
ロジカルシンキングとは?ビジネスで役立つ論理的思考の全貌を紹介
ロジカルシンキングとは、先行きが不透明な現代ビジネスにおいて、複雑な状況をゼロベースで整理し、確かな根拠に基づいて最適な解決策を導き出す力を成長させます。またロジカルシンキングとは、複雑な問題を明確にし、効率的に解決策を導くためのスキルです。すなわち企業において、ロジカルシンキングとは組織全体の生産性向上に直結するのです。本記事では、社員の論理的思考力を高めるために必要な知識を提供します。具体的には、ロジカルシンキングの定義と11のフレームワークを通じた実務への応用方法を解説します。これにより、社員の問題解決能力が向上し、組織がより戦略的なアプローチを取ることが可能となります。ロジカルシンキングとは、キャリア開発や組織の競争力強化に重要です。

より深く知るための『オススメ』お役立ち資料
ロジカルシンキングのフレームワークとは?
ロジカルシンキングとは、論理的な思考を支える手法として、フレームワークがビジネス課題の解決に重要な役割を果たします。
フレームワークは、情報をMECEにまとめるツリー構成の手法で、問題解決や意思決定を行う際に、様々な情報を整理し、論理的に考えるための具体的な方法論を示します。フレームワークに従い情報を整理することで、問題をMECEの視点で客観的かつ効率的に分析し、根拠に基づいて要素を理解し、本質を見抜く能力を向上させることが可能です。
そのためロジカルシンキングを習得する上では、まずはフレームワークに沿って情報を整理し、考える癖をつけることが大切なのです。
ロジカルシンキングのフレームワーク11選
ここでは、ロジカルシンキングにおける代表的なフレームワークを紹介いたします。
ロジックツリー
ロジックツリーは、ツリーの上位にテーマを置き、その要素となる事柄や事実をツリー状に配置し、問題や課題を階層に分けて分析していく方法です。

大元の課題から問題や課題を枝葉のように広げていくことで、ロジックツリーという言葉が生まれました。
ロジックツリーはビジネスの場面で活用できる手法であり、以下の3点のメリットがあります。
- 問題全体の把握や情報整理が簡単にできる
- 問題を深掘りして原因を分析し、根拠を理解して特定できる
- 解決策をフレームワークに沿って考えやすい
例えば、「売上が上がらない」ことが課題として挙げられた場合、対策としてキャンペーンやチラシ配布を行うと漠然と考えるのではなく、要素分解をすることで「なぜ売上が上がっていないのか」課題や原因の特定に役立てることができます。
ピラミッドストラクチャー
ピラミッドストラクチャーは、上位に伝えたいことや主張があり、下位にその根拠が論理的につながるよう配置していく方法です。

ピラミッドストラクチャーを用いると、結論に至るまでのプロセスをわかりやすく伝えることができます。
話を論理的に展開できるため、情報をわかりやすく伝えたり、自分の考えを整理する際にも役立つフレームワークです。
ロジックツリーと間違えられやすいですが、ロジックツリーは分解のツールで、問題の原因や解決策を導く際に使われます。ピラミッドストラクチャーは何かを主張する際の説明・説得に用いられるので、用途が異なるという違いがあります。
グルーピング
グルーピングとは、原因やアイデアなど複数の意見が出た場合にまとめるためのフレームワークです。

グルーピングを行うことにより、論点を整理し・考える優先順位をつけ・重複をなくすことができます。
簡単にグルーピングの方法を解説します。
- 紙や付箋などに思いつくだけ書き出す
- グループごとにわける
- 漏れや重複、ずれがないか確認する
グルーピングは起きている事象を整理する代表的なフレームワークになるため、グルーピングを行った後にロジックツリーやピラミッドストラクチャーで深く思考することも可能です。
ロジカルシンキングにおいて思考を深めるSo what?/Why so?
So what?「だから何?」、Why so?「それはなぜ?」は、ロジカルシンキングとは論理的思考の基本的な手法であり、ビジネスシーンでの問題解決に役立つフレームワークです。
So what?は、結論を見つける作業となり、Why so?は、結論に納得できるかどうか確認する作業となります。
例えばのケーススタディとして、広告業界A社の売上が前年度比10%減少した事実と、B社が15%減少した2つの具体例を考えます。
ここでSo what?と問いかけると、ロジックを駆使して「広告業界の市場規模が前年度に比べ縮小している」という解答を導けます。
一方で、「Why so?」と問いかけることで、売上の減少が生じた理由を考えることができます。「A社の売上が前年度より売上が10%減少した」という事実があった場合で考えてみましょう。「Why so?」の問いの答えは、「A社のマーケティング戦略が不十分だったから」「商品品質に問題があった」などが確認できます。
日常生活の中でSo what?/Why so?と考える癖をつけることが、ロジカルシンキングを身につける近道となります。
ロジカルシンキングにおいて基本となる概念「MECE」
MECE(ミーシー)とは「Mutually Exclusive Collectively Exhaustive」の頭文字をとったもので、論理的思考の基本となる概念です。日本語に直訳すると「漏れなく、重複なく」という意味となります。

経営戦略や経営分析に用いられることが多いため、ビジネスシーンやプレゼン、コミュニケーションにおいてロジカルシンキングとは基礎的な能力のひとつとして経営者やコンサルタントに求められるスキルでもあります。
「物事をわかりやすく、正確に伝えるための情報整理の手法」のひとつで、MECEを意識することは、ロジカルシンキングやシンキングとクリティカルシンキング、ラテラルシンキングといった思考のトレーニングとなり、あらゆる問題解決や課題の遂行、人材育成やマーケティングなどのビジネスシーンでのコミュニケーション能力向上に役立つメリットがあります。
ここではMECEを活用したフレームワークを6つの要素に分解し、例や具体的なツリー構造でまとめ、目次形式で全体の構成や根拠を詳しく解説していきます。これにより、読者自身のロジカルシンキングとは何かを理解し、実践や研修、自分のキャリア向上にも役立つ説明が得られます。
MECEに分けるためのフレームワーク①3C
3Cは、主に事業戦略やマーケティング戦略において、顧客や競合などの市場環境分析を行う際のフレームワークとして用いられる分析方法です。
3Cは、Customer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の頭文字を基に構成されたフレームワークです。
- Customer(顧客)
- Competitor(競合)
- Company(自社)
企業戦略に大きく影響する3つの要素をMECEに分けて整理・分析することで、自社のポジションや顧客のニーズ、競合他社との違いなどを可視化し、課題解決に役立つ思考力を鍛えられるメリットがあります。自社だけでなく外部要因の視点を取り入れた分析により、競合との差別化を図るマーケティング戦略の立案にも活用できる具体的なフレームワークです。
MECEに分けるためのフレームワーク②QCD
QCDは、主に生産管理の現場で重要視され、生産者から顧客へ、商品やサービス等が提供されるまでの流れをもとに、戦略を考える際のフレームワークとして用いられる分析方法です。
QCDは以下の3つの単語の頭文字をとったものです。
- Quality(品質)
- Cost(コスト)
- Delivery(納期)

ロジカル シンキングとは問題をMECEに分けるフレームを活用し、どれか一つの要素を重視すると別の要素を犠牲にしなければならない関係性があるため、優先するものとそうでないものを明確化する必要があります。それぞれのサービスの特性を考え、生産プロセスにおいて非常に重要な3つの要素を整理して分析することで、結果的に商品やサービスの品質向上、利益率の向上につなげることができます。
MECEに分けるためのフレームワーク③4P

4Pは、別名「マーケティングミックス」とも呼ばれ、文字通り主に販売戦略(マーケティング戦略)の際のフレームワークとして用いられる分析方法です。
4Pは、以下の4つの単語の頭文字をとったものです。
- Place(流通)
- Price(価格)
- Product(製品)
- Promotion(販売促進)
「どのような場所で(流通)」「どれくらいの値段で(価格)」「どのようなサービスを(製品)」「どのように売る(販売促進)」といったように、マーケティングに必要な要素がすべて盛り込まれており、効率的な販売戦略(マーケティング戦略)に役立てることができます。
MECEに分けるためのフレームワーク④5W2H

5W2Hは、5W1Hに「How much(いくらで)」を加えた、業務を行う際には欠かせないフレームワークです。
5W2Hは、以下の7つの単語の頭文字をとったものです。
- Why(なぜ)
- What(何を)
- Where(どこで)
- When(いつ)
- Who(誰が)
- How(どのように)
- How much(いくらで)
5W1Hに「How much」が加わったことで、コスト面を意識した業務改善や事業計画を行う際に、非常に役立つといえます。また、この概念は報告や連絡等のコミュニケーション、企画書やプレゼンテーション等の発表の場面などの日常的なビジネスシーンでも活用することができます。
MECEに分けるためのフレームワーク⑤フロー図

フロー図(フローチャート)は、業務のプロセスや手順を図解することで整理し、抜け漏れがないようにできるフレームワークです。
フロー図を使用することで、プロセスの各ステップを理解し、改善のための潜在的な問題を特定することができます。
フロー図には、ビジネスの場面で活用できる具体的な種類があります。決定ツリー(Decision Tree)は、何らかの意思決定をするにあたって考えうる選択肢を洗い出し、最適な結論を導き出すために使用します。プロセス図(Process Diagram)は、MECEの観点で複数のタスクやステップを整理して可視化するトレーニングにも使える手法です。スイムレーン図(Swimlane Diagram)は、異なる担当者や部門の役割や責任を可視化し、プロジェクトシーンでのコミュニケーションを円滑にする手法です。UML図(Unified Modeling Language)は、ソフトウェア開発の代表的なモデリング手法で、実践的な教育や研修にも適した方式です。
フロー図は、決定や行動のフローを抜けもれなく洗い出すための有用なツールです。図式的に表現することで、複雑なプロセスを理解しやすくなり、プロセスの問題を特定し、改善することができます。
MECEに分けるためのフレームワーク⑥マトリクス

マトリクスは、複雑な内容を図解し、整理して、相互関係を可視化して現状を把握する際のフレームワークとして用いられる分析方法です。
具体的な例で簡単に解説すると、スポーツの勝敗一覧をまとめた表は、物事をMECEに整理し、違いとメリットを可視化して考え方を効率的に伝えるツールとして役立ちます。
勝敗一覧表を見ることで、弱いグループと強いグループがひと目でわかるようになり、また、それぞれの相互関係も可視化されます。
ビジネスシーンにおいては、市場における自社の商品・サービスのポジションがどの位置にあるかを可視化する際に活用できます。この手法を使うと、問題点や改善点をMECEに整理し、本質を浮き彫りにして課題解決に向けた論理的思考とコミュニケーションスキルを鍛える際に非常に有効なフレームワークとされています。
ロジカルシンキングを身につけさせるには?
ロジカルシンキングとは社員に身につけてもらう為には、今回ご紹介したようなフレームワークの活用方法を学び、日常の問題解決や意思決定の場面で実践し続けることが重要です。
他には、ロールプレイングや実際の事例や事象からフレームワークの使い方を学ぶことができる研修やセミナーが有効です。
アルーでは、若手から中堅社員のキャリアを支援し、論理的思考能力を鍛えるロジカルシンキング研修をご用意しております。
バリエーション豊富な学習方法で定着を支援し、豊富なケース演習の中から、受講者のレベルに合わせて研修設計を行ったり、eラーニングで研修前後に自己学習を行うことも可能です。
▼アルーのロジカルシンキング研修については、以下のページでご確認ください。
まとめ
ロジカルシンキングは、複雑な問題を整理し、効果的な解決策を見つけるための重要なスキルです。このスキルを身につけることで、ビジネスにおいて意思決定がクリアになり、チーム全体で効果的にコミュニケーションをとることが可能になります。特に、課題が多様化する現代のビジネスシーンでは、論理的思考力があると問題解決のスピードと質が向上します。
まずはロジカルシンキングの基本的なmeceフレームワークやツリー構造の手法を理解し、日常の業務や研修で活用してみましょう。小さな問題からでも論理的に考える癖をつけることで、自然とこのスキルは磨かれていきます。また、周囲の相手とshareや話し方を工夫してディスカッションし、様々な視点や要素を取り入れる方法も役立ちます。ぜひ、今日からロジカルシンキングを意識し、実践してみてください。未来の自分やチームのために、大きな一歩となるはずです。
▼具体的にどのようなことを学ぶことができるのか、こちらのページで確認ができますので、参考にしてください。




