語学力とは?社員の語学力を高める方法
近年、多くの企業でグローバル化が進んできており、社員の語学力を高めることが重要になってきました。
社員の語学力を高めるためには、英語学習をおこなう上で長期的なモチベーションを維持することと正しい勉強方法を取り入れることが必要です。
この記事では、日常英会話とビジネス英会話の違いや語学力を活かせる職種、働きながら着実に英語力を伸ばす学習方法について紹介します。
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「語学力」とは?
語学力とは、外国語(英語や中国語など)を習得して使用する能力のことです。単語や文法の知識だけではなく、ネイティブに近い発音で会話ができる力も含まれます。
また、発音の上手さだけでなく自分の伝えたいことを正確に伝達できる能力もなければ、語学力があるとは言えないでしょう。
日本では、語学力を示すために外国語検定を受け、その点数を履歴書に記載すると就職や転職で有利になることもあります。
グローバルなビジネスシーンが増えている現代では、語学力があることがビジネスを行う上で重要になってきているのです。
語学力には「日常会話」と「ビジネス会話」がある
語学力には友人と接するように会話する日常会話と、クライアントや上司と会話する際に用いるビジネス会話があります。日常会話とビジネス会話の違いについて紹介します。
日常会話の特徴
日常会話では、スラングや省略形が頻出します。例えば、Sup(What’s up:最近どう?)という親しい間柄で使うスラングや、wanna(wnat to)などの省略形などを多用します。
日常会話では、丁寧な表現や固い表現を活用すると距離があると相手に思われてしまう可能性があるため、このようなくだけた表現も許容されるのです。どんな状況でも適応する言葉遣いではありませんが、よりネイティブらしいスピーキングができます。
ビジネス会話の特徴
ビジネス会話では、日常会話と異なり丁寧な言葉遣いで会話します。例えば、スラングであるSupを利用せずにIt’s a pleasure to meet youと言ったり、Wannaを省略せずにwant toと正しく発音します。
他にも日常会話であれば、目的地を聞くときにWhere is ~?(~はどこ?)と聞くところをビジネス会話では Could you tell me where ~?(~がどこにあるのか、教えていただけませんでしょうか?)と丁寧な表現で伝えます。
「語学力」と「語彙力」の違いとは
語学力と混同されがちなのが、「語彙力」です。
語学力は、相手の言語で気持ちや考えを正確に伝える力を指します。
一方、語彙力は、他の人よりも多くの単語や言葉を習得して使いこなせる力です。学校で習わないような専門的な用語も身についていることを「語彙力がある」と言います。語彙力は、単語を知っているだけではなく、適切に文章化できるかが重要となります。
働きながら語学力を高める方法とは
社員の中には、仕事をしながらでも語学力を高めたいと思っている方は多いです。しかし、働きながら語学を学ばせようとすると、業務に支障が出たり、途中で挫折してしまわないか心配という方もいます。
そこで、社員が働きながら語学力を高められる学習方法を4つ紹介します。
- 独学
- 短期留学
- 対面レッスン
- オンラインレッスン
一つずつ、詳しく見ていきましょう。
独学
ドリルや本などを使ったり、英語のリスニングができるソフトを支給して独学で学ばせるのが一つ目の方法です。
自分のペースで学べるという点は良いですが、独学では自分がどれくらい進歩しているのか分かりにくいという側面があります。また、独学の場合は習得させるまでに比較的時間がかかってしまい、途中で挫折しそうになった時の抑止力がありません。高額な費用をかけずに勉強ができるというメリットも、裏を返せば「やり遂げなくてはいけないというプレッシャーが無い」とも言えます。
一般的には、社員の独学に任せて語学力の向上を成功させることは難しいとされています。
短期留学
海外への短期留学で学ぶという方法もあります。短期留学は、強制的に英語漬けの日々を送らせることができるため、他の学習方法と比較して短期間で高い学習効果が得られます。
ただしデメリットとして、
- 仕事を休ませなければならない
- 全く語学力がないまま短期留学してもネイティブすぎて聞き取れない、喋れない
- 渡航費・滞在費といったコストがかかる
ということがあげられます。
企業がグローバル人材育成の一環として短期留学を実施するケースであれば、これらのデメリットは解消できるでしょう。
短期留学をしたという経験は、語学力を高めたい社員にとって大きな自信につながり、更なるモチベーションアップも期待できます。
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対面レッスン
ネイティブ講師との対面レッスンで学ばせることも、ビジネスにおける語学力の向上には効果的です。
正しく英語の発音をしている様子を目で見て、耳で直接聞いて覚えられるのは大きなメリットです。実際の業務でよくある場面をロールプレイ形式で学ばせることもできるでしょう。
しかし対面レッスンは、社員の性格によっては緊張して上手く話せなかったり、通うための時間を作らなくてはいかなかったりとデメリットもあります。
そのため、近年ではオンラインレッスンを選ぶ企業が多くなっています。
オンラインレッスン
オンラインレッスンは教室に通う時間も必要なく、場所を選ばず学べるため、現代社会で働く人のニーズに合った学習方法です。手軽でありながらも学習内容は対面レッスンと変わらないため、オンラインレッスンが社会人の語学力向上には最適と言えます。
オンラインで語学を学ぶには、ネイティブ講師とのマンツーマンだけではなく、eラーニングやアプリを用いてスキマ時間に学習を進めるという方法も選べます。社員の語学力を高めさせるには継続して学習できる学びやすさによってモチベーションを保つことが重要ですが、オンラインなら実現できるでしょう。
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現地語はどれくらい勉強するべき?
語学力は、初級から上級など幅広く区分けされています。
もし社員を海外に赴任させるとなった場合、現地語をどの程度勉強させればよいのか分からないという方も多いでしょう。
上級であるネイティブレベルのリスニングと会話力が身についていれば申し分ないですが、それを基準にしてしまうと駐在員になるまでに長い期間がかかってしまいます。現地語の勉強は、会話が成立する程度からビジネス用語を多少知る程度で一旦問題ありません。
ただし、これは現地に行ってからも継続的に学ばせることが前提です。現地スタッフと積極的にコミュニケーションを取らせることで、さらなる語学力向上のモチベーションアップとなることがベストです。
ビジネスにおいて語学力を向上させる意味、メリットとは
ビジネスパーソンとして社員の語学力を向上させるのは簡単なことではありませんが、実現すれば大きなメリットが得られます。メリットとして一番に挙げられることは、仕事の幅が広がることです。
語学力があれば、海外企業との商談もスムーズに行うことができます。業務上のやりとりにおいても、自動翻訳アプリなどを使わずに自身の言葉で相手に伝えることができ、トラブルも少なくなるでしょう。
語学力のある社員が海外企業との案件を担当していれば、わずかなビジネスチャンスも逃さず、次の受注につなげることができます。
ごく一部の語学力のある社員が通訳のように社内でたらい回しにされてしまうというケースもよくありますが、これは好ましくない状況です。一人ひとりの社員の語学力を向上させ、それぞれが仕事の幅を広げることで、企業として大きく飛躍できるのです。
語学力を活かせる職種とは
世界で活躍するグローバル企業や、海外との取引のある企業において、語学力はコミュニケーションを取るうえで大きな強みになります。
社員に語学力を身につけさせることで、企業としてのビジネスの幅も広がるでしょう。
それでは、語学力のある社員を活かすことができる職種をご紹介します。
- 駐在員
- 英文事務
- 営業
- 経理・会計
- 工場勤務
- 研究開発(R&D)
- コンサルタント
- ITエンジニア
一つずつ、詳しく解説していきます。
駐在員
語学力の高い人材は、駐在員として活躍できる可能性があります。
むしろ、語学力が全く無い人材は駐在員にはなれないとも言えるでしょう。赴任時には語学力が高くなくても、赴任後に継続して学習をさせることで更なる語学力を身につけさせることができます。
また、駐在員には、語学力以外の異文化コミュニケーション能力やリーダーシップといったスキルがバランスよく備わった人物が適任です。
▼アルーの駐在員向け研修についてはこちらのページをご覧ください。
駐在員・海外派遣社員育成
また、駐在員の育成方法について詳しくは『海外駐在員の活躍に繋がる育成方法。英語力以外に伸ばすべきスキル』をご覧ください。
英文事務
海外に向けたメールの対応や、文書制作を行う職種が英文事務です。
英文事務の仕事内容は、正しい英語でやりとりをすることに特化しているため、社員の高い語学力を存分に活かすことができます。
英文事務は、外資系企業や商社・貿易関連で活躍しています。語学力の中でも、文章作成能力が特に高い社員が向いているでしょう。
営業
営業職でも、語学力を求められる場合があります。特に海外に向けた商材の販売や取引企業とのやりとりでは、語学力の高さが仕事の出来に関わると言っても過言ではないでしょう。
事務職と比較すると、文章力よりも会話力が必要とされます。また、営業の仕事では語学力と同様にコミュニケーション能力がとても重要です。相手の国や文化に対して偏見を持たない、グローバルな視点も求められます。
経理・会計
経理や会計などの仕事は、海外の取引先に請求書や納品書を出したり、海外とのやり取りの際に語学力を必要とします。
例えば、公認会計士などで、企業の監査や税務処理など企業経営に関するコンサルティングをする職種でも語学力を活かすことができます。また、書類作成では文章力が、電話応対ではリスニング・スピーキング能力が求められます。
会社のお金を扱うため、聞き間違いや書き間違いといったミスは許されません。他の国の経済や通貨などの知識も必要です。
工場勤務
近年では、日本国内の工場でも外国人労働者を多く雇用しています。そのため、現場のスタッフに指示を出す役割の社員にも語学力が求められます。
また、外国の工場で勤務するとなった際には、多国籍の人と会話する機会が多くなるため、さまざまな語学を使った会話力が必要となります。英語以外の文章力があれば、作業工程のマニュアル作成などを担えるため、とても役立ちます。
研究開発(R&D)
研究開発(R&D)は、企業などで科学研究や技術開発を行う業務のことです。研究費の管理や試薬の発注など、海外とのやりとりも多くあるため語学力を活かすことができます。
その他、海外の学会の内容を理解したり、英語で発表された研究論文を読むといった内容も大切な業務です。言語の中でも専門的な言葉を深く理解していることと、総合的な語学力が求められるでしょう。
コンサルタント
グローバル企業とのやり取りも多いため、コンサルタントには語学力が必要です。
コンサルタントをつけてビジネスを成長させたいと考えている企業は、ビジネスの国際化も視野に入れている場合が多いでしょう。そのような時に、語学力があるコンサルタントが担当になればより成果を上げることができます。
海外企業に対するコンサルタント業務もあるため、「コミュニケーション能力」や「会話力」が特に必要と言えます。
ITエンジニア
システム開発を国内外の企業と協力して行う機会も多いため、語学力のあるITエンジニアは優秀な人材として活躍させることができます。
エンジニアが書く「コード」は、日本語入力にも対応していますが、国際的に共通している言語は英語です。海外のエンジニアとやりとりしながらシステムを構築する際は、語学力があればそれを活かして効率的かつ円滑に業務を進めることができます。
ITエンジニアには、専門的な語彙力と、リスニング・スピーキング能力も求められるでしょう。
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まとめ
今回は、社員にぜひ身につけさせたいスキルとしての語学力について詳しく解説しました。
社員の語学力を活かせる職種は多種多様で、数多くあります。語学力は、他の国とコミュニケーションを取るために必要不可欠です。多くの社員が語学力を習得することは、社員本人のスキルアップになるだけではなく企業にとっても仕事の幅が広がるという大きなメリットがあります。
しかし、社員に自発的に語学を学ばせるというのはなかなか難しいのも事実です。どのように学ばせるかで悩んだら、ぜひアルー株式会社にお問い合わせください。
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