DX研修とは?研修内容や研修の選び方を徹底解説
DX人材が不足している企業では必要なスキルを持った社員を効率よく育成し業務効率化を実現し、収益向上につなげる必要があります。
この記事では、DX研修の基本知識と重要性について説明します。また、DX人材に求められる具体的なスキルや研修の進め方、DX研修の委託先の選び方までご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
▼DX人材育成におすすめのDX研修3選
目次[非表示]
- 1.DX研修とは?
- 2.DX研修が注目されている背景
- 3.DX研修を行う重要性
- 4.DX人材に必要なスキル
- 5.DX研修の進め方
- 6.外部のDX研修会社を選ぶポイント
- 7.DX研修でおすすめの研修内容
- 8.DX研修を成功させるためのポイント
- 9.DX研修ならアルーにお任せください
- 10.アルーのDX研修プログラム
- 11.アルーのDX研修事例
- 12.DX研修に使える助成金
- 13.まとめ
DX研修とは?
DX研修とは、デジタル技術を活用し、自社のビジネスを改革できる人材や組織を育成するための研修です。
具体的には、デジタル技術を取り入れたビジネスモデルや業務フロー、プロセスの構築方法を学んだり、デジタルマーケティングの手法を身につけたりするなど、企業のDX化を推進するために必要なスキルを学びます。
DX研修を実施することで、デジタル化に向けた経営改革の基礎を築くことができます。
また、多くの企業がDX化を進めている現状を踏まえると、市場における競争に負けないためには自社のDX化が急務であり、その基礎作りとしてのDX研修の実施も不可欠と言えるでしょう。
DX研修が注目されている背景
DX研修が注目されるようになった背景には、企業のDX人材不足があります。
現代の企業はデジタル活用による変革を通して業務効率化を実現し、収益向上につなげる必要があります。デジタル技術は日々急速に発展しているため、最新の技術に追いつけるITスキルを持った人材がDX化を推進していかなければなりません。また、DXを全社に浸透させるためには、全社員がDX人材となることも必要だと言われています。
総務省は、2021年7月30日に公表した「令和3年版情報通信白書」のなかで、日本、米国、ドイツの3か国におけるDX人材の不足を指摘しています。
そのなかでも日本では、5割を超える企業が「人材不足」を課題として掲げており、これは米国の2倍に当たる数値です。
参考:なぜ“デジタル人材不足”を解消できない? 調査に見るDX推進の「現状と打開策」とは)
そもそも必要なスキルとマインドを備えたDX人材が少ないため、新規採用が難しい現状があります。
こうした事情から、社内でDX研修を実施し、DX人材を育成することが急務なのです。
以下のページではDXの課題を詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。
『DXの課題"DX人材不足"の現状と解決策。人事が取り組むべき施策』
DX研修を行う重要性
DX研修を実施するにあたっては、その重要性を理解しておくことが重要です。
まず、DX研修により人材が育ち、DX化が進むことによって、自社のビジネス価値を長期的に高めることができます。
また、DX研修ではデジタル技術はもちろん、どのビジネス分野でも応用できる分析力やマネジメントスキルを学ぶため、DX化を通して広く人材育成につながります。
さらに、DX研修を新入社員研修に組み込めば、あらゆる部署でDXに詳しい人材が育ち、社内のDX化を効率よく促進できる点もメリットです。
企業全体でDX人材が育てば、デジタル面に限らず、企業全体が成長でき、収益向上につながるでしょう。そういった意味でも、DX研修は重要と言えるのです。
DX人材に必要なスキル
DX人材には、自社のDX化を進めるにあたり、主に次のスキルが必要です。
- 課題発見力
- デジタル理解力
- データ分析力
- ITツールを使いこなす力
- マネジメントスキル
- 自律的学習力
以下では、上記6つのスキルについて詳しく説明します。DX人材に必要なのは、ITやデジタル技術だけではありません。分析力やマネジメントスキルなど、他の分野でも重要とされるスキルを身につける必要があります。
また、これらのスキルは経済産業省が提示している「デジタルスキル標準」にも沿ったものです。デジタルスキル標準は、DX推進における人材確保・育成の指針として、企業が求めるべきスキルセットを明示しています。当社が提示する必要なスキルもこの標準に基づいており、読者は自社のDX推進において参考にすることができます。
デジタルスキル標準についてさらに詳しくは以下のページで解説しております。
DXリテラシー標準とは?ねらいや効果、活用方法、標準に沿った教育方法を解説
DX人材に必要なスキルについてさらに詳しくは以下のページで解説しております。
『DX人材とは?必要なスキルや人材獲得方法をわかりやすく解説 』
課題発見力
DX人材には、自社における課題を発見し、その中からデジタル技術によって解決できる課題を抽出するスキルが必要です。
DX推進では、まずは何が解決すべき課題なのかを明確化しておく必要があります。
デジタル技術を使いこなす技術や知識だけがあっても、そもそも自社のどういった点を解決すべきかわからなければ、DX化を進めることはできません。
また、これまでに顕在化している課題だけでなく、デジタルを活用することで解決できる課題もわかっていなければ、競合他社が進めるDX化の波から取り残されてしまいます。
以上のことから、DX人材には課題発見力が必要と言えます。
デジタル理解力
デジタル理解力とは、ITやソフトウェアの応用能力、人工知能に関する基本的な知識を指します。DX人材には、これらデジタル技術やその応用について深い理解が求められます。単にITツールやシステムの使い方を知っているだけでなく、それらがどのようにビジネスプロセスや業務効率に影響を与えるかを理解する能力が必要です。
例えば、クラウドサービスやビッグデータの概念を理解し、それらを活用して自社の業務改善や新しいビジネスモデルの構築に役立てることができるスキルです。また、デジタル技術の最新トレンドを追い続け、常に最適な技術を選択できる柔軟性も重要です。これにより、効率的なDX推進が期待でき、競争力を維持し、持続的な成長を実現するための基盤を作ることが可能になります。
データ分析力
DX人材には、業務に関するデータを収集して整理し、分析を行うスキルが求められます。さらに、分析結果から仮説を立て、実際に検証して次に活かすためのフローを構築するスキルも大切です。
インターネットが普及した現在、企業はビジネスに関する膨大な量のデータを入手できるようになっています。業務効率を上げ、自社の収益向上につなげるためには、データを入手して終わりではなく、整理・分析を行い、さらなる課題抽出と解決法の提案を行うことが重要です。
また、データ分析は一度で終わらせず、定期的に行い、情報のアップデートを怠らないことも大切です。
ITツールを使いこなす力
DX人材は、当然ながらITに関する高度な知識を持ち、ITツールを使いこなせるスキルが求められます。
具体的には、システム・ネットワークなどのITツールの技術や、データサイエンスの知識、ブロックチェーンなど最新技術の知識を有することが必要です。
また、単に知識や技術を持っているだけでなく、IT技術がどのように活用されているかや、今後のトレンドなどを読み取る力も要求されます。
さらに、DX人材は自身の持つスキルや知識の中から、自社の課題に応じて適切なITツールやサービスを選択し、課題解決に役立てる能力も求められます。
マネジメントスキル
DXにおいて自社の課題を解決するためには、IT関連部門だけでなく、社内全体を巻き込む必要があるケースもあります。したがって、DX人材には、特定の部署や担当者だけでなく、組織全体をマネジメントするスキルが必要です。
DXは、新しいIT技術やツールを導入すれば終わりではなく、社内全体のビジネスモデルや従来の慣習に大きな変革を要する場合があります。その際に、部門を超えてDXをスムーズに進められるよう社員をまとめられる高度なマネジメントスキルが求められるのです。
具体的には、コミュニケーションスキルやタスク管理スキル、戦略立案や問題解決スキルなどが求められるでしょう。
自律的学習力
DX人材には、自ら積極的に学び続ける力が求められます。
デジタル技術の進化のスピードはとても速いため、常に知識や技術をアップデートし続けなければなりません。一度学んだ知識や技術を駆使しているだけでは、競合他社にあっという間に追い抜かれてしまうでしょう。
また、新しく学んだ知識や技術は積極的に実践し、何が自社の問題解決に有用なのかを見極めることも大切です。
自律的学習力について、さらに詳しくは以下のページをご覧ください。
『自律学習とは?企業が支援するメリットとポイント』
【監修者からひとこと】 |
DX研修の進め方
DX研修は、具体的には以下のような進め方で実施するとよいでしょう。
- 社内のDXレベルの把握
- 自社に必要なDX人材育成計画の策定
- 自社に適した研修の実施
- 研修終了後も継続的なフォロー
以下では、上記4つの流れについて詳しく解説します。DX研修は、社内で実施する他、外部の研修会社に依頼することもできます。自社に合う方を選びましょう。
Step1:社内のDXレベルの把握
DX研修を企画する際にはまず、自社のDXレベルがどれくらいかを明確に把握する必要があります。なぜなら、レベルがはっきりわかっていなければ、DX人材に必要なスキルやどのような研修を実施すべきかを決定できないからです。
社内のDXレベルを把握する際は、まず、どのような人材がいるのか、それぞれどのようなスキルを持っているのか、足りないスキルは何かを具体的に洗い出します。
スキルについては、ITに関するものだけでなく、マネジメントスキルや分析力、自律的学習力などのスキルについても確認するようにしましょう。
Step2:自社に必要なDX人材育成計画の策定
社内のDXレベルを把握できたら、次はどのようなDX人材を育成すべきかについて計画を策定します。
策定にあたっては、まず、どのようなDX人材を育成したいかを決めます。次に、どのようなスキルを身につけさせるべきか、そのスキルによってどのような課題を解決したいのかを明確にしましょう。また、育成したい人数を決めることも大切です。
育成したいDX人材像を明確にすることで、効率よく無駄のない研修実施につながります。
Step3:自社に適した研修の実施
研修の実施には、自社で研修を行うパターンと外部の研修会社に依頼して行うパターンがあります。いずれの場合も、自社の課題とそれを解決するために必要なDX人材のスキルを効率よく学べる研修にする必要があります。もし、外部の研修会社に依頼する場合は、自社が解決したい課題と育成したいDX人材のスキルについて細かく伝えることが大切です。また、DX研修は短期で終わらせるのではなく、中期的に実施するとスキルが定着しやすくなります。
自社で行う研修には、オフライン(集合型)研修、オンライン研修、e-learningの3つの形式があります。それぞれのメリットとデメリットを考慮して、最適な研修方法を選択することが重要です。
オフライン(集合型)研修のメリット・デメリット
オフライン(集合型)研修のメリットは、直接対面でのコミュニケーションが可能であり、即時のフィードバックや質疑応答が行える点です。また、チームビルディングやグループディスカッションなど、参加者同士の交流が促進され、研修に集中しやすく、実践的な演習が行いやすいです。しかし、参加者全員が同じ場所に集まる必要があり、時間と場所の制約が大きく、交通費や会場費などのコストがかかります。さらに、日程の調整が難しく、柔軟性に欠ける場合もあります。
オンライン研修のメリット・デメリット
オンライン研修は、地理的な制約がなく、どこからでも参加可能で、交通費や会場費がかからずコストを抑えられる点がメリットです。また、録画を利用することで後から復習ができるのも利点です。一方で、直接対面でのコミュニケーションが難しく、参加者同士の交流が減り、インターネット接続環境に依存するため接続トラブルが発生する可能性があります。また、参加者の集中力が散漫になりやすいというデメリットもあります。
e-learningのメリット・デメリット
e-learningのメリットは、参加者が自分のペースで学習できるため柔軟性が高く、コンテンツを繰り返し学習できるため理解度を深めやすい点です。初期投資は必要ですが、長期的にはコストを抑えられるという利点もあります。しかし、自律的に学習する意欲が求められ、モチベーションの維持が難しい場合があり、フィードバックが遅れることや即時の質疑応答ができない点がデメリットです。さらに、実践的な演習や対面でのコミュニケーションが不足しやすいことも課題となります。
これらのメリットとデメリットを考慮し、自社のニーズに最も適した研修方法を選択することが、DX人材の育成において重要です。
Step4:研修終了後も継続的なフォロー
DX推進を担う人材の育成には、研修終了後の継続的なフォローも必要不可欠です。
DX人材の育成は、研修を実施したら終わりではありません。なぜなら、研修だけでは学んだスキルを実務で満足に使うことは難しいからです。
スキルの育成は、実務で使えるようになってこそ意味があります。したがって、研修後も継続的なフォローをしながら、学んだスキルを活かせる段階まで持っていく必要があります。また、継続的に知識や技術をアップデートしていける環境作りも大切です。
【監修者からひとこと】 |
外部のDX研修会社を選ぶポイント
DX研修を外部企業に依頼する際は、自社に合った研修会社を選ぶことが大切です。
DX研修会社を選ぶ際に確認したい主なポイントは以下のとおりです。
- 研修実績が十分にあるか
- 自社のニーズにマッチするか
- 実践的な内容が学べるか
- eラーニングが活用できるか
以下では、上記4つのポイントについて詳しく解説します。選ぶ際はコストの安さも大切なポイントですが、それだけにとらわれると失敗するおそれがあるので気をつけましょう。
研修実績が十分にあるか
DX研修会社を選ぶ際には、まず、研修実績が十分にあるかどうかを確認しましょう。
DX化は、企業全体に影響を与える重要な施策です。もし、実績が十分でない研修会社に依頼した場合、自社に最適な研修内容を実施してもらえないリスクがあります。しっかりした研修ができなければ、自社のDX化はますます遅れをとってしまうでしょう。
したがって、企業にとって重要なDX人材の育成を成功させるためには、実績豊富な研修会社を選ぶことが大切です。
また、DXはデータ分析や統計の知識を要するため、そうした分野の知識と経験が豊富な講師がいるかどうかも確認しましょう。
自社のニーズにマッチするか
提供される研修プログラムが自社のニーズとマッチしているかどうかも大切な見極めポイントです。
DX研修は、社員全体にDXを啓蒙したいのか、それとも専門職に絞って高度な技術を教えたいのかなど、ターゲットと目的によって実施すべき研修が異なります。そのため、まずは自社がどのようなDX人材育成をしたいのかをはっきりさせておきましょう。
その上で、研修に必要なコストや研修期間、研修の目的、ターゲット層(全社員または専門職か、DX推進部門などの特定部門のみか、管理職のみかなど)を洗い出し、それらにマッチした研修内容を実施している研修会社かどうかを確認しましょう。
実践的な内容が学べるか
DX研修では、知識だけではなく実践的な内容を学ぶことも必要です。なぜなら、実践的な内容を学ぶことで、知識を業務にどのように活かせばよいか、具体的なイメージを持ちやすくなるからです。
したがって、研修会社を選ぶ際は、知識のインプットだけでなく、実践でのアウトプットも経験させてくれる会社を選びましょう。
具体的には、DX化のプロセスがイメージしやすい内容で事例学習をしてくれるか、業務における課題解決を想定した演習プログラムがあるかどうかを確認しましょう。
eラーニングが活用できるか
eラーニングとは、インターネットを通じて学習する教育システムを指します。パソコンやタブレット、スマートフォンなどを通じて学習できるので、受講者は時間や場所に縛られず
好きな時に学習できる点が大きなメリットです。
DX研修においても、eラーニングを活用すればDX化に必要な知識やスキルをスキマ時間などを利用していつでもどこでもインプットできます。
また、集合研修と組み合わせることで、アウトプットの機会も設けられるため、今後の実務にも活かしやすくなるでしょう。したがって、研修会社を選ぶ際はeラーニングのシステムが整っている会社を選ぶとよいでしょう。
eラーニングについてさらに詳しくは以下のページをご覧ください。
『eラーニングが効果的な研修テーマ13選。成功させるコツや事例を紹介』
DX研修でおすすめの研修内容
DX研修では、DX人材に必要な次の4つのスキルを学ぶのがおすすめです。
- 課題発見力
- データ分析力
- ITツールの習熟
- 自律的学習力
それぞれ解説します。
課題発見力
DX人材には課題発見力が必要です。DXとは、デジタルやITを活用して職場の課題を解決していくことです。そのためには、まずは職場の課題を発見し、解決につなげるためのスキルが必要です。
課題発見力を身につけるためには問題解決力研修の実施がおすすめです。
アルーの問題解決力研修について詳しくは以下のページをご参照ください。
問題解決力研修
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データ分析力
DX研修ではデータ分析力を向上させるプログラムも組み込みましょう。
データ分析力とは、データを分析し、その結果から仮説を導く力のことです。
DX人材には、以下のレベルのデータ分析力が求められます。
- データの特徴を読み解き、起きている事象の背景や意味合いを理解できる
- データの比較対象を正しく設定し、数字を比べることができる
- 現象を読み解き、それらの関係を分析・考察し、表現できる
データ分析に苦手意識のある社員には、まずはExcel等のなじみのあるツールでデータ分析に取り組んでもらうのがよいでしょう。最終的には統計検定3級程度のデータ分析力を身につけるのを目的にしてみてください。
ITツールの習熟
DX人材はITツールについて習熟していなければなりません。
具体的には、以下のような知識を備えていることが求められます。
- 情報機器やシステムを活用するための基礎知識を理解している
- 安全に情報の収集や活用をするために、関連法規・情報セキュリティや情報倫理に基づいた行動ができる
- 情報システムの開発・運用に関する基礎知識を持っている
デジタルに苦手意識のある社員に対しては、いきなりITツールの使い方を詰め込むのではなく、ITツールの利便性を体感してもらうことに重きをおきましょう。有用性を実感してもらった上で、ツールの知識や使い方を学んでもらうのがおすすめです。
自律的学習力
DX人材を育成する際には、自律的学習力を身につけてもらうことも重要です。
デジタルの世界では、日々新たな技術やツールが開発されています。研修で一度学んだだけで学びを止めてしまっては、最新のトレンドについていけなくなるでしょう。
最新の知識や技術を取り入れ、職場でDXを推進していくためには、自ら学び続けるマインドが必要です。
社員の自律的学習力を育てる方法について詳しくは以下の記事をご参照ください。
『自律学習とは?企業が支援するメリットとポイント』
DX研修を成功させるためのポイント
DX研修を効果的に実施するためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。以下のセクションでは、経営層の主体的な推進、経営戦略の明確化、従業員のスキルレベルの把握、そして従業員の当事者意識の向上について詳しく解説します。これらのポイントを意識することで、DX研修の効果を最大化し、企業全体のDX推進を成功へと導くことができます。
経営層が主体的に推進する
DX研修を成功させるためには、経営層が主体的に推進することが重要です。経営層の強力なリーダーシップとコミットメントがあれば、DXの取り組みが全社に浸透しやすくなります。経営層がDXの重要性を理解し、自らが率先して取り組む姿勢を見せることで、従業員のモチベーションも高まります。
DX推進の目的である経営戦略の明確化
DX研修を行う前に、DX推進の目的である経営戦略を明確にすることが不可欠です。経営戦略を具体的に示すことで、DX研修の内容がより実践的で有効なものとなります。また、戦略が明確であれば、研修の成果を測定しやすくなり、PDCAサイクルを回す際にも役立ちます。
従業員のDXスキルレベルの把握
研修を効果的に行うためには、まず従業員のDXスキルレベルを把握することが重要です。スキルレベルに応じた研修プログラムを設計することで、全社員が自身のスキルを向上させることができます。スキルギャップを明確にし、適切な研修内容を提供することが、DX人材育成の鍵となります。
従業員の当事者意識の向上
DX研修の成功には、従業員の当事者意識を向上させることも必要です。研修を通じて、自らがDX推進の一翼を担っているという意識を持たせることが重要です。これにより、研修の内容がより実務に活かされやすくなり、DX化の推進がスムーズに進みます。
【監修者からひとこと】 |
DX研修ならアルーにお任せください
アルーのDX研修は、デジタルやITに不慣れな社員や、数字やデータの扱いに苦手意識のある社員でもスムーズにスキルが身につけられるプログラムを用意している点が特長です。
DXの基本知識だけでなく、なぜDXの推進が必要かについてもわかりやすくお伝えします。また、インプットだけでなくアウトプットの機会も設け、学んだ知識をすぐ実務に活かせるようサポートすることが特徴です。
DX研修の実施を検討の際は、ぜひアルー株式会社にお任せください。
アルーのDX研修についてさらに詳しくは以下のページをご覧ください。
DX・デジタル活用人材研修
▼サービス資料をメールで受け取る
アルーのDX研修プログラム
ここからは、アルーの実際のDX研修プログラムについて紹介します。
アルーでは、現場社員のデジタル化に特化した研修プログラム、および、IT企業との共同開発プログラムを用意しています。
数週間〜数ヶ月程度の中長期の研修の中で、座学で学んだ内容をワークや職場で実際に使い、知識を定着させることができることが特徴です。
また、演習も充実しているので、学んだ知識を何度も繰り返しアウトプットすることが可能です。知識だけでなく、実務への応用力や問題解決スキルも身につけられるでしょう。
さらに、研修の数ヶ月後に実施するフォローアップ研修もお任せください。職場での実践や継続的な学びをご支援します。
アルーのDX研修プログラムについてさらに詳しくは以下のページをご覧ください。
DX・デジタル活用人材研修
以下の項目では、アルーが実施しているDX研修プログラムについてより詳しく解説します。
DXビギンズ!
「DXビギンズ!」は、全社員向けにDXの本質と全体像を学べるようプログラムされたeラーニングです。DXが注目されるようになった背景や、DXとは何かについて、初心者でもわかりやすいよう基礎的な知識から詳しく学べます。
アニメーションを用いてわかりやすく解説するなど、IT分野に苦手意識がある社員でも取り組みやすいプログラムになっています。
さらに、「自分の立場に置き換えるなら」というアンケートに回答する仕組みを取り入れており、インプットした知識の理解度促進とアウトプットが可能です。
「データ分析概論」プログラム(ヤフー社共同開発)
ヤフー社と共同開発した「データ分析概論」は、統計検定3級レベルのExcelを用いたデータ分析スキルを習得するためのプログラムです。
初めにデータ分析の概論を学習したあと、データ分析のステップを学びます。次に、ケース演習で実際にデータ分析を実践することで、実務でのやり方を体感します。
ケース演習を繰り返し何度も実施することで、知識とスキルを自分のものとして習得することが可能です。
ただ実践して終わりではなく、プログラムを実践したなかでの自身の改善点を次にどのように活かすかについても学べます。
アルーのDX研修事例
アルーのDX研修を実際に活用した事例について、以下の3例を紹介します。
- DX推進事業部向けDX研修
- 新入社員向けDX研修
- 公募型DX研修
アルーでは、初めに依頼企業のニーズと課題を明確にした上で、必要な研修プログラムを立案します。
また、知識のインプットだけでなく、演習におけるアウトプットを必ず実践してもらうため、知識とスキルのスムーズな定着が可能です。
さらに、受講者自身のモチベーションを高め、能動的な学習を促進させるプログラムになっている点も特長です。
情報・通信業A社 DX推進事業部向けDX研修
情報・通信業を行っている企業の事例です。同社では、DX推進事業部の社員からの求めに応じて、DX化推進を行う上で求められるコアBizスキル(共通スキル)を学習する研修を実施しました。
具体的には、DX推進に必須である「ロジカルシンキング」「プレゼンテーション」「問題解決」のプログラムを組み込み、実践演習中心のプログラムを実施することで、受講者のスキルの定着を促進しました。
その結果、受講者からは、研修の内容を実際に現場で活用できたとのコメントが寄せられています。
DX推進事業部向けDX研修についてさらに詳しくは以下のページをご覧ください。
【研修事例】DX化推進を行う上で求められるコアBizスキル(共通スキル)を学習する
▼事例資料をメールで受け取る
保険業A社 新入社員向けDX研修
保険業を営む企業の事例です。同社では、新型コロナウイルス感染症の影響で業務のオンライン化が進む中、新入社員が自律的に仕事を進める力を身につける必要があると考えました。
そこで、DXについて新人ならではのアイディアを創出する研修を実施しました。
DXを意識した新規ビジネスを考えたり、自分たちのアイディアを形にしたりするなどの実践形式のワークに挑戦しました。
その結果、受講者からは「職場で実践できる学びを得られた」「イメージを沸かせながら知識を身につけられた」との声が上がっています。
新入社員向けDX研修についてさらに詳しくは以下のページをご覧ください。
【研修事例】DXやサステナビリティの観点を踏まえた、新人ならではのアイディアを創出する
▼事例資料をメールで受け取る
小売業A社 公募型DX研修
小売業を営む企業の事例です。同社では、昭和・平成ならではのビジネス感覚から脱却し、データ分析やUXなどを理解し、実践できるようにするという課題がありました。
そこで、課題解決のためDX人材の育成を開始しました。研修では、ベンチマークとなる企業のファネル分析を行い、自社のビジネスにどう活かすかアイディアを練るワークショップを実施しました。
その結果、受講者自身が現状に対する危機感を実感でき、DX人材スキルを会社全体に波及させる必要性に気づいたとの声が上がっています。
公募型DX研修についてさらに詳しくは以下のページをご覧ください。
【研修事例】デジタルマーケティングの基本的な考え方の吸収と体感
▼事例資料をメールで受け取る
DX研修に使える助成金
「研修を実施したいが、予算が足りない」「人材育成の費用が心配」といったお悩みをお持ちの人事担当者の方も多いのではないでしょうか。研修の実施にはさまざまなコストが発生するため、なかなか思い切った施策に踏み切れないこともあるでしょう。そこでおすすめなのが、国や自治体が提供している補助金の活用です。以下では、DX研修に使える代表的な助成金についてご紹介します。
企業が研修のために使える助成金とは
企業における人材育成を支援するために、国や自治体はいくつかの助成金制度を運用しています。これらの助成金制度は、事業所の規模や人材育成の実施形態などに応じた一定の要件を満たした企業に対して、助成金を支給する仕組みです。助成金の対象となる企業や使い道は制度ごとに異なるため、自社に最適なものを選択することが重要です。
人材開発支援助成金【厚生労働省】
人材開発支援助成金は、厚生労働省が実施している助成金です。特に幅広い企業を対象としており、全国の企業に支給されます。7つのコースがあり、自社に最適なコースを選択する必要があります。例えば、職務に関連する知識・技能を習得させる「人材育成支援コース」や、デジタル人材を育成する「人への投資促進コース」があります。これらのコースでは、経費や賃金の助成が行われるため、研修費用の大幅な軽減が期待できます。
キャリアアップ助成金【厚生労働省】
キャリアアップ助成金は、非正規雇用労働者のスキルアップや待遇改善を支援する助成金です。正社員化や賃金規定の改定など、具体的なキャリアアップ施策に対して支給されます。特に利用しやすいのは「正社員化コース」で、有期雇用労働者を正社員化した場合に適用されます。賃金規定等改定コースでは、賃金を3%以上増額する場合に助成金が支給されます。
スキルアップ助成金【東京都】
スキルアップ助成金は、公益財団法人東京しごと財団が実施している助成金で、主に東京都内の中小企業が対象です。社内型スキルアップ助成金や民間派遣型スキルアップ助成金があり、それぞれ訓練時間や実施方法に応じて助成金が支給されます。社内型では1人1時間あたり730円、民間派遣型では1人1コースあたり50%が助成されます。
リスキリングに対する助成金
リスキリングに対する補助金としては、人材開発支援助成金の「事業展開等リスキリング支援コース」の活用がおすすめです。このコースでは、新事業進出や新商品の開発、デジタル化などに必要なスキル習得の支援を行っています。また、東京都内の企業の場合は、東京しごと財団の「DXリスキリング助成金」が活用できる可能性もあります。こちらはDXに関するリスキリングが主な対象となっており、DX関連スキルの習得を支援する助成金です。
DX研修に使える助成金について紹介しました。助成金を活用することで、研修費用の負担を軽減し、より多くの従業員がDXスキルを習得できるようになります。自社に最適な助成金を選び、効果的なDX研修を実施するために、ぜひ参考にしてください。わからないことがあれば、顧問社労士に相談することをおすすめします。
DX研修に使える助成金についてさらに詳しくは以下のページをご覧ください。
【2024年最新】研修に使える助成金一覧|申請方法や注意点を解説
まとめ
DX研修は、企業のDX人材不足を解消し、DX化を進めるために重要な役割を果たします。
また、DX研修では、デジタルに関する知識や技術はもちろん、マネジメントスキルや分析力など、ビジネス全般に求められるスキルを身につける必要があります。
もし、DX研修を自社のみで実施することが難しい場合は、アルーにご相談ください。
アルーでは、企業のデジタル課題を抽出し、その解決に必要なスキルを持ったDX人材育成プログラムを立案します。中期的な視点に立った研修プログラムを実施するため、知識やスキルの定着がスムーズなことが特徴です。
アルーの研修プログラムを活用し、貴社のDX推進にお役立てください。
アルーが実施しているDX研修について、詳しくは以下のページからご覧いただけます。
DX・デジタル活用人材研修
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