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巻き込み力とは?リーダーに必須の「迷惑でない巻き込み力」の鍛え方

巻き込み力を高めれば、目標達成に向かって周囲の人の協力を引き出せるようになり、ビジネスの成果を創出できます。しかし、巻き込み力を高めるためには何をすればよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、巻き込み力の概要や巻き込み力の鍛え方、巻き込み力が高い人の特徴などを解説します。巻き込み力を高める研修事例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。


▼巻き込み力向上におすすめの研修3選

「面倒見の良いマネジャー」は何をやっているのか


羽鳥丈太監修者情報



目次[非表示]

  1. 1.巻き込み力とは
  2. 2.巻き込み力があるリーダーの特徴
  3. 3.迷惑に思われてしまう「巻き込み力」とは
  4. 4.巻き込み力の鍛え方
  5. 5.社員の巻き込み力を高めるには研修を実施するのも有効
  6. 6.アルーが提供している巻き込み力を高める研修
  7. 7.まとめ


巻き込み力とは

巻き込み力とは、目標達成に向けて周囲の人材からの協力を引き出し、ともに歩み続けながらゴール達成へつなげる力のことです。巻き込み力のある人材は、周囲の人材と共通のゴールを持ちながら、お互いに理解を深めながら歩みを進め、対立をともに乗り越えることができます。
なお、巻き込み力は一朝一夕で身につくものではありません。高い巻き込み力を身につけるためには、日頃からの地道なトレーニングが必要です。


巻き込み力を身につけることの重要性

巻き込み力は、ビジネスで成果を出す上で必須のスキルです。ビジネスでは、自分一人だけで仕事が完結することはありません。目標達成のためには、部下や同僚、上司などから積極的に協力してもらうことが必要です。巻き込み力は、ビジネスを引っ張っていくリーダーに特に求められる能力です。
VUCAとも呼ばれる現代では、ビジネス環境が複雑さを増しています。外部環境の激しい変化に立ち向かうためには、さまざまな専門知識を持った幅広い人材と交流するのが大切です。巻き込み力があるリーダーがいれば、複雑なビジネス環境にも的確に対処できます。
VUCAに関して、詳しくは以下の記事で解説しております。
VUCAとは?求められる人材や対応する組織作りのポイント

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巻き込み力があるリーダーの特徴

巻き込み力は、特定のスキルを一つだけ持っていればよいというわけではありません。巻き込み力を構成するスキルは幅広いため、ここから紹介するようなさまざまなスキルを複合的に備えておくことが重要です。巻き込み力があるリーダーに見られる特徴を解説します。


ゴールを共創できる

巻き込み力のあるリーダーは、メンバーとゴールを共創できます。
ビジネスにおけるゴールとは、「将来の有りたい姿を具体的に表現したもの」です。チームの力を結集するためには、リーダーが積極的に将来のありたい姿を具体化し、メンバーへ共有する必要があります。
巻き込み力の高いリーダーは、こうしたゴールの共創が上手です。ゴールを一方的に設定して伝達するのではなく、あくまでも周囲のメンバーと協力しながらゴールをともに考えて、創り上げていくことができます。

リーダーの目標設定のポイントに関して、詳しくは以下の記事で解説しております。
リーダーの目標設定のポイントとは|必要なスキルや具体例を紹介


コミュニケーション能力がある

コミュニケーション能力が高いのも、巻き込み力が高いリーダーの特徴です。
巻き込み力が高いリーダーは、相手と自分をともに大切にする「アサーティブコミュニケーション」を実践できます。相手と意見が食い違う場合でも、一方的に言い負かしてしまったり、あるいは相手の言いなりになったりすることがありません。
なお、アルーではアサーティブコミュニケーションのスキルを磨く研修を提供しています。アサーティブコミュニケーション研修の詳細は、以下のページからご確認ください。
アサーティブコミュニケーション研修


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傾聴力がある

巻き込み力の高いリーダーは、発信だけでなく傾聴も得意です。
傾聴とは、相手の話している表面的な事実だけでなく、相手の思いや願い、価値観などへ深く共鳴しながら話を聴くことを指します。傾聴力が高い社員は、相手の持っている本質的なニーズを把握するのが得意です。相手の願望を的確に把握できるため、相手とWin-Winな関係を構築しやすく、結果的に巻き込み力が向上します。
なお、傾聴力を高める方法や、コミュニケーションで傾聴を活かすコツは以下の記事で詳しく解説しています。
傾聴力とは?コミュニケーションで活かすコツと鍛える方法をご紹介


主体性がある

巻き込み力の高いリーダーの特徴として、主体性が高い点も挙げられます。
周囲を巻き込むためには、自分自身が意志を持って行動することが欠かせません。巻き込み力の高いリーダーは、仕事に対するこだわりを持っており、自分なりの行動軸があります。そのため、目標達成に対するモチベーションが高く、周囲を積極的に巻き込むことができるのです。
なお、ビジネスにおける主体性の概要やポイント、鍛える方法などは以下の記事で詳しく解説しています。
主体性とは?自主性との違いや主体性のある人の特徴・高める方法を紹介


関係構築力がある

巻き込み力の高いリーダーは、周囲と関係構築をする力が高いです。
周囲から積極的に協力を引き出すためには、日頃から信頼関係を構築しておくことが求められます。巻き込み力の高いリーダーは、力を貸してほしいときだけでなく、常日頃から信頼関係を構築しているのが特徴です。他部署とも積極的にコミュニケーションを取っているため、協力を引き出すための信頼関係が自然と構築されています。


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最後までやり遂げられる

最後までやり遂げられるのも、巻き込み力の高いリーダーの特徴です。
目標達成に向けて周囲を巻き込んでも、巻き込んだ後にはさまざまな障害が発生します。例えばプロジェクト形式の仕事であれば、スケジュールの遅れや打ち合わせのミスなどです。巻き込み力の高いリーダーは、こうした障壁もうまく乗り越え、最後まで仕事を完遂することができます。
最後まで完遂できる力があれば、周囲からの信頼を獲得できるため、次回も協力を引き出しやすくなります。その結果、人を巻き込むプロジェクトでも周囲がついてきたり、信頼を置かれたりするのです。


迷惑に思われてしまう「巻き込み力」とは

頭を抱えるグローバル社員

巻き込み力はビジネスを進める上で大切な能力ですが、誤った理解をしてしまうと周囲から「迷惑」と思われてしまう可能性があります。どういった巻き込み力が、周囲から迷惑と思われてしまうのでしょうか。
周囲に迷惑がられてしまう巻き込み力の特徴を解説します。


ゴールを自分一人で考え、押し付ける

ゴールを自分一人で考えて押し付けてしまう場合、迷惑だと思われてしまいます。
周囲を巻き込みながらゴールを達成するためには、ゴールをメンバーとともに創り上げていくことが大切です。そのため、「これが我々のゴールだから、みんなはここに向かって頑張って欲しい」と一方的に伝えてしまった場合、メンバーは押し付けられたと感じ、自分に対するメリットや意義を感じられず、ゴール達成に向けた協力は引き出せません。
リーダーの目標設定のポイントに関して、詳しくは以下の記事で解説しております。
リーダーの目標設定のポイントとは|必要なスキルや具体例を紹介


自分や他者の権威だけで人を動かそうとする

自分や他者の権威だけで人を動かそうとするのも、誤った巻き込み力の特徴です。
例えば、「これは部長から承認をもらった案件だから、協力してほしい」といった言葉で、周囲からの協力を引き出すケースが挙げられます。このように自分や他者の権威だけで人を動かそうとすると、周囲の人は「やらされている」「仕方ない」と感じてしまいかねません。その場では渋々協力を引き出せても、継続的な信頼関係の構築にはつながらないでしょう。


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巻き込み力の鍛え方

巻き込み力を鍛えるためには、積極的にヒアリングを行ったり、関係者と目標設定を行ったりするのが大切です。また、巻き込みが必要な関係者に根回しを行ったり、フィードバックを重視したりするのもよいでしょう。
ここからは、巻き込み力を鍛えるための具体的な方法を解説します。


積極的にヒアリングを行う

巻き込み力を高めるためには、積極的にヒアリングを行うよう意識しましょう。
ヒアリングを行えば、周囲の持っている本質的なニーズを把握できるようになります。例えば、巻き込みたいと考えている関係者や部署に対して、現状や実現したいこと、課題などを聞いてみましょう。「相手が何をしたいのか」を正確に把握することで、相手のニーズに応えやすくなり、Win-Winな関係の構築につながります。


関係者間で共通の課題と目標を設定する

巻き込み力を高めるためには、関係者間で共通の課題と目標を設定するのもポイントです。
まずは、ヒアリングを行って集めた各部署や関係者に共通する課題を明確にしましょう。その後、共通する課題を元にゴールを共創していきます。
このステップでは、各関係者がどのような優先順位で進めていきたいのか、あるいは各関係者にどの程度に負担がかかるのかを考慮するのが大切です。また、課題や目標などを決める際には、「数字にできるものはできるだけ数字にする」という点を意識しましょう。数値を取り入れることで、内容が具体化し、共通認識を形成しやすくなります。


巻き込む関係者に個別で根回しを行う

周囲を巻き込むためには、巻き込む関係者に個別で根回しを行うのが大切です。
具体的には、積極的にコミュニケーションを取り、信頼関係を構築しておきましょう。その際には、相手ができることを確認しておくのが大切です。いきなり「〇〇をしてほしい」とお願いしても、効果的な協力は引き出せません。相手に何ができて、それを実行するとどのようなメリットがあるのかを、共通認識として形成しておくのが大切です。個別で根回しを行っておくことで、協力を引き出す地盤を作ることができます。


フィードバックを重視する

フィードバックを重視するのも、巻き込み力を高める際のポイントです。
相手の良いところがあればしっかりと認め、積極的に褒めましょう。人は誰しも、「相手から認められたい」という願望を多かれ少なかれ持っているものです。相手がしてくれた行動に対してフィードバックを提供することで、相手から「次回以降も協力しよう」と思ってもらえる可能性を高めることができます。


各メンバーの役割を明確にする

各メンバーの役割を明確にするのも、巻き込み力を高める際のポイントです。
役割を明確にしておかなければ、巻き込まれたメンバーは何をすればよいのかわかりません。曖昧な役割を与えられた場合、巻き込まれたこと自体を迷惑に思われてしまう可能性もあります。
巻き込む際には、あらかじめ周囲が取り組むべき内容について明確にしておきましょう。誰が何を担当するのかはもちろん、スケジューリングや優先順位も含めて計画立てるのが大切です。


ポジティブなフィードバックを心がける

巻き込み力を鍛えるためには、ポジティブなフィードバックを心がけましょう。
メンバーは、頑張った成果や努力を正当に評価されることで、モチベーションが向上します。協力してもらったあとには、しっかりと称賛や感謝の言葉を伝え、ポジティブなフィードバックを提供しましょう。
また、日常的なコミュニケーションでも、積極的にポジティブなフィードバックを提供するのが大切です。些細なことであっても、感謝の言葉を忘れずに伝えることで、自然と信頼関係が構築されていきます。


社員の巻き込み力を高めるには研修を実施するのも有効

社員の巻き込み力を高めるためには、研修を実施するのもおすすめです。
巻き込み力を高めるためには、リーダーシップやアサーティブコミュニケーションなど、幅広い能力を身につける必要があります。こうした能力は、日常業務に取り組んでいるだけだとなかなか身につきません。
研修を通じてリーダーシップやコミュニケーション力を磨いてもらえば、会社全体に協力し合う風土を形成することもできます。オンライン研修やeラーニングなども活用しながら、研修による育成を検討するのもおすすめです。

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アルーが提供している巻き込み力を高める研修

	ディスカッションのファシリテーションをする女性

アルーでは、巻き込み力を高めるための研修を数多く実施してきました。アルーが実施した社員の巻き込み力を高めるための具体的な研修事例を3つ紹介します。
巻き込み力を高めるための研修について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。


自分から動くことで人を動かすリーダーシップ研修

「自分から動くことで人を動かすリーダーシップ研修」は、周囲を巻き込むためのリーダーシップを磨く研修です。
若手社員にありがちな課題として、「仕事はできるが、受け身である」「積極性が足りず、言われたことしかやらない」といったものが挙げられます。周囲を巻き込むためには、自分で考えて動く積極性が必要不可欠です。本研修では、チームを引っ張るために必要な姿勢やマインドセット、信頼関係の構築スキルを獲得できます。
「自分から動くことで人を動かすリーダーシップ研修」の詳細は、以下のページからご確認ください。
「自分から動くことで人を動かすリーダーシップ100本ノック」研修プログラム詳細

▼サービス資料をダウンロードする

  自分から動くことで人を動かすリーダーシップ100本ノックサービス資料ダウンロード 本ページでは、「自分から動くことで人を動かすリーダーシップ100本ノック」のサービス資料をダウンロードいただけます。若手社員が職場で主体性を発揮し、チームを引っ張っていくための「率先垂範のリーダーシップ」について学べます。 アルー株式会社


アサーティブコミュニケーション

アサーティブコミュニケーションは、自分と他者をともに大切にするコミュニケーションスタイルを習得できる研修です。
アサーティブコミュニケーションを実践できるようになれば、自分と相手の立場を共に尊重した協力関係が構築できるようになります。その結果、周囲の社員を効果的に巻き込めるようになるでしょう。本研修では、アサーティブコミュニケーションを実現するのに必要なDESC法や仮説検証サイクルを学べます。
本研修のプログラム詳細は、以下のページからご確認ください。
アサーティブコミュニケーション研修


プロフェッショナルコミュニケーション

プロフェッショナルコミュニケーションは、ビジネスの基本となるホウ・レン・ソウ(報・連・相)が習得できる研修です。
ビジネスの基本であるホウ・レン・ソウですが、伝える内容が整理できない・伝えるタイミングが難しい・上司の指示が理解できないなどの課題を抱えている人がいるのも事実です。本研修では、相手に合わせた適切なホウ・レン・ソウができるようになり、ビジネスが円滑に進められるようになります。
「プロフェッショナルコミュニケーション ホウ・レン・ソウ7つの道具編」研修の詳細は、以下のページからご確認ください。
「プロフェッショナルスタンスコミュニケーション ホウ・レン・ソウ7つ道具編」研修プログラム詳細

▼サービス資料をダウンロードする

  プロフェッショナルスタンスコミュニケーションサービス資料ダウンロード 「プロフェッショナルスタンスコミュニケーション~ホウ・レン・ソウ7つ道具編~」のサービス資料をダウンロードいただけます。職場におけるコミュニケーションの重要性を理解し、ビジネスコミュニケーションの基本となるホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)ができるようになることを目指します。 アルー株式会社



「面倒見の良いマネジャー」は何をやっているのか


まとめ

巻き込み力について、巻き込み力が高い人材の特徴や鍛える方法などを幅広く解説しました。
巻き込み力を高めれば、目標達成に向けて周囲の協力を引き出すことができるようになり、ビジネスで成果を創出しやすくなります。巻き込み力を高めるためには、ゴールを共創したり、日頃から関係構築を行ったりしておく姿勢が大切です。研修を実施すれば、巻き込み力を身につけるのに必要なスキルを効率的に習得してもらえるでしょう。
ぜひこの機会に巻き込み力に対する理解を深め、社員の巻き込み力を積極的に鍛えてください。

「面倒見の良いマネジャー」は何をやっているのか






アルー株式会社
アルー株式会社
20年以上、企業向けに人材育成コンサルティングや研修を提供してきた。新入社員・管理職といった階層別研修や、海外駐在員やグローバルリーダーなどのグローバル人材育成、DX人材育成に強みを持つ。その実績は取引企業総数1400社以上、海外現地法人取引社数400社以上に及ぶ。京都大学経営管理大学院との産学連携など、独自の研究活動も精力的に行っている。
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