中堅社員研修の目的とは?目標の決め方や育成のポイント
中堅社員研修は、経験を積んで一定のポジションに就いた社員を対象とした研修であり、彼らが現在のポジションでより優れた成果を上げ、将来的に組織のリーダーとしての役割を果たすために必要なスキルや知識を習得することが目的です。研修内容には実践的なスキルトレーニングやリーダーシップの開発、ビジネス戦略や経営の理論に関する講座など、多様なトピックが取り上げられます。
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中堅社員研修とは
中堅社員研修は、経験を積んで一定のポジションに就いた社員を対象とした研修です。
中堅社員が現在のポジションでより優れた成果を上げ、将来的に組織のリーダーとしての役割を果たすために必要なスキルや知識を習得することを目標に行われます。
中堅社員研修では、実践的なスキルトレーニングやリーダーシップの開発、あるいはビジネス戦略や経営の理論に関する講座など、多様なトピックが取り上げられます。
中堅社員研修の対象者
一般的に中堅社員は主任や課長などの役職についておらず、自分である程度の業務を追行することのできる社員を指します。
ですが、中堅社員と呼ばれる社員は、会社によってそれぞれです。社会人経験の年数や入社年次などで定められている会社もありますが、会社の規模や年功序列なのか成果主義なのか、中途採用者が多いのかによっても中堅社員の年齢や年次は変わってきます。
中堅社員研修の実施率
HR総研の調べによると、中堅社員への研修の実施率は約3割と低くなっており、企業規模が小さくなるほど中堅社員の研修が実施されていないことが分かっています。
参考:【HR総研】人材育成(階層別研修)に関する調査結果報告【中堅社員・管理職研修編】~管理職研修のオンライン化が加速、大企業では7割で実施
中堅社員への研修実施率が低い要因として、以下のようなことがあげられます。
- 中堅社員の業務が忙しく、研修を受ける時間がない
- 今現在も業務をこなすことができているため、中堅社員のスキルアップへの意識が低い
- 求められるスキルが個人によってバラバラなため、研修が行いづらい
- 実施効果を測定しづらいテーマが多いため、効果を実感できない
ですが、中堅社員は今後も企業の中心となる社員であるため、中堅社員の伸び悩みは若手のロールモデルが居なくなってしまう、管理職への登用が難しくなってしまうなどの弊害があります。
そのため、中堅社員には現在の仕事をこなすスキルのみならず、今後の企業の成長を見据えたスキルを身につけてもらう必要があるでしょう。
中堅社員に求められる能力・マインド
中堅社員には、以下のような能力・マインドが求められます。
- プロフェッショナル意識
- リーダーシップ
- 新境地を開拓する意識
- チームレベルの問題解決力
- 他部署・社外との連携力
- プロジェクトマネジメント力
- メンバーの本音を引き出す力
- OJT指導力
- コミュニケーションのハブとなる力
これらについて、一つずつ紹介いたします。
プロフェッショナル意識
中堅社員に求められる能力・マインドの中で重要な要素の一つが、プロフェッショナル意識です。プロフェッショナルとは、単に自分自身の基準だけでなく、他者の基準をも包含した、ゆるぎない自分なりの基準を持ち、周囲から模範とされる仕事をしていることを指します。
このプロフェッショナル意識を持つことは、自分の業務だけにとどまらず、チームとしての業務にも視野を広げることができることも意味します。中堅社員に求められるのは、自身が担当する業務に関する知識やスキルだけでなく、チーム全体の目標に対しても責任を持ち、積極的に取り組むことが求められます。
また、プロフェッショナル意識を持つことは、自身の活動がエンドユーザーにどのような価値を与えられるかを考えることができることも含まれます。
中堅社員は、自らの成長とともに、周囲を引っ張っていく存在となるため、プロフェッショナル意識を常に持ち続けることが求められます。
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リーダーシップ
中堅社員には、自分自身だけでなく、他人を引っ張っていくリーダーシップが求められます。
リーターシップの中でも、中堅社員は「率先型のリーダーシップ」と「共創型のリーダーシップ」の2つが必要です。
率先型のリーダーシップは、現実に起こり得る様々な状況において、プロフェッショナルとして自信を持って決断・行動していくために必要です。客観的な妥当性があり、且つジブンが意思をもって選んだという実感をもてる決断をする方法を身につけてもらいましょう。
共創型のリーダーシップとは、メンバーのパフォーマンスを発揮させるために必要なリーダーシップです。メンバーの可能性に目を向けて信頼を得ること、ゴールを適切な方法で共有しメンバーの理解を促すことなどが求められます。
この2つのリーダーシップを中堅社員が身につけることによって、若手社員の成長につながり、ひいては企業全体の成長にもつながるでしょう。
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新境地を開拓する意識
中堅社員は、自分の得意な方法に固執することなく、アドバイスや他の人との協力を通じて、自分自身だけではできない成果を出すことが求められます。
そのためには、新しいことに積極的に挑戦するだけでなく、業務についての知識やスキルを磨くことも必要です。
例えば、他部署とのコミュニケーションを増やすことで、自分の業務に必要な新しい考え方を発見できることもあるでしょう。自己中心的な態度や過信によって成せる範囲を限定することなく、自分自身の成長に繋がる新しいことを積極的に取り入れることが重要です。
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チームレベルの問題解決力
中堅社員には、自身の担当業務だけでなく、チームの問題を発見し、原因の究明を行い、解決する力が求められます。
チームメンバーと一緒に問題解決を行う際には、チーム内の心理的な安全性を高め、メンバーが発言しやすいチーム作りをすることや、チームの「あるべき姿」と「現実」の間のギャップを「解決すべき問題」として捉え、現状をあるべき姿に近づけることが求められます。
問題解決力については、以下のページで詳しく解説していますので、併せてご確認ください。
『問題解決力のトレーニング方法|鍛えるメリットや基本の3ステップ』
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他部署・社外との連携力
中堅社員には、他部署・チームメンバーと実行イメージを共有し、円滑にプロジェクトが進むように準備する力が必要です。
そのためには、他部署や社外の人と円滑にコミュニケーションを取れる能力を身につけることが重要になります。また、会社やプロジェクトのビジョンを自身のみならず社員全体に浸透させることも求められるでしょう。
中堅社員に他部署・社外との連携力を身につけさせるためには、企業側が研修などを行い、コミュニケーション能力などのスキルを身につけさせることや、社内イベントを開催し、事前に他部署のメンバーと交流の場を設けることなどが求められます。
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プロジェクトマネジメント力
中堅社員には、プロジェクトを進めるためのマネジメント能力も求められます。
具体的には、関連部署や各メンバーの状況を把握し、計画が円滑に進むよう適切な介入・対処を行える力が必要です。
プロジェクトを推進するためには、問題が発生した場合にそれを解決するための手段を持つことが必要であり、また、予期せぬ問題が発生した場合には、素早く対処することが求められます。プロジェクトの成功のためには、スケジュールや予算などの管理も重要な役割を担っています。これらの要素をバランスよく調整しながら、プロジェクトを進めることが求められます。
メンバーの本音を引き出す力
メンバー同士がコミュニケーションをとる際には、気持ちや考えを引き出し、共有するための力が必要です。これには、コーチングやストーリーテリングなどの手法を用いることができます。
チーム内の心理的安全性を高く保ち、また、中堅社員自身がメンバーから話しやすい人だと認識されることが求められます。
アルーでは、本音を引き出す会話の技術を学ぶことができる研修をおこなっております。このプログラムでは、参加者が自分自身のエピソードを通じて、相手の考えを深め、共感しながら情報を共有することができます。また、参加者は、自分自身の気持ちや考えを表現することで、より自己理解を深めることもできます。
詳しくは、以下のページでご確認ください。
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OJT指導力
中堅社員は、部下育成も業務の一つです。自分自身の業務をこなすことだけではなく、OJTにおける指導力も身につけなければなりません。ただ、これまで部下育成を行ったことがない場合は、いきなりOJTを任せられてもどのように進めていいかわからなくなってしまうことも多いでしょう。
中堅社員にOJT指導力をつけるためには、研修を行うことが有効です。
アルーでは、OJT指導のためのトレーニングプログラムを提供しています。中堅社員にOJT指導力をつけさせたい場合は、ぜひご確認ください。
コミュニケーションのハブとなる力
組織の情報収集や周囲とのコミュニケーションを円滑に進めることが求められます。より多くの情報を集め、より多くの人々とコミュニケーションを取ることで、ビジネスやプロジェクトの成功につながります。
中堅社員はコミュニケーションのハブ(=中心人物)となって、受け身ではなく自ら進んで相手に働きかけることの行動が求められます。
アルーの研修プログラム「コミュニケーションのハブとなる力」では、情報共有や相手の気持ちを汲み取るためのコミュニケーション技術を学ぶことができます。このコースでは、ネゴシエーション、プレゼンテーション、メールや電話でのコミュニケーションなどのスキルを身につけることが可能です。
▼コミュニケーションのハブとなる力を身につける研修プログラムはこちら
中堅社員は何年目から?や役割・必要スキルについては以下の記事をご覧ください。
『中堅社員は何年目から?役割や求められること・研修内容を紹介 』
中堅社員研修の目的とは
中堅社員研修は、以下のような目的を掲げて行われることが多いです。
- 視野を広げる
- 部下育成力を身につける
- 問題解決能力の向上
- リーダーシップを発揮できるようにする
- コミュニケーション力を身につける
中堅社員研修の目的は会社によってそれぞれですので、自社の中堅社員の現状と照らし合わせて目的を決定していきましょう。
視野を広げる
中堅社員になると、自分の担当業務だけでなく、チーム全体の問題解決や他部署・社外との連携も必要になってきます。そのため、ビジネス全般に関する知識や考え方を広げることが求められます。
たとえば、業界のトレンドや競合他社の動向を調べたり、市場調査を行ったりすることで、自分たちのサービスや製品をより良くするためのアイデアを得ることができます。 また、チームとしての業務に視野を広げ、自身の活動がエンドユーザーにどのような価値を与えられるかを考えることも大切です。
例えば、顧客のフィードバックを取り入れたり、市場のニーズに合わせて商品ラインナップを考えたりすることが重要です。このようなアプローチは、ビジネスの成長に欠かせません。
そのためのコミュニケーションスキルや、マインドセットが中堅社員研修の目的となります。
部下育成力を身につける
部下を育成するためには、コミュニケーション能力だけでなく、リーダーシップを発揮することが必要です。
このためのリーダーシップや部下育成力(コーチング・ティーチング・OJTトレーナーとしてのスキル)などを研修で身につけてもらうことで、中堅社員の成長のみならず、部下の能力向上にもつながります。ひいては、企業の売上向上などにも繋がってくるでしょう。
問題解決能力の向上
中堅社員にはチームレベルでの問題解決力が必要であるということをお伝えしました。
中堅社員研修では、問題解決の必要性や方法、改善案の実行力を伝えることができます。
アルーでは、中堅社員に向けた問題解決力の研修を行っています。
以下のページで詳しく解説していますので、併せてご確認ください。
リーダーシップを発揮できるようにする
中堅社員には、中堅社員は「率先型のリーダーシップ」と「共創型のリーダーシップ」の2つが必要だとお伝えしましたが、この2つのリーダーシップは研修で身につけることが可能です。
ですが、研修で学んだだけでは、定着にはつながりません。研修でリーダーシップの必要性やスキルを身につけ、通常の業務でリーダーシップを発揮できる場を設けることが重要になります。
中堅社員研修では、座学のみならず、実践に通じた働きかけを企業側が行う必要があるでしょう。
アルーでは、2つのリーダーシップを身につけることができる研修をご提供しております。
コミュニケーション力を身につける
コミュニケーション能力を身につけることも、研修の目的の一つとしてあげられます。
組織内外とのコミュニケーションを円滑に行い、情報共有や調整を行うことは、ビジネスにおいて非常に重要なスキルの一つです。組織内でのコミュニケーションは、部署間の調整やプロジェクトの進捗状況の共有など、業務遂行に必須のものです。
また、組織外とのコミュニケーションも中堅社員にとって重要であり、取引先との調整や顧客とのやり取りなど、ビジネスの成否に大きく影響することがあります。コミュニケーション能力を高めることで、ビジネスの機会を広げ、成功につなげることができます。
中堅社員研修で目的を設定する方法
ここまで、中堅社員研修の目的をご紹介いたしました。ですが、前述した通り、自社の中堅社員のスキルや業務によって、研修の目的はそれぞれです。
ここでは、中堅社員研修の目的をどのように設定すれば良いか、ご紹介します。
中堅社員のコンピテンシーを作成する
まずは、自社の中堅社員が身につけておきたいスキルやマインドを知る必要があります。
この場合は、中堅社員のコンピテンシーを作成することがおすすめです。
高いパフォーマンスを発揮している社員に対して、思考や行動を調査・分析することによって、能力・スキル・行動、意欲・価値観など、パフォーマンスに関連する一連の要素を明確にすることができます。
中堅社員がどのようになっていればよいのか、どのようなマインドを持った人物であればいいのかというゴールがわかれば、研修の目的も設定しやすくなります。
コンピテンシーを用いた階層別研修の体系図の作り方は、以下のページで解説しております。
【図例あり】コンピテンシーを用いた階層別研修の体系図作成のススメ
サーベイを実施する
実際の業務で必要なスキルや中堅社員が持っているスキルと、研修で身につけるスキルに乖離があると、「業務に必要がなさそうだから研修に身が入らない」「自分に必要でないスキルを身につけるために業務を止めるのが嫌だ」という声があがってしまいがちです。
そのため、人事担当者や経営層だけで研修の目的やテーマを決めるのではなく、現場や中堅社員へのヒアリングも必要になります。
ヒアリングのためには、意見交換会の実施や、サーベイの実施が効果的です。中堅社員に現状困っていることや、身につけたほうがいいと感じているスキルを聞き出し、研修に取り入れましょう。
中堅社員自身の課題を把握する
上記のサーベイの実施やヒアリングで見えてきた課題を、人事担当者と経営層が把握しておくことが大切です。
課題によって行うべき研修は異なりますので、レベルによってクラス分けをしたり、課題ごとに対象者を変えたりするのもよいでしょう。
課題に優先順位をつける
中堅社員に求められるスキルは多岐にわたります。ですが、中堅社員は業務も多忙であるため、研修に割ける時間は限られています。その中でたくさんのテーマを詰め込もうとしてしまうと、内容が薄くなってしまったり、定着しづらくなったりしてしまいます。
ですので、限られた時間の中で研修を行うために、課題には優先順位をつけていきましょう。
中堅社員研修を行うメリット
中堅社員研修は新入社員研修などと比べて実施率が低いですが、中堅社員研修を行うことで企業にもたらすメリットは数多くあります。
ここでは、中堅社員研修を行うメリットについてご紹介します。
中堅社員は育成の投資回収がしやすい
中堅社員研修を行うメリットの一つとして、中堅社員は育成の投資回収がしやすい点があげられます。
新入社員はジョブホッピングが早く、育成にコストをかけても転職をしてしまうリスクがあります。また、年齢の高い社員は自身の仕事の進め方などを変えるためには時間がかかり、マインドセットが難しくなります。
中堅社員は一般的に新入社員よりは転職の可能性が低く、且つ年齢の高い社員よりマインドセットをしやすいため、育成の投資回収がしやすいのです。
管理職候補の育成につながる
中堅社員は、今後の企業の経営に関わるような管理職候補という重要な存在でもあります。
中堅社員を研修で育成することによって、管理職候補の育成にもつながります。
管理職として活躍するためには、プレイヤーとして仕事を進める際とは異なる能力が求められるため、中堅社員研修では管理職候補としての育成を兼ねてテーマを決定すると良いでしょう。
管理職候補の育成に関しては、以下の記事で紹介しています。
若手社員のレベルも向上させることができる
中堅社員は、自分の業務を遂行することはもちろん、若手社員を育成することも役割の一つです。
中堅社員が成長することによって、若手社員のロールモデルとなることもありますし、中堅社員のティーチングスキルやコーチングスキルが向上することによって若手社員のスキルアップも早くなるでしょう。
業績に良い影響を与える
中堅社員は複数のプロジェクトに関わっていることも多く、プロジェクトリーダーとして活躍している社員もいるでしょう。そのため、中堅社員が研修によって成長することは、業績に直接的な良い影響を与えることにもつながります。
こういった意味でも、中堅社員に研修を行うことは投資回収がしやすいと言えます。
中堅社員研修の内容・テーマ
では、中堅社員研修ではどのような内容が盛り込まれることが多いのでしょうか。
ここでは、中堅社員研修で良く盛り込まれる内容やテーマをご紹介します。
中堅社員研修で行うと良い内容・テーマは以下の通りです。
- リーダーシップ
- ロジカルシンキング
- コミュニケーション能力
- 問題解決力
- 部下育成力
- ネゴシエーション研修
- ファシリテーション研修
- 仮説思考研修
以上を、一つずつ解説していきます。また、アルーのそれぞれのテーマ別研修についても紹介しますので、併せてご確認ください。
リーダーシップ
中堅社員研修でよく行われるのが、リーダーシップ研修です。
中堅社員は若手社員を束ねる立場でもあるため、チームで成果を上げるためには中堅社員のリーダーシップが欠かせません。
アルーのリーダーシップ研修では、変化の激しいビジネス環境に対応できる研修を行っています。以下のページで詳しく紹介していますので、あわせてご確認ください。
ロジカルシンキング
ロジカルシンキングは、論理的思考力のことです。中堅社員は、業務において複雑な問題に直面することが多くなりますので、ロジカルシンキング力を高めて問題をMECEに捉えたりグルーピングしたりすることが必須です。
アルーのロジカルシンキング研修では、実務に応用しやすいストーリー設定でのケース演習を用意し、実践しやすいロジカルシンキングを身につけることができます。
コミュニケーション能力
コミュニケーション研修は、ビジネス上でのコミュニケーション能力を身につけるための研修です。中堅社員は、上司や同僚とのコミュニケーションだけでなく、お客様とのコミュニケーションも求められます。コミュニケーション研修を受講することで、中堅社員は、表現力や傾聴力を高め、円滑なコミュニケーションが可能となります。
アルーのコミュニケーション研修では、コミュニケーションの仕方だけでなく、自分のスタンスや仕事の見直し方などマインドセットも含めた研修を行います。
問題解決力
問題解決力研修は、問題を解決するための思考力を身につけるための研修です。中堅社員は、業務上で様々な問題に直面します。問題解決力研修を受講することで、中堅社員は、問題の正しい捉え方や解決策の見つけ方を学び、迅速かつ正確な問題解決ができます。
アルーの問題解決力研修では、演習100本ノックでインプットとアウトプットを繰り返すことにより、研修の理解度と定着度が向上します。
部下育成力
部下育成力研修は、部下を育てるためのスキルを身につけるための研修で、部下の能力や課題を見つけ、適切なアプローチを行い、指導力を高める方法を学びます。また、フィードバックや評価方法についても学び、部下の成長を促すための手法を身につけます。
アルーの部下育力研修では、年上部下や外国人部下など、特に対応に苦慮することの多い部下育成にテーマを絞ることも可能です。
ネゴシエーション研修
ネゴシエーション研修は、相手との合意形成や交渉力を身につけるための研修です。中堅社員は、上司やお客様との交渉が必要となる場合があります。ネゴシエーション研修を受講することで、中堅社員は、相手の立場や要求を理解し、交渉のスキルを高めることができます。
アルーのネゴシエーション研修では、価格交渉や納期遅延など、現場でよくあるケースを題材したシミュレーションを行います。現場と同じような状況でアウトプットができるため、効率的にネゴシエーションスキルを身につけることが可能です。
ファシリテーション研修
ファシリテーション研修は、グループや会議の進行をサポートするための能力を身につける研修です。中堅社員は、会議やグループでの進行をスムーズに行い、生産性の高い議論を促すことが求められます。ファシリテーション研修を受講することで、中堅社員は、効果的なグループディスカッションを促進し、意見をまとめる能力を高めることが可能です。
アルーのファシリテーション研修では、ファシリテーションスキルの習得だけでなく、まずは「会議が必要かどうか」から判断できるようになる力も身につけることができます。
仮説思考研修
仮説思考研修は、問題解決のために、仮説を立て、実験的に検証する能力を身につける研修です。中堅社員は、日々の業務で新しいアイデアを出し、問題を解決する必要があります。仮説思考研修を受講することで、中堅社員は、過去の経験や情報を踏まえ、新たな仮説を立て、正確に検証するスキルを磨くことができるでしょう。
アルーの仮説思考研修では、受講者が現場で課題と感じているテーマを取り扱ったケーススタディを実施できます。
中堅社員研修を効果的にするポイント
これまで、中堅社員研修の目的やメリット、テーマをご紹介しましたが、実際に中堅社員研修を行っても
- 業務をやりながら研修を聞く社員がいる
- 研修は意味がないと言われてしまう
- 研修内容がなかなか実践で活かせない
ということも少なくありません。
ここでは、中堅社員研修を効果的に行うポイントについて紹介いたします。
目標を明確にする
中堅社員研修に限らず、研修を行う際には目標を明確にし、研修前や研修の最初に目標を受講者に伝えることが大切です。
「現状、自社の中堅社員にはどんな課題があるのか」「研修を受けることで、どのようになっていて欲しいか」などを事前に伝えることで、受講者に当事者意識を持たせ、「この研修は自分に必要なものだ」と思ってもらうことができます。
技術的課題だけでなく適応課題にも対応する
研修を行う際には、スキルを身につけることに重点が行きがちですが、スキルや技術を身につけることで解決できる課題(技術的課題)だけでなく、受講者自身のマインドセットや自己変革が必要になることもあります。マインドセットや自己変革により解決する課題を「適応課題」と呼びます。
研修では技術的課題だけではなく適応課題にも対応できるようにしておきましょう。
実務経験を積ませることも必要
研修を行って知識をつけても、アウトプットの場がなければ実際に応用をすることは難しいことが多いです。そのため、研修を行った後には学んだスキルを発揮できるような実務経験も必要になるでしょう。
例えば、
- 部下を持つ経験をさせる
- 責任のあるポストを経験させる
- 複数の職種を経験させる
などを研修とあわせて行うと、中堅社員の育成につながるでしょう。
経験を尊重したうえでアンラーニングの支援をする
ある程度知識や経験を積んだ中堅社員に対して、一方的に知識や手法を伝えても受け入れてもらえないことが多いです。これまで自分のやり方で成功してきたのに、なぜやり方を変えなければいけないのかと感じる社員も多いためです。
中堅社員が新しい知識や手法を受け入れるためには、まず中堅社員自身に自分の価値観の棚卸をしてもらい、残すべき価値観と棄却すべき価値観があることに気づいてもらう必要があります。そして、新たな学びを得てもらい、職場での実践とフォローを行います。この流れはアンラーニングとも呼ばれ、中堅社員や管理職、優秀な社員にこそ必要なステップです。
アンラーニングについて詳しくは『【具体例あり】アンラーニングとは?やり方や注意点を解説』をご覧ください。
中堅社員の課題と学ぶべき内容を特定する
職場の中核である中堅社員は業務量が多く、また、時間当たりの給与も比較的高い傾向にあります。そのため、中堅社員に研修を行う際には、新入社員や若手社員より効率性を意識しましょう。
効率的に研修を実施するには、研修の企画段階で中堅社員の課題を正確に把握し、不足しているスキルやマインドを特定することが必要です。
効率的な研修の実施方法については『社内研修を効率化させるためには?方法や外注のメリットをご紹介』をご覧ください。
また、社員が空いた時間で自主的に学べるeラーニングの導入もおすすめです。
アルーのLMS「etuedes」では、中堅社員向けのパッケージをご提供しています。詳しくは『中堅社員向けeラーニング|LMS・クラウド型eラーニングシステム「etudes(エチュード)」』をご覧ください。
※etudes公式サイトに遷移します。
研修後にフォロー研修をおこなう
研修実施の数ヶ月後に、フォロー研修を行いましょう。研修で学んだ内容を職場で実践できているか、新たな課題が生まれていないか、といった点を確認します。
一度の研修で「できる」の段階まで成長できる受講者は稀です。学びと実践、振り返りを繰り返すことで、研修の成果を確実なものとしましょう。
中堅社員研修ならアルーにお任せください
中堅社員研修を実施している企業は少ないですが、そのメリットは多岐にわたります。
投資回収がしやすく、管理職候補の育成につながるだけでなく、若手社員の育成にもつながり、業績にも良い影響を与えるなど、多くのメリットがあります。
中堅社員研修を効果的に行うためには、目的を明確にすることが大切です。また、技術的課題だけでなく、適応課題にも対応できるようにすることや、実務経験を積ませることも重要です。これらのポイントを踏まえた中堅社員研修の実施によって、企業の成長や人材育成に大きな貢献をすることができるでしょう。
中堅社員研修はテーマが多く、「どのテーマを研修で扱えば良いかわからない」「中堅社員研修の目的はどのようにすれば良いかわからない」という方もいるかもしれません。
そのようなときには、ぜひ一度人材育成のプロに依頼するのも一つの手です。
アルーでは、お客様の課題にあわせて研修内容をカスタマイズすることができますので、自社にピッタリの研修を企画することができます。
中堅社員研修の実施でお困りの際は、ぜひ一度アルーにご相談ください。
アルーの中堅社員研修について詳しくはこちらのページをご覧ください。