【事例あり】内定者研修7つのコツを解説~面白い内容・実施期間・例~
「内定者研修を面白くしたい」「入社前に新卒との信頼関係を深め、入社後の活躍をスムーズにしたい」
こういった考えをお持ちの人事担当者の方も多いのではないでしょうか。内定者との信頼関係を築き、企業で働くモチベーションを高めてもらうためには内定者研修が重要です。この記事では、内定者研修を面白く有意義なものにするために知っておきたい7つのコツや、内定者研修で扱うべき内容などを解説します。
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内定者研修とは
内定者研修とは、企業に入社することが決まっている新卒を対象に実施される研修のことです。本格的な仕事をスタートする前の段階から教育を実施して、会社の方針を理解してもらい、スムーズな戦力化につなげるといった狙いがあります。また、内定者研修はビジネスにおける心構えを事前に学んでもらんだり、内定辞退を防いだりする上でも重要です。
内定者研修の頻度
内定者研修は、入社前の定期的なコミュニケーションの場を確保するため、多くの企業では複数回にわたって行われます。頻度は企業によって様々ですが、多くて3〜4週間に1回程度、少ないと数ヶ月に1回程度といった企業がほとんどです。
内定者研修で大切なのは、内定者と会社、あるいは内定者同士のコミュニケーションを維持することです。そのため、コミュニケーションの機会が確保されていれば数ヶ月に一回の実施でも問題ありません。反対に、必要以上に高い頻度で内定者研修を実施すると内定者に負担がかかるだけでなく、社内負担も増大してしまいます。
内定者研修を行う時期・期間
内定者研修を行う時期はおよそ半年前から始まり、3回程度に分けて実施するのが一般的です。どの時期にどのような研修を行うかを解説します。
- 8~10月(入社6か月前):会社への理解を深める・同期の関係性を構築する
- 11~1月(入社4~5か月前):社会人への意識転換を図る
- 2~3月(入社2~3か月前):ビジネススキルを身につける
1. 8~10月(入社6か月前):会社への理解を深める・同期の関係性を構築する
会社への理解を深め、同期の関係性を構築するためには、まず内定者に会社の魅力や仕事の意義をしっかりと伝えることが重要です。これにより内定者の期待感を高めます。次に、懇親会やチームビルディング研修を通じて同期同士の関係を深め、不安を解消し、モチベーションを向上させます。さらに、先輩社員との座談会を開催し、内定者が会社に対して前向きな気持ちを持てるようサポートしましょう。
2. 11~1月(入社4~5か月前):社会人への意識転換を図る
11~1月は、内定者に社会人としての意識転換を促す重要な時期です。学生と社会人の違いを学び、社会人としての自覚を持たせることで、その後の研修への意識を高めます。社会や組織に求められる人材像を知ることで、自分の社会人像を確立しましょう。外部のプロ講師を活用した公開講座や講師派遣型の研修を通じて、内定者の意識を一気に社会人へと引き上げることが効果的です。
3. 2~3月(入社2~3か月前):ビジネススキルを身につける
入社2~3か月前には、ビジネススキルを身につけるための研修を行います。実際の業務に直結するビジネスマナーやITスキルを学ぶことで、入社後すぐに役立てることができます。eラーニングを活用し、効率的に必要なスキルを習得しましょう。ただし、無理のないスケジュールを組み、内定者に強制することなく、労務的な点にも注意を払いながら進めることが重要です。
内定者研修のスケジュール例
10月の内定式から入社後の4月にかけて、継続的に内定者研修を行った事例のスケジュールをご紹介します。
たとえばアルーが支援した大手通信会社では、10月から内定者研修を実施し、4月の新入社員導入研修で内定者研修の成果を発表する場を設けました。
4月のビジネスアイディアコンテストでの発表を研修の目的とし、自社らしさと内定者自身の「好き」「得意」を組み合わせたビジネスアイディアの創出にチームで取り組んでもらったのです。内定式で研修の説明を行なった後は、11月の中間発表、4月の最終発表に向けて内定者同士でワークを進めていきます。企業理念の理解と内定者同士の繋がり、仕事の進め方の習得を一挙に得られる内定者研修です。
内定者研修の形態
内定者研修の形態として最も多いのは、集合研修です。集合研修の利点として、参加者同士の自由なコミュニケーションを促進しやすい点が挙げられます。研修前後でのコミュニケーションも生まれるため、まだ顔も知らない内定者同士が交流を深めるきっかけを提供できるでしょう。
また、オンライン研修やeラーニングの活用も効果的です。入社前に身につけてほしいスキルやマインドが明確にある場合、こうした手法を活用すれば内定者に大きな負担をかけずに研修を実施できます。また、研修会場費用や内定者の宿泊交通費の費用も軽減されるため、内定者にとっても、企業にとっても効率的・効果的に内定者研修を行うことができるのです。
特に、集合研修とオンライン研修・eラーニングを組み合わせたブレンディッドラーニングは効果的です。
例えばアルーでは、eラーニングと集合研修を組み合わせた以下のようなプログラムをご提供しています。
eラーニング |
集合研修 |
|
テーマ |
新社会人に求められる要素 |
プロフェッショナルスタンス |
内容 |
学生から社会人への意識転換から自己改善サイクル、報連相、仕事の進め方、ロジカルシンキングなど、マインドセットから実務で活用できるスキルまで網羅的に学習 |
社会人かつ企業の一員としてのプロ意識 |
時間 |
25時間程度 |
0.5日 |
社会人として求められる基本的なマインドやスキルをeラーニングで学習してもらった後、集合研修でグループワークや演習を行い、学んだ内容の重要性を体感してもらう構成です。
社会人に求められるマインドやスキルをすべて集合研修で学ぼうとすると、膨大な時間がかかります。eラーニングで事前に知識をつけることで、集合研修の時間が短くても効率的に社会人の基礎力を身につけてもらうことができます。
ブレンディッドラーニングについて詳しくは以下の記事をご覧ください。
『【事例あり】ブレンディッドラーニングとは?効果的な方法や注意点を徹底解説』
内定者研修の目的
内定者研修には、内定者の不安を解消する、入社後の育成施策との接続を図るといった様々な目的があります。また、先述した通り内定辞退の防止や、内定者同士のコミュニケーションの場の確保といった点も重要です。
内定者研修を実施する目的を5つ解説します。
内定者の不安を解消する
社会人として右も左も分からない内定者は、入社するにあたって様々な不安を抱えているものです。「自分は本当にこの会社でやっていけるのだろうか」といった能力面に関する不安から、「気の合う仲間が見つかるのだろうか」といった人間関係に関する不安まで、入社前の悩みは尽きません。
内定者研修を実施すれば、会社の価値観を知ることや同期とのコミュニケーションを通して入社前に会社への信頼感を醸成できれば、安心して入社してもらえるでしょう。
入社後の育成施策との接続
入社後には、新入社員研修をはじめとした様々な研修が用意されています。ビジネスマナーや企業理解、ロジカルシンキングなど、新入社員研修で扱う内容は幅広いです。そのため、こうした内容を4月からいきなり学ぶのはハードルが高いでしょう。
入社後の新入社員研修で学ぶ内容に触れることで、内定者の段階からある程度のスキルやマインドを身につけてもらうのも内定者研修の目的の一つです。入社前に新入社員としての学びに向けた土台を作っておけば、入社後の成長がスムーズになります。
内定辞退の防止
内定者研修を実施する目的に、内定辞退の防止が挙げられます。
多く不安や悩みを抱える内定者は、ささいなきっかけで内定辞退を考え始めるかもしれません。また、人材不足傾向にある企業で内定辞退が発生すると会社の業績低下に直結するため、内定辞退はなんとしても防ぎたいものです。
内定者研修で内定者の不安に対するフォローをおこなっておけば、先回りして不安要素を取り除き、内定辞退を考えるきっかけをなくすことができるのです。
内定者同士の繋がりを強化する
内定者研修の目的に、内定者同士のコミュニケーションの場を確保し、内定者間の繋がりを強化するという点が挙げられます。内定者同士での交流を深めておけば、内定者同士で悩みを相談したり疑問点を解消したりできるようになりますし、内定者同士の仲間意識を醸成し安心して入社してもらうことができます。
研修では、内定者同士でグループを組んで課題に挑戦してもらうといった内容を取り入れるのがよいでしょう。内定者の段階で周囲と協働する経験を積むことによって、入社後もスムーズに周りと協力できるようになります。
経営理念や指針の理解
内定者研修を実施する目的として、経営理念や指針を理解してもらうことも挙げられます。
企業理念や指針は、企業にとって羅針盤となる重要な存在です。しかし、こうした理念や指針が形骸化してしまっており、社員に内容が伝わりきっていないことも少なくありません。企業が一丸となって一つの方向へ進んでいくためには、経営理念や指針を浸透させることが重要です。
内定者という早い段階で企業理念や指針を理解させれば、入社後に目指すべき方向も明確になり、目標もブレにくくなるでしょう。
内定者研修の内容
内定者研修の概要や目的について解説しました。それでは、具体的に内定者研修ではどういった内容を扱えばよいのでしょうか。
チームビルディングやコンプライアンスなど、内定者研修で取り上げておきたい内容を解説します。
チームビルディング
内定者研修では、チームビルディングを導入して内定者同士の繋がりを強化しましょう。チームビルディングを導入すれば内定者同士のコミュニケーションを促進できますし、周囲と協力しながら物事に取り組む経験を入社前に積むことができます。
チームビルディングにも様々な教材がありますが、中でも半日程度で終わるものを中心に取り入れるのがおすすめです。例えばコンビニを数人でうまくマネジメントするコンビニ経営ゲームや、自己紹介に1つだけウソの情報を入れてどの話がウソなのかを当てる「嘘つきあてゲーム」などを取り入れてみてください。
オンラインで行えるチームビルディングに関しては、以下のページで確認いただけます。
『オンラインチームビルディングにおすすめのゲームと事例を紹介』
ネットリテラシーなどのコンプライアンスに関する理解
内定者研修では、ネットリテラシーをはじめとしたコンプライアンスに対する理解を深めましょう。
最近では、情報漏洩やSNSでのトラブルなど、コンプライアンスにまつわるリスクが増大しています。特に新入社員で多いのが、SNSに関わるトラブルです。SNSが身近な世代だからこそ、社会人としてのSNSに対する基本的な姿勢を教育する必要があります。
情報漏洩やネット上のトラブルといったリスクに対して、先回りして対処を行うことが重要です。
新入社員研修で扱うべきコンプライアンスについては、以下のページで詳しく解説しています。
『新入社員研修でコンプライアンスを扱う重要性|テーマや効果的に行うポイント』
会社の理念・仕組み・組織図について
内定者研修では、会社の理念や仕組みといった基本的な構造について学んでもらうのが大切です。会社がどのような歴史を持っており、どういった発展を遂げてきたのかを学んでもらえば、会社に対する愛着を高めることができます。
内定者研修では、会社理念や組織図といった内容も説明しましょう。組織図と併せて社員のキャリアの例なども提示して、どのようなキャリアがあるのか説明するのも効果的です。
以下の記事では会社の理念浸透の方法を事例とともに解説していますのでご覧ください。
『【事例あり】理念浸透の方法と成功のコツ』
コミュニケーションの取り方について
ビジネスでは、周囲の人と良好な関係を築くことが重要です。そのためには、自分から積極的に協力を得やすくする働きかけを行い、「一緒に働く人」としての立ち居振る舞いを心がける必要があります。内定者研修では、ビジネスで求められるこうしたコミュニケーションスキルを高めてもらうのも効果的です。
内定者や新入社員向けのコミュニケーション研修は、以下のページから詳しくご覧いただけます。
『他者の受容・尊重』のプログラム詳細
▼資料ダウンロードはこちら
また、報連相も新入社員にはぜひ身につけさせたいポイントです。報連相を学ぶ研修は、以下のページからご覧ください。
『報告・連絡・相談』のプログラム詳細
▼資料ダウンロードはこちら
帰属意識の醸成
内定者研修では、帰属意識を醸成するプログラムを組み込みましょう。
内定者は、これまでの学生という立場から卒業し、社会へ出ることに対して漠然とした不安を抱えています。こうした不安を解消するためには、会社への帰属意識を持たせて安心感を与えるのが効果的です。会社への帰属意識を持ってもらえれば、入社後の仕事に対するモチベーションにも好影響を与えます。
例えば集合研修で内定者全員に集まってもらい、演習を中心とした研修で他の内定者や先輩社員と関わりを持ってもらうことがおすすめです。
職業観の醸成
内定者研修ではキャリアデザインに関する内容を扱い、職業観を醸成しましょう。
内定を承諾したものの、自分自身のキャリア選択はこれでよかったのだろうかと不安に感じている内定者は少なくありません。また、社会人としてこれから活躍していくためには、自分自身でキャリア選択を重ねる必要があります。
キャリアの概念について触れてもらい、キャリアについて自律的に考えるきっかけを提供するのが大切です。
キャリア自律の概要や、企業が支援するメリットなどは以下のブログ記事で詳しく解説しています。
『【事例あり】キャリア自律とは?企業が支援するメリット・デメリット』
内定者研修の事例
内定者研修を効果的に実施するためには、内定者研修の事例を参考にするのもおすすめです。ここでは内定者研修を実施する際に参考となる事例として、アルーが実施した3つの事例をご紹介します。
思考力と目的意識を身につける研修事例
本事例では約60名の内定者を対象に、思考力と目的意識を身につけるためのプログラムを提供しました。学生時代とは異なり、社会人として活躍するためには「実際に答えのないことを考える」必要があります。また、こうした問いを考える際には、どうして問いを立てるのかという目的意識が必要不可欠です。
研修ではまず「考える」ことの重要性を伝え、その後「火星への移住」をテーマとしたグループメンバーとの討論を実施してもらいました。周囲とのディスカッションを通じて、「考えるとはどういうことか」を体感してもらった研修事例です。
帰属意識醸成研修
帰属意識醸成研修では約40名の内定者を対象として、内定辞退の防止を目的に内定者研修を実施しました。「自分がこの会社でなぜ働くのか」をあらためて考えてもらい、社会に出る前の不安を軽減させることが本事例のゴールです。
研修では、「○年後に、自分はどのような価値創造をしている企業で働いていると思われたいか?」というテーマでディスカッションを実施してもらいました。ディスカッションでは随時周囲のチームと内容を共有することで、内定者の「将来こんなことをやりたい」「この会社であればこんなこともできそうだ」という思いを引き出すことができました。グループワークを中心に設計し、帰属意識を高めることに成功した事例です。
SDGsゲームを取り入れた事例
最近ではSDGsに力を入れる企業が増えてきています。本事例では、世界の社会問題に関心を持つとともに自分が世界に影響を与える存在であることを知ってもらうため、SDGsゲームを取り入れた内定者研修を実施しました。
研修の前半では、講義を通じて社会人として必要なコミュニケーションを学んでもらっています。後半では実際にSDGsゲームへ取り組んでもらい、世界で今起こっていることや自分の及ぼす影響を実感してもらいました。
SDGsを取り扱う研修については以下の記事でも取り上げています。
『SDGs研修の目的とは?ゲーム形式の効果的な研修例を紹介』
内定者研修を効果的に行うコツ
内定者研修を効果的に実施するためには、どういった点に気をつければよいのでしょうか。
まずは、内定者の特性や現在のスキルといった現在地を把握して、体系的な研修計画を策定するのが大切です。内定者研修を効果的に行うために知っておきたいコツをいくつか解説します。
内定者の特性や現在のスキルを把握する
新入社員には世代ごとに異なる特徴があります。例えば2023年度に入社した新入社員は、SNSなどで多様な考えに触れている分、自分の意見に溺れず客観視が得意だったり、他者からの評価がモチベーションの源泉になったりしやすいのが特徴です。
内定者研修を効果的に実施するためには、こうした内定者の特性や現在のスキルを踏まえたプログラムにするのが重要です。新入社員研修から見えてきた最新の新入社員の傾向は、以下のページで詳しく解説しています。
『【最新】新入社員の特徴といまどき新入社員の成長を促すポイント』
現場で求められている内容を取り入れる
内定者研修のカリキュラムを設計する際には、現場でどのような内容が求められているのか意識することが大切です。
内定者研修で実施する内容が現場のニーズからかけ離れていると、仕事に活かすことができません。
現場で求められている内容を知るには、内定者が配属予定の部署の社員へヒアリングを行ってみましょう。ここで入社後の社員が抱えがちな課題が見えてきたら、内定者研修で先回りして対応策を打つことができ、現場の課題解決にも繋がります。
体系的な研修計画を立てる
内定者研修を実施する際には、事前に体系的な研修計画を立てることが大切です。
研修の全体像を定めずに、その場その場で必要な内容を取り上げていると、研修内容に一貫性がなくなり、研修全体の意義が揺らいでしまいます。
具体的には、8月〜10月の内定式前後にチームビルディングを行って交流を深めてもらい、11月〜1月の時期にマインドセットを獲得してもらう、といった計画を立ててみましょう。内定者研修で扱うべき様々な内容を、効果的な順番で実施するのが重要です。
体系的な人材育成計画を立てる際に便利なテンプレートや、計画の事例については以下の記事をご覧ください。
『【テンプレートあり】人材育成計画の作り方や計画書の事例を紹介』
どのような目的があるのかを最初に理解してもらう
内定者研修に前向きな気持ちで臨んでもらうためには、研修を実施する意義や目的を理解してもらうことが大切です。
内定者の中には、「どうして入社前なのに研修があるのか」と疑問に感じる人も少なくありません。
内定者研修の目的を理解してもらうため、研修の冒頭で「この研修の目的は〇〇です」「研修終了後には〇〇ができるようになります」といった、研修の目的を説明しましょう。研修目的が理解できれば学習意欲の向上につながるほか、進むべき方向が明確になるため社員の自発的な成長を促進できるというメリットがあります。
研修目的の設定方法については以下の記事をご覧ください。
『研修の目的とは|効果的に研修を実施するための目的の設定方法を徹底解説』
グループワークなどを取り入れ、面白いと思ってもらえるようにする
内定者研修を成功させるためには、グループワークなどを積極的に取り入れて、面白いと思ってもらえるような工夫を行うのが大切です。
内定者研修でありがちな課題が、「スキルや知識の獲得を重視しすぎた結果、詰め込み型になってしまった」「面白いと感じてもらえず、内定者との信頼関係を構築できなかった」というものです。内定者研修でインプットに時間を割きすぎると内定者に負担を与えてしまいますし、現場配属までに内容を忘れてしまう可能性もあります。
内定者同士でコミュニケーションする機会を豊富に設け、楽しんでもらえるような研修を設計しましょう。
課題は内定者に負担をかけすぎない量にする
課題を出す際には、内定者に負担をかけすぎない量になるよう調整するのが大切です。
知識を定着させる上でこうした課題は有用ですが、あまりに多い課題は内定者に負担をかけてしまいます。また内定者の中には、大学などの予定で忙しい人もいるでしょう。
入社前に信頼関係を構築するのが内定者研修の目的であることを意識して、細かい知識のインプットは入社後に回しましょう。
eラーニングを活用する
内定者研修では、eラーニングを活用するのもおすすめです。
eラーニングを使えば、内定者はいつでもどこでも学習を進めることができます。また、自分のペースで動画を視聴でき、必要があれば何度でも後から見返せるのがeラーニングの特長です。
特に社会人への意識転換や報連相といった汎用的なマインドやスキルを身につけさせたい場合には、eラーニングでの教育が向いています。
アルーの提供する新入社員向けのeラーニングのパッケージ内容は、以下のページをご覧ください。
新入社員/内定者向けeラーニング教材
内定者研修を行う際の注意点
効果的な内定者研修を実施するためには、いくつかの注意しておきたいポイントが存在します。こうした点を知っておかなければ内定者研修の実施自体が違法となってしまう場合もあるため、注意が必要です。
内定者研修を行う際に知っておきたい注意点を解説します。
参加を強制する・無賃で行うと違法になる
内定者研修を実施する際には、必ず賃金を支給する必要があります。内定者研修の実施自体は違法ではありませんが、無賃で実施すると違法となってしまうため注意しましょう。
また、参加を強制したり、参加しなかった内定者に不利な取り扱いをしたりするのも違法です。参加しなかったからといって内定を取り消したり、参加を強要したりすることがないよう、研修実施時には十分注意してください。
集合研修を増やすと、コストがかかる
内定者研修を実施する際に、集合研修を増やすと会場費や交通費といったコストがかさむ点に注意が必要です。
内定者の中には、入社にあたって遠方から引っ越す人もいます。そのため、内定前にはまだ引っ越しが終わっておらず、内定者研修へ参加するために遠方からの移動が必要な人もいるでしょう。
一方、オンラインやeラーニングでの研修であれば移動コストや会場費を気にする必要がありません。社員が一堂に会するのが難しい場合、オンラインやeラーニングの積極的な活用を検討してみましょう。
アルーの提供する新入社員向けのeラーニングのパッケージ内容は、以下のページをご覧ください。
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参加時の服装や髪の色などは事前に告知する
内定者研修を実施する際には、事前に参加時の服装や髪の色などを告知しましょう。
内定者はまだ学生であり、社会人としての心構えができていないことも多いです。そのため、参加時にはどのような服装がよいのかなど、身だしなみについて悩んでしまうこともあります。
服装は当日でも調整が効くかもしれませんが、髪の色やネイルに規定がある場合は早めに伝えることが大切です。内定者に不安を感じさせないためにも、時間に余裕を持ってアナウンスするよう心がけましょう。
内定者研修ならアルーにお任せください
アルーは、人材育成を専門に手掛けている企業です。内定者研修のことなら、ぜひアルーへお任せください。豊富な実績をもとに、貴社の内定者研修を徹底的にサポートいたします。この記事の最後に、アルーの提供する内定者研修の特徴をいくつかご紹介します。
内定者の課題別に多様なプログラムを用意
アルーでは、内定者の抱える個別の課題にアプローチできるよう、多様なプログラムをご用意しております。
内定者の抱える悩みや課題は企業によって異なります。例えば社会人としてのマインドセットが身につかないという内定者が多いケースもあれば、帰属意識の醸成や会社理解が課題となるケースもあるでしょう。内定者研修で扱うべき内容は、個々の企業によって変わってきます。
アルーでは、企業の課題に合わせてプログラムをご提案します。例えば、演習を中心に学びを深める100本ノックや、マインドセットにフォーカスしたマインドセット系研修などです。内定者の抱える様々な悩みに、ピンポイントでアプローチすることができます。
オンライン・eラーニングを活用した研修を行います
アルーでは、オンラインやeラーニングを積極的に活用した研修を実施しております。
内定者研修で対面研修を実施すると、研修参加時の移動が負担となってしまうケースがあります。また、内定者本人にとってだけでなく、交通費の支給など企業側のコストも大きくなってしまうでしょう。
オンライン研修では、対面研修にはないノウハウが必要です。アルーではオンライン研修の実績も豊富ですので、対面研修と同等以上の高品質な研修を実現できます。
研修のフォローアップも可能
アルーでは、研修のフォローアップも可能です。
内定者研修は、一回きりで終わらせてしまうとあまり効果がでません。研修が終了した後にも随時フォローを行い、入社時点まで知識やマインドセットの定着を図るのが重要です。
アルーの内定者研修は、内定者が後からいつでも学べるようeラーニングでの学習環境を整えたり、内定者の負担にならない事後課題を出したりといった工夫を凝らしています。研修で獲得した知識やマインドが定着するため、入社後の教育との接続もスムーズです。
自社に合わせて研修をカスタマイズできます
アルーでは、自社に合わせて研修を柔軟にカスタマイズすることが可能です。
内定者研修を実施する際には、自社の特性を踏まえた内容にすることが大切です。ディスカッションなどに取り組んでもらう場合も、自社の業務内容に近いテーマを取り上げることで、入社後にどのような仕事に取り組むのか実感を持ちながら内定者研修を受けてもらうことができるでしょう。
アルーでは、1社1社に合った研修を提供するために、研修の企画段階から丁寧にヒアリングを行い、一気通貫型の徹底したサポートを提供いたします。
まとめ
内定者研修の目的や内容、効果的に実施するポイントなどを解説しました。入社後の活躍をサポートする内定者研修には、内定者同士のコミュニケーションの促進や内定辞退の防止といった様々な目的があります。
内定者研修はこうした目的を踏まえながら、新入社員研修との接続を意識して実施するのが重要です。ぜひこの記事の内容を参考に効果的な内定者研修を実施して、内定者のスムーズな活躍をサポートしていきましょう。