インフラ業界B社様では、事業環境の変化に適応し、継続的に成果を上げるために、これまでの「一部の人材
だけが意思決定や創造的な仕事を担う組織」から、「組織全体で互いの強みを活かし、新たな競争力を発揮
できる組織」への組織風土改革が求められていた。
その、組織風土改革への課題として、「①管理職自身、自分の思い(どのような組織にしていきたいか?、ど
のような管理職になりたいのか?等)が明確に持つことができていない」及び、「②組織(自チーム含む)とし
て、チャレンジ、失敗を許す風土がないなど、自分の意見を表しづらい」という2点が大きいのではないかとい
う仮説を持っていた。
上記課題に対して、管理職層の意識変革、行動変革を行うべく研修を実施することを決定した。
・(対自分)マネジメント活動を行う上での自分らしさ(持ち味)を発揮できている状態を考える
・(対組織)メンバー一人ひとりが自分らしく挑戦できている組織づくりに向けて必要なことを考え
る
組織全体で互いの強みを活かし、新たな競争力を発揮できる組織を作っていくためには、管理職の方自身もその組織の一員として自分らしさを発揮していくことが必要。
そのため「心理的安全の提供」「裁量の提供」「成功体験の演出」といった、組織づくりに求められる要素だけではなく、自分らしさについても考えさせる構成とする。
管理職になると、普段フィードバックをもらいにくくなる上に、これまでの成功体験が自身の中にあることから、根拠のないフィードバックでは行動変革が起こりにくい。
そのため、多面評価アンケートを実施し、自分について、および自身がマネジメントする組織に対しての現状を理解させる設計とする。