッドラーニングとは、従来の対面型研修、オンライン上での研修、eラーニングといった様々な方法の研修を混合して実施するタイプの研修です。最近では新入社員研修にブレンディッドラーニングを取り入れる企業も増えてきています。
ブレンディッドラーニングを取り入れることで、それぞれの研修のメリットをうまく引き出すことができます。研修の事前学習や振り返りをeラーニングですぐにできるなど、新入社員にとってもメリットがあり、コスト削減や研修実施工数の削減など、運営側にとってもメリットのある研修方法です。
ブレンディッドラーニングの方法や注意点について詳しくは、以下のページをご覧ください。
『【事例あり】ブレンディッドラーニングとは?効果的な方法や注意点を徹底解説』
監修者からひとこと |
新入社員研修を成功させるためのポイント
新入社員研修は、新入社員の能力や心構え、さらには会社に対するイメージなどを大きく左右する重要な研修です。新入社員研修を成功させるためには、いくつか気をつけておきたいポイントが存在します。ここからは、新入社員研修を成功させるために覚えておきたいポイントを見ていきましょう。
目的を明確にし、目的に合ったカリキュラムを選定する
カリキュラムに一貫した目的がないと、新入社員は研修のゴールを把握できません。新入社員研修を実施する際には、新入社員研修を通じて何を身につけてもらいたいのか、研修全体の目的を明確にすることが重要です。
研修のカリキュラムを考える際には、まず新入社員研修全体の最終的な達成目標を決める必要があります。その後、「最終目標を達成するためには何が必要か?」という視点から、小さなマイルストーンへ落とし込んでいくのがよいでしょう。
新入社員研修のカリキュラム作成方法について詳しくは以下の記事をご参照ください。
『新入社員研修のカリキュラムの作り方とおすすめ内容例をご紹介』
企業側のフォローも大切
新入社員の能力には、人によって幅があります。既にインターンやアルバイトなどで一定の社会経験を積んでいる新入社員もいれば、学生時代は勉強に打ち込んでいて社会経験はほとんどないという新入社員もいるでしょう。新入社員研修を実施したあとは、企業側からのフォローアップが大切です。
具体的な施策としては、例えば「疑問点を質問できる窓口を作る」「ブラザー制度・シスター制度を取り入れる」といった、新入社員の相談先を確保する取り組みがよく行われます。また、上司やOJTトレーナーは新入社員に最も近い存在です。上司やOJTトレーナーに対して意識改革やトレーナー向け研修を実施するのも効果的でしょう。
また、新入社員研修の数か月後に研修内容の振り返りや、行った行動のフィードバックを行うフォローアップ研修を実施することも効果的です。
アルーのフォローアップ研修については、以下のページをご確認ください。
ゲームなどを利用してアイスブレイクをするのも効果的
最近の新入社員研修はオンラインで行うことが増えているため、研修が一方通行になったり、集中力が途切れたりしてしまいます。
また、雑談が生まれづらく、研修中に同期間の関係構築が難しいのもオンライン研修の欠点です。
最近では、研修内にアイスブレイクにユニークなゲームや運動を取り入れて、社員間の仲を深めようとする企業も増えてきています。ゲームなどを利用して、新入社員の間で横のつながりを作ってもらうのもおすすめです。
新入社員研修で使えるアイスブレイクについては、以下の動画で詳しく解説しています。
新人社員の傾向に合わせたカリキュラムを取り入れる
新入社員の年齢や環境によって、新入社員の傾向は年々変わるものです。近年の新入社員は周囲への配慮ができ、協調性に富む社員が多い一方で、「われこそは」という冒険心や自己主張の強さに欠ける人材が増えてきているとも言われています。
新入社員研修を行う際は、新入社員の様子を見ながら、最近の傾向にあったカリキュラムを取り入れることが大切です。毎年同じ研修プログラムを用いるのではなく、新入社員の傾向に合わせて随時アップデートを重ねていくのがよいでしょう。
アルーが調査した新入社員の特徴については、以下の資料をご確認ください。
新入社員研修の効果測定
新入社員研修の効果を最大限に引き出すためには、効果測定が不可欠です。研修の効果測定として一般的な方法は「カークパトリックモデル」です。
カークパトリックモデルは、次の4段階のレベルに分けて研修効果を図ります。
- レベル1:反応(Reaction)
- レベル2:学習(Learning)
- レベル3:行動(Behavior)
- レベル4:結果(Result)
レベル1、レベル2、レベル3、レベル4それぞれについて、受講者アンケートや事後テスト・レポート、行動チェックリスト、受講者インタビューなどで計測しましょう。
詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
『研修効果測定の方法とは|4つの評価レベルや効果測定のポイント』
監修者からひとこと |
新入社員研修で使える助成金
新入社員研修の実施に、国からの助成金があるのをご存じでしょうか。「人材開発支援助成金」といい、「人への投資」を加速化するために、事業主が労働者に対して訓練を実施した場合に、訓練経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成する制度です。
そのなかでも、「人への投資促進コース(定額制訓練)」は、企業が従業員の能力向上のためにオンラインの研修サービスを活用する際の助成金制度です。助成額は中小企業が経費の60%、大企業が45%で、賃金条件や資格手当を満たすと15%追加されます。1事業所1年度につき2,500万円が上限となります。この制度では、オンライン上の定額受け放題のサブスクリプション型研修を利用した場合に助成を受けることができます。
参考:https://www.mhlw.go.jp/content/11800000/001085514.pdf
助成金を受給するまでの流れ
- 職業能力開発担当者を選定し、職業能力開発計画を作成・共有
- 事業内職業訓練計画を基に、訓練実施計画を立て、定額制サービスの契約前の1か月前までに労働局に提出
- 訓練実施計画に基づいて訓練を実施
- 訓練修了日の翌日から2か月以内に必要書類を労働局に提出。支給申請までに訓練にかかった経費を支払う
また、新しい商品を作るためや事業を広げるため、デジタル技術を導入するため、またはグリーン・カーボンニュートラル化などの取り組みのために、新しい知識やスキルが必要になり、サブスクリプション型の研修サービスを利用する場合は、中小企業の場合は75%の割合で経費を助成してもらえる「事業展開等リスキリング支援コース」を利用できる可能性があります。もしこの支援コースを利用したい場合は、お住まいの都道府県の労働局に相談してみてください。
参考:https://www.mhlw.go.jp/content/11800000/001085514.pdf
研修に使える助成金の最新情報については、以下のページをご覧ください。
『【2024年最新】研修に使える助成金一覧|申請方法や注意点を解説』
アルーが提供する新入社員研修の特徴
アル―株式会社は、グローバル人材育成を始めとして各種人材育成を専門に行なっている企業です。豊富な実績をもとに、それぞれの企業に最適化された研修を実施しています。アル―の提供する新入社員研修の特徴をご紹介します。
導入企業数118社以上、受講者数約2.7万人の実績
先述したように、企業の実績は研修を外部委託する企業を選定する際に重要な指標です。アル―では、2024年度新入社員研修を118社の企業、約2.7万人の受講者に提供いたしました。
アル―では、長年に渡ってさまざまな業種・業界の企業様を支援することで築いてきたノウハウが蓄積されています。豊富な知見と独自のトータルソリューションで、社員の教育を総合的に支援させていただきます。
新入社員の傾向に合わせたカリキュラム
新入社員の傾向は、年々変わってきています。激しく移り変わる時代に対応できる人材を育成するためには、最新の新入社員の特徴に合わせて常に研修内容をブラッシュアップすることが欠かせません。
アルーは豊富な新入社員研修の実績から、新入社員の傾向を独自に分析しています。
その結果をもとに近年の新入社員の傾向に合わせたカリキュラムをご用意しているため、今の時代に求められるスキルや心構えを的確におさえた新入社員研修のご提供が可能です。
オンボーディングを支援
オンボーディングとは、新入社員が素早く組織の一員として馴染めるようにする取り組みの総称です。新入社員研修と平行して継続的にオンボーディングを実施することで、新入社員はより一層自身の実力を発揮できるようになります。
アル―では、オンボーディングの支援も行っております。OJTやメンターによる継続的な施策を実施すれば、新入社員の会社に対する信頼も向上します。効果の高いオンボーディングの実施ノウハウが蓄積されていることも、アル―ならではの特色です。
フィードバックや経験学習支援で定着を支援
研修は、一度実施したまま終わりにしてしまってはあまり効果がありません。研修後には、フィードバックや実践の場を設けることで研修の効果測定を行うことが重要です。
アル―では、新入社員研修実施後のフィードバックや経験学習支援にも力を入れています。フィードバックを通して新入社員が研修で出来たこと・出来たなかったことが明確になれば、次回以降の研修のアップデートにもつながります。
カスタマイズやフォロー体制が充実
アルーでは、専任のカスタマイズ担当が貴社の持っている課題に合わせて教材をカスタマイズします。
アルーが提供しているeラーニングシステム「etudes」との併用やオンライン研修の実施なども可能です。
また、研修後に職場で学びを実践に移せるよう、サーベイを利用して職場での学習支援と成長の可視化が可能です。
アルーの新入社員研修事例
アルーの新入社員研修の実績を紹介します。
第一生命保険株式会社様
第一生命保険株式会社では、「つながり」「たくましさ」「しなやかさ」という3つのテーマを掲げ、2023年度新入社員研修を実施しました。
研修の目的としては、
- 自分から発信して周囲とつながる
- 何度でも挑戦し続ける人財となる
- 率直にフィードバックし合える人間関係を構築する
ことを目的として、社会人として求められるマインド・スタンス、ビジネスマナー、仕事の進め方などのインプットを行いました。
施策の効果として、
- 最終日にそれまで発言しなかった社員が手を挙げて発言するようになった
- 目標設定と振り返りの習慣を身につけてもらえた
などの声をいただきました。
第一生命保険株式会社の事例詳細を知りたい方は以下からご覧ください。
「つながり」「たくましさ」「しなやかさ」を備えた新入社員への育成 第一生命保険株式会社様 導入事例
▼事例紹介資料はこちら
株式会社NTTドコモ様
株式会社NTTドコモでは、2020年、新入社員導入研修のうち、ビジネスマナー・スキル研修でご支援の機会をいただきました。新型コロナウイルス感染対策のため、急遽オンライン研修への切り替えを行い、それに伴い研修目的を修正した事例となります。
研修のゴールとして、
- 電話対応とホウ・レン・ソウにおいては、「理解し、実践しようとしている」状態になる
- 挨拶や傾聴と発信、メールの書き方においては、「理解している」状態になる
ことを設定しました。
研修の効果として、
- 電話応対において、8~9割の受講者が必須項目を理解し、実践している状態がつくれた
- ホウレンソウにおいて、7割の受講者が必須項目を理解し、実践している状態がつくれた
- メールなどのマナー、仕事の目的意識において、演習を通じて必要性が理解できた
などの成果がありました。
株式会社NTTドコモの事例詳細を知りたい方は以下からご覧ください。
学生から社会人への変革(オンライン研修)株式会社NTTドコモ様 導入事例
帝人株式会社様
帝人株式会社では、新入社員の段階で海外の文化や習慣を経験することにより、早期に目線を外に向け、世界を舞台に可能性を追求するマインド醸成を図ることを目的として、海外派遣研修を実施しています。
具体的な内容としては、フィールドワークや現地のビジネスパーソンとのディスカッション、
現地の民間企業の訪問を通じて、課題に対するプレゼンテーションを行っています。
英語への苦手意識の払拭やダイバーシティの理解ができたなどの声が挙げられています。
帝人株式会社の事例詳細を知りたい方は以下からご覧ください。
事例紹介:異文化を受容し、自己成長を実現する 帝人株式会社様 導入事例
まとめ
新入社員研修を実施する際のポイントや実施方法、おすすめの研修会社について紹介しました。新入社員研修は、人材育成全体の土台ともなる重要な研修です。質の高い新入社員研修を実施すれば、新入社員からの信頼獲得や早期離職の防止といったさまざまな効果が期待できます。
効果の高い新入社員研修を実施するためには、座学のみならずロールプレイやディスカッションなど演習を数多く取り入れることが重要です。
質の高い新入社員研修を実施したい場合は、ぜひアルーへお任せください。
▼学べる内容やプログラム例についてはこちらからご覧ください。