グローバル人材はなぜ必要?背景やメリット、育成手法を解説
国内市場が停滞している昨今では、海外事業展開を進める企業が増えてきています。
海外事業を成功させる上で鍵となるのが、グローバル人材の存在です。
しかし、グローバル人材育成のノウハウが不足していたり、具体的にどのような施策を実施すればよいのか分からなかったりする企業担当者の方も多いのではないでしょうか。
この記事ではグローバル人材の育成について、背景やメリット、育成手法などを徹底的に解説します。グローバル人材の育成事例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
▼グローバル人材の能力開発におすすめの研修3選
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グローバル人材とは
文部科学省の定義によると、グローバル人材育成は以下の要素を兼ね備えた人材です。
- 語学力・コミュニケーション能力
- 主体性や積極性、チャレンジ精神、協調性と柔軟性、責任感と使命感
- 異文化に対する理解と、日本人としてのアイデンティティー
グローバルなコミュニケーションを取るために必要な語学力はもちろんのこと、主体性やチャレンジ精神、アイデンティティーといったマインド面も重視されることがポイントです。
グローバル人材の定義や、グローバル人材に求められる能力は以下の記事でも詳しく解説しています。
『【5分で理解】グローバル人材とは?定義・必要な能力・育成方法等を解説』
グローバル人材はなぜ必要か?
グローバル人材が必要な理由としては、国内市場が縮小傾向にあることが挙げられます。このほか、国際競争の激化やダイバーシティ経営が重視される社会の流れも、グローバル人材が必要な理由の一つです。
グローバル人材が求められている背景を見ていきましょう。
グローバル人材に関しては、いくつかの課題も見受けられます。例えばグローバル人材像が不明瞭、グローバル人材の育成体系がない等です。
グローバル人材育成においてありがちな課題やポイントについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
『グローバル人材育成の課題とは?育成のポイントや流れについて』
国内市場が縮小傾向にある
グローバル人材が必要な背景として、国内市場の縮小が挙げられます。
少子高齢化が進行しつつある日本社会では、多くの市場が縮小傾向です。日本の少子高齢化は社会問題でもあるため、今後も市場の縮小傾向は続くと予想されています。
こうした背景から、縮小が続く国内市場だけにとらわれず、海外マーケットを開拓しようとする企業が増えてきています。欧米はもちろん、人口増加が見込まれるアジアやアフリカの市場に進出する企業も多いです。
国際競争の激化
国際競争の激化も、グローバル人材が必要とされている背景の一つです。
インターネットの普及により、近年では海外がより身近な存在となっています。企業によっては、海外に生産拠点や支社を置き、日常的に国をまたいだコミュニケーションを取るケースもあるでしょう。
また、海外から新しい技術が流入してくるケースも多いです。こうした国際的な競争に置いていかれないよう、グローバルに活躍できる人材の育成に注力する企業が増えています。
ダイバーシティ経営が求められている
ダイバーシティ経営が求められるようになったという「社会の流れ」も、グローバル人材が必要とされている背景の一つです。
ダイバーシティ経営とは、人種や価値観、宗教や性別といった枠組みを超えた企業経営を目指す考え方です。ニーズの多様化や市場の複雑化が進む昨今では、企業内に多様な視点を取り入れることが競争力向上に直結します。グローバル人材の育成によって社内に多様な視点を取り入れることで、グローバルに競争できる強靭な組織の形成につながるのです。
ダイバーシティーについては以下のページで詳しく解説しております。
『ダイバーシティの取組み事例10選。ダイバーシティとはなにかを簡単解説』
外国人労働者の受け入れ体制の整備
グローバル人材が求められる理由の一つとして、外国人労働者の受け入れ体制を整備する必要があることも挙げられます。
少子高齢化の進む日本では、外国人労働者の雇用を進めようとする流れがあります。また、海外現地法人から日本へ出向するケースも多いです。
こうした場合、日本国内に勤務している場合でも、外国人と英語でコミュニケーションを取る必要があります。社員の勤務地に関わらず、英語でビジネスを進められる人材のニーズは高まりつつあるのです。
政府によるグローバル人材の推進
政府は、積極的にグローバル人材の育成を推進しています。
たとえば、文部科学省はグローバル人材を以下のように定義し、初等中等教育の段階からグローバル人材の育成を推進しようとしています。
○ 「グローバル人材」の概念を整理すると、概ね、以下のような要素。
要素Ⅰ: 語学力・コミュニケーション能力
要素Ⅱ: 主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感
要素Ⅲ: 異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー
○ このほか、幅広い教養と深い専門性、課題発見・解決能力、チームワークと(異質な者の集団をまとめる)リーダーシップ、公共性・倫理観、メディア・リテラシー等。
○ グローバル人材の能力水準の目安を(初歩から上級まで)段階別に示すと、
① 海外旅行会話レベル ② 日常生活会話レベル ③ 業務上の文書・会話レベル④ 二者間折衝・交渉レベル ⑤ 多数者間折衝・交渉レベル
小学校で英語が必修科目になったことからも分かる通り、グローバル人材育成は国を挙げて取り組む施策の一つとなっています。
グローバル人材を育成するメリット
グローバル人材を育成すると、さまざまなメリットがあります。例えば事業を海外展開した際には大きな戦力となりますし、ダイバーシティを促進することにもつながります。グローバル人材を育成するメリットを解説します。
事業を海外展開したときの戦力になる
グローバル人材を育成すれば、事業を海外展開したときの戦力となります。
前述した通り、少子高齢化の進む日本では、多くの市場が縮小傾向で推移しています。そのため、企業が今後も成長するためには、海外市場の開拓が欠かせません。
海外市場へ進出する際には、グローバルな環境でビジネスを推進することのできる社員が必要不可欠です。グローバル人材育成に力を入れておけば、事業を海外展開したときに活躍できます。現地スタッフと折衝したり、海外の関係者とコミュニケーションを取ったりなど、さまざまな場面でグローバルな能力が役立つでしょう。
異文化コミュニケーション力の高いる社員の増加
グローバル人材を育成すれば、異文化コミュニケーション力の高い社員が増加します。
最近では、国内拠点で働く外国籍の社員が増えてきています。こうした社員と円滑に仕事を進めていくためには、異文化コミュニケーション能力を身につけることが重要です。
グローバル人材は、相手の文化背景やコミュニケーションスタイルを理解したやり取りができます。日本式のコミュニケーションの取り方にとらわれないため、相手との信頼関係の構築もスムーズです。
ダイバーシティの促進
グローバル人材を育成すれば、ダイバーシティを促進することができます。
市場が複雑化している現代では、意思決定のプロセスがますます複雑になっています。難しい場面で的確に判断を下すためには、社内に多様な視点を取り入れることが大切です。
グローバル人材を育成すれば、社内に多様な価値観を持った人材が増えます。また、自分とは異なる考えを持つ人を受け入れるマインドも醸成できるでしょう。社内に多彩な考え方が生まれるため、偏った価値観に陥ることを防げるのです。
ダイバーシティーについては以下のページで詳しく解説しております。
『ダイバーシティの取組み事例10選。ダイバーシティとはなにかを簡単解説』
グローバル人材に必要なスキルやマインド
グローバル人材には、以下のようなスキルやマインドが必要です。
分類 |
内容 |
専門スキル |
専門スキル・語学力・経営基礎力 |
ビジネススキル |
部下マネジメント力・ビジネスベーシックスキル |
マインド |
異文化理解力・リーダーシップ・ビジネススタンス |
グローバル人材に求められるスキルやマインドを解説します。
なお、グローバル人材に求められるスキルをさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
『英語ができる社員=「グローバル人材」ではない。求められるスキルとは?』
自国と他国の文化に関する異文化理解力
グローバル人材には、自国と他国の文化に関する異文化理解力が求められます。
グローバルな環境では、生まれ育った環境が全く異なる社員と協働する必要があります。挨拶やジェスチャー、アイコンタクトなど、さまざまな面の違いを乗り越えるマインドや理解力が大切です。
また、外国籍の社員と働く際には、問題解決方法や意思決定のプロセス、リーダーシップに対する考え方など、目に見えない部分の違いに直面することもあります。価値観などの深い部分も含め、相手とどのような違いがあるのかを理解した上で接するスキルが必要です。
語学力
グローバル人材には、語学力が求められます。
海外の人材とコミュニケーションを取る際には、英語などの外国語を用いる場面が多いです。語学力が不十分だと、「言いたいことがあるのに言えなかった」といった事態に陥ります。また、語学力が不十分なために、相手の伝えたい情報を誤解するケースも多いです。
グローバル人材として活躍するには、TOEICなどのテストの点数が高いだけでは不十分です。英会話レッスンや語学留学などで、ビジネス英会話を使う経験を積みましょう。
たとえば、海外赴任者であれば、ビジネスの一般的な場面で英語・現地語でスムーズに意思疎通できることが求められます。グローバル人材のポジションに応じて、必要な語学力を身につけてもらいましょう。
グローバル人材に必要な語学力については以下のページで詳しく解説しております。
『語学力とは?社員の語学力を高める方法』
専門スキル
グローバル人材を育成するためには、専門スキルを伸ばすことも求められます。
グローバル人材というと、語学力やコミュニケーション力ばかりに重点が置かれがちです。しかし、実は職務における専門性も同じくらい重要です。海外では職務に関する専門性を有していないと、対等に扱ってもらえないケースがあります。
グローバル人材を育成する際には、業務を遂行するのに役立つ専門スキルを獲得させましょう。海外ではジョブディスクリプションが明確に存在するため、高度な専門スキルが必要不可欠です。IT系などトレンドの変化が激しい分野では、最新のトレンドなどを常にキャッチアップさせるのも意識しましょう。
経営基礎力
経営基礎力も、グローバル人材に求められるスキルの一つです。
特に、海外拠点へ赴任するグローバル人材にとって重要です。海外拠点では、国内より一つ、二つ上のポジションで働くことが少なくありません。これまでよりも経営層に近い、全体を俯瞰する考え方が必然的に求められます。また、海外企業のトップ層とビジネスを行う際には、経営に関する基礎知識が必須です。
経営基礎スキルを身につけさせるためには、研修で体系的に学んでもらった後、部署横断的なプロジェクトを経験させたり、経営層に近いポジションを経験させたりするのが大切です。海外に赴任する前から、高い視座を身につけさせることを意識した経験を積んでもらいましょう。
経営に必要な基礎知識については以下のページで詳しく解説しております。
『経営に必要な基礎知識とは?経営者に向いている人の特徴や経営成功のコツ』
部下マネジメント力
グローバル人材には、部下マネジメント力が必要です。
部下マネジメント力とは、多様な価値観を持つ部下と信頼関係を構築し、部署の人的リソースを最大化することを指します。海外赴任では、現地スタッフをマネジメントする役割を担うケースが多いです。しかし、海外赴任者を対象としたマネジメント研修を実施している企業はあまり多くありません。赴任後の役割を見据え、早い段階からマネジメント経験を積んでもらったり、マネジメント研修を実施したりすることが大切です。
グローバルマネジメント研修については以下の記事で詳しく解説しています。
『グローバルマネジメント研修とは?目的や内容、事例をご紹介』
リーダーシップ
リーダーシップも、グローバル人材に必要な能力の一つです。
グローバルな環境で活躍するためには、生まれ育った環境が異なる人々をまとめ、一つの方向へ導いていく必要があります。リーダーとしての高い視座はもちろん、倫理観や価値創造への意識などを身につけることが大切です。
また、社会や世界へ貢献する意識も、周囲からの信頼を獲得する上では欠かせません。国内勤務のときよりも高い視座が必要なことを意識しつつ、部下を牽引できるマインドを身につけさせてください。
リーダーシップの定義や種類、身につける方法などは以下の記事で詳しく解説しています。
『【研修事例あり】グローバルリーダー育成を成功させる5つのポイント』
ビジネスベーシックスキル
グローバルな環境で活躍するためには、ビジネスの基本となるスキルを確実に伸ばしておく必要があります。具体的には、以下のようなスキルが特に重要です。
- コミュニケーションスキル
- ロジカルシンキングスキル
- プレゼンテーションスキル
- 問題解決力
- クリティカルシンキング
グローバル人材に求められるビジネスベーシックスキルについて詳しく解説します。
コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルは、グローバル人材にとって重要なスキルの一つです。
グローバルな環境で円滑にコミュニケーションを取るためには、日本国内とはまた異なるスキルも求められます。グローバル人材におけるコミュニケーションスキル育成では、コミュニケーションスタイルの違いを乗り越える力などを重点的に磨くことが大切です。
グローバルコミュニケーション力を育てるグローバルコミュニケーション研修については以下の記事で詳しく解説しています。
『グローバルコミュニケーション研修とは|内容や目的・効果的に行うコツ』
ロジカルシンキングスキル
グローバル人材には、ロジカルシンキングスキルも求められます。
ロジカルシンキングとは、論理的に筋道だった思考を展開する能力のことです。海外では特に、論理的に情報を整理して主張できるかどうかが重視されます。自分自身の考えを納得してもらうためには、明確な根拠を持って、論理的な主張を展開することが欠かせません。
ロジカルシンキングの定義やメリット、鍛え方などは以下の記事で詳しく解説しています。
『ロジカルシンキングとは?メリットや基本的な考え方・鍛え方について紹介』
プレゼンテーションスキル
グローバル人材に求められるビジネススキルとして、プレゼンテーションスキルも挙げられます。
グローバルな環境で通用するプレゼンテーションを行うためには、ジェスチャーを大きくしたり、ひとところに止まらず動き回ったりすることが求められます。日本でのプレゼンテーションとは立ち居振る舞いが大きく異なるのです。グローバル人材育成ではこうした点を意識しながら、グローバルな環境でも説得力のあるプレゼンテーションを行うための能力を伸ばしましょう。
アルーでは、プレゼンテーションスキルを磨く研修を実施しています。アルーのプレゼンテーションスキルの詳細は、以下のページからご確認ください。
プレゼンテーション研修
▼サービス資料をダウンロードする
問題解決力
グローバル人材には問題解決力も必要です。問題解決力は以下のプロセスに分類できます。
- 問題の明確化
- 原因追求
- 対策立案
- 実行
- 検証・改善
これらのステップを着実に実行できるスキルが必要です。
ビジネスにおいて問題解決力が重要なのは、国内も国外も変わりません。基本的なビジネススキルの一つとして、問題解決力を重点的に鍛えておきましょう。
アルーの提供している問題解決力研修は、以下のページから詳しくご確認いただけます。
問題解決力研修
クリティカルシンキング
クリティカルシンキングも、グローバル人材に求められるビジネススキルの一つです。
クリティカルシンキングは、あえて批判的な考え方をすることによって、思考や結論を洗練させていく思考法を指します。
高いクリティカルシンキングのスキルを持った人材は、論理的に矛盾のない、質の高い思考を展開することができます。グローバル人材を育成する際には、クリティカルシンキングの育成も重視しましょう。
ロジカルシンキングとクリティカルシンキングの違いや組み合わせ方は、以下のページで解説しています。
『ロジカルシンキングとクリティカルシンキングの違いや組み合わせ方』
また、クリティカルシンキングのスキルを鍛えるための研修は、以下の記事で詳しくご確認ください。
『クリティカルシンキング研修とは?目的や内容・ポイントをご紹介』
ビジネススタンス
ビジネススキル以外にも、グローバル人材にはさまざまなビジネススタンスが求められます。グローバル人材に求められる主なビジネススタンスは、以下の通りです。
- 主体性・積極性
- 協調性・柔軟性
- 責任感・使命感
- チャレンジ精神
- 忍耐力
- ポジティブシンキング
グローバル人材に必要なビジネススタンスを詳しく解説します。
主体性・積極性
グローバルな市場で活躍するためには、主体性や積極性が求められます。
国内の場合は役割分担が明確な仕事であっても、海外では赴任者の裁量に任せられていることが少なくありません。例えば契約書の確認や取引先との折衝なども、自分で行わなければならない場面があるでしょう。
主体性がなければ、他国のメンバーから信頼を獲得することができません。「誰かがやってくれる」「指示を与えてくれる」という受け身の姿勢ではなく、自ら積極的に行動する主体性や積極性が必要です。
ビジネスにおける主体性の定義や鍛え方を詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。
『主体性とは?自主性との違いや主体性のある人の特徴・高める方法を紹介』
協調性・柔軟性
協調性や柔軟性も、グローバル人材には欠かせないスタンスです。
海外では、予想外の事態が起こることが多いです。誰もが想定しなかったトラブルに見舞われたり、スケジュールの遅れによる計画変更が発生したりする場面は珍しくありません。
こうした場面を乗り越えるためには、周囲との協調性や柔軟性が大切です。困難を乗り越えるために相手と力を合わせ、想定外の事態にも柔軟に対応できるよう、スタンス面を磨いておきましょう。
責任感・使命感
グローバル人材には、責任感と使命感が求められます。
国内市場を開拓する事業と比べると、グローバルな環境で活躍する事業は格段に難易度が高いです。また、誰もが海外へ赴任できるわけではありません。リソースの観点から、限られた一部の人材を海外へ赴任させる場面も多いです。
グローバル人材は、「自分が海外事業成功の鍵を握っている」という自覚を持った上で働くことが求められます。軌道に乗るまで責任感を持ってやり遂げる、精神的なタフさが大切です。
チャレンジ精神
グローバル人材に必要なスタンスとして、チャレンジ精神も挙げられます。
グローバルな市場では、日本式のやり方が通用しない場面が多く存在します。こうした場面に直面したら、これまでに挑戦したことのない方法で試行錯誤を続ける必要があります。
高いチャレンジ精神を持っているグローバル人材は、海外で経験する困難な出来事にも果敢に挑戦できます。そのため、困難を突破できる可能性が高いです。前例のない状況でも戸惑ったり焦ったりすることなく、チャレンジし続けるスタンスが求められます。
忍耐力
グローバル人材には、忍耐力も必要です。
海外事業が軌道に乗るまでには、時間がかかります。海外事業がスムーズに進むようになるまでの間、さまざまな困難に見舞われることもあるでしょう。
忍耐力を身につけていない場合、未知の環境で直面する困難にうまく対処できない可能性が高いです。グローバル人材は、困難に直面してもめげずに取り組み続ける忍耐力が必要です。
ポジティブシンキング
ポジティブシンキングも、グローバル人材に求められるスタンスの一つです。
ポジティブシンキングができる社員は、逆境に立ち向かうことができます。海外でさまざまな困難を経験しても、「成長のための機会である」と捉えることができるため、成長し続けることができるのです。また、ポジティブシンキングができる社員は、周囲のモチベーションを高める能力も優れています。
なお、アルーではポジティブシンキングを実現する研修を実施しました。ポジティブシンキングを促進する研修の成功事例は、以下のページからご覧いただけます。
【株式会社ストルアス導入事例】ポジティブシンキング研修 導入事例 ポジティブなコミュニケーションがもたらす組織の成長
▼事例資料をダウンロードする
グローバル人材の育成手法
グローバル人材の育成手法としては、グローバルリーダー育成プログラムの実施や外部研修への参加、eラーニングの活用の3つが挙げられます。グローバル人材の育成手法について、それぞれの特徴を交えながら解説します。
グローバルリーダー育成プログラムの実施
グローバル人材を育成する手法としては、グローバルリーダー育成プログラムの実施が挙げられます。
グローバルリーダー育成プログラムでは、集合型研修だけではなく一人ひとりのポジションと今後期待される役割に合わせた実践的なワークショップを行い、グローバルリーダーに必要な能力を磨いていきます。目標とするグローバルリーダー像に合わせて、段階的で一貫性のある育成を進めていきましょう。
育成プログラムを的確に実施できれば、グローバルリーダー育成に必要な能力を多面的に磨くことができるメリットがあります。ただし、育成プログラムの策定や運用にはコストがかかりがちなため、注意が必要です。
グローバルリーダーを育成するアルーのプログラムは、以下のページから詳しくご確認いただけます。
外部研修・セミナーへの参加
グローバル人材を育成する手段としては、外部研修やセミナーへの参加が挙げられます。
最近では、グローバル人材に必要なスキルや知識を学べる研修やセミナーが充実しています。こうした外部研修やセミナーへ参加すれば、豊富な知識を持った講師が、自身のユニークな体験談も交えながらわかりやすい講義を行ってくれるでしょう。また、社外の人材と交流するきっかけにもなります。
アルーの提供している人材育成研修のプログラムは、以下のページからご確認ください。
グローバル人材育成研修
▼サービス資料をダウンロードする
eラーニングの活用
グローバル人材の育成には、eラーニングを活用することもできます。
eラーニングとは、LMSと呼ばれる学習管理システム上を通じて配信される動画教材によって学習を進める教育スタイルです。社員はいつでもどこでも教材にアクセスできるため、自分の好きなペースで学べる利点があります。
また、eラーニング上でコンテンツを配信し続けておけば、いつでも内容を復習することができます。赴任前に繰り返し学習するのはもちろん、赴任後に内容を見返したくなった場合にも活用可能です。
アルーの提供しているグローバル人材育成のためのeラーニングプログラムは、以下のページをご確認ください。
グローバルeラーニングプログラム
▼サービス資料をダウンロードする
アルーが支援したグローバル人材の育成例
人材育成を手掛けているアルーでは、これまでに幅広い業界でグローバル人材の育成を支援してまいりました。ここからはアルーが支援したグローバル人材育成の事例から、特に参考となるものをピックアップして紹介します。
グローバル人材育成の具体的な手順やプログラム例について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
株式会社ヤクルト本社 グローバル人材育成研修
海外39の国と地域で販売を展開している株式会社ヤクルト本社様では、「点から線へ」をキーワードとしたグローバル人材育成を進めました。
まずは駐在員アンケートの実施や部長クラスへのヒアリングを実施して、研修に対する現場ニーズを明確化しています。その後、グローバル人材像の定義案を作成し、グローバル人材に求められる能力要件の洗い出しと分類を行いました。
研修ではグローバル人材に必要なスキルを体系的に身につけることを意識し、振り返りを始めとしたフォローアップ施策も充実させています。
本事例の詳細は、以下のページからご確認ください。
「点」から「線」の育成へ。経営戦略に基づいたグローバル人材育成体系構築のポイント(株式会社ヤクルト本社導入事例)
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TANAKAホールディングス株式会社 グローバル人材育成研修
TANAKAホールディングス株式会社様では、ナショナルスタッフに対する明確な教育体系がないという課題がありました。そこで、ナショナルスタッフに「グループの一員である」という認識を持ってもらうため、ナショナルスタッフ向けの研修を実施しています。
研修は日本語と英語の双方で実施し、部下のマネジメント方法を中心に学んでもらいました。ナショナルスタッフのスキルを伸ばすことで現地での活躍を促進したとともに、ナショナルスタッフ同士の横のつながりを形成することにも成功しました。
本事例の詳細は、以下のページから詳しくご確認いただけます。
【TANAKAホールディングス株式会社導入事例】ナショナルスタッフに教育の機会を!スキルアップと横同士のつながりを実現
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ミズノ株式会社 グローバル人材育成研修
経営戦略の一つに「グローバル事業の強化」を掲げているミズノ株式会社様では、社内が一丸となってグローバル人材育成の促進に取り組んでいます。
具体的には、海外子会社と日本本社間のコミュニケーションを強化するプログラムを実施しました。海外子会社のHRマネージャー以上を日本へ集め、対面でのコミュニケーションを行って関係構築を図っています。施策前には「Day0」と呼ばれるアイスブレイクの機会を設け、雰囲気の良いカンファレンスを実現しました。
本事例の詳細は、以下の記事から詳しくご確認いただけます。
【ミズノ株式会社導入事例】グローバル事業強化の要として、本社と海外現法のHRが One Team となるためのGlobal One HR Conference
▼事例資料をダウンロードする
グローバル人材の育成ならアルーにお任せください
グローバル人材の育成なら、アルーへお任せください。アルーは人材育成を手掛けている企業で、特にグローバル人材の育成には強みがあります。この記事の最後に、アルーの提供しているグローバル人材育成のポイントを紹介します。
グローバル人材育成のポイントをおさえた研修を行います
アルーでは、グローバル人材育成のポイントを的確におさえた研修を実施します。
グローバル人材の育成には、さまざまなノウハウが求められます。グローバルに活躍するために必要な語学力を伸ばすことだけでなく、異文化理解力やコミュニケーション力、チャレンジ精神といったマインド面を磨くことが重要です。
アルーでは、グローバル人材育成のノウハウが豊富に蓄積されています。スキル面とマインド面の双方から、ポイントをおさえた効果の高い育成施策を実施いたします。
研修後の行動変容をサポートします
アルーでは、研修後の行動変容をサポートします。
どんなに入念な研修プログラムを考えても、研修実施後に社員の行動変容が起こらなければ意味がありません。行動変容を起こすためには、研修実施後にも継続的にフォローを行い、グローバル人材として望ましい行動を定着させる必要があります。
アルーでは、研修後の行動変容をサポートする仕組みが充実しています。フォローアップ研修の実施やチェックシートの活用はもちろんのこと、必要に応じて管理職を巻き込んだ施策を提案し、行動変容を徹底的にサポートいたします。
研修結果の見える化を支援します
アルーでは、研修成果の見える化を支援するツールである「Compath」を提供しています。Compathを活用すれば、研修によって誰にどのような成果が現れたのかをひと目で把握することが可能です。
また、育成の成果が「Compath」上で表示されるグラフを通じてひと目で把握できるため、研修の成果を経営層へ報告する際もスムーズです。社員のタレントマネジメントには、ぜひアルーの提供するCompathをご活用ください。
Compathの詳細は、以下のページからご確認いただけます。
Compath(行動変容にこだわる職場学習支援システム)
▼サービス資料をダウンロードする
まとめ
グローバル人材育成について、必要な理由やメリット、グローバル人材に求められるスキルやマインドなどを解説しました。
国内市場が縮小傾向にある昨今、事業の海外展開を見据える企業は増えてきています。一方で、グローバルな環境で活躍できるスキルやマインドを備えた人材は、多くの企業で不足しているのが現実です。こうしたグローバル人材不足を補うためには、社内教育を通じてグローバル人材の育成を進める必要があります。
アルーの提供しているグローバル人材研修は、以下のページで詳しくご確認ください。
グローバル人材育成研修
グローバル人材の不足が進んでいる今だからこそ、中長期的な視点を持ちながら、グローバル人材の育成へ積極的に取り組みましょう。