
問題解決力とは|トレーニング方法・鍛えるメリット・基本の3ステップ
仕事に取り組んでいる以上、発生する問題をゼロにすることはできません。
そういったビジネスで何かしらの問題に直面したときに役立つのが問題解決力です。
高い問題解決力があれば仕事で発生した問題や、今後発生する問題、目標を達成する上で発生する問題に対処しやすくなり、ビジネス全体をスムーズに進めることができます。
社員の問題解決力を効率的に向上させるためには、問題解決力のトレーニング方法や研修時のポイント、基本となるステップなどを押さえておくことが重要です。
この記事では、問題解決力のトレーニング方法と鍛えるメリットなどについて詳しく解説します。
目次[非表示]
- 1.問題解決力とは
- 2.問題の種類
- 2.1.自律的キャリア形成を支援するため
- 2.2.すでに起きている問題(発生型)
- 2.3.自分で設定した目標の中での問題(設定型)
- 2.4.今後発生するであろう潜在的な問題(潜在型)
- 3.問題解決力の高い人が持っている特徴
- 3.1.ロジカルシンキングが得意
- 3.2.ボトルネックの発見が得意
- 3.3.PDCAを回すことが習慣となっている
- 4.問題解決のための基本3ステップ
- 4.1.問題の発見・定義
- 4.2.原因の分析
- 4.3.解決策の立案と実行・検証
- 5.問題解決力が低いと起こる問題
- 5.1.同じミスを繰り返す
- 5.2.解決すべき問題の優先順位をつけられない
- 5.3.対応しようと計画はするが実行までできていない
- 5.4.上司や顧客に問題を指摘されてからでないと対応できない
- 5.5.問題解決力を高めるトレーニング方法6選
- 5.6.階層教育で段階的に問題解決力を高める
- 5.7.本や人から学ぶ
- 5.8.なぜ問題が起きたのかを考える癖をつける
- 5.9.思い込みや思考のバイアスを取り除く癖をつける
- 5.10.問題や原因を可視化させる
- 5.11.問題解決力の土台となるロジカルシンキングを身につける
- 5.12.フレームワークを用いてロジカルシンキングの癖付けをする
- 6.問題解決力は研修で身につけることが可能
- 7.効果的に問題解決力を高める研修のポイント
- 7.1.【新入社員向け問題解決力研修】問題解決型の報告
- 7.2.【若手社員向け問題解決力研修①】問題解決の基本姿勢を学ぶ研修
- 7.3.【若手社員向け問題解決力研修②】問題解決ワークショップ
- 7.4.【中堅社員以上向け問題解決力研修】ビジネスコンバット研修
- 8.まとめ
問題解決力とは
問題解決力とは、「あるべき姿」と「現実」の間のギャップを「問題」と定義し、現状をあるべき姿に近づけていく力のことです。問題の所在を把握する力、真の原因を探る力、解決策を立案し実行する力が求められます。
仕事を進めるうえでは、「あるべき姿」と「現実」の間にギャップが生じることが少なくありません。
「あるべき姿」と「現実」の間のギャップを「解決すべき問題」として捉え、現状をあるべき姿に近づけることが問題解決の目的です。
最終的な問題解決に導くことが重要であるため、問題解決に向けた道筋を立てるだけでなく、プランを実行する力や検証する力、改善する力をバランス良く身につける必要があります。
問題の種類
ビジネスにおいて発生する問題にはさまざまな種類があります。
大きく分類すると「すでに起きている問題」「自分で設定した目標の中での問題」「今後発生するであろう潜在的な問題」の大きく3つに分けられます。
それぞれの問題の特徴や性質について詳しく解説します。
自律的キャリア形成を支援するため
VUCAとも呼ばれる先の見えない現在では、部下が自分自身でキャリアについて考えることが欠かせません。一方で、自分自身の目指す将来像が曖昧で、キャリア形成といっても何から取りかかればよいのかピンとこないという社員が多いのも現状です。
1on1ミーティングは、部下のキャリアアップを促進する重要な手段でもあります。上司は、部下のスキルや能力を評価した上で、部下が自律的なキャリア形成ができるように支援してあげましょう。キャリアプランの策定やキャリアアップに必要な知識を身につける方法について話し合うのもおすすめです。
すでに起きている問題(発生型)
すでに発生している問題は、「発生型」の問題ともいわれています。
発生型の問題は、既に何らかの被害をもたらしている場合がほとんどです。
具体例として、以下のようなものが該当します。
- 既に寄せられた顧客からの苦情やクレーム
- 製品の欠陥やサービスの不具合
- 不正行為や盗難
- セクハラやパワハラなど、ハラスメント行為の発生
このような問題は、早急に対処しなければ組織に悪影響が拡大してしまう恐れがあります。
解決を図るためには、本質的に問題を解決する能力はもちろんのこと、問題をいかに素早く解決できるかという瞬発力も重要です。
自分で設定した目標の中での問題(設定型)
ビジネスの現場では、社員それぞれや組織全体として定性的な目標や定量的な目標を定めることが多くありますが、設定した目標と現実との乖離として発生するのが「設定型」の問題です。
また、自分で設定した目標を達成するうえで生じる問題であり、具体的には以下のようなものが該当します。
- 売上目標の未達成
- 新規事業立ち上げにおけるスケジュールの遅れ
- 経費削減の失敗
このような問題を解決するためには、目標を達成するためのアクションプランを作る必要があります。どのような対策を行うべきか、頻度はどれくらいか、といった点を検討し、行動に移すことが求められます。
今後発生するであろう潜在的な問題(潜在型)
ビジネスの現場で発生する問題の種類の3つ目は、「潜在型」の問題です。
これは、現在は発生していないが今後発生する可能性がある問題のことを指します。
具体例として、以下のようなものが考えられます。
- 競合他社の台頭や新技術の導入
- 自社における人材不足
- 法規制の変更
これらの問題は企業の将来に大きな影響を与えるため、事前の注意深い予測と対策が重要です。今設定しているあるべき姿からさらに高次のあるべき姿を設定することで潜在型の問題を作ることができます。
そうすることで、リスク管理などを適切に行い、問題発生時の自社への被害を防ぐ先回りした対応が求められます。
問題解決力の高い人が持っている特徴
ロジカルシンキングが得意
ロジカルシンキングとは、物事を深くスピーディに考えた上で、それをわかりやすく伝えるため、体系的に筋道立てて考える力のことです。問題解決を実践する際には、問題の所在や原因、解決策をスピーディーに把握し、上司や周囲に分かりやすく説明することが求められます。ロジカルシンキングのスキルが身についていると、納得感のある意思決定を行ったり、素早く課題解決を行ったりすることができます。
ボトルネックの発見が得意
問題解決力が高い人は、ボトルネックの発見力にも優れています。ビジネスで起こる問題の多くは、複数の原因が絡み合って発生しています。多くの原因の中からボトルネックとなっている原因や課題を発見することで、有効な解決策を立案することができます。
ボトルネックの発見をする際にも、上で述べたロジカルシンキングの力が求められます。
PDCAを回すことが習慣となっている
PDCAを回す習慣がついていることも問題解決力の高い人の特徴の一つです。実際に働いていると、ある問題に対して一つの解決策を一度実践すればすぐに解決するということはまれでしょう。計画を立て実行し、効果検証して次のアクションに繋げるというサイクルを複数回行って解決していくことがほとんどです。
そのため、PDCAサイクルを回すことが習慣づけられている人は問題解決も得意な傾向にあります。
問題解決のための基本3ステップ
問題解決するためには、基本となる「問題の発見・定義」「原因の分析」「解決策の立案と実行・検証」の3ステップが存在します。
この3ステップは、ビジネスで直面するさまざまな課題を的確に解決するためには必要な基礎です。
これらのステップを意識することで大きな見落としや思い込みにとらわれることなく、確実に問題を解決できるようになります。
問題解決プロセスの全体像について、3つのステップに分けて解説します。
問題の発見・定義
まずは、「本来どのような姿になっているべきか」「会社からどのような姿を期待されているのか」といった理想を明確化しましょう。
また、「現状はどのような状態になっているのか?」と自らに問い直し、理想と現実の間のギャップを明確にします。
理想と現実の間に存在するギャップは多岐にわたる可能性があります。
理想と現実の間にいくつかの差異が考えられる場合は、それぞれの観点について大きさや解決可能性、優先順位を考えてみましょう。
原因の分析
原因の分析とは、前のステップで定義した問題に対して根本的な原因を追求することを指します。
理想と現実のギャップを解決して問題解決に導くためには、このステップが極めて重要です。
「なぜギャップが存在するのだろうか?」と何度も問い直し、問題発生の核心となるポイントを見極めていきましょう。
ただし、「既に起こってしまったこと」や「他人の行動」など、問題発生の原因によっては変えることが難しいものも存在します。
こうした原因については優先順位を下げ、未来や自己の行動といった自分でコントロールしやすいものに注力することが大切です。
解決策の立案と実行・検証
最後のステップである「解決策の立案と実行・検証」では、問題の原因を解消するために何をするべきかを明確にして実行しましょう。
前のステップで明確にした問題の原因について解決策を考え、優先順位の高いものから実際に取り組んでいきます。
自身で主体的に解決に取り組むことは重要ですが、全て一人で解決しようとしてもできることが限られてしまい、解決までに時間がかかってしまいます。
解決策や対策を検討する際は、ブレインストーミングや社内外の成功事例の活用、専門家や知人への相談など、周囲の協力を得て効率的に問題解決することも大切です。
周囲と協力しながら進めていくには、コミュニケーション能力や資料作成スキル、プロジェクトマネジメントスキルなどが必要です。
解決策の実行が終了したあとは、「本当に効果があったのか?」という解決策の効果の検証も忘れずに行うようにしましょう。
問題解決力が低いと起こる問題
問題解決力は、日々の仕事のなかで発生するさまざまな課題や、これから発生する課題、設定した目標に対して発生する問題に対処するために必要な能力です。
その問題解決力が低いままだと具体的にどのような問題が発生してしまうのでしょうか。
問題解決力が低いことによって発生するトラブルとしては、「同じミスを繰り返してしまう」や「取り組む問題の優先順位づけができない」といったものが考えられます。
問題解決力が低いと起こる問題について、代表的なものを4つ紹介します。
同じミスを繰り返す
日々複雑な仕事に取り組むビジネスの現場では、問題が発生してしまうことは避けて通ることはできません。
重要なのは、問題が発生したときに問題の根本となる原因を十分に追求し、本質的な対策を行うことです。
問題解決力が低いと表面的な原因追及しかできず、根本の原因が分からないまま緊急対応を繰り返すことになりがちです。
問題解決力を身につけることで問題の真因を見つけて解決できるようになります。その結果、同じ問題が繰り返されなくなったり、付随する問題も一気に解決できたりするケースがあります。
解決すべき問題の優先順位をつけられない
ビジネスを行う際、さまざまな問題が多発するということは珍しくありません。
また、同じ問題であっても複数の原因や背景が存在することも多く、そうした複雑な問題に対処するためには社員が自分自身で解決に取り組む優先順位を決める必要があります。
問題解決力が低いままだと、解決すべき問題の優先順位が適切につけられなくなってしまいます。
場当たり的に手を付けられそうな問題から解決をしてしまうと、短期間で十分な成果を発揮することはできません。
「どの問題を最優先に取り組むべきか」「どの問題に時間をかけるのが良いか」などを常に吟味する姿勢が重要です。
対応しようと計画はするが実行までできていない
問題解決時のよくある失敗例として、問題解決の道筋を立てただけで満足してしまうというものが挙げられます。
せっかく有効な解決策を考えたとしても、実際に解決策を実行して効果を検証しなければ意味がありません。
計画をしっかりと立てることは大切ですが、最後までやり抜くことも非常に大切です。
また、問題解決時にはよくPDCAサイクルが用いられています。
計画だけで終わることなく、その後の実行や検証、改善までを継続的に取り組むことで確実な成果につなげることができます。
上司や顧客に問題を指摘されてからでないと対応できない
問題解決力が低いことの問題点として、上司や顧客に指摘されてからでないと問題に対応できないというものも挙げられます。
そういった場合は指示をされなければ問題解決に向けて動き出せないということが多く、自分で問題を解決できず上司や先輩に解決してもらうことも少なくありません。
しかし、問題解決に取り組むうえでは「自分自身で潜在的な課題を見出す」という主体性が重要です。
他者から問題を指摘されるよりも自ら問題を認識したほうが解決のモチベーションが高まり、その後の自信にもつながります。
上司や先輩に指摘される前に先回りして問題を解決する姿勢が重要といえるでしょう。
問題解決力を高めるトレーニング方法6選
問題解決力を高めるためには、さまざまなトレーニング方法が存在します。
それぞれの社員の特性や抱えている問題解決力の課題に合わせてトレーニング方法を取り入れることが重要です。
ここでは、問題解決力を高めるためのトレーニング方法についてご紹介します。
トレーニング方法は以下の6つです。
- 階層教育で段階的に問題解決力を高める
- 本や人から学ぶ
- なぜ問題が起きたのかを考える癖をつける
- 思い込みや思考のバイアスを取り除く癖をつける
- 問題や原因を可視化させる
- ロジカルシンキングを身につける
階層教育で段階的に問題解決力を高める
一言で問題解決力といっても、新入社員に求められる問題解決力と部長や課長といった管理職に求められる問題解決力は大きく異なります。
問題解決力を高めるためには、階層別に研修を実施して段階的に問題解決力を高めるのが良いでしょう。
例えば、新入社員にはロジカルシンキングと問題解決型のホウレンソウを身につけてもらい、若手社員には問題解決の基本姿勢や問題解決の型を身につけてもらうのがおすすめです。
中堅社員や課長や部長といった管理職には、それぞれのポジションや特性にカスタマイズした個人へのフィードバック形式で実践力を高めることも有効です。
段階的に教育を実施することで、組織的な問題解決力を高めていくことができるでしょう。
アルーでは新入社員、若手社員、中堅社員・管理職向けに適した問題解決研修を提供しています。詳しきは下記ページや資料をご覧ください。
新入社員向け「問題を整理して報告・相談する」
若手社員向け「問題解決ワークショップ」
中堅社員・管理職向け「チームレベルの問題解決・標準化」
本や人から学ぶ
問題解決を行う際には、いくつか基本となる型や考え方、フレームワークなどが存在しており、ビジネス書や専門書などを通じて問題解決に役立つ知識や技術を学ぶことも一つの方法です。
また、本と平行して「人」から問題解決プロセスを学ぶのも非常に有効な手段です。
具体例として、上司や先輩社員から後輩に対し、問題解決のノウハウを共有する機会や制度を用意する、研修やコンサルティングなどを展開している企業を利用して学ぶという施策が挙げられます。
人から直接学ぶことで、より実践的な問題解決スキルが身につけることができるでしょう。
なぜ問題が起きたのかを考える癖をつける
問題解決力を高めるためには、問題が発生した原因を分析する力が必要です。
問題が発生したときには、「なぜこうなったのか」という問いを常に考える癖をつけるように心がけましょう。
このような問いを常に自分に投げかければ、新たな問題が発生した際にも自然と原因を特定できるようになります。また、表面的な原因ではなく、根本の原因を特定することが大切です。
問題が発生した根本の原因の特定は、再発防止につながる対策を講じるうえでも重要です。
問題が発生した際には決して放置せず、「なぜ問題が発生したのか」を日頃から分析する癖をつけられるように、研修などでレクチャーすると良いでしょう。
思い込みや思考のバイアスを取り除く癖をつける
人間は、自らが気づいていない思考の偏りや考え方のクセが存在するものです。
問題解決を図る際にはこれらの思考やバイアスを取り除く必要があり、問題解決力を高めるためには客観的な視点を身につけることが必要不可欠といえます。
客観的な視点を身につけるためには、データや事実に基づいた判断を行うことや、自身の考え方の癖や特性について他者から指摘してもらう機会を設けるのが効果的です。
感情や主観的な判断に基づく判断ではなく、客観的な判断ができるように研修を行い、業務で実践してもらえるようにOJTに組み込むのも良いでしょう。
問題や原因を可視化させる
問題を解決するためには、問題が発生した原因や背景を特定することが欠かせません。
しかし、多様化・複雑化してきている現在において、問題発生の背景が複雑で複合的な要因が存在していることも少なくありません。
複雑な問題や原因にアプローチするためには、これらを可視化する必要があります。
グラフや図表を用いて状況を視覚的に表現することや、フローチャートを作成してプロセスを可視化することで、問題の把握や解決策の検討がスムーズになります。
問題や原因を可視化できるようにするには、研修で具体的なグラフや図表の使い方、フローチャートの作成方法などをレクチャーし、実践で使えるように人事・企業側でフォローをすることが大切です。
問題解決力の土台となるロジカルシンキングを身につける
ロジカルシンキングは、筋道だった考えを展開する論理的思考力のことです。
ロジカルシンキングを身につければ、正確で合理的な判断を行うことができ、問題解決力を高める有効なアプローチとなります。
ロジカルシンキングの能力を高めるためには、ロジカルシンキングにおいてよく用いられるフレームワークや考え方の基本を研修などで学ぶのが良いでしょう。
また、データを活用する手法や統計について学ぶこともロジカルシンキングの能力を高めるうえで役立ちます。
▼アルーのロジカルシンキングについては、以下のページでご確認いただけます。
フレームワークを用いてロジカルシンキングの癖付けをする
ロジカルシンキングのスキルを身につける際には、MECEやロジックツリーといったフレームワークを用いることがおすすめです。ロジカルシンキングに慣れていない社員は、まずはフレームワークに沿ってロジカルシンキングの癖をつけるところから始めましょう。
問題解決力は研修で身につけることが可能
社員の問題解決力を高めるためには、研修を実施するのが効果的です。
問題解決力を高める際に研修が有効な理由として、第一に「問題解決に必要な知識やスキルを効率的に身につけられる」という点が挙げられます。
ロジカルシンキングやクリティカルシンキング、データ分析といった個別のスキルを研修で高めれば、問題解決力は大きく向上するでしょう。
また、実践的なトレーニングを研修に組み込めばさらなる研修効果を高めることができます。
実際のビジネスシーンで発生した問題に基づいたケーススタディやディスカッションなどを導入し、問題解決力を磨くようにしましょう。
効果的に問題解決力を高める研修のポイント
問題解決力を効果的に高めるためには、考える力を高めるだけでなく、問題について最後まで考え抜く力を鍛えることが重要です。
そこでおすすめするのが、外資系コンサルティングファームなどで導入されている「コンバット式トレーニング」です。
コンバット式トレーニングとは、米国陸軍の新兵用基本戦闘訓練で用いられる「強い人材」を育てるための手法を基にした研修形式であり、思考力を高めるのに向いています。
コンバット式トレーニングを実施すれば、タフネスの強化や醸成などを期待できます。
ここでは、コンバット式トレーニングをはじめとした問題解決力を効果的に高めるための具体的な研修実施方法を解説します。
【新入社員向け問題解決力研修】問題解決型の報告
新入社員が問題解決に取り組む際にまず身につけるべき能力はホウレンソウです。
ビジネスで基本ともいえるこの力は、発生した問題を整理して相談できる状態に持っていくために必要不可欠といえます。
新入社員向けに問題解決力を向上させる研修を実施する際には、ホウレンソウの能力に注力した研修を行いましょう。
新入社員のなかには、「何が問題なのか具体的に理解できない」や「自分の仕事のなかでどこに問題があったのか把握できない」といった課題を抱えている社員も少なくありません。
こうしたホウレンソウを行う際の課題に研修でアプローチして、問題解決のための土台を作っていきましょう。
▼アルーが行っているホウレンソウができるようになるための研修は、以下のページで詳しく紹介しています。
【若手社員向け問題解決力研修①】問題解決の基本姿勢を学ぶ研修
ある程度のビジネスの基本が身につき、実務に慣れてきた若手社員には、問題解決の基本姿勢を学ぶ研修を実施しましょう。
問題解決を行う際に求められる基本スキルを学ぶためには、まず問題解決プロセスの全体像を把握する必要があります。
記事の前半でご紹介した「問題解決のための基本3ステップ」を伝え、問題解決の型を身につけてもらうと良いでしょう。
また、実際にそれを現場で使えるようになるためには、研修の場で問題解決の演習に取り組み、深く考える機会を与えることも大切です。
4〜5名前後のグループを組みながらケーススタディやディスカッションを実施し、問題解決の基礎力を高めてもらいましょう。
【若手社員向け問題解決力研修②】問題解決ワークショップ
若手社員向けに行いたい問題解決研修として、問題解決ワークショップの実施が挙げられます。
問題解決ワークショップでは、以下のような内容について学ぶことができます。
- 解決すべき問題を明確化する手法
- 問題の原因を突き止める具体的な方法
- 問題の解決の目標設定と対策立案の方法
- 問題解決を実際に図り、検証や改善の方法
問題解決ワークショップを通じて、実際に問題解決に取り組むためのスタンスとスキルの向上が期待できます。
こちらも、上述した問題解決の基本姿勢を学ぶ研修と同様、4〜5名前後のグループを組んで実施することが効果的です。
▼アルーが行っている問題解決のためのワークショップについては、以下のページでご確認ください。
【中堅社員以上向け問題解決力研修】ビジネスコンバット研修
ビジネスで直面する複雑な問題に対処するためには、問題についてただ考えるだけでは成果があがりません。
表面的な事柄にとらわれず、問題のなかに潜む本質的な原因や背景を探ることは、問題解決を行ううえで極めて重要です。
中堅以上の社員に問題解決力を高めてもらう場合は、ビジネスコンバット研修を検討しましょう。
ビジネスコンバット研修では、思考を深める方法や集中力・粘り強さ(タフネスさ)を磨く方法、問題の特定や深堀を進める方法について学んでいきます。
課題を根本から解くためのアプローチについて、少数精鋭で学ぶのが効果的です。
Business Combat Training 考え抜く力、書き抜く力
まとめ
問題解決力を高めるために必要なステップや、問題解決力を高めるためのトレーニング方法などについて解説しました。
高い問題解決力があれば、ビジネスで発生する多くの複雑な課題に対処できるようになります。
一方で問題解決力を構成するスキルは幅広く、問題解決力を高めるためにはこの記事で解説したようないくつかのポイントも存在しています。
社員の問題解決力を底上げして、自社の業績向上につながるような施策を実施していきましょう。
▼アルーの問題解決力研修について詳しくはこちらのページをご覧ください。