2年目社員研修とは?目的やおすすめのプログラム、成功させるコツを紹介
後輩社員ができたことによる孤独感や、成長の停滞など様々な課題に直面しがちな2年目社員。2年目社員にありがちな課題を解消し、効果的な教育を行うためには2年目社員研修の実施がおすすめです。
そこでこの記事では、2年目社員研修を実施する目的やおすすめの研修プログラム、研修を成功させるために必ず知っておきたいポイントを解説します。
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2年目社員向けの研修とは
2年目社員向けの研修とは、これまでの業務経験と学びの棚卸を行う振り返り研修を中心に、業務遂行力向上研修や、問題解決能力向上研修、アサーティブコミュニケーション研修、ビジネスマインド研修など、2年目の社員を対象として実施する研修の総称です。
入社から1年間が経過して一通りの業務を経験した2年目の社員には、成長実感が不足したり、後輩社員ができたことによる孤独感が生まれたりします。2年目社員向け研修では、こうした課題解決にフォーカスした研修を実施するのが効果的です。2年目社員の成長をサポートするとともに、将来のキャリアにも目を向けてもらうことで、2年目社員の離職を防ぐこともできます。
2年目社員研修の目的
2年目社員研修を実施する目的は、求められる役割の確認や業務効率の向上、エンゲージメントの向上など様々です。また、入社から1年が経過した時期に実施することが多いため、新入社員研修のフォローアップといった側面もあります。
2年目社員研修を実施する目的を確認していきましょう。
新入社員研修のフォローアップ
2年目社員研修には、新入社員研修のフォローアップという目的があります。入社から1年間が経過して2年目に突入する頃には、新入社員研修で学んだ内容を実践できている社員とそうでない社員との差が表れてきます。実践できていない社員には復習や再学習が必要ですし、実践できている社員も新たな課題や悩みを抱えている可能性があります。
ここで再度社員へ集まってもらえば、業務に携わる中で見えてきた課題の検討や、解決策の模索、成功体験の共有などを行うことができます。スキルの定着を促すとともに、悩みや疑問点を解決する場にしましょう。
2年目社員に求められる役割の確認
2年目社員は、新入社員の頃と比べて求められる役割が変化します。2年目社員に求められる役割の確認も、2年目社員研修を実施する目的の一つです。
例えば、2年目社員は「仕事を覚える」という段階から脱却し、徐々に企業の主戦力として活躍することが求められます。相手の期待に応えるだけでなく、相手の期待を超えるような仕事が求められるのも2年目からです。
また、2年目社員が新入社員のメンターやコーチとなって、彼らの指導を担当することもあるでしょう。こうした役割を研修で確認し、2年目社員として必要なマインドセットの獲得を促すのが重要です。
業務効率の向上
2年目社員研修を実施する目的として、業務効率の向上も挙げられます。新入社員の頃は一から仕事を覚えていくため、業務の質を高めることまで意識できないことが多いです。一方、ある程度の経験がある2年目社員では、徐々に業務効率など質的な側面にアプローチできるようになります。
後述するように、タイムマネジメント研修やロジカルシンキング研修、問題解決力研修などを通じて、業務効率の向上を目指す必要があります。研修を通じて業務効率が向上すれば、2年目社員にありがちな「成長実感がない」といった悩みの解消にもつながります。
主体的な行動ができるようにする
入社したばかりの時期は、上司からの指示に従って与えられた仕事をこなすので精一杯の社員がほとんどです。一方、2年目の社員には、求められる姿勢が変化します。
主体的な行動ができるようにするのも、2年目社員研修を実施する目的です。指示を待つだけではなく自分から率先して仕事をこなす姿勢や、今までにプラスアルファの働きが求められることを理解してもらいましょう。研修を通じて、2年目社員として必要なマインドセットの獲得を促すのが大切です。
主体的な行動ができるようになるための研修については、以下のページで詳しくご確認いただけます。
ひとりだち意識の獲得
▼資料ダウンロードはこちら
会社へのエンゲージメント向上
会社へのエンゲージメントは、社員のパフォーマンスを大きく左右することが知られています。いくら優秀な2年目社員であっても、会社に対するエンゲージメントが低ければ成果は上がりにくいですし、最悪の場合は離職へつながってしまいます。
2年目社員研修を実施する目的として、会社へのエンゲージメント向上が挙げられます。研修を通じてマインドセットの獲得やキャリアへの自覚を促し、会社への信頼感や愛着意識を高めてもらうことが重要です。
2年目社員が持ちがちな悩み
2年目社員は、後輩が入ってきたことによる孤独感や、新入社員の時期と比べた成長実感の不足など、様々な課題に直面しがちです。こういった課題が、離職を考えるきっかけとなることも少なくありません。
2年目社員研修のプログラムを考える上で知っておきたい、2年目社員が持ちがちな悩みを見ていきましょう。
後輩が入ってきたことによる孤独感
多くの企業では、入社したばかりで右も左もわからない新入社員に対して徹底した研修プログラムを用意しています。また、メンター制度などを始めとする充実したサポート体制を整えている企業も多く、先輩社員も積極的に声をかけるはずです。
一方、新入社員と比べると2年目社員のフォローは手薄になりがちです。2年目社員に対しては研修プログラムが整っていないケースも多く、先輩社員も新入社員ばかり気にかけて2年目社員へのサポートが後回しになる場合があります。こうした中で孤独感を覚え、悩みを抱えたり、離職を検討したりする2年目社員が多いです。
後輩に仕事を教えるのが難しい
2年目社員は新入社員に一番近い存在として、新入社員の教育に何らかの形で携わる場面が多いです。しかし、ほとんどの2年目社員にとって、他の社員の教育は初めての経験でしょう。
後輩に仕事を教えるのが難しく、思うように育成が進まずに悩んでしまうというのも、2年目社員にありがちな課題です。指導を2年目社員に丸投げしてしまうと、本人の負担感を増大させる原因となり、悩みにつながってしまいます。
2年目社員が任されることの多いOJTのコツについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
『OJT教育とは?指導やマニュアル作成のコツ、メリット・デメリット』
モチベーションの低下
新入社員として仕事に取り組む1年目の間は、ほとんどの業務が本人にとって新鮮です。目の前の仕事を回すことで精一杯で、仕事を一つこなすことそのものにモチベーションを感じる社員も多いでしょう。
一方、2年目社員となると徐々に業務へ慣れが出てきます。また、一通り会社の業務を経験したことで、新入社員時代には見えなかった新しい会社の側面が見えてくるでしょう。理想と現実の違いに気づくことも多く、こうしたことが2年目社員のモチベーションを下げてしまいます。
人間関係の悩み
仕事に慣れが出てきた2年目社員は、ふと社風や会社の人間関係について考えてしまうことがあります。また、1年目に感じていた些細な人間関係の悩みが徐々に顕在化し、我慢ができなくなってくるのもこの頃です。
人間関係の悩みも、2年目社員が抱きがちな悩みの一つです。居心地の悪さや価値観との不一致を意識する場面が増え、「自分はこの会社に向いていないのかもしれない」「人間関係がストレスで、仕事をやめたい」と感じてしまうケースがあります。
成長実感がない
新入社員の頃は、仕事一つ一つが本人にとって新鮮なため、目の前の仕事に取り組むことだけで成長を実感できるものです。一方で経験の蓄積された2年目社員は、今まで通り仕事をこなすだけでは徐々に成長実感が薄れていきます。
成長実感がないというのも、2年目社員によくある悩みです。また、同期と自分を比較する人も出てくるでしょう。「同期と比べて自分はあまり成長していない」「今の環境では成長できないのではないか」と悩んでしまうケースも多いです。
2年目社員研修でおすすめのプログラム
2年目社員は、後輩が入社したり、仕事に慣れが出てきたりすることで、様々な課題に直面しがちであるとわかりました。では、こうした課題を解決し、2年目社員のさらなる成長をサポートするためにはどういった研修プログラムが効果的なのでしょうか。
ここからは、2年目社員研修でおすすめの具体的なプログラムをご紹介します。
タイムマネジメント研修
限られた時間で最大限の成果を発揮するためには、優先順位をつけて仕事をこなすタイムマネジメントの視点が欠かせません。ただ業務をこなすだけでなく、効率的に業務をこなすことが求められる2年目社員には、特にこの考え方が重要です。
タイムマネジメント研修は、2年目社員研修におすすめのプログラムです。ゴールを明確にし、計画を立てて効率的に仕事を進めていくスキルを身につけてもらいましょう。
▼タイムマネジメント研修のカリキュラム例
テーマ |
概要 |
進め方 |
イントロダクション |
研修目的を確認する |
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講義: |
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グループワーク |
ノック1本目 |
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グループワーク |
ノック2本目 |
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グループワーク |
ノック3本目 |
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グループワーク |
コラム |
<コラム①>
<コラム②>
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グループワーク |
ノック4本目 |
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グループワーク |
まとめ |
振返りと質疑応答 |
タイムマネジメント研修の詳しいカリキュラムは、以下のページから詳しくご覧いただけます。
タイム&プライオリティマネジメント100本ノック
▼資料はこちらからダウンロードできます。
アサーティブコミュニケーション研修
徐々に中核的な仕事をこなす場面も増える2年目社員は、上司や新入社員とコミュニケーションを取る場面も増えるでしょう。
アサーティブコミュニケーション研修を実施すれば、「いつも上司の言いなりになってしまう」「新入社員を責めるような言い方で指導してしまう」といった課題を解決できます。アサーティブコミュニケーション研修も、2年目社員におすすめの研修プログラムです。
▼アサーティブコミュニケーション研修のカリキュラム例
午前 |
午後 |
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DESC法などの基本スキルを習得した上で、グループワークなどで実践を重ねてアサーティブコミュニケーションを身につけていきましょう。アサーティブコミュニケーションの詳しいカリキュラムは、以下のページをご覧ください。
ビジネスマインド研修
2年目社員の仕事に対するモチベーションが低下してしまう原因の一つは、自分自身の「志」を獲得できておらず、目指したい姿が確立されていないことです。ビジネスマインド研修を実施して、こうした課題を解決するのもおすすめです。
「志の獲得」では、仕事の目的を自ら定め、自分の手で仕事を作り出していくという意識を持って仕事に取り組む姿勢を持ってもらうのが目的です。また、「自己マスタリー」を通じて、自分の描く理想を明確化し、それに向けて学び続ける成長戦略を立てることができます。
▼志の獲得研修のカリキュラム例
テーマ |
概要 |
進め方 |
イントロダクション |
研修目的とグランドルールを確認する |
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さんに期待されること |
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講義 |
仕事に対する志を見出す |
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個人ワーク& |
志の実現に向けてこだわりを持つ |
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個人ワーク& |
総括セッション |
振り返り、質疑応答 |
▼自己マスタリー研修のカリキュラム例
テーマ |
概要 |
進め方 |
イントロダクション |
グランドルールと研修目的を確認する |
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導入講義 |
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①ありたい姿を描く |
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グループワーク |
②自分から経験を |
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グループワーク |
③経験から最大限 |
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グループワーク |
④成長機会を自ら |
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グループワーク |
停滞を乗り越える |
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それぞれの研修カリキュラムの詳細は、以下のページからご確認いただけます。
志の獲得
▼資料はこちらからダウンロードできます。
▼資料はこちらからダウンロードできます。
ロジカルシンキング研修
ロジカルシンキングは、ビジネスの様々な場面で役立つ基本の思考スキルです。論理的に筋道だった考えを展開できるようになれば、要点を整理して上司と円滑にコミュニケーションが取れるようになりますし、説得力のあるプレゼンで相手を納得させられるようになります。
ロジカルシンキング研修も、2年目社員におすすめの研修プログラムです。ピラミッド構造やグルーピングといったロジカルシンキングに必要なフレームワークを学び、論理的な思考を展開するスキルを向上させましょう。
▼ロジカルシンキング研修のカリキュラム例
項目 |
概要 |
進め方 |
イントロダクション |
研修目的を確認する |
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アイスブレイク |
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ペアワーク |
ロジカルシンキングの原則を学ぶ |
ピラミッド構造と4つのルール(グルーピング、メッセージ、根拠付け、MECE)について学ぶ |
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ケーススタディ① |
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グループワーク |
ケーススタディ② |
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グループワーク |
ケーススタディ③ |
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グループワーク |
ケーススタディ④ |
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グループワーク |
ケーススタディ⑤ |
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グループワーク |
まとめ |
振り返り、質疑応答 |
ロジカルシンキング研修のカリキュラムの詳細は、以下のページからご確認ください。
ロジカルシンキング研修
▼資料はこちらからダウンロードできます。
問題解決力研修
2年目社員には、指示待ちではなく自分から問題を発見する姿勢が求められます。また、自分だけでなく周囲の協力も仰ぎながら問題を解決する姿勢を持ってもらう必要があります。
2年目社員研修では、問題解決力研修を実施するのもおすすめです。どうすれば潜在的な問題をうまく定義してアプローチできるのか、周囲と協力しながら問題解決するにはどのようなコミュニケーションが有効なのかといった内容を学んでもらい、現場での問題解決に役立ててもらいましょう。
▼問題解決力研修のカリキュラム例
1日目 |
2日目 |
課題形成力
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課題遂行力
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問題解決力研修のカリキュラムについては、以下のページからご覧いただけます。
問題解決力研修
プレゼンテーション研修
2年目社員は、自分自身で立案した施策を周囲の人へプレゼンする機会も増えるでしょう。場合によっては新入社員研修でプレゼンしたり、対外的なプレゼンの場に参加したりする機会もあるかもしれません。
プレゼンテーション研修も、2年目社員研修のおすすめの研修プログラムです。プレゼンテーション研修を実施すれば、内容が伝わりやすい話を構成したり、説得力のある話し方ができるようになったりします。
▼プレゼンテーション研修のカリキュラム例
項目 |
概要 |
進め方 |
イントロダクション |
グランドルールと研修目的を確認する |
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ワーク① |
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グループワーク |
ワーク② |
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グループワーク |
ワーク③ |
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グループワーク |
ワーク④ |
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グループワーク |
ワーク⑤ |
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個人ワーク・グループワーク |
ワーク⑥ |
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グループワーク |
まとめ |
振り返り、質疑応答 |
プレゼンテーション研修のカリキュラムの詳細は、以下のページからご確認ください。
プレゼンテーション研修
▼資料はこちらからダウンロードできます。
マーケティング研修
自社の製品やサービスを購入してもらうためには、顧客のニーズを正しく理解するマーケティングの視点が求められます。マーケティングはビジネス活動の根幹をなす大切な考え方であるため、2年目という早い段階からぜひ身につけてほしいものです。
2年目社員研修では、必要に応じてマーケティング研修を取り入れるのもおすすめです。外部環境分析やSWOT分析、セグメンテーション・ターゲティングといったマーケティングのテクニックを学べば、より効果的なマーケティング施策を立案できるようになります。
▼マーケティング研修のカリキュラム例
1日目
項目 |
概要 |
進め方 |
イントロダクション |
研修目的を確認する |
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ワーク① |
マーケティングの定義、領域、必要性等を学び、本研修で学ぶマーケティングの4つの基本(事業環境分析、市場機会の見極め、戦略立案、G-PDCA)について理解する |
講義・グループワーク |
ワーク② |
外部環境分析のための4つのポイント(市場規模の変化、収益性の変化、顧客ニーズの変化、競合環境の変化)を学び、実際に分析する |
講義・グループワーク |
ワーク③ |
バリューチェーン分析を通じて、会社の強みと弱みを分析する |
講義・グループワーク |
ワーク④ |
SWOT分析をし、機会や強み、脅威や弱みを考え、提言する |
講義・グループワーク |
ワーク⑤ |
セグメンテーションの軸の妥当性を判断する材料として、4R(Rank、Realistic、Reach、Response)を使いながら、セグメンテーションをする |
講義・グループワーク |
まとめ |
振り返り、質疑応答 |
2日目
項目 |
概要 |
進め方 |
イントロダクション |
前日の振り返り |
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ワーク⑥ |
セグメント自体の魅力度(市場規模の変化、収益性の変化)、自社にとっての魅力度(目標達成の見込み、自社の強み、自社の弱み)を総合的に見て、ターゲットを絞り込む |
講義・グループワーク |
ワーク⑦ |
誰もいないポジションを作る、競合が取りづらいポジションを取る、自社の他商品とカニバリを起こさないようにするというポイントをもとに、選定の2軸を選び、ポジショニングマップを描いて検討する |
講義・グループワーク |
ワーク⑧ |
4P(Product、Price、Place、Promotion)の観点で、お客様がとるべきマーケティング・ミックスを検討する |
講義・グループワーク |
ワーク⑨ |
戦略のプロセスを一つひとつ見直し、原因仮説から考えられる修正のポイントと、その理由を検討する |
講義・グループワーク |
学びの実践 |
2日間で学んだ内容を整理し、今後、マーケティングを実務でどのように活用していくのかを明確にする |
グループワーク |
マーケティング研修のカリキュラムについて、詳しくは以下のページからご覧いただけます。
マーケティング研修
ティーチング研修
2年目社員は、新入社員の指導に携わることが多いです。新入社員に一番近い立場の存在として、新入社員からの疑問に率先して答えたり、メンターとしてサポートを担当したりすることもあるでしょう。
こうした際に役立つのが、ティーチング研修です。新入社員を指導する際に必要な心構えや、効果的なコミュニケーションの取り方などを学んでもらえば、自分のスキルや知識を的確に相手へ伝達できるようになります。
▼ティーチング研修のカリキュラム例
項目 |
概要 |
進め方 |
イントロダクション |
グランドルールと研修目的を確認する |
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講義 |
学び:ティーチングの心構え、ティーチングの基本の型(イソロク指導) |
講義 |
ワーク① |
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ペアワーク |
ワーク② |
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ペアワーク |
ワーク③ |
今までの経験をもとに、ティーチングに役立つTIPSを共有 |
グループワーク |
まとめ |
振り返り、質疑応答 |
ティーチング研修のカリキュラムの詳細は、以下のページをご覧ください。
ティーチング研修
2年目社員研修を成功させるポイント
2年目社員研修を成功させるためには、いくつかのポイントが存在します。例えば、1年間仕事に取り組む中で見えてきた現状の課題を確認したり、上司からのフォローやフィードバックを行ったりするのが大切です。
ここからは、2年目社員研修を成功させるために知っておきたいポイントを解説します。
現状の課題を確認する
2年目社員研修には、新入社員研修のフォローアップという役割があります。効果的なフォローアップを実施するためには、2年目社員が現状抱えている課題を明確化するのが大切です。
2年目社員研修を実施する際には、事前に現状の課題を確認しておきましょう。仕事に取り組む中でどういった課題が見えてきて、現在どのような悩みを抱えているのかを確認しておけば、研修内容をより2年目社員のニーズに合ったものにできます。
上司からのフォロー、フィードバックを行う
2年目社員研修では、上司からのフォローやフィードバックの機会を積極的に取り入れるのが大切です。例えばディスカッションやグループワークに取り組んでもらった後で、良かった点や悪かった点を上司に振り返ってもらいましょう。一年間ともに働いてきた上司からの的確なフィードバックがあれば2年目社員のさらなる成長を促せますし、孤独感の解消やモチベーションの向上といった効果もあります。
上司向けの研修を行う
2年目社員研修を実施する際には、上司向けの研修も合わせて実施するのがおすすめです。
上司向けの研修では、まず自分と若手社員ではキャリアに対する考え方が異なることを知ってもらう必要があります。その上で、上司が積極的にメンバーのキャリアを考えていく必要があることを理解してもらいましょう。
また、上司がメンバーのキャリアを考えていく上では1on1ミーティングなど、1対1で本音を話し合う場面を設けるのが有効です。上司向けの研修では、1on1ミーティングのコツなど、部下のキャリアを考える具体的な方法についても学んでもらいましょう。
1on1ミーティングの心構えやコツを学べる研修は以下から詳しく確認いただけます。
1on1ミーティングの基本
▼資料ダウンロードはこちら
入社後の成功体験を共有する
2年目社員研修を成功させるための重要なポイントの一つは、「入社後の成功体験を共有する」ことです。この一年を振り返り、自身がどのように成長したか、何ができるようになったかを共有することで、自身の成長を実感し、今後のさらなる成長に向けてモチベーションを上げることができます。
2年目社員自身が自分の成長を認識することは、自己肯定感を高め、自己効力感を強化するために重要です。また、他の社員と成功体験を共有することで、チーム全体の絆や連携も深まります。
したがって、2年目社員研修では、自己反省や自己評価の時間を設け、各自が自分の成長を振り返り、成功体験を共有する機会を提供することが推奨されます。これにより、2年目社員はこれまでの成長を実感し、モチベーションを向上させることができるでしょう。
これまでの成長についての振り返りを含めた研修については、以下のページで詳しくご確認いただけます。
キャリアの可能性を拡げる 20代社員向け
▼資料ダウンロードはこちら
中長期的な目標を設定してもらう
2年目社員の会社に対するエンゲージメントを向上させるためには、中長期的な目標を設定してもらうことが重要です。2年目社員研修では、キャリアについて見つめ直し、5年後、10年後を考えるような中長期的な目標を設定してもらいましょう。
研修を通じて「将来どうなりたいか」という理想像が確立できれば、目の前の仕事に取り組む動機付けになります。また、主体的に仕事へ取り組む姿勢を身につけることもできるでしょう。
2年目社員がキャリアプランを見つめ直す研修については、以下のページで詳しくご確認いただけます。
キャリアの可能性を拡げる 20代社員向け
▼資料ダウンロードはこちら
研修内容を現場で実施し、評価・改善を行う
2年目社員研修で知識をインプットした後は、研修内容を現場で実践する期間を設けましょう。その後、実践内容を評価し、改善を行う機会を設けるのが大切です。
研修内容を現場で実践すれば、研修の場だけでは見えてこなかった課題点や疑問点が明らかになります。それらを講師や上司、先輩社員へ質問して改善できれば、さらなる成長を促せるでしょう。研修を単発で終わらせてしまうのではなく、実践期間を挟んで中長期的に教育するのが大切です。
アルーの2年目社員研修の事例
人材育成を専門に手掛けているアルーでは、ロジカルシンキング研修や問題解決力研修など、幅広い2年目社員研修の実績があります。
ここからは、アルーがこれまでに実施した2年目社員研修の事例をご紹介します。
ロジカルシンキング研修
不動産業のA社では、社員が管理職として活躍するようになるまでの期間に、社員の論理的思考力を高める必要があり、そのために若手社員の自走意識が欠かせないと考えていました。そこで、2年目社員に対しての、期待役割の理解と論理的なコミュニケーション・文書作成の研修を実施したのが本事例です。
この事例では、2日間の研修プログラムで「相手がしたいことの解決」「論理関係の把握」といった4つのノックに取り組んでもらいました。ロジカルシンキングを学ぶとともに、3年目社員としてありたい姿を言語化した研修事例です。
本事例については、以下のページから詳しくご覧いただけます。
日常で起こることの本質を正しく捉え、伝える力を鍛える
▼資料はこちらからダウンロードできます。
問題解決&数的センス向上研修
コールセンター業務を行う2年目社員に行った研修では、2日間に渡り、問題解決思考と、事実・データの分析手法を学ぶ数的センス向上トレーニングを行いました。
1日目の課題として、自チームの課題について問題解決プロセスの原因追及までを行ってもらいます。
2日目には課題成果の発表や、追加での基礎的な統計手法の手法を行いました。
実務に近い形で数学力を学ぶことで、明日から使えるスキルを身につけることができる研修となっています。
上司向け研修も同時に行なった研修事例
2年目社員に対し、チームの目的に貢献するための行動は何なのかを考え、、あるべき目標に対してメンバーを巻き込むことができるようになることをゴールとした事例です。
この研修では、社員1人ひとりが主体的に仕事のとらえ方や行動を修正し、やらされ感のある仕事をやりがいのあるものに変容させるジョブ・クラフティングを行いました。
この研修では2年目社員と同時に、その上司に向けた研修も同時に行なったことが特徴です。
上司向け研修では、なぜメンバーのキャリアを考える必要があるのかを考え、1on1のコツを学びます。研修後、職場での実践期間をはさみ、自身の適応課題と向き合う研修となっています。
適応課題については、以下の記事でも詳しく解説しています。
『適応課題と技術的課題の例を紹介。研修で適応課題にアプローチする方法』
2年目社員研修ならアルーにお任せください
アルーは、人材育成を専門に手掛けている企業です。新入社員研修や階層別研修、グローバル人材育成研修を始め、数々の研修を実施した実績があります。
2年目社員研修の実施をご検討の場合は、ぜひアルーへお任せください。2年目社員には、目の前の仕事をこなすだけでなく、期待以上の成果を発揮する主体的な姿勢が必要です。アルーでは、こうした2年目社員の期待役割も踏まえながら、お客様の企業の課題に沿った最適な研修プログラムをご提案します。研修の体系図の作成段階からの伴走が可能なため、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
2年目社員を含めた若手社員の研修については、以下のページで詳しくご確認いただけます。
若手社員研修