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ロジカルシンキング研修の目的|成功させるポイントについてもご紹介

貴社において、こんなお悩みはありませんか?


  • 部下が、重要なことを報告せず、重要ではないことを報告してくる
  • 上司へ報告したところ「結局、何を言いたいの?」と言われる
  • 取引先に、自社の商品の良いところが伝わっていないと感じる


このような問題の原因の一つとして、社員がロジカルシンキングの考え方や手法を身につけていないことが挙げられます。ロジカルシンキングの研修を行うことによって、物事や考えをわかりやすく伝えるための思考法やスキルを身につけられます。

この記事では、ロジカルシンキング研修の開催を検討している方に向けて、目的や成功させるポイント、研修の導入事例について解説します。


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目次[非表示]

  1. 1.ロジカルシンキング研修とは?
  2. 2.ロジカルシンキング研修の目的
  3. 3.ロジカルシンキング研修で身につくフレームワーク
  4. 4.ロジカルシンキングを身につけることによって得られる効果
  5. 5.ロジカルシンキング研修の内容
  6. 6.ロジカルシンキング研修の対象者
  7. 7.ロジカルシンキング研修の実施方法
  8. 8.ロジカルシンキング研修を成功させるポイント
  9. 9.ロジカルシンキング研修の導入事例・受講者の感想
  10. 10.ロジカルシンキング研修についてのよくある質問
  11. 11.ロジカルシンキング研修ならアルー株式会社にお任せください


ロジカルシンキング研修とは?

ロジカルシンキング研修とは、情報の整理や論理的思考に基づいた情報伝達方法を学ぶための研修です。

研修では、情報の整理方法、および論理的思考を身につけるために、さまざまなフレームワークを使用します。
大原則は情報を構造的に整理し、ピラミッドストラクチャーを作ることです。ピラミッドストラクチャーは情報を整理する際に、大枠から詳細に分けて情報を整理するために使用するフレームワークです。

	ピラミッドストラクチャー

結論に対する妥当性を確認したり、抜けもれている情報がないかを確認するときに使用します。

このピラミッドストラクチャーを作るために4つのルールがあります。
1つ目は「MECE」で、抜け漏れなくダブりなく情報を整理することです。分析や課題解決を行う際に、検討すべき要素を抜け漏れや重複のない状態で網羅し、課題や原因を洗い出す際に必要な方法です。
2つ目のルールは、「グルーピング」です。共通するカテゴリに属する情報を1つのグループにしていきます。例えば、キャベツ、レタス、ナスという情報は野菜というグループにグルーピングできます。
3つ目のルールは、グルーピングした情報に「メッセージ」を出すことです。グルーピングで野菜のようなグループ名を作った後に、他の情報も含めて結論は何か?要は何が言いたいのか?というメッセージを抽出します。

最後の4つ目のルールは「根拠づけ」です。メッセージを出した際に、その根拠となる情報が構造的に整理されているかどうかをチェックしましょう。

このように、ピラミッドストラクチャーを作るためには実践すべきルールがあります。ロジカルな考え方や伝え方の手法を実践するためには、この4つのルールを理解することが重要です。


ロジカルシンキングとは

「ロジカルシンキング」とは、物事を深くかつスピーディに考え、わかりやすく伝えるために、体系的に筋道立てて考える力です。日本語では「論理的思考法」といいます。

物事を論理的に捉えながら話すことによって、相手に伝わりやすくなり説得力も増すため、ビジネスシーンにおいて、円滑に業務遂行するために求められるスキルです。

ロジカルシンキングは、上司への口頭報告やビジネス文書・プレゼン資料の作成など、あらゆる場面で使われます。

筋道が通った思考を伴うコミュニケーションは、相手にとって分かりやすく、有益であるとみなされ、ビジネスの成功につながるというメリットがあります。


クリティカルシンキングとの違い

クリティカルシンキングは、表出している課題を客観的、多角的に捉え直し、真の課題を設定するための考え方のことです。

前提を疑いながら、仮説を立てることも多いため「批判的思考」と訳されることもあります。

クリティカルシンキングとロジカルシンキングはどちらも論理的なつながりを捉える点では共通しますが、「思考の偏りはないのか、不完全さはないのか」という考えから生じた仮説を検証するという点が、ロジカルシンキングとは異なっています。




ロジカルシンキング研修の目的

WHYのイラスト

ロジカルシンキング研修の最終的な目的は、物事を深くかつスピーディに考え、わかりやすく伝えるために、体系的に筋道立てて考える力をつけることです。

ここでは、ロジカルシンキング研修を行うことによって、どのような能力を身につけることができるのかと、ロジカルシンキング研修の目的についてご紹介いたします。


自分の考えを整理する能力を身につけさせる

ロジカルシンキング研修を受講すると、多くの情報を整理する能力を得られます。

情報は、知っているだけではビジネスで活用できません。関連する情報をまとめ、それらが示す結論を読み取ることが求められます。

情報をまとめ、整理し、あらわれた事実は何を示しているのか、根拠をそえて考察することで、重要な情報を発見できます。

情報を整理する力は、たとえば上司への報告の際に有用です。上司に向けて重要なことを優先的に報告できるので、コミュニケーションも円滑に進み、「結局、何を言いたいの?」と言われることも減るでしょう。

たとえば、人件費の削減プロジェクトに取り組むAさんが次の情報にたどり着いたとします。


  • この3年間の人件費の増加分の内、大半は残業コストの増加に起因するものだ
  • この3年間で残業手当の時間あたりの賃金水準や社員数は増加していない


ロジカルシンキングの力を備えていると、この2つの情報から「この3年間、当社の人件費が増加している主な原因は、1人あたりの残業時間が増加していることである」という結論を導き出すことができます。


「相手に伝える技術」を身につけさせる

ロジカルシンキング研修の大きな目的のひとつは、伝える技術の習得です。

ロジカルシンキングのスキルが身についていれば、相手に分かりやすく、論理的に会話をすることができるため、スムーズに意思疎通をすることができるでしょう。

例えば、取引先との商談時に、自社の商品の持つ能力こそが取引先の問題解決につながると、筋道を立てて説明できれば、受注につながりやすくなります。

ロジカルシンキング研修では、演繹法や帰納法などの思考法を活用し、根拠の伴った結論を伝える技術を身につけることができます。


自発的に考えて行動する人材を育成する

ロジカルシンキング研修を受講することによって、自発的に考えて行動する人材への成長を期待できます。

行動しようと考えていても、自己の主張に対する根拠が弱いと、自信を持てずにいることもあるでしょう。

根拠によって結論を支えるピラミッドストラクチャーをロジカルシンキング研修で学ぶことによって、根拠に支えられた主張が可能となり、自発的に行動できる人材を育成できるでしょう。




ロジカルシンキング研修で身につくフレームワーク

ロジカルシンキング研修では、ロジカルシンキングを行うためのフレームワークを学びます。ここでは、主要なフレームワークについてご紹介します。
これらは、情報を整理し相手に分かりやすく伝えるために有効なフレームワークです。ぜひ研修で取り上げ、実践できるようになってもらいましょう。


ピラミッドストラクチャー

ピラミッドストラクチャーは、話の流れを論理的に組み立てるためのフレームワークです。伝えたい「結論」と「その根拠」をピラミッド状に図式化する方法です。

	ピラミッドストラクチャー

この手法は、コンサルティングファームのマッキンゼーによって開発され、現在では世界中の企業や大学で広く採用されています。ビジネスにおけるさまざまな場面での論理的な提案や報告の基本スキルとしての役割を果たしています。

ピラミッドストラクチャーでは、ピラミッドの頂点に「メインメッセージ」、すなわち伝えたい結論を置きます。この結論を支える「キーメッセージ(=根拠)」は、ピラミッドの下段に配置され、主張の正しさを示す根拠として機能します。このように複数の根拠を組み合わせることで、ピラミッドの形が成り立ちます。

ピラミッドストラクチャーの大きな特徴は、その縦のつながりと横のつながりです。縦のつながりでは、上部が下部を要約し、論理的な流れを作り出します。横のつながりでは、論理的な共通点を持つ考えや情報をグループ化し、整理します。

ピラミッドストラクチャーのメリットは、結論に至るまでのプロセスをわかりやすく伝えられることです。話を論理的に展開することが可能となり、他者に説明する際だけでなく、自分自身の考えを整理する際にも非常に有効です。


帰納法・演繹法

帰納法と演繹法は、メッセージを根拠で支えるための異なるフレームワークです。

	帰納法と演繹法.


帰納法

帰納法は、具体的な例を挙げて根拠付けする方法で、個々の事例から一般的な結論を導き出します。

例えば、成果を出すために必要な要素を考える際、複数の具体的な例(Aさん、Bさん、Cさんが報告・連絡・相談を欠かさず行っている)を挙げて、これらの行動が成果を出すために不可欠であるという結論に至ります。

この方法は現実の事例に基づくため、具体的で説得力があります。しかし、例外や異なる事例が存在する可能性もあるため、結論は絶対的なものではないことに注意が必要です。


演繹法

演繹法は、前提を積み重ねて根拠付けする方法です。
ここでは、一連の論理的な前提(例えば、「成果を出すためには(A)、チーム内で連携する必要がある(B)」、「チーム内で連携するためには(B)、報告・連絡・相談が必要(C)」)から、特定の結論(「成果を出すためには(A)、報告・連絡・相談が必要(C)」)を導き出します。
演繹法は一般的な前提やルールから出発するため、より一貫性があり、論理的な強さを持ちます。しかし、前提が不正確であれば、結論も誤りとなる可能性があります。


MECE

MECE(ミーシー)とは、「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略称です。情報や考えを整理する際に用いられる重要な原則です。この原則は、「抜けモレなくダブりなく」という意味を持ち、分析や意思決定のプロセスにおいて全体像を正確に捉えるために用いられます。

	MECE

例えば、「B社をサーバー調達先の第一候補とするべき」という結論に至る場合、以下のようなMECEな分析を行います。


  • クオリティ: B社が最も高い
  • コスト: B社の導入と運用の合計が最も安い
  • リスク: A社を除く他社のリスクは十分低い


この場合、分析の各要素(クオリティ、コスト、リスク)は重複せず、また、サーバー調達を決定する上で重要な全ての側面を網羅しています。しかし、これら以外にも重要な要素(例えば、納期の速さやサービスのサポート)がないかどうかを考慮することで、さらにMECEな分析が可能です。

MECEに捉えられていない場合、重要なポイントが欠けているため、結論に対する疑問や不確実性が残ります。MECEに捉えられている場合は、重要なポイントが網羅されているため、結論に対して納得感や信頼感を得ることができます。MECEを用いることで、論理的で総合的な分析が可能となり、より信頼性の高い結論に到達することが可能です。



ロジカルシンキングを身につけることによって得られる効果

社員のロジカルシンキングスキルを向上させることで、社員個人の生産性向上だけでなく、職場全体のコミュニケーションの質の向上も期待できます。ロジカルシンキングを身につけることによって得られる効果について解説します。


社内外とのコミュニケーションの円滑化

情報を整理する力は、たとえば上司への報告の際に有用です。上司に向けて重要なことを優先的に報告できるので、コミュニケーションも円滑に進み、「結局、何を言いたいの?」と言われることも減るでしょう。ロジカルシンキングは口頭でのコミュニケーションだけでなく、メールでの報告、議事録の作成などのドキュメンテーション業務でも活用できます。これらは業務の中で頻繁に行われるため、社員がロジカルシンキングのスキルを身につけると社内の様々なコミュニケーションが円滑になります。

例えば、取引先との商談時にわかりやすい資料でプレゼンテーションを行い、自社の商品の持つ能力こそが取引先の問題解決につながると筋道を立てて説明できれば、受注につながりやすくなります。


やるべきこと・考えるべきことの抜けモレが減る

ロジカルシンキングのスキルが身につくと、物事を抜けもれなく考えることができるようになります。その結果、やるべきことや考えるべきことの抜けモレが減り、ヒューマンエラーが少なくなることが期待できるでしょう。

たとえば、営業職がロジカルシンキングを身につければ、商談で顧客にとって必要な情報を抜けモレなく伝えきることができるようになります。また、「売上目標の未達」といった課題があった場合に、原因を抜けモレなく調査し真の課題の発見や解決に繋げることができるでしょう。


業務の効率化

業務の効率化のためには、関わるメンバー間でスムーズにコミュニケーションを取り、メンバーそれぞれが自発的に動く必要があります。

ロジカルシンキングの力を身につけることで、お互いが論理的に会話をすることができるため、スムーズに意思疎通をすることができるようになります。また、ピラミッドストラクチャーなどのフレームワークを知ることで、真の課題の発見や解決策の立案などを自主的に行ないやすくなります。

社員にロジカルシンキングの力を身につけてもらうことで、スムーズなコミュニケーションとメンバーの自発的な行動を促せるため、業務の効率化につながるでしょう。




ロジカルシンキング研修の内容

ロジカルシンキング研修では、さまざまなフレームワークを活用し、問題解決の演習を行います。

アルーでのロジカルシンキング研修のプログラム例は以下の表の通りです。
​​​​​​​

項目
概要
イントロダクション
研修の目的を確認する
アイスブレイク・エレベータートーク
ピラミッド構造を使って情報を整理し、上司に伝える演習をする
ロジカルシンキングの原則を学ぶ
ピラミッド構造と4つのルール(グルーピング、メッセージ、根拠付け、MECE)について学ぶ
ケーススタディ1~6
具体的な場面設定でロジカルシンキングを使う
まとめ
振り返り、質疑応答

ピラミッド構造とは、情報を伝える際に、大枠から詳細に分けて情報を整理するために使用するフレームワークです。

情報のグルーピングは、伝える情報を特定の項目やテーマごとにグループ化することで、伝える内容を整理しやすくなります。聞く側も、グループ化された情報が理解しやすく、伝わりやすくなるでしょう。

メッセージの抽出は、情報から必要なメッセージを抽出し、核心を伝えることで、聞く側が混乱することを避ける方法です。核心を押さえた上で、情報を補足することが重要となります。

根拠付けは、結論を導き出す際に、根拠を示すことです。根拠が明確であれば、聞く側が納得しやすくなります。

MECEは、分析や課題解決を行う際に、考えるべき要素を漏れなく網羅することです。また、1つの要素が2つ以上のグループに属することがないように注意することが必要です。

上記でお伝えした「ピラミッド構造」「情報のグルーピング」「メッセージの抽出」「根拠付け」「MECE」は、ロジカルシンキングを行う上で必須の考え方です。アルーのロジカルシンキング研修では、これらについて演習を通じて学ぶことができます。

▼詳しくは、以下のページからご確認ください。

ロジカルシンキング研修

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ロジカルシンキング研修の対象者

ロジカルシンキングはどの世代でも身につけることが求められますが、社員のレベルによって、求められるものが違います。

ここでは、ロジカルシンキング研修の対象者について紹介します。


新入社員

新入社員には、上司からの業務指示に対して、論理的に応え、業務遂行していくことが求められます。

新入社員がロジカルシンキングを学ぶことで、新入社員にまず求められる「報連相」「メール作成」「やるべきことの順位付け」などがスムーズにできるようになるでしょう。

また、ロジカルシンキングを学ぶことによって、本質から自分が何をすべきかを見抜く力がつき、新入社員でありがちな指示待ち人間になってしまうことを防ぐこともできるでしょう。


中堅社員

中堅社員は、ある程度業務に慣れ、業務をそつなくこなすことができるようになっているでしょう。ですが、長く働いているほど、自分の思考法が固まってしまい、自分の経験に基づいた決めつけで物事を捉えてしまいがちです。

それを避けるためにも、中堅社員がロジカルシンキングを学ぶことは重要です。

また、中堅社員になると、業務遂行に必要な工程、工数、関係者を見積もるといったような業務を行うことになりますが、このような業務でもロジカルシンキングは大いに役立ちます。

さらに、いつもの業務に新しいアイデアが生まれ、生産性が上がることや、今後部下の育成を担う上で凝り固まった思考にならず柔軟に育成を行えるようになるなどのメリットもあるでしょう。


管理職

管理職になると、部下の指導や意思決定の機会が増え、精度の高いロジカルシンキングが求められます。

今後の環境や状況を配慮し、あるべき姿を設定して業務を推進させるような問題解決の力も必要になってきます。

思考の深さはもちろん、どれだけ早く最善の判断を下せるかや、部下の納得が得られるように伝える力も管理職には重要です。

役職が上がるほどロジカルシンキングを土台として、問題解決力を高めていく必要があるでしょう。




ロジカルシンキング研修の実施方法

ロジカルシンキング研修の実施方法は主に3種類あり、それぞれに特徴があります。以下では、各研修方法を詳細に解説します。


集合研修

集合研修は、受講者が特定の場所に集まり、講師から直接指導を受ける形式です。この方法の利点は、他の受講者と交流し、相互に学び合う機会が得られる点です。また、疑問点を即座に講師に質問できるため、理解が深まります。集合研修はグループワークやディスカッションを取り入れやすく、実践的なスキルの習得に効果的です。

しかし、研修会場の確保や受講者のスケジュール調整、講師の選定など、事前準備には多大な時間とコストがかかります。また、多拠点展開している企業やリモートワークを導入している企業では、受講者が一箇所に集まることが困難な場合もあります。


オンライン研修

オンライン研修は、インターネットを介して講義を受ける方式です。この方法の利点は、移動の手間やコストが不要で、遠方にいる受講者も参加しやすいことです。Zoomなどのツールを活用することで、多拠点展開している企業やリモートワークを導入している企業も研修を実施しやすくなりmす。

しかし、受講者同士の交流が生まれにくいことや、受け身の学習になりがちな点には注意が必要です。講師にリアルタイムで質問できる点は大きなメリットですが、集合研修と同様に決められた時間に集まってもらう必要はあります。

オンライン研修については下記の記事もご参照ください。
オンライン研修とは?効果的な実施方法やメリット、成功事例を解説


eラーニング

eラーニングは、パソコンやスマートフォンを使用してコンテンツを視聴する研修方法です。eラーニングの最大の強みは、時間や場所に縛られずに学習できる点です。企業側も受講者の学習状況を一元管理できるため、効率的な運用が可能です。

しかし、eラーニングは実技習得には不向きであり、学習進捗が受講者のモチベーションに依存するという欠点があります。そのため、インプット中心の研修には適していますが、受講者同士の交流やアウトプットの機会を別途設定することが効果的な研修には不可欠です。
eラーニングについては下記の記事もご参照ください。
eラーニングとは?企業研修で活用するメリット・デメリットを解説




ロジカルシンキング研修を成功させるポイント

少人数研修の様子

ロジカルシンキング研修を成功させるには、ロジカルシンキングの考え方を講義で伝えるだけでは不十分です。

受講者の理解度や受講意欲には差があり、一定の効果を見込むには工夫が必要です。

ポイントをしっかりと押さえた研修を開催しましょう。

ここでは、ロジカルシンキング研修を成功させるポイントについて紹介いたします。


日常業務でよく使う場面を取り上げた演習を行う

講義だけではなく、実際によくあるシチュエーションを基にしたケーススタディを多く取り入れることが、ロジカルシンキング研修を成功させるポイントです。

近年増えているオンライン研修でも、積極的にケーススタディを取り入れましょう。

オンラインで行う場合は、個人やペア、グループでワークを行い、その後に発表の時間を取ります。受講者の発表内容に対し、講師から丁寧にフィードバックしましょう。

また、ケーススタディについては何種類かの異なるケースを取り入れ、何度も実践しましょう。ロジカルシンキングの方法に慣れないうちは、何度も繰り返し挑戦することが大切です。上司への報連相や議事録の作成など、様々なシチュエーションを用意するとよいでしょう。

ロジカルシンキング研修での演習に使える例題を下記ページで紹介しています。ぜひご参照ください。
ロジカルシンキングの例題10選|解答例や学習方法を紹介


分かりづらい用語は具体例を出して解説する

わかりにくい用語は、具体的な仕事の状況と実践場面の例を挙げて解説できるようにしましょう。

ロジカルシンキングを学ぶ際は、「MECE」「ロジックツリー」「ピラミッド構造」など、普段馴染みがない用語が多く出てきます。

分かりづらい用語は、実際に仕事の中でどのように活かされるのかを示すことで習得してもらいやすくなります。仕事をする上でよくあるシチュエーションをケーススタディで取り上げ、「MECE」や「ロジックツリー」「ピラミッド構造」がどのように役立つかを実感してもらいましょう。

アルーのロジカルシンキング研修では、分かりづらい用語をなるべく使わず、日常業務において活用しやすい「ピラミッド構造」に特化して設計しています。覚えることをなるべく少なく設計していますので、理解不足を感じずに学習できるのが特徴です。

ロジカルシンキング研修


ロジカルシンキング研修を行う重要性を理解してもらう

ロジカルシンキングを学ぶ目的を、研修冒頭で明確にすることは非常に重要です。

受講者に「今回の研修を習得することは、自分にとって有用である」と思わせるために、学ぶメリットを共有する必要があります。

そのために、実際の仕事の中で、ロジカルシンキングが活用されている場面を受講者に説明しましょう。

冒頭で研修の有用性を説明することで、受講者の積極的な参加が促され、研修の効果が高まります。




ロジカルシンキング研修の導入事例・受講者の感想

研修の様子

ここでは、アルーが実際に行っているロジカルシンキング研修の導入事例について紹介いたします。


「100本ノック」を用いたロジカルシンキング研修

アルーのロジカルシンキング研修の一例として、「100本ノック」を用いたロジカルシンキング研修があります。

若手、中堅社員向けのプログラムで、気づき、学び、思考して解決するプロセスを、とにかく多く経験させることが習得への近道であるという考えから、実戦形式のワークが多いのが特徴です。

講師により課題が発表された後、個人でまずは考える時間が設けられます。

その後グループディスカッションを行い、結論を発表します。

最終的に、質疑応答やフィードバックを得た後に反省を行い、学びを自分のものにする、というサイクルで構成されています。

研修の中で何度も与えられる課題をクリアしていくことで、情報のグルーピングと結論の抽出、ピラミッド構造、MECEを活用できるようになり、情報整理の力と論理的思考力が身につきます。


受講者の感想

ロジカルシンキング研修を受けた受講者からは次のような感想が寄せられました。

ロジカルシンキング研修で学んだ内容は、報連相の際に活かせそうだと感じました。普段の報連相では「結局何がいいたいの?」というような報告にならないように気を付けてはいますが、今回の研修を終えてまだまだ無駄な情報が多いと反省しました。ロジカルシンキングを身につけて事前に情報を整理することで、相手の状況に合わせて詳細を話せるようになると感じました。


ロジカルシンキングに苦手意識がありましたが、今回の研修を通して一から丁寧に理解することができました。実践では個人ワークの他にグループワークがあり、色々な意見を交換しながらひとつの答えを導きだしていく難しさと面白さを知ることが出来ました。ありがとうございました。

ロジカルシンキングはどの業務にも活かすことができるため、もっと早くこの研修を受けたかったです。


管理職向けのロジカルシンキング研修

アルーの管理職向けロジカルシンキング研修では、フレームワークを活用し、ロジカルシンキングの情報整理と論理的思考力を学ぶのに加え、ケーススタディを用いて問題解決プロセスも併せて学習します。

職場でよく起こる問題を題材とした演習や職場との接続セッションを通じ、問題解決スキルの定着・職場実践をはかる内容となっており、講師からのフィードバックを通じて管理職として持つべき視野・視座を育成することができます。


受講者の感想

管理職向けのロジカルシンキング研修の受講者からは次のような感想が寄せられました。

当社の管理職は他の事業部やベンダー、もしくは事業部内で合意を得る仕事が多いです。社内での了承を得る為に、このプロジェクトを何のためにやるのかをMECEで分解して、了承を得られる説明を行なうことが求められます。この調整業務において今回のロジカルシンキング研修を活かせると思いました。


実務の工数低減について方法を検討中のため、現在解決すべき事象がどの段階なのかをロジカルシンキングを用いてきちんと見極めたいと思いました。受講前は「作業工数を減らす」と「業務処理方法の簡素化」を一度に進めようとしていたのですが、それぞれ取り組むべき段階が異なると気付かされました。




ロジカルシンキング研修についてのよくある質問

ここでは、ロジカルシンキング研修をご検討中のお客さまからよく頂く質問にお答えします。


おすすめのプログラムはありますか?

ロジカルシンキング研修を成功させるポイントでも確認したとおり、座学だけではなく、実践形式が多く取り入れられているプログラムがおすすめです。

座学のみでは、実際の仕事とどのように関連しているのか結びつけづらいです。

実務の中で活用できる演習をどれだけこなすかが、ロジカルシンキングの技術習得と定着を左右する重要な要素です。

アルーのロジカルシンキング研修は、実践形式を多く含んでおり、実務に応用しやすいストーリー設定をしています。

ロジカルシンキング研修については、こちらから詳しく確認できます。

ロジカルシンキング研修


自社に合ったプログラムを組むにはどうしたらよいでしょうか

自社に合ったプログラムにするためには、実際に会社で起こるシチュエーションをケーススタディに取り入れることが大切です。

また、受講者のレベルに合わせて、ロジカルシンキングの基本的な考え方を徹底的に学ぶか、問題解決などの応用まで含めるかを検討するのも良いでしょう。

アルーでは、会社1つ1つにあわせて、ヒアリングを行い、研修プログラムのカスタマイズをしていきます。

研修教材のカスタマイズからeラーニングシステムとの併用など、課題にあわせた柔軟なプランをご提案できます。


オンラインでもロジカルシンキング研修は可能ですか?

はい、オンライン研修でも問題なくロジカルシンキング研修は実施できます。リモートワークの浸透により、ZoomやTeamsなどのオンライン会議ツールを利用してロジカルシンキング研修を行う企業が増えています。

アルーでは、Zoomのブレイクアウトセッションなどを利用することで、少人数のグループワークも問題なく開催できます。

加えて、eラーニングを利用することで、研修前に自己学習を行い、積極的な学びの促進や、受講後の知識定着も期待できます。




ロジカルシンキング研修ならアルー株式会社にお任せください

アルーのロジカルシンキング研修は、日常業務において活用しやすいピラミッド構造に特化した形態です。

情報を整理し、抽出された結論を根拠で支える手法を学ぶことで、重要な情報を把握し、的確に相手に伝える技術を習得できます。

また、覚えることを極力少なくし、実践を多めにした研修プログラムのため、ロジカルシンキングに初めて触れる社員でも理解しやすい内容になっています。

さらに、プログラムの柔軟なカスタマイズが可能なため、お客さまの課題や受講者のレベルにマッチした研修をご提供できます。

ロジカルシンキング研修の開催を検討している方は、アルー株式会社にぜひご相談ください。

▼アルーのロジカルシンキング研修に関しては以下のページをご覧ください。

ロジカルシンキング研修



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アルー株式会社
アルー株式会社
20年以上、企業向けに人材育成コンサルティングや研修を提供してきた。新入社員・管理職といった階層別研修や、海外駐在員やグローバルリーダーなどのグローバル人材育成、DX人材育成に強みを持つ。その実績は取引企業総数1400社以上、海外現地法人取引社数400社以上に及ぶ。京都大学経営管理大学院との産学連携など、独自の研究活動も精力的に行っている。
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