【事例あり】組織マネジメント研修の目的や内容・効果を高めるポイントについて紹介
VUCAとも呼ばれる先の見えない現代のビジネス環境では、管理職に求められる役割も大きく変化しています。
ニューノーマル時代に必要なマネジメント力を身につけてもらうためには、管理職を対象とした「組織マネジメント研修の実施」がおすすめです。
それでは、組織マネジメント研修ではどういった内容を扱うべきなのでしょうか。
この記事では、組織マネジメント研修の目的や内容、効果を高めるポイントや組織マネジメント研修成功事例など、徹底解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。
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組織マネジメントとは
組織マネジメントとは、適切な経営リソースの配分を通じて組織のパフォーマンスを効果的に引き出し、業績の最大化を図ることです。
組織マネジメントは、以下の三つの要素から構成されています。
- 業績の最大化…適材適所に経営資源を配分して、経営目標を達成する
- 人の育成……メンバーの能力を高める
- 職場づくり……一人ひとりがやりがいを持ち、働ける職場を作る
適切な仕事のアサインや資金投入などを通じて組織の業績を最大化するのはもちろん、メンバーの育成や働きがいのある職場づくりも、組織マネジメントの一環です。
組織マネジメントの概要について、詳しくは以下の記事で解説しています。
『【研修事例】組織マネジメントとは?フレームワークや管理職に必要なスキル』
組織マネジメント研修の目的
組織マネジメント研修を実施する目的としては、次の6点が挙げられます。
- 意思決定・問題解決スキルの習得
- リーダーシップスキルの強化
- チームビルディング
- 組織の生産性向上
- 目標管理・目標設定の方法の習得
- 対応力の強化
意思決定スキルやリーダーシップ、チームビルディングなどについて学んでもらうことで、管理職がチームのパフォーマンスを引き出すために必要な役割を適切に担えるようになるでしょう。組織マネジメント研修を実施する目的を詳しく解説していきます。
意思決定・問題解決スキルの習得
組織マネジメント研修を実施する目的の一つに、意思決定や問題解決スキルの習得が挙げられます。
管理職は、ビジネスで直面するさまざまな場面で意思決定を行う必要があります。
経営者やマネージャーの意思決定次第で、業績が左右される場面も少なくありません。
また、ビジネス環境が激しく変化するVUCAの時代には、意思決定の質だけでなくスピードも求められます。
組織マネジメント研修を実施すれば、管理職に意思決定や問題解決スキルを習得してもらえるため、業績向上につながります。
管理職に求められる意思決定力について、詳細は以下の記事からご覧ください。
『管理職の意思決定力を向上させるには?うまくいかない理由と必要なスキル』
リーダーシップスキルの強化
リーダーシップスキルの強化も、組織マネジメント研修を実施する目的の一つです。
リーダーとしてメンバーにあるべき姿を示せれば、メンバーは安心して働くことができます。また、リーダーに高い統率力があることでチームに一体感が生まれ、仕事がスピーディーに進むでしょう。
組織マネジメント研修を通じてリーダーシップを強化し、組織のパフォーマンスを向上させることができます。
管理職が持つべきリーダーシップの具体例やマネジメントとの違い、研修での育成事例は以下のページで詳しく解説しています。
『管理職が持つべきリーダーシップとは?マネジメントとの違いや研修事例』
チームビルディング
組織マネジメント研修を実施する目的として、チームビルディングも挙げられます。
チームビルディングとは、一人ひとりのメンバーが持つスキルや経験を最大限に活かし、目標達成できるようなチームを構築する取り組み全般のことです。
例えばチームとしての目標を設定する、心理的安全性を高める、などの方法が考えられます。
管理職にチームビルディングのスキルを伸ばしてもらえば、メンバーにとって居心地のよいチームを実現できるでしょう。
チームビルディング研修の目的や、チームビルディングにおすすめのゲームなどに関しては以下のページから詳しくご覧いただけます。
『【事例あり】チームビルディング研修の目的やおすすめのゲームを紹介』
組織の生産性向上
組織の生産性向上を実現することも、組織マネジメント研修を実施する目的の一つです。
管理職が適切なマネジメントを実現できていない場合、組織全体としてのパフォーマンスが低下してしまいます。目標管理や人材配置がうまくいかないことによる短期的なパフォーマンス低下はもちろん、メンバーの育成が進まないことや離職が発生することで長期的な業績低下も招いてしまうでしょう。
組織マネジメント研修を通じて管理職にマネジメントのあるべき姿を学んでもらい、短期的・中長期的の両面から組織の生産性を向上させる必要があります。
目標管理・目標設定の方法の習得
組織マネジメント研修の実施目的として、目標管理や目標設定の方法を学ぶことも挙げられます。
管理職には、「チーム全体の目標設定・目標管理」と「メンバーの目標設定・目標管理」の2つが必要です。
前者に関しては、チームの期待役割を理解した上で、会社に貢献できるような目標を設定するスキルが求められます。
後者は、それぞれのメンバーのスキルや経験、特性を考慮した上で、メンバーの成長につながる適切な難易度の目標を設定することが大切です。
こうした目標管理・目標設定の方法を研修で習得してもらい、効果的なマネジメントに活かしてもらいましょう。
リーダーの目標設定のポイントや、必要なスキルは以下の記事で詳しく解説しています。
『リーダーの目標設定のポイントとは|必要なスキルや具体例を紹介』
対応力の強化
ビジネスで直面するさまざまな場面への対応力を強化することも、組織マネジメント研修を実施する目的の一つです。
IT技術の発展やグローバル化の進展により、現代のビジネス環境は変化の激しさが増しています。
特に、ChatGPTを始めとする生成系AIのトレンドは今後も目まぐるしく変化していくでしょう。研修を通じてこうした変化への対応力を高めれば、現代のビジネス環境に必要な組織としての競争力を養うことができます。
組織マネジメント研修の内容
組織マネジメント研修を実施する際には、対象とする管理職のレベルにあわせて研修内容を変える必要があります。
ここからは組織マネジメント研修におすすめの研修内容を、以下の3つの対象に分けて紹介します。
- 管理職全般
- 課長層
- 部長層
管理職全般に求められるスキル
管理職全般に求められるスキルとして、以下のスキルが挙げられます。
- 問題解決力
- 共創型のリーダーシップ
- ファシリテーション
- ナレッジマネジメント
- 傾聴力
- フィードバック力
- 成長する機会・環境の提供
以下の項目で、管理職全般に求められるスキルを詳しく解説します。
問題解決力
管理職全般に求められる能力として、問題解決力が挙げられます。
組織は、ビジネスを行う中でさまざまな課題に直面します。
課題を効果的に解決するためには、管理職の高い問題解決力が必要です。管理職が問題解決力を備えていれば、チームが直面した問題を素早く解決できます。
また、必要に応じてメンバーや他部署から課題解決に向けたサポートを引き出すこともできるでしょう。
アルーが提供している問題解決力研修では、問題解決に向けて周囲へ働きかけるコミュニケーションスキルも学ぶことができます。詳しくは以下のページからご覧ください。
問題解決力研修のプログラム詳細
▼サービス資料をダウンロードする
共創型のリーダーシップ
共創型のリーダーシップも、すべての管理職に身につけてほしい能力の一つです。
管理職は、メンバーの持つ価値観やメンバーのやりたいことと、メンバーが達成するべき上位目標の共通部分を探る姿勢が重要です。しかし、こうした点を意識できずに上長から伝えられた上位目標をそのままメンバーへ伝えてしまう管理職は少なくありません。
共創型のリーダーシップを身につければ、チームの目標達成に向けたメンバーの積極性を効果的に引き出すノウハウを学べます。
アルーが提供している共創型のリーダーシップ研修は、以下のページからご覧ください。
「共創型のリーダーシップ」研修プログラムの詳細
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ファシリテーション
ファシリテーション力も、管理職が持っていると役立つスキルの一つです。
ファシリテーションスキルを身につければ、会議やディスカッションをより有意義な場とすることができます。具体的には、議論が前に進むよう適宜メンバーに意見を求めたり、会議がうまく着地するよう合意形成を行ったりできるようになるでしょう。
効果的にファシリテーションを行えば、話しやすい雰囲気づくりも可能です。
ファシリテーションスキルの概要や、ファシリテーションスキルを向上させるコツは以下のページでも詳しく解説しています。
『ファシリテーションスキルとは?必要な4つのスキルと向上させるコツ』
ナレッジマネジメント
管理職には、ナレッジマネジメントの力も求められます。
ナレッジマネジメントとは、組織に蓄積されている知識を有効活用しつつ、そこから新しい教訓を継続的に得るためのマネジメント全般を指します。
ナレッジマネジメントには、
- 「共同化」
- 「表出化」
- 「連結化」
- 「内面化」
以上の4つのステップが必要です。
管理職がナレッジマネジメントのノウハウを持っていれば、チームが直面する課題を効果的に解決するためのノウハウが継続的に蓄積されます。そのため、成長の早いチームが実現し、将来的な業績向上を期待できるのです。
傾聴力
社内外のさまざまな人材とコミュニケーションを取る管理職は、高い傾聴力も身につけておくとよいでしょう。
人の話を聞くことは一見簡単に思えますが、相手の話に深く共感する傾聴は意外にも難しい取り組みです。ときには相手の話を理解するのに必要な情報を引き出すためにうまく質問を行う、積極的傾聴の姿勢も求められます。
管理職の傾聴力を高めれば、部下との1on1や取引先とのヒアリングなどを効果的に行うことができるようになります。
管理職が傾聴力を高める方法や、傾聴力を高めるメリットなどに関して詳しくは以下のページもご覧ください。
『管理職が傾聴力を高める育成方法とは?傾聴力を高めるメリットと目的』
フィードバック力
部下の成長をサポートすることが求められる管理職には、フィードバック力も必要です。
効果的なフィードバックを提供するためには、相手の意見をしっかりと尊重した上で、相手の成長につながるような場を作る意識が大切です。
一方でこうした点を意識できないと、「自分の感情や好みに任せて相手を見てしまう」「結果と感想の交換で終わってしまい、相手の成長につながらない」などの課題に直面してしまいます。
一方的に上司の意見を押し付けるのではなく、部下と共通認識を形成する意識を持ち、フィードバックに取り組んでもらいましょう。
成長する機会・環境の提供
管理職には、部下に対して成長する機会や環境を提供する意識も必要です。
組織が中長期的にパフォーマンスを発揮するためには、将来の組織を担う部下を積極的に管理職が育成することが求められます。
部下育成の際には、部下の成長につながる機会をいかに提供できるかが大切です。適切な業務アサインを通じて、部下の成長をサポートする必要があります。
そのためには、メンバーの様子を観察して部下の能力を把握したり、成長に向けたサポートを提供したりといった日頃の取り組みが不可欠です。
管理職には部下に成長機会を提供する方法やスタンスを獲得してもらい、中長期的な組織開発を実現しましょう。
成長する機会や環境を提供するノウハウを学ぶアルーの研修は、以下のページからご覧ください。
「成長する機会・環境の提供」研修プログラムの詳細
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課長以上に求められるスキル
課長以上の管理職には、上述したスキル以外にも、理感一致のリーダーシップやチームビルディングが必要です。また、目標設定力や目標管理力など、チームと個人双方の目標をマネジメントしていくスキルも求められます。
課長以上に求められるスキルは以下の通りです。
- 理感一致のリーダーシップ
- チームビルディング
- 目標設定力
- 目標管理
- 中長期的なキャリアを見据えた育成
課長以上に身につけてほしいスキルを解説します。
理感一致のリーダーシップ
課長以上の管理職には、理感一致のリーダーシップを身につけてもらいましょう。
理感一致のリーダーシップとは、自分らしさと組織らしさを起点としたリーダーシップの発揮スタイルです。
リーダーシップには、一人ひとりの価値観や考え方に沿った、自分らしいリーダーシップスタイルが存在します。
しかし、課長へ昇任した直後の管理職は、「リーダーシップには特定の行動規範や考え方が必要だ」と考えてしまうことが少なくありません。
研修を通じて、自分らしさを活かして周囲からの期待に応える方法を身につけてもらいましょう。
理感一致のリーダーシップを学べるアルーの研修は、以下のページから詳しくご覧いただけます。
「理感一致のリーダーシップ」のプログラム詳細
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チームビルディング
課長以上の管理職には、チームビルディングスキルも求められます。
チームビルディングとは、メンバーが一丸となってチームの目標達成に向け協働できるように、信頼関係を構築する取り組み全般を指します。
具体的には、チームの雰囲気づくりや環境整備などがチームビルディングの一環です。効果的なチームビルディングが実践できれば、チーム内でのコミュニケーションが活発化するため、業務の効率化やメンバーの意識統一が期待できます。
なお、チームビルディングに関しては管理職だけに任せず、人事部が積極的にサポートすることもおすすめです。
チームビルディングに役立つゲームや研修の事例は、以下のページをご覧ください。
『【事例あり】チームビルディング研修の目的やおすすめのゲームを紹介』
目標設定力
課長以上の管理職は、目標設定力も身につける必要があります。
管理職は、「チームとしての目標設定」と「メンバー個人の目標設定」の2つを行う必要があります。
前者に関しては、外部環境を正しく理解した上でチームの役割認識を深め、周囲からの期待に応えるような目標を設定するのが大切です。
後者については、チームの方向性とメンバー個人のモチベーションが重なる部分をうまく見つけ、目標をメンバーの心に響かせる必要があります。
リーダーが実践すべき目標設定のポイントや必要なスキルは、以下のページで詳しく解説しています。
『リーダーの目標設定のポイントとは|必要なスキルや具体例を紹介』
目標管理
課長以上の管理職には目標管理スキルも必要です。
目標管理とは、KPIの設定や適切なスケジュール管理を通じて、設定した目標が達成できるようマネジメントしていくことです。管理職に高い目標管理スキルがあれば、一度設定した目標を確実に達成できるよう、必要なアクションを効果的に打つことができます。
さらに、万が一目標達成が難しくなった場合にも、早めに方向転換や目標の再設定を行い、最良の結果を得ることができるでしょう。
研修を通じて目標管理の姿勢や方法論について学んでもらい、目標達成の確率を向上させてください。
アルーが行っている目標管理に関しての研修は、以下のページでご確認いただけます。
「KPIマネジメント」研修プログラムの詳細
▼サービス資料をダウンロードする
中長期的なキャリアを見据えた育成
課長以上の管理職には、メンバーの中長期的なキャリアを見据えた育成を行う必要があります。研修では、中長期的なキャリアを見据えた育成に必要なスキルやマインドを学んでもらいましょう。
組織の将来性を高めるためには、メンバーの5年後や10年後を見据えた長い視点での育成が欠かせません。
しかし、日常業務に追われることの多い課長層の管理職は、中長期的なメンバーの成長に目を向ける余裕がないケースも多いです。
課長以上の管理職にはメンバーの中長期的なキャリアを見据える姿勢を持ってもらい、個々のキャリアプランを踏まえた育成を行うノウハウを学んでもらいましょう。
中長期的なキャリア育成の方法を学べるアルーの研修は、以下のページから詳しくご覧ください。
「中長期的なキャリアを見据えた育成」研修プログラムの詳細
▼サービス資料をダウンロードする
部長以上に求められるスキル
部長以上の管理職には、変革型のリーダーシップが必要です。また、成果を出せるような組織風土を形成する方法を学んでもらうのもよいでしょう。
- 変革型のリーダーシップ
- 成果が出せる組織風土の醸成
部長以上に求められる上記2つのスキルを解説します。
変革型のリーダーシップ
部長以上の管理職には、変革型のリーダーシップが求められます。
変革型のリーダーシップとは、「自分を導く」意識を持ちながら周囲や環境を導いていくリーダーシップのスタイルです。成人発達理論における「他者依存段階」から脱却し、「自己主導段階」へ到達した状態がこのリーダーシップにあたります。
変革型のリーダーシップを身につければ、自分の内なるエネルギーを組織へ発露しながら、周囲の心に響かせることができます。
変革型のリーダーシップを身につけるためのアルーの研修は、以下のページから詳しくご覧いただけます。
「変革型のリーダーシップ」研修プログラムの詳細
▼サービス資料をダウンロードする
成果が出せる組織風土の醸成
部長以上の管理職には、成果が出せる組織風土の醸成も身につけておきたいスキルとして挙げられます。
管理職が成果の出せる組織風土を醸成するノウハウを学んでいれば、メンバーが積極性や自主性を持って働ける組織を実現できます。こうした組織風土を実現するためには、制度やルールといったハード面だけにとどまらず、雰囲気やコミュニケーションといったチームのソフト面へアプローチすることが大切です。
中長期的な成果創出につながる風土を醸成するノウハウを学べるアルーの研修は、以下のページからご覧ください。
「成果が出せる組織風土の醸成」研修プログラムの詳細
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組織マネジメント研修の対象者
組織マネジメント研修は、以下のような管理職におすすめです。
- 新しく管理職に就任したマネージャーやリーダー
- 経験豊富で、幹部への昇進が期待されているリーダー
- 中小企業・大企業の経営者
ここからは新任管理職と中級管理職、経営者の三つに分けて、組織マネジメント研修の対象者を解説します。
新任管理職
組織マネジメント研修は、新任管理職に受講してもらうことをおすすめします。
管理職に昇任したばかりの新任管理職は、「部下との間のコミュニケーションがうまくいかない」「仕事の適切な割り振りができていない」など、さまざまな課題を抱えます。また、プレイヤー時代からの意識転換がうまくいかず、「人を動かすことで成果を出す」という視点が十分に育っていないケースも多いです。
組織マネジメント研修を通じてマネージャーとして期待する仕事や役割を理解してもらい、効果的なマネジメントにつなげましょう。
新任管理職を対象とした研修の内容やポイントは、以下のページで詳しく解説しています。
『新任管理職研修とは?目的やおすすめの研修内容、成功させるポイント』
中級管理職
中級管理職も、組織マネジメント研修の対象者として挙げられます。
周囲からの期待値が徐々に高まる中級管理職は、組織目標をなかなか達成できないことに不安を抱きがちです。また、今後幹部としての活躍が期待される立場の中級管理職は、新規事業を検討する知識も身につける必要があります。
中級管理職を対象とした組織マネジメント研修では、応用的なマネジメントスキルや新規事業のスタートに向けた知識を中心に学んでもらい、中級管理職として期待される役割を実現してもらいましょう。
中級管理職を対象とした研修の内容や事例、ポイントは以下のページをご覧ください。
『中級管理職研修の目的は?内容や事例、研修を効果的に行うポイント』
経営者
組織マネジメント研修の対象者として、経営者も挙げられます。
経営者による意思決定は、会社の業績を大きく左右する重要な要素です。外部環境の変化が激しさを増している昨今では、これまで以上に高い経営者の手腕が求められています。
経営者を対象とした組織マネジメント研修では、経営戦略や事業戦略のマネジメントスキル、経営課題の解決力や組織開発力などを高めてもらいましょう。
経営者人材育成で直面しがちな5つの壁と解決策、経営者を対象とした研修の内容などは以下のページで詳しく解説しています。
『【研修事例あり】経営人材育成でぶつかる5つの壁と解決策』
組織マネジメント研修の効果を高めるポイント
組織マネジメント研修の効果を高めるためには、組織マネジメントのゴールを明確にする必要があります。また、自組織の目的への共感を促したり、適応課題へのアプローチを行ったりすることも大切です。
- 組織マネジメントのゴールを明確にする
- 自組織の目的を腹落ちさせることが必要
- 適応課題にアプローチする
- ワークなど実践的な内容を組み込む
組織マネジメント研修の効果を高めるために意識しておきたい上記の4つのポイントを解説します。
組織マネジメントのゴールを明確にする
組織マネジメント研修を成功させるためには、組織マネジメントのゴールを明確にすることを意識しましょう。例えば、組織運営には以下の4つの段階があるとされています。
- レベル1……盲目的に従わせる
- レベル2……合理的な説明で理解を促す
- レベル3……メンバーのストーリーと紐付ける
- レベル4……夢中になる活動を見守る
もちろんレベル4の組織がすぐに実現できるならばそれに越したことはありませんが、現状がレベル1の状態でいきなりレベル4を理想と設定しても達成は難しいです。
今後1年以内にレベル2を目指し、中長期的にレベル3〜レベル4へとステップアップしていくなど、現状を踏まえたゴール設定を行いましょう。
自組織の目的を腹落ちさせることが必要
組織マネジメント研修を成功させるためには、研修の中で自組織の目的を腹落ちさせることも大切です。
それぞれの組織には、その組織が設置された経緯や目的が存在します。
しかし、いつも目の前の業務に追われているとなかなかそうした背景に目がいかず、つい組織の存在意義を見失ってしまいがちです。
研修を通じて自分の組織や周囲の組織を俯瞰してもらい、組織としてどういった役割が求められているのかを腹落ちさせることが大切です。
組織の役割に共感できれば、マネジメントの目指すべき姿も自然と見えてくるでしょう。
適応課題にアプローチする
組織マネジメント研修を実施する際には、適応課題にアプローチすることも大切です。
適応課題とは、本人の持っている考えや価値観に起因する課題を指します。対になる概念は技術的課題で、こちらは本人が現時点で保有しているスキルや知識を原因とする課題のことです。
一般的に、研修ではどうしても技術的課題ばかりフォーカスされてしまう傾向にあります。しかし、「マネジメントは〇〇であるべきだ」などの思い込みが、効果的なマネジメントを阻害している場合も少なくありません。
研修では適応課題にも積極的にアプローチして、価値観の転換を促しましょう。
適応課題と技術的課題の具体例や、研修でアプローチする方法は以下のページで詳しく解説しています。
『適応課題と技術的課題の例を紹介。研修で適応課題にアプローチする方法』
ワークなど実践的な内容を組み込む
ワークなど実践的な内容を盛り込むことも、組織マネジメント研修を成功させるポイントです。
組織マネジメント研修にありがちな失敗例として、「マネジメントの方法論は学んだが、現場で役立てられていない」などが挙げられます。どんなにマネジメントの理論を学んだところで、現場での行動変容につながらなければ研修の意味がありません。
研修では、実際の場面を想定したワークなどを盛り込んで、実践をサポートすることが大切です。具体的な業務の場面を取り上げることで、研修内容を現場で活用するイメージが湧いてくるでしょう。
アルーの組織マネジメント力強化研修
アルーでは、組織マネジメント力を効果的に強化するための研修を実施しています。
アルーの組織マネジメント研修で学べる内容は、以下の通りです。
テーマ |
内容 |
形式 |
組織マネジメントとは |
|
講義・グループワーク |
組織マネジメントのG-PDCA |
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講義・グループワーク |
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グループワーク |
ま とめ |
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- |
アルーの提供している研修では、実践につながるグループワークや演習を豊富にご用意しております。
G-PDCAサイクルを始めとしたフレームワークのインプットと、演習でのアウトプットの両面から、組織マネジメント力を効果的に伸ばしていくことが可能です。
アルーが実施した組織マネジメント研修の事例
人材育成を専門としているアルーでは、さまざまな業界で組織マネジメント研修を支援してきました。ここでは、それらの中から特に参考となる事例を三つ厳選してご紹介します。
- 個人と組織の「らしさ」を見出すための管理職研修
- 短期成果と長期成長を両立するための部長研修
- 継続的に進化し続ける組織づくりを目指した研修事例
組織マネジメント研修の具体例やカリキュラムを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
個人と組織の「らしさ」を見出すための管理職研修
事業環境の変化をキャッチアップしつつ継続的な成果を創出する組織風土を実現したいと考えていたインフラ業界のA社様では、個人と組織の「らしさ」を見出すための管理職研修を実施しました。
本事例は、2日間のプログラムから構成されています。1日目に自分らしさを把握するためのワークに取り組んでもらいました。1日目の最後には変革に向けたアクションプランも策定し、1日目と2日目の間に用意した1週間の実践期間での実践をサポートしています。
2日目では実践期間を振り返りつつ、メンバーの個性を活かすマネジメントの方法論を学んでもらいました。
上記の事例に関しては以下のページで詳しくご確認ください。
自身のマネジメントを振り返り、個人と組織「らしさ」を見出す管理職育成 施策例
▼事例資料をダウンロードする
短期成果と長期成長を両立するための部長研修
製造業のB社様では、短期的な目標達成ばかりを重視しているため、中長期的な成長を見据えたメンバーの育成が後回しになってしまう、などの課題がありました。そこでB社様では、部長を対象としてメンバーの中長期的成長を見据えた育成スキルを学ぶ研修を実施しています。
本研修では、まずどういった要素がメンバーの長期的な成長を実現させるのか考えてもらいました。その後、部下の目標設定を行う際には「MUST/CAN/WILL」の重なりを見つけることが重要だという点や、上位目標をメンバーの心に響かせるノウハウを学んでもらっています。研修の最後には事後課題を設定して、職場での実践を促し、メンバーの中長期的成長を見据えた育成スキルを学ぶ研修を成功させました。
上記の事例に関しては以下のページで詳しくご確認ください。
短期成果と長期成長を両立した組織を創る管理職研修 施策事例
▼事例資料をダウンロードする
継続的に進化し続ける組織づくりを目指した研修事例
会社と個人それぞれの掲げる2つのPurposeの統合を目指していたC社様では、継続的に進化し続ける組織づくりのための研修を実施しました。
本研修プログラムは、2日間に分けて実施しています。上級管理職と管理職、メンバーそれぞれに対して同時に施策を実施したことが特徴として挙げられます。
上級管理職には経営視点を理解してもらいつつ、組織全体の方向性を検討するワークを実施しました。また、管理職にはチーム内の状況把握スキルを中心に学んでもらっています。
さらに、メンバーには組織の一員として周囲を巻き込むリーダーシップの発揮方法を習得してもらいました。
それぞれの層に最適化した内容を研修で伝え、体系的な組織改革に成功した事例です。
上記の事例に関しては以下のページで詳しくご確認ください。
【研修事例】継続的に進化し続ける組織づくりの一歩を踏み出す
▼事例資料をダウンロードする
組織マネジメント研修ならアルーにお任せください
組織マネジメント研修なら、アルーへお任せください。
アルーは、さまざまな業界で人材育成を支援している、人材育成のプロフェッショナルです。これまでに組織マネジメント力を向上させるための施策支援も数多く手掛けているため、組織マネジメント研修のノウハウも豊富に蓄積されています。
また、アルーでは研修の企画段階から丁寧にヒアリングするため、お客様の企業の抱えるビジネス課題に最適化された研修プログラムの提案が可能です。組織マネジメント研修のことなら、まずはお気軽にアルーまでご相談ください。