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報連相とは?できない人の特徴・おひたしの重要性・具体的な施策を解説

報連相とは、コミュニケーションに重要な「報告」「連絡」「相談」の3つをまとめたビジネス用語です。 報連相は、ビジネス上の基本的なコミュニケーションであり、業務を円滑に進める上で欠かすことのできないビジネススキルの一つと言えます。
しかし、報連相の正しい実践方法を理解している社員は意外と少ないのではないでしょうか。
この記事では、報連相の定義や報連相ができない人の特徴、報連相のための具体的な施策を解説します。報連相に関する研修事例も紹介するので、ぜひ参考にしてください。


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目次[非表示]

  1. 1.報連相とは
  2. 2.報連相の目的
  3. 3.報連相の重要性
  4. 4.報連相ができない人の特徴
  5. 5.報連相を行うメリット
  6. 6.報連相をしないデメリット
  7. 7.報連相のコツ
  8. 8.報連相には上司のおひたしがポイント
  9. 9.社内の報連相を強化する施策ならアルーにお任せください
  10. 10.報連相に関する研修事例
  11. 11.まとめ


報連相とは

報連相とは、「報告・連絡・相談」の頭文字を取ったビジネス用語です。業務やプロジェクトの進捗状況や必要な情報を関係者へ適切なタイミングで共有するためには、報連相の心構えが欠かせません。
まずは報連相の定義について、一つずつ確認していきましょう。


報告

報告とは、仕事の進捗状況や業務の結果や成果、顧客からの要望や指摘などを上司や先輩社員、さらには組織全体へと伝えることです。
例えば会議の準備を依頼した上司に対して、「社外会議の準備の進捗状況についてご報告します。会場の椅子の設置はすべて完了いたしました。」といった内容を伝えることは、報告の一例にあたります。後述する連絡や相談とは異なり、仕事の依頼者に対して、情報共有を行うことを目的として行うのが報告だと理解しておきましょう。


連絡

連絡とは、業務に関する情報やスケジュールなどを関連する人へ共有することです。
例えば会議の参加者に対して、「台風が接近しております。明日の社外会議実施の有無は、明朝6時に改めてご連絡します。」といった内容を伝えるのは、連絡の一例です。前述した報告は仕事の依頼者に対して行うものでしたが、こちらは仕事の依頼者以外に対して情報共有する点が異なります。

報連相における連絡と報告の違いや、報連相を適切に行うポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。
報連相の連絡と報告の違いは?適切に行うポイント、スキル向上施策も解説


相談

相談とは、意思決定をする際に周囲の意見を聞くことです。
自分だけでは判断しきれない内容に関して周囲からのアドバイスを求めることで、スムーズに質の高い意思決定ができるようになります。例えば上司に対して、「相談させてください。明日は台風の上陸が予想されます。どのような状況であれば社外会議の実施を中止にしますか。」と伝えるのは、相談の一例です。前述した報告や連絡はどちらも情報共有が目的でしたが、相談は意思決定を目的として行われる点をおさえておきましょう。



報連相の目的

報連相の目的は多岐にわたります。例えばチームや組織内での情報共有と透明性の確保は報連相の重要な目的の一つです。報連相をすれば誰がどの仕事を行っているのかわかるため、仕事に必要な情報がスムーズに共有されるようになり、業務効率が向上します。
また、報連相にはコミュニケーションを促進する効果もあります。報連相によって日頃からコミュニケーションを取っておけば、自分だけでなく、周囲の人も気持ちよく働けるようになり、職場の居心地が向上します。
さらに、問題の早期発見と対応、信頼関係の構築も報連相の目的の一つです。報連相によってメンバーの仕事の状況を逐一把握できるようになれば、上司は必要に応じてサポートに回りやすくなります。日頃から意識的に情報共有を行っておけば、「気づいたら取り返しのつかない事態になっていた」という失敗を防ぐことができるのです。



報連相の重要性

報連相は、チーム内のコミュニケーションを活性化する上で極めて重要です。
チームでコミュニケーションがうまく取れていない場合、チーム内や取引先と認識のズレが生じ、いつか大きなトラブルやミスを招いてしまいます。
一方で報連相によってしっかりと情報共有ができていれば、日頃からスムーズなコミュニケーションが取れるようになり、業務やプロジェクトが円滑に進むようになるでしょう。職全員が気持ちよくスムーズに働ける職場を作る上で、報連相は最も基礎となる重要なコミュニケーションの一つなのです。



報連相ができない人の特徴

報連相はビジネスを行う際に極めて重要なスキルの一つですが、正しく報連相を実践できない社員も少なくありません。報連相ができない人には、どういった特徴があるのでしょうか。
ここからは、報連相ができない人に共通する特徴をいくつか解説します。


コミュニケーション不足

報連相ができない人の特徴として、コミュニケーション不足が挙げられます。
報連相ができない人は、日頃から上司とうまくコミュニケーションが取れておらず、意思疎通ができていません。部下が困っている際にも上司が介入しづらいため、大きなミスやトラブルにつながることもあります。
また、上司と部下の間の信頼関係が構築できていないケースも目立ちます。信頼関係が構築できていないためうまく意思疎通ができず、業務が滞ってしまうのです。

ビジネスで求められるコミュニケーション能力を伸ばす方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
コミュニケーション能力を鍛えるには?練習方法を解説


報連相の重要性を理解できていない

報連相の重要性を理解できていないのも、報連相が実践できない人に共通する特徴の一つです。
報連相が実践できていない人の中には、「報連相をしなくても自分の仕事には影響がない」「結果を見れば報連相をしなくてもわかるのではないか」といった考えを持っている人もいます。報連相の重要性が理解できていない場合、自分ひとりで仕事を抱え込んでしまい、結果としてパンクしてしまう場合も多いです。報連相の重要性が伝わっていない社員が目立つ場合には、新入社員研修や若手社員研修などで改めて報連相の意義を強調する必要があるでしょう。


報連相の型・タイミングを知らない

報連相が実践できない社員の特徴として、報連相の型やタイミングを知らないことも挙げられます。
報連相は一度慣れてしまえば簡単に思えますが、伝え方や実施するタイミングなど考えるべき事柄も多く、慣れるまでには時間がかかる場合もあります。報連相の型やタイミングをしっかり学んだことがない社員の場合、報連相がうまく実践できないのは無理もありません。報連相に対する理解が浅い社員が目立つ場合には、研修を通じて報連相の型やタイミングを伝えるなど、教育に力を入れる必要があります。


相手視点がない

報連相が実践できない場合には、相手視点が欠けているケースもあります。
一般的に、仕事には後工程があります。報連相を行う際には、後工程を担当するメンバーの視点を意識したり、依頼主の期待に答えたりする姿勢が必要です。こうした相手視点が欠けている場合、相手にとってわかりづらい報連相になります。「自分にとって都合がよいか?」ではなく、「相手にとって都合がよいか?」を判断軸とするよう教育するのが大切です。


仕事の全体像を理解していない

報連相が実践できない社員の特徴として、仕事の全体像を理解していない点も挙げられます。
仕事の全体像を把握していないため、後工程への報連相や関係者への報連相をする必要があるかどうか判断できていないケースです。この場合、自分の仕事は全体の中でどの位置を占めており、どういった役割を担っているのか理解してもらう必要があります。プロジェクトの規模が大きい場合にはありがちなケースなので、特に注意が必要です。


忙しくて報連相まで気が回らない

報連相がうまく実践できていない場合、忙しくて報連相まで気が回っていない可能性も考えられます。
日々の業務が忙しい場合、報連相をする余裕がなくなりかねません。「報連相をするぐらいなら、業務に時間を割いた方がよい」という誤った認識に陥ってしまうと、報連相がおろそかになってしまうでしょう。ある程度自走できるようになった若手社員や、業務に追われがちな中間管理職に多く見られるパターンです。


ロジカルシンキングができない

ロジカルシンキングができないというのも、報連相が正しく実践できない人に見られる傾向の一つです。
報連相で相手に情報をわかりやすく伝えるためには、情報を構造的に整理する必要があります。ロジカルシンキングが身についていない場合、こうした情報の構造化ができません。報連相をしても、相手から「何が言いたいのかわからない」と言われてしまうでしょう。報連相と同時にロジカルシンキングも教育し、情報を整理するスキルを身につけてもらう必要があります。

ロジカルシンキングについてさらに詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
ロジカルシンキングとは?メリットや基本的な考え方・鍛え方について紹介



報連相を行うメリット

報連相には、さまざまなメリットがあります。代表的なメリットは、以下の4つです。


  • 仕事の生産性が向上する
  • 部署内のコミュニケーションが増える
  • ミスを最小限に減らすことができる
  • 管理職が部下の状況を把握しやすくなる


ここからは、報連相を行うことで得られるメリットを解説します。


仕事の生産性が向上する

報連相を実施することで、仕事の生産性が向上します。
もし報連相を実施しない場合、仕事が止まったり、ひとりで抱え込んでしまったりするケースが増えるでしょう。こうした状態が続くと、業務の手戻りが増えたり、無駄な時間が発生したりして、職場の生産性は大きく低下します。
報連相が日頃から実践されていれば、仕事に必要な情報が共有されるため、無駄な時間を削減することが可能です。誰がどの業務をどの程度進めているのか把握できるようになるため、適切な役割分担もできるようになるでしょう。


部署内のコミュニケーションが増える

部署内でのコミュニケーションが増える点も、報連相を実践するメリットの一つです。
報連相を日頃から習慣化しておけば、自然とそれに伴うコミュニケーションの量も増えます。コミュニケーションが増えれば、メンバー間の距離が縮まり、業務が円滑に進むようになるでしょう。誰もが居心地よく働ける職場が実現し、エンゲージメントの向上や離職率の低下といった効果も期待できます。

職場でのコミュニケーションを活性化するための具体的な施策例は、以下のページで詳しく紹介しています。
職場のコミュニケーションの重要性と活性化のための具体例8選


ミスを最小限に減らすことができる

ミスを最小限に減らすことができるのも、報連相を実践するメリットの一つです。
報連相によって業務の進捗状況をこまめに共有しておけば、上司は部下をサポートしやすくなります。部下が誤った方向に進んでいる場合にはいち早く軌道修正でき、ミスが発生した場合でも被害を最小限に抑えることができるでしょう。


管理職が部下の状況を把握しやすくなる

報連相には管理職が部下の状況を把握しやすくなるメリットもあります。
定期的な報連相ができていれば、上司は部下がどの仕事をどの程度進めているのか的確に知ることができます。その結果、個々の部下の進捗や困っていることを早期にキャッチアップし、フォローすることが可能です。また、部下が困りがちな内容を報連相によって把握できれば、「この点は例年部下がつまずきがちだから、あらかじめ重点的にフォローしておこう」といったように、今後の部下育成の方針をブラッシュアップするのにも役立ちます。

上司に求められる組織マネジメントの概要や必要なスキルは、以下の記事で詳しく解説しています。
【研修事例】組織マネジメントとは?フレームワークや管理職に必要なスキル



報連相をしないデメリット

報連相をすることにはさまざまなメリットがありますが、反対に報連相を行わないとどういったデメリットがあるのでしょうか。ここからは、報連相を行わないことで発生するデメリットを3つ解説します。


大きなトラブルに発展してしまう

報連相を実施しない場合、大きなトラブルが発生する確率が高まります。
仕事の状況を個々のメンバーしか知らない状態になるため、小さなミスを周囲が指摘できなくなります。その結果、早い段階で手を打てば解決できたトラブルでも、取り返しのつかない状況に陥ることが増えるでしょう。報連相の不足が原因で、会社に対して大きな損害が出る可能性も否定できません。


問題の改善が難しくなる

問題の改善が難しくなるというのも、報連相を実施しないデメリットの一つです。
報連相ができていない場合、どの場面で問題が起こったのかわからなくなってしまいます。そのため、問題が起きた場合に逐一業務プロセスを見直す必要が生まれ、業務スピードが低下するでしょう。
また、報連相が実践されていない場合、失敗の情報も社内で共有されません。そのため、似たような失敗が社内の至る所で発生し、業務が非効率になることも考えられます。


チームの連携が難しくなる

報連相を実施しないと、チームでの連携が難しくなるというデメリットもあります。
チーム内でのコミュニケーションが滞るため、仕事に必要な情報が共有されません。どの情報を誰が持っているのかわからなくなり、業務が停滞するでしょう。
また、コミュニケーション不足はメンバー間の連携を妨げます。チーム内での連携がうまくいかないと、チームのポテンシャルを最大限に発揮できません。中には孤立してしまう人も出てきてしまい、メンバーのモチベーション低下を招きます。



報連相のコツ

報連相を実践する際には、いくつかのポイントを意識することで、報連相の効果が劇的に向上します。報連相の際に意識しておきたいコツは、以下の通りです。


  • 相手に報連相をする時間の許可をもらい、目的をすり合わせる
  • 結論から話す
  • 相手への依頼事項を明確に伝える
  • 悪いニュースはすぐに伝える
  • 自分からフィードバックをもらいに行く


ここからは、報連相を行う際のコツを解説します。


最初に相手に報連相をする時間の許可をもらい、目的をすり合わせる

報連相を行う際には、最初に相手に報連相をする時間の許可をもらい、目的をすり合わせることが大切です。
報連相を実践する際には、相手に報連相をする時間の許可をもらうように心がけましょう。例えば、「​​XXさん、XXの件で相談があり、今〇分時間いいでしょうか?」といったように、事前に相手へ確認してください。また、目的のすり合わせとは、本題に入る前に、コミュニケーションの位置づけや目的について相手と認識をあわせることを指します。相手と自分の前提認識をすり合わせないと、効果的なコミュニケーションは取れません。報連相の前に、「何について話したいのか」「今から話す内容は報告・連絡・相談のどれなのか」といった内容を共有し、認識のすり合わせを行ってみてください。


結論から話す

結論から話すようにすることも、報連相を行う際のコツの一つです。
報連相の際には、結論が最も大切な内容です。一方、日常会話と同じ感覚で話していると、会話の結論は最後に来てしまいます。報連相の際には意識的に結論から話し始め、相手が知りたいと考えている要点を完結に伝えるよう心がけましょう。
その際には、「結論から申しますと」「ポイントは◯つありまして」といったように、結論から話しやすくなるフレーズを口癖にするのが効果的です。


相手への依頼事項を明確に伝える

報連相を行う際には、相手への依頼事項を明確に伝えるよう意識してみましょう。
相手にお願いしたい具体的な行動がないまま報連相を行うと、相手は「それで、自分はどうすればよいの?」と困惑しかねません。相手へ依頼したいネクストアクションまで伝えることで、相手はどういった行動が求められているのか的確に把握できます。
なお、その際にはいくつかの仮説を立てて、相手へ選択してもらうと有効です。例えば、「資料を作成しました。レビューしていただいた方がよろしいでしょうか。それとも、このままお客様にお渡ししてもよろしいでしょうか」といったように、いくつかの選択肢を用意して、相手の判断を仰いでみてください。


悪いニュースはすぐに伝える

報連相では悪いニュースを最初に伝える必要があります。
トラブルやミスが怒った場合、放置するほど状況が悪化します。自分が何か悪いニュースに直面したときは、自分ひとりで解決しようとせずに、すぐ状況を周囲と共有しましょう。早い段階で情報共有することで、事態が大きくなる前に手が打てるケースも多いです。
また、悪いニュースがまだ発生していない場合でも、発生が予期される場合には早めの報告が求められます。潜在的なリスクも、悪いニュースと同じように早めの報告を心がけましょう。


自分からフィードバックをもらいにいく

自分からフィードバックをもらいにいき、改善したことを報告するのも大切です。
フィードバックは、組織の一員として成長する上で欠かせないプロセスです。自分からフィードバックをもらいにいき、成長に活かしましょう。
このとき役立つのが、報連相です。上司からフィードバックをもらったとき、そのまま放置してしまっては意味がありませんし、次からフィードバックをもらえなくなる可能性もあります。フィードバックを提供した上司も、「あのあとどうなったのだろうか」と不安になるでしょう。フィードバックをもらったあとは、「〇〇がこのように改善できました」と積極的に上司へ報告し、フィードバックが役立ったことを伝えてみてください。



報連相には上司のおひたしがポイント

職場での報連相を効果的に実践するためには、報連相を受ける側の上司や先輩社員の姿勢も大切です。
報連相を受ける側に求められる心構えとして、「おひたし」が挙げられます。おひたしとは、以下の4つの項目の頭文字を取ったものです。


  • 怒らない
  • 否定しない
  • 助ける
  • 指示する


上司や先輩社員が「おひたし」を理解することで、部下は安心して報連相が実践できるようになります。報連相を受ける側に求められる「おひたし」について解説します。


怒らない

報連相を受ける際には、怒らないことを意識しましょう。
感情的に部下を叱責してしまうと、部下は萎縮して報告しづらくなります。「怒られてしまった」という事柄のみに意識が向いてしまい、本質的な問題解決の糸口を見失いかねません。また、「どうせ怒られるから、小さなミスは報告しないでおこう」といったように、ミスを隠してしまうことにもつながります。
最近の新入社員や若手社員はZ世代とも呼ばれており、怒られることに対して特に敏感です。報連相の際には感情的に怒らず、冷静にロジカルなコミュニケーションを心がけてみてください。

部下指導力について、詳しくは以下のページで詳しく解説しております。
部下指導で大切なことや指導方法を解説!管理職の部下指導力を育成しよう


否定しない

否定しないことも、報連相を受ける際に必要な心構えの一つです。
報連相の内容に上司が納得できない場合でも、まずは相手の意見を受け入れましょう。その上で、「このように捉えることもできるよね」といったように、上司側の意見を提示してみてください。
また、ネガティブな指摘をする場合も、相手が納得できるように行うのが大切です。反射的に内容を否定せず、理由や根拠を挙げながら丁寧に説明するよう意識してみましょう。


助ける

報連相を受けた際には、必要に応じて部下を助けましょう。
上司側に部下をフォローする姿勢がなければ、部下は「報連相をしても助けてもらえない」と感じ、徐々に報連相がおざなりになってしまいます。部下が悩みに直面している場合には必要に応じてフォローするなど、「部下を助ける」という意識を持ちましょう。
ただし、何でもかんでも上司が介入するのは、部下の成長という観点から望ましくありません。すべて助けるわけではなく、部下が成長できるようにサポートするというイメージを持ってください。


指示する

明確な指示を出すのも、報連相を受ける際に必要な心構えの一つです。
報告や相談の内容に応じて、上司として必要な意思決定を行いましょう。その際には、5W1Hを意識した指示を出すのが大切です。指示が具体的であればあるほど、部下はそれに沿った行動が取りやすくなります。
ただし、前述した「助ける」と同様に、何でもかんでも指示を出せばよいというわけではありません。部下の自主性を育むためにも、「上司の指示を起点に部下が自分で考えて動く」という状況を作り出すのが理想です。



社内の報連相を強化する施策ならアルーにお任せください

社内の報連相を強化するためには、研修の実施が効果的です。
人材育成を手掛けているアルーでは、報連相を強化するための研修プログラムを数多くご用意しております。ここからは、報連相を強化するのに役立つアルーの研修プログラムを紹介いたします。


報連相研修

報連相研修は、職場におけるコミュニケーションの重要性を理解するとともに、報連相の基本を習得する研修です。
研修では、報連相を実施する際の目的共有を意識した「場のすり合わせ」、エレベーターで端的に情報共有する場面を想定した「エレベータートーク」など、報連相を効果的に実践できるようにするためのワークが豊富に含まれています。
「悪いニュースを最初に伝える」「依頼事項を明確に伝える」など、この記事で解説した報連相のコツを網羅できる内容になっています。

アルーの提供している報連相研修の詳細は、以下のページから確認いただけます。
プロフェッショナルスタンスコミュニケーション ホウ・レン・ソウ7つ道具編

▼サービス資料をメールで受け取る

  プロフェッショナルスタンスコミュニケーションサービス資料ダウンロード 「プロフェッショナルスタンスコミュニケーション~ホウ・レン・ソウ7つ道具編~」のサービス資料をダウンロードいただけます。職場におけるコミュニケーションの重要性を理解し、ビジネスコミュニケーションの基本となるホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)ができるようになることを目指します。 アルー株式会社


問題を整理して報告・相談する研修

「問題を整理して報告・相談する研修」は、発生した問題に対処する際に役立つスキルを身につける研修です。
報連相の中でも報告と相談にフォーカスした内容になっており、問題の定義や悪い出来事の報告方法などを重点的に学習します。悪い出来事に対する優先順位の付け方や、緊急度の考え方などを学べるため、報連相スキルとともに問題解決力の向上にも役立つ研修です。

本研修についてさらに詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
問題を整理して報告・相談する(新入社員向け研修)

▼サービス資料をメールで受け取る

  問題を整理して報告・相談するサービス資料ダウンロード 発生した問題を整理して、相談できる状態にする「問題を整理して報告・相談する」のサービス資料をダウンロードいただけます。 アルー株式会社


プロフェッショナルスタンス研修

プロフェッショナルスタンス研修は、社会人として求められる基本的なマインドセットを幅広く学べる研修です。
研修プログラムでは、社会人として必要な意識の一つとして報連相を取り上げます。報連相の重要性や報連相を実施しないことで起こるデメリットについて理解できるとともに、報連相を実践するワークも豊富です。このほか、段取りの確認方法やゴールの確認方法、チーム意識の獲得など、社会人に必要なマインドセットを学べるプログラムがまんべんなく含まれています。

プロフェッショナルスタンス研修の詳細は、以下のページからご確認ください。
プロフェッショナルスタンス(新入社員向け研修)

▼サービス資料をメールで受け取る

  プロフェッショナルスタンスサービス資料ダウンロード 「プロフェッショナルスタンス」のサービス資料をダウンロードいただけます。プロフェッショナルの仕事の基本動作を身につけ、相手の期待に応えるためにG-PDCAサイクルを自分から回せるようになることを目指します。 アルー株式会社


ロジカルシンキング研修

ロジカルシンキング研修は、論理的で筋道だった思考力を獲得するための研修です。
報連相で相手にわかりやすく情報を伝えるためには、ロジカルシンキングの考え方を活用しながら、情報を構造的に整理することが欠かせません。ロジカルシンキング研修では情報を整理するノウハウを学べるため、相手にとってわかりやすい情報共有を実践するのに役立ちます。
ピラミッド構造やグルーピング、MECEなどロジカルシンキングに関連するフレームワークを幅広く学べる研修です。

ロジカルシンキング研修についてさらに詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
ロジカルシンキング研修

▼サービス資料をメールで受け取る

  『ロジカルシンキング研修』資料ダウンロード 「ロジカルシンキング研修」の資料をダウンロードいただけます。分かりやすい口頭報告や簡潔でポイントを押さえたビジネス文書作成など、あらゆるビジネスの場面で役に立つロジカルシンキングの基本的な思考プロセスとスキルを身につけます。 アルー株式会社


問題解決力研修

問題解決力研修は、その名の通り問題解決に役立つ一連のスキルを学べる研修です。
問題解決の際には、自分ひとりで取り組もうとするのではなく、問題解決に向けて周囲のサポートを引き出す姿勢が求められます。アルーの問題解決研修は、問題解決に向けて周囲を巻き込む力も学べる内容になっているのが特徴です。周囲を巻き込む際に必要な相談スキルや、問題の対処結果を報告するスキルなど、問題解決に役立つ報連相スキルを幅広く獲得することができます。

アルーが提供している問題解決力研修の詳細は、以下のページをご覧ください。
問題解決力研修

▼サービス資料をメールで受け取る

  問題解決力研修サービス資料ダウンロード 問題解決のスタンスと基本スキルを習得し、日常業務において問題解決能力を発揮できる人材を育成する研修です。若手社員~中堅社員におすすめです。 アルー株式会社


定量思考研修

定量思考研修は、物事を定量的に把握して分析する手法を学ぶ研修です。
定量思考を身につけることで、物事を客観的な視点から捉えられるようになります。個人のバイアスによらない情報把握ができるようになれば、報連相でも相手の納得度が高い伝え方を実践できるようになるでしょう。
アルーの定量思考研修には、「コンビニの年間市場規模を推定せよ」といった定量思考を実践するワークも豊富に盛り込まれています。報連相などの場面ですぐに活用できる定量思考を磨くことができるのが特長です。

定量思考研修についてさらに詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
定量思考100本ノック

▼サービス資料をメールで受け取る

  定量思考100本ノックサービス資料ダウンロード 「定量思考100本ノック」のサービス資料をダウンロードいただけます。この研修では、ビジネスの場面で求められる「定量的に物事を把握・分析する方法」を身につけることを目指します。 アルー株式会社


コミュニケーション研修

コミュニケーション研修は、ビジネスで求められるコミュニケーションスキルや心構えについて学べる研修です。
アルーのコミュニケーション研修は、コミュニケーションの重要性を理解することなど、マインド面での成長に重点を置いています。コミュニケーションや報連相が職場でどういった効果を発揮するのか丁寧に説明するため、受講者の納得度が高く、現場でも行動が定着しやすいのが特長です。職場で発生するさまざまな場面を想定したケーススタディも豊富に盛り込まれており、実践的なコミュニケーションスキルを身につけることができます。

アルーが提供しているコミュニケーションの詳細は、以下のページから確認ください。
コミュニケーション研修



報連相に関する研修事例

アルーでは、これまでにさまざまな企業で報連相を強化する施策をサポートしてまいりました。
ここからは、これまでにアルーがサポートした事例の中から特に参考となるものを2つピックアップして解説します。報連相に関する研修の具体的な流れやポイントを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。


株式会社NTTドコモ 新入社員研修

株式会社NTTドコモ様では、新入社員研修においてアルーがサポートする機会をいただきました。
本事例では新入社員に必要なスキルセットの一つとして、報連相を扱っています。報連相の実践方法やコツについて詳しく学んでもらうとともに、個別指導へ取り組んだのがポイントです。慣れない報連相に一部苦戦する社員も見られましたが、個別指導後には7割の社員がチェックシートの必須項目をクリアするなど、報連相を定着させることに成功しました。
なお本事例では新入社員研修がオンライン化されたことを鑑み、内容を柔軟に調整しているのもポイントです。

株式会社NTTドコモ様の研修事例についてさらに詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
株式会社NTTドコモ 新入社員研修 導入事例


第一生命保険株式会社 新入社員研修

第一生命保険株式会社様では、ハイブリッド形式で実施された新入社員研修においてアルーが支援する機会をいただいています。
本事例では2週間に渡る研修プログラムの一つとして、報連相を扱いました。「わかる」と「できる」ことは違うという点を念頭に、実践経験を積みながら報連相を習得してもらったのがポイントです。
研修テーマである「つながり」も意識しながら、周囲とコミュニケーションを取る際の基礎となる報連相について幅広く学んでもらいました。
研修後には、自発的に発言する社員が増えるなど、社会人として必要な幅広いマインドセットの定着に成功しています。

第一生命保険株式会社様の事例の詳細は、以下のページからご確認ください。
第一生命保険株式会社 新入社員研修 導入事例

▼サービス資料をメールで受け取る

  第一生命保険株式会社様 新入社員研修導入事例 アルーでは、第一生命保険株式会社様に2023年度新入社員研修を提供いたしました。第一生命保険株式会社様の感想やを資料にてご覧いただけます。 アルー株式会社


情報通信業A社 実践演習を交えた報連相研修

情報通信業のA社では、実践演習を交えた報連相研修を実施しました。
本事例は2日間に分けて実施され、それぞれの研修プログラムは以下のようになっています。


1日目

項目

内容

進め方

イントロダクション

グランドルールと研修目的の確認

プロフェッショナルスタンスの原則を学ぶ

G-PDCAサイクルの行動習慣や、相手の期待に応える構えを学ぶ

ノック1本目

ゴールの確認方法について学ぶ

グループワーク


ノック2本目

段取りについて学ぶ

ノック3本目

チーム意識について学ぶ

ペアワーク


ノック4本目

報連相の実践方法を学ぶ

ノック5本目

問題の対処方法と改善方法を学ぶ

グループワーク


2日目

項目

内容

進め方

イントロダクション

自己紹介と研修目的の確認

プロフェッショナルスタンスの仕事の基準を学ぶ

仕事の成果を決める人は誰か?を考える

報連相される側の気持ちを体感する

上司側の気持ちを体感し、相手に配慮した報連相を行う意義に気づく

ペアワーク

実践演習①

上司の指示に従って業務を遂行する演習を実施する

グループワーク

実践演習①の振り返り

実践演習①の結果をチームで採点する


実践演習②

実践演習①と同じ設定で、さらに5つの課題を実施する


実践演習②の振り返り

実践演習②の内容をチームで採点する


まとめ

目標設定とアクションプランの立案に取り組む

グループ共有

上記のように、豊富な演習を元に報連相の実践に取り組んでもらいました。報連相を受ける相手側の気持ちを体感するワークを導入し、相手に配慮した報連相の重要性について学んでもらった研修事例です。



まとめ

報連相について、実践方法や重要性、メリットなどを幅広く解説しました。
報連相によって情報共有することは、仕事をスムーズに進める上で極めて重要です。一見簡単そうに見える報連相ですが、報連相のコツやポイントを知らないと、相手にとってわかりづらい情報共有になってしまいます。積極的に研修を実施して、報連相の方法や重要性を学んでもらうのが大切です。

報連相の方法について学べるアルーの研修は、以下のページをご覧ください。
プロフェッショナルスタンスコミュニケーション ホウ・レン・ソウ7つ道具編

▼サービス資料をメールで受け取る

  プロフェッショナルスタンスコミュニケーションサービス資料ダウンロード 「プロフェッショナルスタンスコミュニケーション~ホウ・レン・ソウ7つ道具編~」のサービス資料をダウンロードいただけます。職場におけるコミュニケーションの重要性を理解し、ビジネスコミュニケーションの基本となるホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)ができるようになることを目指します。 アルー株式会社

報連相について今一度理解を深め、職場内での情報共有やコミュニケーションを強化してみてください。





アルー株式会社
アルー株式会社
20年以上、企業向けに人材育成コンサルティングや研修を提供してきた。新入社員・管理職といった階層別研修や、海外駐在員やグローバルリーダーなどのグローバル人材育成、DX人材育成に強みを持つ。その実績は取引企業総数1400社以上、海外現地法人取引社数400社以上に及ぶ。京都大学経営管理大学院との産学連携など、独自の研究活動も精力的に行っている。
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