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グローバルコミュニケーション研修とは|内容や目的・効果的に行うコツ

停滞しつつある日本市場のみに依存せず、海外へ進出することで利益の最大化を目指す企業が増えています。海外進出を進めるために重要なのが、外国人と円滑にコミュニケーションを取れる人材の育成です。

海外で信頼関係を構築できるコミュニケーションを習得するためには、グローバルコミュニケーション研修の実施がおすすめです。この記事では、グローバルコミュニケーション研修の内容や目的、成功させるためのコツを解説します。

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目次[非表示]

  1. 1.グローバルコミュニケーション研修とは
  2. 2.グローバルコミュニケーション研修の目的
  3. 3.グローバルコミュニケーション研修の内容
  4. 4.グローバルコミュニケーション研修を効果的に行うコツ
  5. 5.アルーのグローバルコミュニケーション研修の事例
  6. 6.まとめ

グローバルコミュニケーション研修とは

グローバルコミュニケーション研修は、日本国内だけにとどまらず、海外で通用するコミュニケーションスキルを習得するために実施される研修のことです。主な内容としては異文化理解や英語力のトレーニング、英語でのプレゼンテーションやロジカルシンキングなどが扱われます。

なおグローバル人材を育成する際には、グローバルコミュニケーション以外にもOJTやセミナー参加など様々な育成施策が考えられます。グローバル人材を育成するための育成施策全般は、以下のページでさらに詳しく解説しています。
グローバル人材育成の課題とは?育成のポイントや流れについて

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グローバルコミュニケーション研修の目的

グローバルに活躍できる人材を育成するためには、コミュニケーション以外にも様々な育成施策が考えられます。それでは、どうしてコミュニケーションにフォーカスした研修を実施する必要があるのでしょうか。

グローバルコミュニケーション研修を実施する目的を解説します。

コミュニケーションスタイルの違いを理解する

グローバルコミュニケーション研修を実施する目的の一つに、日本とは異なる海外のコミュニケーションスタイルを理解するという点が挙げられます。

日本と海外では、コミュニケーションに対する考え方も異なるものです。例えば日本では遠回しな言い回しが求められる場面でも、海外では直接的な言い方がよしとされることも少なくありません。こうしたコミュニケーションスタイルの違いを理解して、海外で求められるコミュニケーションスタイルに適応できるようにするのが研修目的の一つです。

日本人のコミュニケーションを客観視する

日本でビジネスをおこなっていると、無意識のうちに日本人のコミュニケーションスタイルを当たり前のものと認識してしまいがちです。しかし、世界にはさまざまなコミュニケーションスタイルがあり、日本のものはその一例でしかありません。

グローバルコミュニケーション研修を通じて日本人のコミュニケーションを客観視させるのも研修目的の一つです。これまで当たり前のものだと感じてきたコミュニケーションをあらためて見つめ直せば、海外で異なるコミュニケーションが求められることを実感できるでしょう。

英語力の向上・習得

海外の人材とコミュニケーションを取るためには、英語力が欠かせません。英語力はメールや電話での連絡、海外でのプレゼンテーションや交渉など、すべての業務の土台となるスキルです。

英語力の向上や習得も、グローバルコミュニケーション研修を実施する目的の一つです。英語での日常会話やプレゼンテーションといった演習を通じて、海外でもビジネスを効果的に進めることができるような英語力を獲得してもらいましょう。

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グローバルコミュニケーション研修の内容

並んで写真をとるグローバルな企業

グローバルコミュニケーション研修では、具体的にどういった内容を扱うのがよいのでしょうか。

異文化理解や英語力トレーニングなど、グローバルコミュニケーション研修で扱うべき内容は多彩です。グローバルコミュニケーション研修で扱うべき内容を見ていきましょう。

異文化理解

海外では、日本と異なるコミュニケーションスタイルが一般的な場合も多いです。例えば、「ハイコンテクスト」「ローコンテクスト」といった違いを耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。生活習慣や文化背景が共有されることの多い日本では、曖昧な表現が多用されるハイコンテクストなコミュニケーションが主流ですが、海外でははっきりと対象を指し示すローコンテクストなコミュニケーションが好まれる場合があります。

また、時間感覚も日本と海外では異なる場合があります。一般に日本ではスケジュール通りに進めることが重視されますが、海外では時間の柔軟性を重視することも多いです。研修を通じてこうしたコミュニケーションや時間感覚の違いについて理解を深めてもらい、海外でも適応できるような土台を作りましょう。

アルーが行っている駐在員向け異文化コミュニケーション力研修については、以下のページでご確認いただけます。
駐在員向け異文化コミュニケーション力研修のプログラム詳細

▼サービス資料ダウンロードはこちら

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英語力トレーニング

英語力は、海外でビジネスを進める上で必須となるスキルです。グローバルコミュニケーション研修では、英語力のトレーニングを行うとよいでしょう。

英語でのコミュニケーション経験が浅い社員へ研修を実施する場合、まずは日常会話の練習などから始めてみましょう。ある程度英語に慣れている社員の場合は、プレゼンテーションなど実践的なスキルを英語で磨いてもらうのが効果的です。社員の語学レベルを見ながら、効果的に語学力を伸ばしていきましょう。

交渉力の習得

グローバルコミュニケーション研修では、こうした海外での交渉を想定した内容を盛り込むのがおすすめです。
海外でビジネスを行う際には、交渉を行う場面も多くあります。上司や部下との交渉はもちろん、社外の関係者や取引先との駆け引きが行われる場面もあるでしょう。

事前に準備をしたりWin-Winを目指したりするといった一般的な交渉スキルの獲得に加え、英語でどのような表現が交渉に効果的なのかといった海外の交渉ならではの内容を取り入れるのがよいでしょう。実際の交渉場面を想定したロールプレイングもプログラムに組み込むとより実践的な内容になります。

英文メールのリーディング・ライティング

英文メールのリーディングやライティングも、グローバルコミュニケーション研修で扱いましょう。
海外で仕事を行う際には、メールをベースとしたやり取りも多くなります。ここで大切になるのが、英文メールのリーディングやライティングスキルです。メールで書かれた内容を適切に読み取れないとコミュニケーションに支障が生じますし、あまりにも誤りが多いメールを書いてしまうと相手方からの印象を損なってしまうかもしれません。

短く文章をまとめ、要点を的確に伝えるスキルや、相手の伝えたい点を正確に把握するスキルを重点的に身につけさせてください。

電話・会議でのリスニング・スピーキング

電話や会議を実施する際には、英語のリスニングやスピーキング能力が重要となります。グローバルコミュニケーション研修では、電話や会議を想定したリスニング力、スピーキング力の強化を行いましょう。

特に、日本人はリーディングが得意な一方でリスニングやスピーキングは弱い傾向があると言われています。英語を聞き取れるスキルを身につけるとともに、相手の言いたいことを的確に認識する能力を獲得してもらいましょう。

英語でのロジカルスピーキング

ビジネス英語では、ロジカルに話すことが必要不可欠です。曖昧な表現を多用したり、結論ファーストを怠ってしまったりすると、「結局のところ何が言いたいのかわからない」と言われてしまうかもしれません。

英語でのロジカルスピーキングでは、先に結論を伝える、内容をできる限り具体化する、結論に対して理由をつけるという3点を意識するのが重要です。英語はロジカルな言語であるということを意識しつつ、上記のような点を自然に意識できるようになるまで練習を重ねましょう。

英語でのプレゼンテーション

会議の場では、英語でのプレゼンテーションが求められることもあるでしょう。プレゼンテーションを成功させるためには、英語でのプレゼンテーションスキルを事前に磨いておくのがおすすめです。

英語でのプレゼンテーションでは、ローコンテクストで構成の明確なプレゼンテーションを行うとともに、アイコンタクトやジェスチャーを多用するのがポイントです。ただ単に英語力を磨くのではなく、プレゼンテーションに特化したコミュニケーション力をつけるように意識しましょう。

英語でのアサーティブコミュニケーション

アサーティブコミュニケーションは、相手の立場や意見を尊重しながらも、自分自身の意見や主張を明確に伝えるコミュニケーションスタイルのことを指します。グローバルコミュニケーションでは、英語でのアサーティブコミュニケーションを学んでもらうのもよいでしょう。

まずは、英語で自分の意見を正しく相手へ伝えられるように練習を積みましょう。その後、どのような表現が相手にとって受け入れやすいのか、相手に敬意を払って理解を示すためにはどうすればよいのかなども学んでもらってください。

英語でのマネジメント

海外拠点で働く社員は、現地で雇用したメンバーのマネジメントに携わることも多いです。英語でのマネジメントも、グローバルコミュニケーション研修で重点的に扱っておきたい内容の一つです。

例えば、部下への仕事の依頼方法や指示方法を学び、効果的な業務指示ができるようにする必要があります。また、褒め方や業務プロセスの説明方法といったティーチングスキルを獲得してもらうのもおすすめです。さらに、英語でのフィードバック方法にも触れておきましょう。

グローバルコミュニケーション研修を効果的に行うコツ

	海外現場で挙手をする女性

グローバルコミュニケーション研修を効果的に実施するためには、自社の業界にあった研修を実施したり、受講者のレベルや課題を把握したりするのが大切です。グローバルコミュニケーション研修を成功させるために必ず知っておきたいポイントを解説します。

自社の業界に合った研修を行う

グローバルコミュニケーション研修を実施する際には、自社の業界にあった内容にするのが大切です。
一言で「グローバル人材」といっても、海外拠点で働く方や日本で海外の顧客に向けてビジネスをする方、海外の社員とやり取りをする方など、実際の業務は業界や状況によってさまざまです。グローバルコミュニケーション研修だからといってひたすら英語力を磨いても、思うような効果は得られないでしょう。

例えば電話での対応が多い場合には電話対応の方法を学んでもらう、現地メンバーのマネジメントがメインの場合はマネジメントについて学んでもらうなど、研修テーマを業務内容に合わせるのがポイントです。

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受講者のレベルと課題を把握する

研修を行う前に、受講者の英語レベルや課題を把握しておくことが大切です。英語力やコミュニケーションスキルには社員の間で大きな幅がある場合も多いため、クラス分けをして研修を実施すると効果的です。

受講者のレベルを正しく把握すれば、「研修に参加したけど成長が実感できなかった」「求められる語学力レベルが高すぎてついていけなかった」といった事態を防ぐことができ、社員それぞれの成長を最大限にサポートできます。

レベル別に研修カリキュラムを用意する

研修を実施する際には、海外経験や語学力テスト、資格の取得状況などを踏まえながら、受講者をクラス分けして研修を実施するのがおすすめです。

例えば海外が初めての社員には、積極的なコミュニケーションの姿勢やリスニング力、分包力といった基礎的な内容から丁寧に教えましょう。中級レベルの社員にはロジカルスピーキングや積極的な傾聴力、関係構築力などを教えます。海外経験の長いベテラン社員にはストーリー構成力や交渉力、議事進行や部下指導力など応用的な内容を中心に教えるのが大切です。社員それぞれのスキルや求められる水準に合わせ、レベル別のカリキュラムを用意してください。

実践などのアウトプットを多く用意する

英語力をはじめとしたグローバルコミュニケーション力を効果的に習得するためには、実践などのアウトプットを多く用意するのが効果的です。グローバルコミュニケーション研修では、ロールプレイングをはじめとした演習の機会を豊富に取り入れてみましょう。

演習の例としては、電話応対を想定したロールプレイングや、英語で会議進行を行う模擬会議などがおすすめです。また、取引先などとのメールのやり取りを想定して、実際に英語でライティングを行ってもらうといった演習も考えられます。

外部講師を活用する

社内で研修を実施する場合、講師を社内から選抜する必要があります。一方で、他の社員にグローバルコミュニケーションを教えられるような社員は多くはありませんし、そうした社員が在籍していた場合でも研修講師を担うことが負担となってしまうケースも多いです。

グローバルコミュニケーション研修を実施する際には、外部講師の活用も検討しましょう。海外経験が豊富な講師が自分自身のユニークな経験も交えつつ、わかりやすく内容を説明してくれます。

研修の外部委託については、以下の記事で詳しく解説しています。
研修は外部委託すべき?委託している割合や委託先選定のポイント

ネイティブスピーカーから学ぶことも重要

英語でのコミュニケーションを学ぶ際におすすめなのが、ネイティブスピーカーとのコミュニケーションです。ネイティブスピーカーの場合はコミュニケーションスタイルが日本人講師と異なることを実感しやすいですし、発音や文法などもネイティブにとって違和感のない表現を教えてくれます。

また、ネイティブスピーカーと話す経験を積めば、外国籍のメンバーとコミュニケーションを取る際の心理的なハードルを下げることも可能です。外部講師に依頼する際は、できるだけネイティブスピーカーを選ぶようにしましょう。

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アルーのグローバルコミュニケーション研修の事例

人材育成を専門に手掛けるアルーでは、グローバルコミュニケーション研修の豊富な実績がございます。ここでは、グローバルコミュニケーション研修の特に参考となる事例として、株式会社三菱UFJ銀行様の事例と、2ヶ月間の英語漬けトレーニングを実践した事例の2つをご紹介いたします。

ミズノ株式会社様

ミズノ株式会社では、経営戦略の1つに「グローバル事業の強化」を掲げています。グローバル人事の強化のために、スキル習得だけではなく、One Team としての「関係構築」に取り組みました。
海外子会社のHRのマネージャー以上を日本に集め、対面でのコミュニケーションを実施しました。
親しみを持ってもらえるような仕組みとして、前日に「Day 0」を設けて雰囲気の良いカンファレンスを実現したことが成功のポイントです。ミッション・ビジョンの共有と共通認識化を成し遂げ、海外と日本、双方の心理的な壁を取り除くことができました。
 
ミズノ株式会社の詳しい事例は下記よりご覧いただけます。
グローバル事業強化の要として、本社と海外現法のHRが One Team となるためのGlobal One HR Conference

▼事例資料ダウンロードはこちら

株式会社ヤクルト本社様

ヤクルト本社では、「Yakult Group Global Vision 2030」を掲げグローバル人材の体系的な育成に取り組んでいます。その中でアルーは「グローバル人材育成コンサルティング」「海外赴任前研修」「管理職向けグローバルマインド醸成プログラム」の3つの施策をヤクルト本社様へ提供しました。
グローバルコミュニケーションに関する研修は「海外赴任前研修」に取り入れました。アルーのプログラムを取り入れる前は、赴任前には語学研修程度しか実施していませんでした。しかし、海外では日本より上のポジションでマネジメント等に取り組む海外赴任者が多いため、異文化理解も取り入れたプログラムを実施したのです。

研修を実施することにより、海外赴任者の不安を解消しモチベーションの高い状態で赴任に臨んでもらえるようになりました。

ヤクルト本社の詳しい事例は下記よりご覧いただけます。
「点」から「線」の育成へ。経営戦略に基づいたグローバル人材育成体系構築のポイント

▼資料ダウンロードはこちら

2ヶ月間の英語漬けトレーニング事例

会社の中核となる30代〜50代の社員に海外経験を積んでもらいたい、海外法人の現地マネジメントができる人材を育成したい、といった課題を解決するのが、アルーの提供する2ヶ月間の英語漬けトレーニングです。本事例では、フィリピンでの2ヶ月間の徹底的な英会話トレーニングを実施して、完全マンツーマン制で英語力を磨いてもらいました。

研修中では随時アセスメント評価によって成果を可視化し、個々人にあわせたカリキュラム設計やフィードバック、復習のサポートを実現しています。

本事例については、以下のページから詳しくご覧いただけます。
自分のビジネスにすぐ活用できる英語力を身に付ける~大手金融・保険・貸金業の研修導入事例~

上場企業が取り組んでいるグローバル人材育成 最新トレンド2022

まとめ

グローバルコミュニケーション研修は、単なる語学力の向上にとどまらず、異文化背景を持つ相手と信頼を築き、成果を出すための土台を作るものです。日本独自のコミュニケーションスタイルを客観視し、直接的な表現やロジカルな発信力を磨くことで、多様な環境下でも円滑な業務遂行が可能になります。変化の激しい現代、こうした柔軟な適応力を養うことは、グローバル人材として飛躍するための第一歩となるでしょう。

アルー株式会社
アルー株式会社
20年以上、企業向けに人材育成コンサルティングや研修を提供してきた。新入社員・管理職といった階層別研修や、海外駐在員やグローバルリーダーなどのグローバル人材育成、DX人材育成に強みを持つ。その実績は取引企業総数1400社以上、海外現地法人取引社数400社以上に及ぶ。京都大学経営管理大学院との産学連携など、独自の研究活動も精力的に行っている。
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