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ポータブルスキルとは?スキル一覧や鍛え方、必要な背景を解説

近年では雇用の流動性が高まっているため、汎用性の高いポータブルスキルの獲得が人材育成において重要な課題となっています。
しかし、ポータブルスキルとは具体的に何を指しているのか、どのように鍛えればよいのかに関してよく分からないという方は少なくありません。
この記事では、ビジネスの現場でポータブルスキルが重要視されている背景やその具体例、スキル例や身につける方法などについて解説します。


【人事担当者の皆様へ】ポータブルスキルの土台となる「思考スキル」を定着化させる秘訣をご存じですか?


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目次[非表示]

  1. 1.ポータブルスキルとは
  2. 2.ポータブルスキルの構成要素
  3. 3.ポータブルスキルが必要な背景
  4. 4.具体的なポータブルスキルの例・一覧
  5. 5.ポータブルスキルの鍛え方
  6. 6.ポータブルスキルを身につける研修ならアルーにお任せください
  7. 7.まとめ


ポータブルスキルとは

ポータブルスキルとは、専門的な知識などの実務に直接関連するスキルではなく、業種や業界を問わず活用できる課題設定能力やコミュニケーション能力、情報収集力といった汎用性の高いスキルのことです。

ある人材の能力を構成する要素として、ポータブルスキル以外に「スタンス」と「テクニカルスキル」があります。3つのスキルの関係は、次のピラミッド図のようになっています。

	①ポータブルスキルとは?

「スタンス」は仕事への向き合い方を示しており、「当事者意識を持って動く」「常に学び続ける」といったその人の価値観が反映されたものです。スタンスの上にポータブルスキルがあり、ポータブルスキルが備わっているとどのような業界・職種でも成果をあげることができます。さらにその上に「テクニカルスキル」があります。「テクニカルスキル」は特定の職種や業種で活かせる専門性の高いスキルのことで、その分野で活躍するために求められます。

業務をこなすうえでは、そのポジションで求められる特定の専門知識や業務知識ももちろん大切ですが、変化の激しいVUCA時代を勝ち抜くためには、環境が変わっても活用し続けられるポータブルスキルが求められています。


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アンポータブルスキルとは

ポータブルスキルの対義語は「アンポータブルスキル」であり、ポータブルスキルとは逆に持ち運びができず自社でしか通用しないようなスキルのことを指します。
具体例としては、特定の会社や業界でしか使わないような知識やスキルがアンポータブルスキルとして挙げられます。
アンポータブルスキルは、日常業務をこなす際に必ず身につける必要がありますが、アンポータブルスキルばかり身につけていると、社員の中長期的なキャリア形成がしづらくなってしまう可能性があるため、注意が必要です。


テクニカルスキルとは

ポータブルスキルとよく並んで語られる言葉に、「テクニカルスキル」があります。
テクニカルスキルとは、業務を円滑に進める際に必要とされるスキルの総称です。
テクニカルスキルは与えられた業務を遂行するのに欠かせないため、人材育成の際にも重要視されます。
一方、テクニカルスキルが他社でも通用するかどうかは、テクニカルスキルの具体的な中身によって異なります。
専門性の高いスキルはほかの環境で適用しにくいですが、業務に必要なコミュニケーション力や課題解決力などは他社でも通用する持ち運び可能なテクニカルスキルといえるでしょう。


テクニカルスキルついての詳細はは以下の記事をご覧ください。
テクニカルスキルとは?3つの種類一覧と具体例・向上させるコツを解説



ポータブルスキルの構成要素


ポータブルスキルの2つの能力

ポータブルスキルは大きく「仕事のし方」、「人との関わり方」の2つに分類されます。さらに、仕事のし方は「現状の把握」「課題の設定方法」「計画の立て方」「実際の課題遂行」「状況への対応」の5つのシーンに分けられます。また、人との関わり方は「社内対応」「社外対応」「部下マネジメント」の3つに分類されます。

	②ポータブルスキルの構成要素

「仕事のし方」と「人との関わり方」それぞれどのような能力が求められるのか解説します。


仕事のし方

仕事のし方は、ポータブルスキルを構成する2大要素のうちの一つです。

さらに細かく以下の5つに分けることができます。 


  • 現状の把握……取り組むべき課題やテーマを設定するための情報収集力
  • 課題の設定……事業や商品、組織、仕事の進め方など、取り組むべき課題設定のし方
  • 計画の立案……担当業務や課題を遂行するための計画の立て方
  • 課題の遂行……スケジュール管理や各種調整能力、プレッシャーの乗り越え方
  • 状況への対応……予期していない状況への対応や、責任の取り方


 
どのような業種や職種においても、共通して求められる仕事の全体的な進め方が「仕事のし方」に該当します。


人との関わり方

人との関わり方も、以下の3つの要素に細分化できます。


  • 社内対応……経営層や上司、関係部署に対するコミュニケーションのし方
  • 社外対応……顧客や社外パートナーへの、合意形成や信頼獲得のし方
  • 部下マネジメント……メンバーの動機付けや育成、業務割り当てのし方


社内外とのコミュニケーション能力に加え、上司との信頼関係を構築するスキルやマネジメント能力なども「人との関わり方」に含まれます。



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ポータブルスキルが必要な背景

ポータブルスキルは、ここ数年の人材育成で大きな注目を浴びている言葉ですが、なぜ昨今になってポータブルスキルが重要視されるようになったのでしょうか。
ポータブルスキルが必要な背景はいくつかありますが、そのなかでも雇用体系の変化やVUCA時代といった理由が大きいといえます。
ここでは、ポータブルスキルが必要な背景について具体的に解説します。


雇用制度とキャリアパス体系が変化したため


これまでの典型的な日本企業では、勤務年数を重ねるにつれて自社のキャリアのなかで身につけてきた専門性の高い知識やスキルが重要視される傾向がありました。
年功序列を前提とした日本型の雇用体系とは相性が良い方法であり、長期的なキャリアを一つの会社で形成するうえでは自然な評価といえます。
しかし、最近は雇用制度が変化しており、終身雇用が当たり前ではなくなってきています。
専門性の高い知識は職種横断的に活用することが難しく、キャリア形成のうえでは必ずしも有利というわけではなくなってきました。
そこで、新しいキャリアパスの評価軸として、ポータブルスキルが注目を浴びているのです。


雇用の流動性の高まり

ポータブルスキルが注目を浴びるようになった背景として、雇用の流動性が高まった点も挙げられます。
雇用の流動性が低いと、必然的に一つの環境に長く留まることになるため、特定の業種や業界で活用できる専門性の高い知識が有用です。
その一方で雇用の流動性が高く、一人の社員が複数の環境を経験する状況では、専門性の高いスキルを活かすことが難しくなります。
最近では転職のハードルが低くなってきていることもあり、持ち運びができる汎用性の高いスキルとしてポータブルスキルが重要視されています。



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VUCA時代への対応

世界的な感染症の流行や戦争など、世界の動向を予測することは難しくなっています。
ビジネス環境の変化も年々激しくなってきており、毎日のように新しいテクノロジーが登場しています。
VUCAという言葉でも形容される変化の激しい現代を生き抜くためには、環境が変化しても通用するスキルを獲得することが必要です。
先の見えない現代だからこそ、環境の変化に強いポータブルスキルが注目を浴びています。


グローバル化の加速

ポータブルスキルが必要な背景として、グローバル化の加速も挙げられます。
最近ではグローバル化の進展により、人やサービス、技術などが物理的な障壁を超えて日本へ流れ込んでくるようになりました。
また、世界のどこかで起こった出来事が国内のビジネスに大きな影響を与えることも少なくありません。
グローバル化の加速した現代においては、既存事業の長期的な成長を見込むことはリスクが高くなる傾向にあります。
そのため、事業の種類や業界に捉われず活用でき、変化に対して強靭なポータブルスキルが求められています。



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具体的なポータブルスキルの例・一覧

	スキルの積み木

ここまで、ポータブルスキルの定義や、ポータブルスキルが必要とされている背景について解説しました。
ポータブルスキルを伸ばしていくうえでは、具体的な一つ一つのポータブルスキルについて理解するのが大切です。
ここでは、ポータブルスキルを「思考力」「課題解決力」「コミュニケーション力」に分けて具体的なポータブルスキルの例をあげます。


思考力

思考力は、複雑な問題を分析し、解決策を導くための基礎となるポータブルスキルです。この中心となるのが、ロジカルシンキングと定量思考です。ロジカルシンキングは、事象を論理的に理解し、効果的な意思決定を下す能力を意味します。一方、定量思考は、データを分析して情報を解釈するスキルであり、数値に基づく客観的な判断が求められます。

思考力についての詳細は下記の記事をご覧ください。
コンセプチュアルスキルとは?高め方や具体例を一覧でわかりやすく解説

思考力には様々な種類がありますが、ここではよく使われる「ロジカルシンキング」と「定思考」について解説します。


ロジカルシンキング

ロジカルシンキングは、さまざまな思考力を支える最も基礎的なスキルです。
「論理的思考」とも呼ばれ、主観に頼らず物事を筋道だって考える能力のことを指します。
ロジカルシンキングを身につけると、プレゼンテーションスキルや問題解決力といったロジカルシンキングに基づいたさまざまなスキルを伸ばすことができます。
 
ロジカルシンキングを獲得する研修は、以下のページで具体的に解説しています。

ロジカルシンキング研修

▼アルーのロジカルシンキング研修について詳しくはこちらの資料をご覧ください。

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  定量思考

定量思考は、物事を定量的に把握して分析する思考のことです。 ビジネスシーンでは業種や業界を問わず、複雑な物事をできる限り定量的に捉え、客観的な視点から的確に分析することが求められます。 高い定量思考があれば、相手と納得度の高いコミュニケーションを取ることが可能です。 たとえば、「今期は業績が良い」と主観的な目線で語るのと、「業績が〇〇%向上し、売上が〇〇円になった」と定量的に語るのとでは、相手に与える印象も大きく異なります。

定量思考を伸ばしたい場合には、以下の「定量思考100本ノック」がおすすめです。
定量思考100本ノック

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  定量思考100本ノックサービス資料ダウンロード 「定量思考100本ノック」のサービス資料をダウンロードいただけます。この研修では、ビジネスの場面で求められる「定量的に物事を把握・分析する方法」を身につけることを目指します。 アルー株式会社


マーケティングスキル

マーケティングは、ビジネスを戦略的に展開して業績を上げる上で欠かせません。業界問わず、高いマーケティングスキルは重宝されます。
マーケティングスキルも、ポータブルスキルを構成する思考力の一例です。他の思考力と同様、マーケティングスキルも高いロジカルシンキングによって裏打ちされます。市場で起こっている変化を正確に捉え、論理的に今後の戦略を提案することが大切です。
 
マーケティングスキルを伸ばす研修は、以下のページからご覧ください。
マーケティング研修


課題解決力

課題解決力も、ビジネスのさまざまな場面で役立つ思考力です。
高い課題解決力があれば、ビジネスシーンで発生するあらゆる課題に対して的確にアプローチし、問題解決を目指すことができます。
課題解決力も、業種や業界にとらわれないポータブルスキルの一つです。
自分で問題設定を行い、周囲の人も巻き込みながら問題解決できるようになれば、チームの業績改善にもつながるでしょう。
 
社員の課題解決力を伸ばすための研修は、以下のページで具体的に解説しています。
問題解決力研修


計画実行力

計画実行力とは、ビジネスにおいて達成したい目的や目標に対する計画を設定して、それを確実に行動へと移す能力のことです。計画実行力が高い社員は、事前に決めた計画をうまく活用しながら、目的の達成に向けて最後までやり遂げることができます。
 
ビジネスにおいては、設定した計画通りに行動する計画実行力がパフォーマンスを大きく左右します。計画実行力も、ポータブルスキルの一つです。PDCAサイクルを回したり、計画実行のためのフレームワークを活用したりして、計画実行力を高めてもらいましょう。
アルーが行っている限りある時間の中で自分から動いて状況に働きかけていくことができるようになるための研修「タイム&プライオリティマネジメント100本ノック」については、以下のページをご確認ください。
タイム&プライオリティマネジメント100本ノック
▼資料ダウンロードはこちら

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 コミュニケーション力

コミュニケーション能力は、厚生労働省の提唱しているポータブルスキルの中でも重要な立ち位置を占めていることからも分かるように、ポータブルスキルの代表的な例です。高いコミュニケーション能力があれば、周囲と信頼関係を構築できるようになるため、どのような業界であってもスムーズに業務を進められるでしょう。
 
コミュニケーション能力を伸ばす際には、ビジネスにおけるコミュニケーションに必要な心構えや技術などを学んだあと、演習など実践的なワークに取り組むのが有効です。演習を豊富に含むコミュニケーション研修は、以下からご覧ください。
 
コミュニケーション研修
コミュニケーション力には様々な種類があります。その中でも重要な5つの能力について解説します。


交渉力

ビジネスシーンでよくある課題として、「元々自己主張が苦手で、相手と意見がぶつかるとすぐいいなりになってしまう」「反対意見を出されるとつい感情的になり、相手を言い負かそうとしてしまう」といったものが挙げられます。相手と納得できる点を見つけて合意形成を図る交渉力は、ビジネスの様々なシーンで有効です。
 
交渉力も、ポータブルスキルの一例です。本質的に達成したい物事をうまく見極めれば、幅広い状況でうまく自己主張を展開し、相手との信頼関係を構築できるでしょう。
 
交渉力を磨くネゴシエーション研修は、以下をご覧ください。
ネゴシエーション研修
▼アルーのネゴシエーション研修について詳しくはこちらの資料をご覧ください。

  『ネゴシエーション研修』資料ダウンロード 「ネゴシエーション研修」の資料をダウンロードいただけます。アルーのネゴシエーション研修では、双方が利益を得ることを目的にした「プラスサム交渉」の考え方や手法を身につけることができます。 アルー株式会社


プレゼンテーションスキル

プレゼンテーションスキルは、ビジネスの様々な場面で役立つスキルです。
相手を納得させることができるプレゼンテーションが展開できれば、ビジネスチャンスも大きく広がるでしょう。
プレゼンテーションスキルも、ポータブルスキルを構成する思考力の一つであり、プレゼンテーションスキルを伸ばすためには、相手を納得させられる論理を展開するロジカルシンキングが必要不可欠です。
プレゼンテーション能力を伸ばす研修は、以下のページで具体的に解説しています。
プレゼンテーション研修
▼アルーのプレゼンテーション研修について詳しくはこちらの資料をご覧ください。

  『プレゼンテーション研修』資料ダウンロード 「プレゼンテーション研修」の資料をダウンロードいただけます。アルーのプレゼンテーション研修では、ストーリーライン作成方法やシンプルなスライド作成、インタラクティブなプレゼンテーションをグループワークを通じて学ぶことができます。 アルー株式会社


マネジメント能力

マネジメントは、チームのパフォーマンスを最大限に引き出す上で重要です。高いマネジメント力があれば、どのような組織であってもうまくチーム全体を統括できるため、新事業などが積極的に展開されるVUCA時代を生き抜くポータブルスキルとして役に立ちます。
 
マネジメント力を磨くためには、まずマネジメント層に求められる役割を理解した上で、自分らしさを発揮するマネジメント手法を学ぶのが有効です。社員のマネジメント能力を育成したい場合は、以下の研修がおすすめです。
マネジメントベーシック
▼アルーのマネジメントベーシック研修について詳しくはこちらの資料をご覧ください。

  マネジメントベーシックサービス資料ダウンロード 「マネジメントベーシック」のサービス資料をダウンロードいただけます。職場のパフォーマンス向上と自己成長に向け、管理者として、マネジメントに対する物の見方を研ぎ澄ますことを目的としたカリキュラムについて知ることができます。 アルー株式会社


ファシリテーションスキル

ファシリテーションスキルは、会議やディスカッションなどをスムーズに進行させるための能力です。高いファシリテーションスキルがあれば、参加者からの意見を引き出して議論を活性化し、うまく全体に筋道を立てることができます。
 
どのような業種や業界であっても、社員同士が意見を出し合うディスカッションや会議は数多く行われるものです。ファシリテーションスキルも、汎用性の高いポータブルスキルといえます。
 
ファシリテーションスキルを高める研修は、以下のページからご覧ください。
ファシリテーション研修
▼アルーのファシリテーション研修について詳しくはこちらの資料をご覧ください。

  『ファシリテーション研修』資料ダウンロード 「ファシリテーション研修」の資料をダウンロードいただけます。ファシリテーションを学び、集団による場を効率的に運営するスキルを習得することで、会議などの場で成果を最大化できるようになります。 アルー株式会社


 リーダーシップ

業種や業界を問わず、チームを強力に牽引できるリーダーシップがあれば周囲から信頼を獲得できます。組織や会社の未来を作り上げていくために必要なリーダーシップも、ポータブルスキルの代表的な例です。
 
リーダーシップというと天性のもののように捉えられがちですが、ビジネスの現場におけるリーダーシップは教育によって習得できるスキルの一つです。社員にリーダーシップを磨いてもらいたい場合は、以下の研修をご検討ください。
リーダーシップ研修
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ポータブルスキルの鍛え方

OKする女性

ポータブルスキルは、変化の激しいVUCA時代に求められる重要なスキルです。ポータブルスキルを身につける方法としては、例えば以下のようなものが考えられます。



  • 誰でも学べる環境を作る
  • 外部研修を実施する
  • 厚生労働省の研修を活用する
  • 社員の能力や成果を見える化する
  • 評価制度や目標を明確化する


 
ポータブルスキルを伸ばす方法について解説します。


誰でも学べる環境を作る

ポータブルスキルを身につけるためには、それぞれのポータブルスキルを身につけるための研修を実施するのが有効です。一人ひとり身につけたいスキルは異なるため、公募研修や自己啓発支援制度といった社内教育プログラムを充実させ、誰でも学べる環境を作るのがよいでしょう。
 
また、社員はそれぞれ異なるキャリアプランを持っているため、それぞれが必要とするポータブルスキルにも幅があるでしょう。社員一人ひとりのニーズにこたえるため、階層別研修を実施するのみではなく、公募研修のラインナップを拡充したり、自己啓発支援制度を拡充したりするのが有効です。

アルーが研修を支援している株式会社オカムラ様では、アルーが提供しているLMS「etudes」を使用し、社内勉強会ができる「オカムラ ユニバーシティ」や「オカゼミ」といった取り組みを行い、自律学習ができるような環境を社員に提供しています。
株式会社オカムラ様の事例について詳しくは、以下のページでご確認いただけます。

【事例】社名変更を機に人財育成も問い直す。学ぶ意欲を喚起し、自律的に学ぶ文化を醸成。(株式会社オカムラ)


外部研修の実施

ポータブルスキルは、どの業種や業界でも活用できるスキルです。そのため、研修実施を専門で行なっている企業では、それらのスキルを身につけるための研修プログラムが整備されていることが多いです。
 
ポータブルスキルを育成したい場合には、外部研修を実施するのもおすすめです。外部委託して実施すれば、社内講師の負担や研修事務に関わるコストを削減できるだけでなく、社内にはない新しいノウハウを導入できたり、研修の質を均一化できたりといったメリットがあります。
 
アルーのスキル別研修一覧は以下のページを確認してください。

テーマ別研修一覧


厚生労働省のポータブルスキル活用研修を利用する

厚生労働省は、ポータブルスキル活用研修を用意しています。ポータブルスキルを持った社員を育成したい場合、厚生労働省の提供しているポータブルスキル活用研修を利用するのもよいでしょう。
 
自分自身でポータブルスキルを学習したい人に向けて、参加者用のテキストも公開されています。ロールプレイングの動画も用意されているため、具体的なイメージも湧きやすいでしょう。
 
厚生労働省のポータブルスキル活用研修は以下のページから確認できます。

ミドル層のキャリアチェンジにおける支援技法


社員の能力や成果を見える化する

社員の能力や成果を定量的に測定できるようになれば、より客観的に社員のポータブルスキルの伸びを評価できるようになるでしょう。定量的に評価された能力の伸びをわかりやすく理解するためには、グラフや図などを用いてポータブルスキルの伸びを見える化するのが有効です。
 
ポータブルスキルを育成する際には、社員の能力や成果を見える化するとよいでしょう。

アルーでは研修後の職場での実践フォローと社員の育成進捗・課題の可視化するのに最適なツール「compath」をご用意しています。詳細につきましては下記のリンクからご覧ください
行動変容にこだわる職場学習支援システム「compath」


評価制度や目標を明確にする

社員のポータブルスキルを伸ばすためには、評価制度や目標を明確にするのも重要です。
 
一言でポータブルスキルといっても、ポータブルスキルを構成する具体的な能力はたくさんあります。教育によってどのポータブルスキルをどの程度伸ばしていきたいのか、といった教育のゴールを明確にすれば、研修を受講する社員も能力の伸びを意識しやすくなるでしょう。また、定期的に進捗管理を行えば、研修に参加する社員のモチベーション維持にもつながります。



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ポータブルスキルを身につける研修ならアルーにお任せください

ポータブルスキルを身につけるための研修は、人材育成を専門に行っているアルーへお任せください。アルーでは、毎年100社以上を対象に新入社員研修を行なっており、豊富な育成ノウハウが蓄積されています。
 
特に、業種や業界を問わず活用できるポータブルスキルを伸ばす研修のラインナップは豊富です。eラーニングやオンラインを活用した研修実施のノウハウもあるため、これらを取り入れた研修にも柔軟に対応させていただきます。ポータブルスキルを育成したい場合は、ぜひお気軽にアルーへご相談ください。

アルーのスキル別研修一覧は以下のページを確認してください。

テーマ別研修一覧



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まとめ

ポータブルスキルが必要とされている背景やポータブルスキルの具体例、ポータブルスキルの伸ばし方などについて解説しました。
 
先の見えないVUCAと呼ばれる現代において、どのような環境でも活用できるポータブルスキルの重要性はますます高まっています。高いポータブルスキルを持てば、社員一人ひとりの中長期的なキャリアの開拓にも有効です。
 
ぜひこの記事で紹介したポータブルスキルの概要や育成ノウハウを活用して、社員のポータブルスキルを磨く育成施策を展開してください。

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20年以上、企業向けに人材育成コンサルティングや研修を提供してきた。新入社員・管理職といった階層別研修や、海外駐在員やグローバルリーダーなどのグローバル人材育成、DX人材育成に強みを持つ。その実績は取引企業総数1400社以上、海外現地法人取引社数400社以上に及ぶ。京都大学経営管理大学院との産学連携など、独自の研究活動も精力的に行っている。
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