管理職研修におすすめのeラーニングコンテンツ6選。効果を高める方法
「管理職研修でeラーニングを導入したい」「どのようなコンテンツが管理職におすすめなのか知りたい」
こういった考えをお持ちの人事担当者の方も多いのではないでしょうか。
場所や時間にとらわれず学習できるeラーニングは、管理職研修にも大いに活用できます。
そこでこの記事では、管理職研修にeラーニングがおすすめな理由やeラーニングでできる管理職研修の内容、eラーニングによる管理職研修を成功させるためのポイントを解説します。
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管理職研修にeラーニングがおすすめな理由
管理職研修を実施する際には、eラーニングが効果を発揮します。
実際、リモートワークが一般的になってからは管理職研修にeラーニングを導入し、効率的に管理職の育成を進める企業も増えてきました。
管理職研修でのeラーニングの活用がおすすめな理由を紹介します。
業務の合間に学習がしやすい
管理職研修にeラーニングがおすすめの理由として、業務の合間に学習しやすい点が挙げられます。
集合研修の場合、決められた時間に研修会場へ集まってもらう必要がありました。
日常業務で忙しいことも多い管理職にわざわざ時間を割いてもらうのは、本人や周囲にとって大きな負担となります。管理職が研修で抜けてしまうため、現場での業務が滞ってしまうケースも少なくありません。
eラーニングであれば、例えば会議までの待ち時間や休憩時間の前後といった隙間時間を活用することが可能です。通常の業務を圧迫せずに実施しやすい、管理職研修と相性のよい手法といえます。
効率的な学習が可能
eラーニングでは、一人ひとりのペースに合わせた効率的な学習が可能です。特にeラーニングと集合研修を組み合わせれば、eラーニングで予習して集合研修でディスカッションなどの演習に取り組むといった使い方ができます。知識をインプットして、アウトプットで定着させるという一連の流れが非常にスムーズです。
集合研修の場合、どうしても全員が同じペースで進める必要があります。そのため、人によってはペースが遅いと感じたり、反対に早すぎてついていけないと感じたりしてしまう可能性があるでしょう。
幅広いスキルを身につけられる
管理職として活躍するためには、マネジメント能力やコミュニケーション能力、ロジカルシンキングや問題解決力など幅広い能力が必要です。
こうした内容をすべて身につけるのは簡単なことではありません。すべてを対面研修で身につけさせようとすると、多くの時間がかかってしまうでしょう。
eラーニングを活用すれば、いつでも必要なときに必要な内容を身につけてもらうことができます。
そのため、eラーニングで幅広いカリキュラムを取り揃えておけば、管理職に必要なさまざまな能力をまんべんなく身につけてもらうことが可能です。
研修のコストが抑えられる
eラーニングで研修を実施すれば、研修にかかる一連のコストを大きく削減できます。
対面形式での研修を実施する際には、会場の確保や交通費の支給などに金銭的なコストが発生します。また、関係者の日程調整や講師の前泊手配など、時間的なコストがかさんでしまうことも多いです。
もちろんeラーニングでもある程度コストはかかりますが、一度教材が完成すれば翌年度以降はそれを活用できるため、集合研修と比べると大幅に負担が軽減することは間違いありません。
管理職に求められるスキルとは
管理職は、組織の重要な意思決定を行う場面が多いポジションです。仕事に対する責任を負う場面も多く、一般社員と比べるとプレッシャーがかかる場面も増えるでしょう。
管理職として活躍するためには、目標管理や進捗管理などのマネジメント能力が求められます。
また、リーダーシップや職場の雰囲気作りといったスキルも欠かせません。組織のリーダーとして、「この人ならついていきたいな」と感じてもらえるような信頼を獲得することが大切です。
管理職に求められるスキルについて詳しくは、以下の記事も併せてご確認ください。
『管理職のあるべき姿とは|求められる能力やスキルの育成方法』
管理職研修の目的や内容
管理職研修を実施する目的として、人的資本の最大化が挙げられます。
少子高齢化が進み労働人口が減少しつつある現代で組織の生産性を上げるためには、限られた人的資本を最大限に活用することが大切です。
管理職が部下を適切にマネジメントできるようになれば、社員のモチベーション向上やパフォーマンスアップにつながります。
さらに、社内のコミュニケーションの円滑化も目的の一つです。
ビジネス環境が目まぐるしく変化する現在では、時代に合わせた経営判断が欠かせません。管理職が経営層と現場の橋渡し役を果たせるようになれば、上下での意思疎通がスムーズになり、経営層の判断が素早く現場に浸透するようになるでしょう。
また、企業内での役割が異なる部署では、お互いの立ち位置が理解しきれていない、お互いのリソースを把握できていないなどの理由から、トラブルになったり関係性が悪くなってしまったりすることもあります。管理職が部門間でのコミュニケーションを意識して取れるようになれば、部署間での連携もしやすくなって、社内の風通しが良くなるでしょう。
管理職研修の目的や内容について詳しくは、以下の記事でも紹介しています。
『管理職研修を行う目的と内容は?効果を高める方法と合わせて解説』
eラーニングでできる管理職研修の内容
eラーニングでできる管理職研修の内容としては、プレイヤーからマネージャーへのマインドセットやリーダーシップ、目標設定の方法などが挙げられます。また、部下や組織へのフィードバック方法や、Excel、Wordなどツールの活用術を扱うのもおすすめです。
eラーニングで実施できる管理職研修の内容を解説します。
プレイヤーからマネージャーへのマインドセット
管理職として活躍するためには、マネージャーとしてのマインドセットが重要です。
プレイヤー時代は、上司から与えられた仕事に自分自身で取り組んで成果を上げるという形がほとんどでした。
一方、マネージャーとして仕事をこなす上では、仕事をメンバーに割り振り、チームとしてのパフォーマンスを最大化する姿勢が求められます。
eラーニングでは、こうしたマネージャーとしてのマインドセットを獲得してもらう内容を用意しましょう。
課長や部長としての役割を理解して、チームレベルで問題解決に取り組む姿勢を身につけさせるのが大切です。
「プレイヤーからマネージャーへのマインドセット」のプログラムについて詳しくは下記ページをご覧ください。
プレイヤーからマネージャーへのマインドセット
リーダーシップ
リーダーシップというと「天性のもの」と考えられがちですが、実際はそんなことはありません。
リーダーシップを的確に発揮するためには、管理職個人の持つ「自分らしさ」と、組織の風土や環境といった「組織らしさ」を調和させるのが何より大切です。
eラーニングでは、リーダーシップを学ぶコンテンツを用意するのがおすすめです。自分らしさや組織らしさを見つめ直した上で、メンバーからの信頼を獲得し、一つの方向へ牽引していくためのノウハウを学んでもらいましょう。
管理職が学ぶべきリーダーシップには、「理感一致のリーダーシップ」と「変革型のリーダーシップ」の2種類があります。詳しくは下記ページをご覧ください。
目標設定の方法
目標設定は、管理職にとって重要な仕事の一つです。管理職が目標を提示すればメンバーは自分が何に取り組めばよいのかわかりますし、仕事に対するモチベーションも向上します。
eラーニングでは、目標設定の方法を学んでもらうのもよいでしょう。目標が現実離れしてしまうと目標の意味がなくなってしまいますし、反対にハードルが低すぎる目標を設定した場合はメンバーのモチベーションが低下してしまいます。現実的、且つチームとしての成長につながる、ちょうどよいレベルの目標を設定できるようになってもらいましょう。
「目標設定の方法」のプログラムについて詳しくは下記ページをご覧ください。
メンバーの目標を設定する
部下・組織へのフィードバック・育成方法
管理職は、部下や組織へフィードバックを行い、育成する必要があります。管理職が部下や組織を育成して次世代のリーダーが順調に育てば、チームは継続的にパフォーマンスを発揮していくことができるでしょう。
eラーニングでは、部下や組織へのフィードバック方法や、育成方法を学んでもらうのもおすすめです。
具体的には、評価面談で部下に納得してもらえるようなフィードバックを行う方法や、OJTを円滑に運営していくノウハウなどを習得してもらうのがよいでしょう。
「部下・組織へのフィードバック・育成方法」のプログラムについて詳しくは下記ページをご覧ください。
OJT指導
部下・社内外へのコミュニケーションスキル
管理職は、部下や社内外の関係者とコミュニケーションを取る必要があります。
管理職が効果的なコミュニケーションを取って部下や関係者との信頼関係を構築できれば、仕事のやり取りもスムーズに進みますし、ビジネスチャンスも拡大するでしょう。
部下や社内外へのコミュニケーションスキルも、管理職研修でのeラーニングとしておすすめのコンテンツです。
特に部下とコミュニケーションを取る際には、部下の本音を引き出すことが大切です。1on1のときに悩みを聞く方法や、部下のメンタルケアの方法などもあわせて学んでもらいましょう。
「部下とのコミュニケーションスキル」のプログラムについて詳しくは下記ページをご覧ください。
本音を引き出す
Excel、Wordなどのツール活用術
ExcelやWordは、今やビジネスで欠かせないツールとなっています。
しかし、必ずしもすべての管理職がExcelやWordを使いこなせているわけではないのが現状です。
こうしたOfficeツールを管理職が使えるようになれば、現場でのDXも一気に進むでしょう。
eラーニングでは、ExcelやWordなどのツール活用術を習得してもらうのもよいでしょう。
eラーニングでツールの使い方をインプットした後に、対面形式での研修で実際にWordでの文書作成に取り組んでもらうといったブレンディッドラーニングも有効です。
Officeツール習得のプログラムについて詳しくは下記ページをご覧ください。
Microsoft Excel ベーシック編
管理職への教育でeラーニングを効果的に活用するコツ
管理職への教育でeラーニングを活用する際には、いくつか気をつけておきたいポイントが存在します。こうしたポイントに注意すれば、eラーニングを活用した管理職研修を一層効果の高いものにできるでしょう。
管理職研修でのeラーニングを成功させるためのコツを6つ解説します。
eラーニングでの学び方を知ってもらう
管理職研修でeラーニングを実施する際には、まずeラーニングでの学び方を知ってもらうのが大切です。特にeラーニングによる管理職研修の実施が初めての場合は、eラーニングでの学習の流れをよく理解してもらいましょう。
そのためには、研修のはじめに管理職としてどう成長課題に向き合うのか、そしてそこにeラーニングがどう影響するのかを説明するのが重要です。
eラーニングの活用方法を動画で説明し、eラーニングでの学び方を理解できるよう心がけてみてください。
各学習テーマを学ぶ意義を理解してもらう
eラーニングの活用方法の説明の次に、各学習テーマを学ぶ意義を理解してもらう必要があります。eラーニング教材の冒頭で、意義を説明するスライドを必ず盛り込みましょう。
例えばマネジメントについて学んでもらう場合は、実際の業務の場面をイメージしたビデオなどを用意した上で、「管理職はメンバーのモチベーションを管理する場面がありますね」「適切なモチベーション管理ができると、○○というメリットが生まれます」「そこで今回は、メンバーの動機付けについて考えてみましょう」といった導入を行うのが効果的です。
技術的課題と適応課題の両方にアプローチする
技術的課題とは、本人の持つスキルや知識に起因する問題です。
反対に適応課題とは、本人の持つ価値観や物の考え方が原因となる問題を指します。
研修ではどうしても技術的課題にのみフォーカスされがちですが、管理職研修の場合は技術的課題と適応課題の両方にアプローチするのが有効です。
例えば「目標設定がうまくいかない」という課題がある場合、「組織の向かう方向性の理解」といった技術的課題にアプローチすると同時に、「自身の役割理解」「思い込みの見直し」といった適応課題にもアプローチしてみてください。
eラーニングを通じて無自覚な信念体系を自覚することが、管理職としての成長ステップの第一歩です。
技術的課題と適応課題に関してや、アルーが実施している研修事例については以下の記事でも詳しく解説しています。
『適応課題と技術的課題の例を紹介。研修で適応課題にアプローチする方法』
集合研修と組み合わせる
eラーニングでの研修を実施する場合には、集合研修との組み合わせが有効です。eラーニングで知識をインプットして、それを対面方式の集合研修でアウトプットするという流れを意識して設計してみましょう。この学習の流れは反転学習とも呼ばれます。
例えばマネジメントについて学んでもらう場合、まずはeラーニングで目標管理や進捗管理の方法論をインプットしてもらいます。
その後、対面研修の機会を用意して、実際の業務を想定したディスカッションやワークショップに取り組んでもらうといった組み合わせ方が有効です。
自社に合った教材を使用する
管理職向けのeラーニングを成功させるためには、自社に合った教材を使用するようにしましょう。
制作会社が作成した既存教材を使用する場合、教材作成に必要なコストを大きく削減できるというメリットはあります。しかし、必ずしもそれが自社に最適な内容とは限らないのも事実です。
自社での業務内容に合わせた教材が用意できれば、内容に実感を持ちながら学習してもらうことができ、学習効果の向上にもつながります。
外部サービスを活用する
管理職向けのeラーニングを実施する場合には、外部サービスの活用を検討するのもおすすめです。
eラーニングによる研修を実施する際には、研修教材の作成やLMSの導入などで一定のコストが発生します。
特に教材作成に関しては、ノウハウがゼロの状態から高品質な動画教材を作成するのは難しいです。
録音や録画などに予想外の手間がかかってしまうこともあるでしょう。
そのような場合には、LMSの導入支援や、オリジナル教材の作成支援を実施している企業を積極的に活用してみてください。
eラーニングの導入方法
eラーニングを導入する際には、次の4つのステップを踏みましょう。
- LMSを選定する
- 教材を用意する
- フォロー体制を決める
- 実施・効果測定
4つのステップそれぞれについて解説します。
LMSを選定する
eラーニングを実施する際には、LMSと呼ばれる学習管理システムの導入が必要不可欠です。
LMSを活用すれば、LMS上で教材を一元管理できたり、受講者の成績や学習状況を一括で確認できたりします。
LMSは、高価格で機能が充実しているものから、低価格でシンプルなものまで、さまざまなサービスが展開されています。LMSを選定する際には、自社にあった機能を備えたものを選ぶのが重要です。
画面の操作のしやすさや管理機能の充実度合いなどを見ながら、自社にあったサービスを選びましょう。
教材を用意する
LMSの選定が終わったら、eラーニングの実施に向けて教材を用意していきます。
教材を提供している外部企業へ相談したり、講師役となる社員へ作成を依頼したりして、教材の作成を進めていきましょう。
なお、教材作成時にはテストやアンケート機能などを活用して、フィードバックの仕組みがあるカリキュラムにすることが大切です。
特にテスト機能があれば、受講者が内容をどこまで理解できたのかを把握するのに役立ちます。
フォロー体制を決める
eラーニングで管理職研修を実施する場合、学習の進捗状況は社員のモチベーションに大きく左右されます。
そこで重要になるのが、eラーニング実施時のフォロー体制です。
定期的にeラーニングの進捗を確認する機会を設けたり、わからないことがあれば質問してもらう機会を設けたりすれば、スムーズにeラーニング上での学習を進めることができます。
教材の作成が終了したら、フォロー体制を決めましょう。eラーニングでの研修をサポートする研修スタッフなどを配置して、悩みを解決できる体制を整えておくのが大切です。
実施・効果測定
研修のサポート体制が確立したら、いよいよeラーニングによる研修を実施していきます。
LMS上で社員をコースへ登録し、eラーニングを開始しましょう。対面形式での研修と組み合わせる際には、研修の全体の流れをしっかりアナウンスすることが大切です。
なお研修期間中や研修の終了後には、必ず効果測定を実施してください。
eラーニングで何を学べて、何が疑問だったのかを確認する機会を設ければ、受講者へ必要なサポートを提供できますし、次回以降の研修の内容を改善することにもつながります。
eラーニングを活用した管理職研修の事例
人材育成を専門に手掛けているアルーでは、eラーニングを活用した管理職研修を数多く実施しています。
ここでは特に参考になる事例として、不動産・建設建築業界A社様の事例と、メーカーのB社様の事例をご紹介します。
企業理念と紐づいたマネジメント研修
不動産・建設建築業界のA社様では、ビジネス環境の変化に対応し継続的に成果を上げるため、育成体系の再構築を実施していました。
その中で、マネジメント層の役割認識を深め、パフォーマンスを発揮していくための認知力や対応力を養うために、eラーニングを活用した管理職研修を実施しました。
本事例では、研修を学びっぱなしにせず職場で実践してもらうため、オンライン研修の事後学習としてeラーニングを取り入れたのが特徴です。
研修終了後もeラーニング上で研修内容を振り返ることができるようにしておいたため、自身に不足している内容をいつでも学べる環境が整いました。
詳しくは、以下のページをご確認ください。
企業理念と紐づいた管理職としての役割を見直すマネジメント研修 施策事例
▼事例資料ダウンロードはこちらから
学び放題でも受講率を上げた事例
メーカーのB社様では、管理職全員を対象とした研修としてeラーニングを導入していたものの、毎月の受講率が10%以下と低迷していたという課題がありました。
そこで費用対効果を高めるため、期間や対象者を絞った公募型の学び放題研修を企画しました。
アルーのeラーニング学び放題を活用し、期限付きでさまざまなテーマについて自由に学べる環境を整えました。社員からは「期限があるとやる気が上がる」といった声もあがり、eラーニングによる管理職研修で費用対効果の向上に成功した事例です。
アルーのeラーニング学び放題サービスについては、以下のページで詳しく確認いただけます。
受け放題eラーニングサービス etudes Plus
管理職育成のためのeラーニングならアルーにお任せください
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管理職向けeラーニング
ぜひこの記事の内容を参考にして、eラーニングを取り入れた管理職研修を成功させましょう。