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クリティカルシンキング研修とは?目的や内容・ポイントをご紹介

論理の妥当性を検証するために欠かせないクリティカルシンキング。
 
職種や業界を問わずビジネスの様々な場面で役立つクリティカルシンキングを社員に身につけさせるためには、クリティカルシンキング研修を実施するのがおすすめです。
そこでこの記事では、クリティカルシンキング研修を行う目的や内容、研修を成功させるためのポイントを解説します。
社員にクリティカルシンキングを磨いてもらいたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。


【人事担当者の皆様へ】ポータブルスキルの土台となる「思考スキル」クリティカルシンキングを定着化させる秘訣をご存じですか?




目次[非表示]

  1. 1.クリティカルシンキング研修とは
  2. 2.クリティカルシンキング研修の目的
  3. 3.クリティカルシンキング研修の内容
  4. 4.クリティカルシンキング研修を行うポイント
  5. 5.アルーのクリティカルシンキング研修の特徴
  6. 6.クリティカルシンキング研修の受講者の声・感想
  7. 7.クリティカルシンキング研修ならアルーにお任せください


クリティカルシンキング研修とは

クリティカルシンキング研修とはクリティカルシンキングを磨くために実施する研修のことです。具体的には、クリティカルシンキングの基本的な考え方や、クリティカルシンキングが役立つ場面を想定したケーススタディ、さらには参加者同士でのディスカッションなどに取り組んでもらいます。
 
クリティカルシンキングは世界的にもビジネスの場面でも役立つ能力とされており、クリティカルシンキング研修を実施する企業は増えてきています。


クリティカルシンキングとロジカルシンキングとの違い

クリティカルシンキングとよく混同して用いられる言葉にロジカルシンキングがあります。両者にはどのような違いがあるのでしょうか。
 
一般にクリティカルシンキングといった場合は、本質的な問題解決を行うため意識的に問題を捉え直す思考のことを指します。一つの問題を様々な角度から捉え、論理の妥当性を検証しようとする思考がクリティカルシンキングです。
一方でロジカルシンキングとは、論理的に筋道だった思考を展開することを指します。ロジカルシンキングでは論理のつながりが重視されるのに対し、クリティカルシンキングでは本質を洗い出すための「問題の捉え直し」が重視される点が違いです。

ロジカルシンキングについて詳しくは、以下の記事で紹介しています。
ロジカルシンキングとは?メリットや基本的な考え方・鍛え方について紹介



クリティカルシンキング研修の目的

クリティカルシンキングはビジネスシーンにおいて役立つ能力であるため、最近ではクリティカルシンキング研修を導入する企業も増えてきています。
クリティカルシンキング研修を実施する目的として、以下の4つが挙げられます。


  • 論理的思考力を向上させる
  • 問題解決能力を強化する
  • コミュニケーション能力を向上させる
  • 意思決定力を強化する


各項目ごとに、クリティカルシンキング研修の目的を解説します。


論理的思考力を向上させる

論理的思考力は、クリティカルシンキングを行うための基礎となる力です。論理的思考力を身に付けることで、物事を様々な角度から捉え直すクリティカルシンキングの力が高まります。
 
クリティカルシンキング研修を実施することで、論理的思考力の向上が期待できます。クリティカルシンキングと論理的思考力が互いに補完しあって相乗効果を生み出すことで、より質の高い意思決定ができるようになるのです。

論理的思考力・ロジカルシンキングについては、以下の記事で紹介しています。
ロジカルシンキングとは?メリットや基本的な考え方・鍛え方について紹介


問題解決能力を強化する

ビジネスにおいては、様々な事象が複雑に絡み合った問題が発生します。問題の原因は必ずしも一つだけではないため、こうした問題の解決は一筋縄ではいきません。
ある課題について「この角度から考えられないか?」「前提は本当に正しいのだろうか?」とクリティカルシンキングの眼差しを向けることで、初めて本質的な問題解決につながります。
 
クリティカルシンキング研修を実施する目的として、問題解決能力を強化する点も挙げられます。クリティカルシンキングによって自分や組織の思考の偏りに気づけば、問題解決がより一層スムーズになるでしょう。

問題解決力の強化については、以下の記事でも紹介しています。
問題解決力のトレーニング方法|鍛えるメリットや基本の3ステップ


コミュニケーション能力を向上させる

クリティカルシンキングを磨けば、多様な視点から物事を考えられるようになります。一つの課題に対して、「ある見方ではこうなるけど、別の見方から捉えるとこうなる」といった異なる視点の思考ができるようになれば、より柔軟な意思決定につながります。
ビジネス上のコミュニケーションをとる際に、相手から全く異なる意見を提示された場合でも「〇〇さんはこの観点から考えているんだな」「自分は〇〇を重視しているが、相手は△△を重視しているな」といった柔軟な考え方ができます。これによって、より円滑なコミュニケーションが可能となるでしょう。
クリティカルシンキングを磨くことで、コミュニケーション能力が向上する効果も見込めます。

コミュニケーション能力の向上方法については、以下の記事でも紹介しています。
コミュニケーション能力を鍛えるには?練習方法を解説


意思決定力を強化する

クリティカルシンキングの目的は、現時点での最適解を導き出すことです。
最適解は、「把握し、判断し、決断する」という3ステップによって出されます。状況を正しく把握して判断することが、意思決定力の強化につながります。
クリティカルシンキング研修を通して把握力と判断力を身に付けることで、意思決定力も鍛えられるでしょう。
偏った視点で状況を把握をしたり「なんとなく」で判断をせず、クリティカルシンキングをすることが最適解への近道となります。




クリティカルシンキング研修の内容

	アイデアブレスト中

クリティカルシンキング研修では、まずクリティカルシンキングの概要や必要性を知ってもらうところから始める必要があります。その後、具体的なクリティカルシンキングの方法を知り、実践、振り返りへとつなげていく流れがおすすめです。
 
クリティカルシンキング研修で扱う内容について解説します。


クリティカルシンキングの概要や必要性を知る

研修の参加者の中には、クリティカルシンキングという言葉の意味を知らなかったり、クリティカルシンキングの重要性を理解していなかったりする方も多いです。クリティカルシンキング研修を行う際には、まずクリティカルシンキングの概要や必要性を知ってもらいましょう。
 
クリティカルシンキングが必要とされる背景としては、ビジネスにおける環境の変化が激しく過去の成功モデルでは優位性が保ちにくいといったことが挙げられます。こうした背景を伝えながら、まずはクリティカルシンキングを学ぶ重要性を理解してもらうことが大切です。


クリティカルシンキングの方法を知る

クリティカルシンキングの重要性や概要について理解してもらったら、次に具体的なクリティカルシンキングの方法を伝えます。クリティカルシンキングを実現するためには、自分自身が持っている「思い込み」や「思考の癖」に気づくことが必要です。
思い込みの形成には認知バイアスや外的要因といった様々な要素が影響を与えています。こうした思い込みの原因について知ってもらえば、自分自身の考えを常に疑うクリティカルシンキングを実行できるようになり、スムーズに実践へとつなげられるでしょう。


クリティカルシンキングを実際に行う

クリティカルシンキングに関する理論や知識だけを増やすだけでは、なかなかクリティカルシンキングは向上しません。クリティカルシンキングについて学んでもらう際には、必ず実践の場を設けるようにしましょう。
 
具体的には、「飲食店の売上低迷を解消する」「顧客満足度を改善する」といった実際の場面を想定したディスカッションに取り組んでもらうのがおすすめです。あえてクリティカルシンキングの知識を伝える前にも演習を組み込んで、クリティカルシンキングについて学ぶ前後でどう思考が変化するのか体験してもらうのもよいでしょう。


振り返りを行い、実践に活かす

クリティカルシンキングについての実践が終わったら、最後に振り返りを行い、実際の職場で活用してもらいます。振り返りでは学んだことを整理すると同時に、研修の評価アンケートを行うとよいでしょう。
アンケートによって研修内容の改善に向けたヒントが見つかるだけでなく、受講者自身が研修内容を振り返るきっかけを作ることができます。職場での実践では、クリティカルシンキングが役立つ会議やディスカッションに参加してもらったり、フォローアップのための実践シートなどを導入したりすることが有効です。

研修アンケートの実施方法については、以下の記事でも紹介しています。
研修アンケート項目事例・実施方法やポイントをご紹介




クリティカルシンキング研修を行うポイント

	ひらめきの具現化

クリティカルシンキング研修を成功させるためには、どういったポイントに気をつけるのがよいのでしょうか。


  • 情報を把握し、判断する力を育てる
  • アウトプットの場を設ける
  • 実践に近い例題を盛り込む
  • 研修後のフォロー・評価を行う
  • 外部研修を利用する


5つのポイントを解説していきます。


情報を把握し、判断する力を育てる

先述の通り、クリティカルシンキングの目的とはその時点における最適解を導くことです。様々な事象や情報を客観的に捉えて、そこに対して疑問を向けることでより質の高い結論を導いていきます。
 
クリティカルシンキング研修を実施する際には、クリティカルシンキングの基本となるこの情報を把握し、判断する部分に注力するのがポイントです。「情報を集めて理解する」「物事の真偽を見極めて自分の考えを定める」という2点を意識して研修を組み立てていきましょう。


アウトプットの場を設ける

クリティカルシンキングには様々な理論やノウハウがありますが、これを座学で学ぶだけではなかなかクリティカルシンキングができるようにはなりません。また、「批判的に考える」「疑いの眼差しを向ける」といった抽象的な概念だけでは、いまいち職場で実践するイメージが湧かない社員も多いです。
 
クリティカルシンキング研修を実施する際には、必ずアウトプットの場を設けましょう。先ほど紹介したように、実際のケースを想定したディスカッションなどを導入するのがおすすめです。


実践に近い例題を盛り込む

クリティカルシンキング研修の中で実践を盛り込む際に意識しておきたいのが、例題の構成です。実践の時にいきなり「それではこのケースでクリティカルシンキングを実践してみてください」と指示しても、いきなりクリティカルシンキングを行うのは難しいものです。
 
クリティカルシンキング研修では、実務に近い内容の例題を盛り込むようにしましょう。例題によってクリティカルシンキングのイメージが湧けば、実際の業務にも活かすことができます。


研修後のフォロー・評価を行う

研修を実施したら、研修後のフォローと評価も忘れずに行いましょう。例えば、研修終了後に実施するアンケートなどが挙げられます。アンケートは、研修の直後はもちろん研修実施後2〜3ヶ月のタイミングで「実践できていると思うか?」と改めて聞くのも有効です。
 
こうしたフォローアップを行えば、研修が本当に意味のあるものだったのかどうか把握でき、次回以降の研修の質の改善にもつながります。
 
研修後の効果測定の方法については、以下の記事でも紹介しています。
研修効果測定の方法とは|4つの評価レベルや効果測定のポイント


外部研修を利用する

クリティカルシンキングを行うためには、問題を捉え直す力や論理的に考える力など、幅広い能力が必要です。こうした様々な内容を一度にカバーした効果の高い研修を自社で実施するのは負担がかかる場合も多いでしょう。
 
このような場合にぜひおすすめしたいのが、外部研修の活用です。研修を外部委託すれば、クリティカルシンキングについて精通した講師が最新のトレンドも交えながら研修を行ってくれます。

研修を外部委託している企業の割合や選定のポイントは、以下の記事で詳しく紹介しています。
研修は外部委託すべき?委託している割合や委託先選定のポイント




アルーのクリティカルシンキング研修の特徴

企業向けの人材育成を専門に手がけている「アルー株式会社」では、新入社員研修や階層別研修はもちろん、クリティカルシンキング研修のカリキュラムも提供しています。
 
クリティカルシンキング研修の外部委託をご検討の場合は、ぜひアルーへお任せください。ここからは、アルーのクリティカルシンキング研修の特徴を紹介します。


演習中心の実践研修

研修を通してクリティカルシンキングの能力を効果的に伸ばすためには、アウトプットの場が必要です。参加者間のディスカッションやケーススタディを通して、クリティカルシンキングに必要な考え方が徐々に育まれていきます。
アルーでは、演習中心のカリキュラムを提供しています。クリティカルシンキングを実践するためのディスカッションをふんだんに取り入れているため、実際の業務の中で研修の成果を発揮することができます。


オンライン研修にも対応しています

リモートワークの普及に伴って一般化しているのが、オンラインでの研修実施です。オンラインで研修を実施すれば、会場確保や交通費といったコストを大幅に削減できます。
 
アルーでは、オンライン研修にも対応しています。クリティカルシンキングは、職種に関わらず幅広い場面で求められる汎用性の高いスキルです。オンラインで研修を実施すれば複数の拠点にまたがった教育も実施できるため、多数の社員を効果的に教育できます。


eラーニングも併用したブレンディッドラーニングも可能

アルーの研修なら、eラーニングと対面研修を組み合わせたブレンディッドラーニングも可能です。eラーニングによる学習を組み込むことで、社員はいつでもどこでも自分のペースで学習を進められるようになります。
 
クリティカルシンキング研修の場合、まずクリティカルシンキングの基礎知識や思い込みの形成に関わる理論をeラーニングで学習し、クリティカルシンキングを使うディスカッションを対面形式で行うといった活用ができます。理論と実践の両面が大切なクリティカルシンキング研修と相性の良い研修手法です。

アルーでは、eラーニングを管理するためのLMS「etudes」を提供しています。
詳しくは以下のページをご確認ください。
etudes(エチュード)


実施後の効果測定も支援いたします

研修を実施した後には、効果測定を実施する必要があります。研修の直後や、一定期間が経過した後のモニタリングを自社で行うのは手間がかかり、十分なデータが得られない可能性もあります。
 
アルーでは、人材育成会社ならではのノウハウを用いて研修後の効果測定も支援いたします。参加者にどういった行動変容があったのか、職場での実践を促進するためにはどういった取り組みが有効かなどを把握できるため、次回以降にさらなる質の高い研修を実施することができます。




クリティカルシンキング研修の受講者の声・感想

クリティカルシンキング研修を受講した社員からは、効果を実感する様々な声が上がっています。
例えば、クリティカルシンキング研修を実施する前に「チームで会議をしても毎回同じような結論となってしまい、議論が深まる感覚がない」という課題を抱えていた社員は、クリティカルシンキング研修によって「様々な視点から意見が出るようになり、本当に意味のある意見交換ができるようになった」という効果が実感できました。

アルーでは、クリティカルシンキングに限らず様々なビジネススキル、コンセプチュアルスキルのカリキュラムもご用意しています。
研修によって自社の課題を解決したいとお悩みの方は、ぜひご相談ください。




クリティカルシンキング研修ならアルーにお任せください

クリティカルシンキング研修を行う際には、クリティカルシンキングを実施するために必要な知識やフレームワークなど、様々な内容を伝える必要があります。また、クリティカルシンキングが役立つようなディスカッションのテーマを設定し、演習の場を設けるのも大切です。
 
クリティカルシンキング研修の外部委託をご検討の場合は、ぜひアルーへお任せください。アルーでは、この記事で解説した様々なポイントを踏まえながら、社員の行動変容へとつながる質の高いクリティカルシンキング研修を実施いたします。


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アルー株式会社
アルー株式会社
20年以上、企業向けに人材育成コンサルティングや研修を提供してきた。新入社員・管理職といった階層別研修や、海外駐在員やグローバルリーダーなどのグローバル人材育成、DX人材育成に強みを持つ。その実績は取引企業総数1400社以上、海外現地法人取引社数400社以上に及ぶ。京都大学経営管理大学院との産学連携など、独自の研究活動も精力的に行っている。
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