仕事ができない人の特徴・口癖10選!対応方法や接し方を解説
仕事ができない人は、職場に多かれ少なかれ存在します。企業側が適切な対応をしなければ、チームの生産性が低下したり、モチベーションの低下を招いたりする可能性があります。
仕事ができない人の特徴や口癖を把握し、正しく対応をすることで、パフォーマンスが向上し組織力アップにつなげていけるでしょう。
本記事では、仕事ができない人の特徴・口癖・対応方法を解説しています。
▼仕事ができない人を成長させる研修3選
仕事ができない人の特徴・口癖10選
ここからは、仕事ができない人の特徴・口癖をご紹介します。
仕事ができない人の特徴は、下記の通りです。
- 仕事相手の期待値を把握できていない
- 報連相ができない
- タスク管理ができない
- 情報を構造的に整理することができない
- 指示待ちで主体的性に動かない
- 自分と合う人としか一緒に働けない
- 目的意識をもって仕事をしていない
- 言い訳が多く人のせいにする
- 学び続けない
- 変化への適応力がない
仕事相手の期待値を把握できていない
仕事ができない人の特徴として、仕事相手の期待値を把握できていないことが挙げられます。
相手の期待値を確認せずに勝手な解釈で作業を進めてしまうため、以下のようなケースが起こってしまいます。
- 相手の求める内容とは異なるアウトプットを出してしまう
- 想定されている納期よりも遅れが生じる
仕事相手の期待値を把握できていない人がよく発する口癖は、下記のようなものが多いです。
- 「そんな細かいことまで気を付ける必要はないと思いました」
- 「そんなことは言われていませんでした」
上記のようなことが発生すると、無駄な作業が生まれたり、スケジュールに遅れが生じたりと、業務に支障が出てしまいます。
報連相ができない
仕事ができない人は、業務の進捗状況や課題を適切に上司や関係者に伝えることができません。
そのため、下記のようなことをしてしまいます。
- 問題が発生しても連絡をしない
- 分からないことがあっても相談しない
- スケジュールの遅延やミスがあっても放置してしまう
報連相ができない人の口癖は、下記のようなものが多いです。
- 「まだ途中だから報告するタイミングではない」
- 「些細なことだから連絡しなくてもいいだろう」
適切な報連相ができないと、間違った方向に業務を進めてしまう、業務全体に大きな支障をきたしてしまうということも考えられます。
報連相については、以下の記事で詳しく解説しています。
『報連相とは?できない人の特徴・おひたしの重要性・具体的な施策を解説』
タスク管理ができない
タスク管理ができない人は、自分の仕事の優先順位や期限を適切に把握できていないことが特徴です。タスク管理ができていないと下記のような問題が発生してしまう可能性があります。
- 重要な仕事を後回しにしてしまう
- 複数の仕事を並行して進めて、すべてが中途半端になる
- 締切日を過ぎても気付かない
報連相ができない人の口癖は、下記のようなものが多いです。
- 「この作業は私のタスクなのでしょうか?」
- 「優先順位がよくわからなくて」
タスク管理ができないと自分の業務に支障をきたすだけでなく、チームや関係者にも多くの迷惑をかけてしまいます。
情報を構造的に整理することができない
仕事ができない人は、情報を構造的に整理することができないことが多いです。情報を構造的に整理できないと、下記のような問題が発生してしまいます。
- 優先順位が不明確になり、重要なタスクが後回しにされてしまう
- 必要な情報を見落とし、不完全な状態で作業を進めてしまう
- 情報の全体像が把握できず、本質的な問題に行き着けない
- 複数の情報を関連付けて考えることができない
情報を構造的に整理できないと、いつまでも生産性や質の高い成果を上げることができなくなってしまいます。
情報を構造的に整理するために必要なロジカルシンキングについては、以下の記事で詳しく解説しています。
『ロジカルシンキングとは?メリットや基本的な考え方・鍛え方について紹介』
指示待ちで主体的に動かない
指示待ちで主体的に動かない人は、仕事に対して受け身な姿勢な場合が多く、下記のような特徴が見受けられます。
- 上司や先輩からの具体的な指示がないと行動を起こせない
- 与えられた仕事は黙々とこなすが、次の仕事を自分から見つけない
- 自分で判断するよりも、上司の指示を待っている姿勢が強い
- 周りの状況を見て自発的に行動することがない
- わからないことがあっても、自分から質問したり助言を求めたりしない
指示待ちで主体的に動かない人がよく発する口癖は、下記のようなものが多いです。
- 「自分に権限がないので動けません」
- 「一人で判断するのは難しいです」
このような人は、与えられた仕事は黙々とこなすものの、主体性や自発性が弱いため、生産性が上がりません。また、上司や周りに頼りすぎるため、自分で考え抜く力が養われず成長が止まってしまう可能性もあります。
自分と合う人としか一緒に働けない
仕事ができない人の特徴として、自分と合う人としか一緒に働けないということも挙げられています。
職場にはさまざまな価値観や背景を持つ人が集まっています。他のメンバーの価値観を受け入れ、自分とは異なる考え方を尊重する姿勢が社会人には求められます。
しかし、自分と合う人としか一緒に働けない人は、合わない人とうまく協調することができず、対立してしまったり、自分の意見を押し殺してしまったりしてしまいます。
自分と合う人としか一緒に働けない人がよく発する口癖は、下記のようなものが挙げられます。
- 「あの人とは相性が悪すぎる。一緒に仕事するのは無理」
- 「私の考えは正しいのだから、あの人達に従う必要はない」
- 「あの人達は私を理解してくれない。仕方がない」
このような姿勢では、チームワークを発揮することができません。自分の意見を押し付けたり、相手の意見を無視したりすれば、モチベーションの低下や人間関係の悪化につながってしまいます。
また、自分と異なる人々から学ぶ機会を逃していることにもなります。多様な視点や発想を取り入れなくてはより良いアイデアは生まれません。成長の機会を失っているといえるでしょう。
目的意識をもって仕事をしていない
仕事ができない人の特徴として、目的意識をもって仕事をしていないということも挙げられます。目的意識をもたない人は、機械的に仕事をこなすだけで、自分の成長やスキルアップを意識していません。
目の前の作業をこなすだけで、過去の経験から何も学ぼうとしないため、同じミスを繰り返すなど非効率な作業を続けてしまいます。
目的意識をもって仕事をしていない人がよく発する口癖は、下記のようなものが挙げられます。
- 「○○さんがやっていたから、私もそうしただけ」
- 「いつもこうやってきたので、変える必要はありません」
なぜそれをやるのかという目的や意義を考えていないため、物事を改善しようとする姿勢が見られないのです。
言い訳が多く人のせいにする
仕事ができない人は、自分の責任を認めず、他者や状況のせいにしてしまうことが多いです。「でも」「だって」と前置きして、自分の非を正当化しようとします。
言い訳が多い人には、下記のような特徴があります。
- 他者への非難ばかりが目立ち、人間関係が悪化する
- 言い訳に時間を費やすため、本来の業務が進まない
- 自己反省の機会が無く、成長しない
- 上司や同僚から信頼を失い、仕事を任される機会が減る
言い訳が多く人のせいにする人がよく発する口癖は、下記のようなものが挙げられます。
- 「でも」
- 「だって」
- 「あの状況だったら誰だってそうするよ」
- 「上司がこんな指示を出すから、ミスが起きるのは当然」
言い訳の根底には、自分の過ちを認めたくない、批判されたくないという心理があります。しかし、自分の非を認めて改善していかなければ、自分自身の成長を妨げることになります。
学び続けない
仕事ができない人は、スキルアップやキャリアアップのために学び続けないことが多いです。
自分のスキル不足を認識しているにもかかわらず、改善する意識が低いため成長が止まってしまいます。
学び続けない人がよく発する口癖は、下記のようなものが挙げられます。
- 「今のままで十分」
- 「面倒くさい」
- 「私にはムリ」
このような人は、新しいスキルを身につける努力を怠り、現状に満足しがちです。そのため、業務知識や技術が古くなってしまい時代に取り残されてしまいます。
変化への適応力がない
仕事ができない人の特徴として、変化への適応力がないことも挙げられます。
変化への適応力がない人は、新しい知識や手法、技術を受け入れることができません。自分の考え方や業務スタイルにこだわり続け、環境の変化に対応できなくなってしまいます。
学び続けない人がよく発する口癖は、下記のようなものが挙げられます。
- 「昔からこうやってきたのだから、変える理由がない」
- 「新しいシステムを使うのは面倒くさい。今のシステムが良い」
変化への適応力がないと、仕事の効率化やイノベーションの障害となります。社会や業界は常に進化を続けており、適応できない人は取り残されてしまう危険性があります。新しい考え方を否定し続けると、自身の能力は低下し続けるでしょう。
このような現状に固執した姿勢では、成長の機会を逃してしまいます。
仕事ができない人の対応方法
ここからは、仕事ができない人への対応方法をご紹介します。
仕事ができない人への対応方法は、下記の通りです。
- 担当業務を見直す
- 報連相を促す
- 明確な指示を心がける
- フィードバックの頻度を増やす
- メンター制度を取り入れる
- 研修を通じて社員のスキルアップを図る
担当業務を見直す
仕事ができない人の対応策の一つとして、担当業務を見直すことが重要です。
スキルと業務内容が見合っていない場合、いくら指導を行ってもなかなか改善が見られない可能性があります。
本人の強み・弱みを客観的に分析し、適切な業務を割り当てる必要があります。例えば、作業工程を細分化して、得意分野の業務に特化させるなどの対応が考えられます。
しかし、業務内容を見直すだけでは根本的な解決にはなりません。本人のスキルアップを図りながら、徐々に業務範囲を広げていくことが大切です。メンターを付けてOJTを実施したり、必要な研修を受講させたりするなどして、計画的に育成していく必要があります。
報連相を促す
仕事ができない人に対しては、定期的な報連相を促すことも大切です。
まずは、下記のように報連相がなぜ大切なのかをしっかり伝えることが重要です。
項目 |
内容 |
報告 |
上司や関係者に状況を正確に伝えることができる |
連絡 |
関係者間で情報の共有ができスムーズなコミュニケーションができる |
相談 |
自分一人では解決が難しい課題に対してよりよい解決策を導き出せる |
慣れないうちは、上司や先輩から率先して声かけを行い、報連相を引き出しましょう。定期的な報連相が習慣化すれば、ミスを未然に防ぎ、効率的な業務ができるようになります。また、上司・先輩から指導を受けることで、スキルアップや良好な関係構築につながります。
報連相の重要性については、以下の記事で詳しく解説しています。
『報連相とは?できない人の特徴・おひたしの重要性・具体的な施策を解説』
明確な指示を心がける
仕事ができない人に対しては、先輩や上司から明確な指示を出すことも重要です。
曖昧な指示では、求められている内容が理解できず、期待するアウトプットが得られない可能性があります。指示を出す場合は、「何を」「いつまでに」「どのように」といった5W1Hを意識し、具体的な指示を出すことが大切です。
例えば、「来週の会議資料を作成してください」という指示では、内容や期限が不明確です。これを「来週の月曜日10時の営業会議で使用する、四半期の売上実績と対前年比を示したパワーポイントの資料を、金曜日の17時までに作成してください」と明確に指示することで、求められている作業内容と期限が明確になります。
明確な指示を出すことで、作業の優先順位や内容を正しく認識でき、無駄な作業を避けられます。また、期限が明示されることで、タスク管理の意識付けにもなります。上司側も、明確な指示を心がけることで、部下の作業進捗を適切に管理できるようになるでしょう。
フィードバックの頻度を増やす
フィードバックの頻度を増やすことも、有効な方法です。
仕事ができない人は、自身の課題や改善点に気づいていないことが多いです。フィードバックを通じて、早期に問題点を指摘し、軌道修正を促すことができます。
フィードバックは、厳しい指摘ではなく、建設的な助言として行うことが大切です。相手の長所を認め、短所は具体例を挙げながら丁寧に指導することで、モチベーションを下げずに成長を促せるでしょう。
また、上司や先輩から一方的なフィードバックだけでなく、本人の自己評価も取り入れることもおすすめです。自身の課題を認識し、改善に向けた目標を立てられるようになれば、主体的な成長が期待できます。
フィードバックをはじめとした部下指導のポイントは以下の記事で詳しく紹介しています。
『部下指導で大切なことや指導方法を解説!管理職の部下指導力を育成しよう』
メンター制度を取り入れる
仕事ができない人材を成長させるには、メンター制度の導入もおすすめです。
メンター制度とは、部門の中で優秀な人材をメンターとして選出し、指導が必要な人材(メンティー)に対して、仕事の進め方やノウハウを教え、キャリア相談などにも応じていく施策のことです。
メンター制度のメリットは以下のようなものがあげられます。
- メンティーのモチベーション向上
- メンティーのスキルアップ
- 人材育成コストの削減
メンターがいれば、困ったことや仕事の進捗などについて、相談できる窓口が明確になります。また、メンターがいることで安心して業務に取り組める環境ができるため、メンティーの成長が促進されます。
メンター制度を成功させるコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。
『メンタリングとは?メリットや進め方、効果的に実施するポイントも解説』
研修を通じて社員のスキルアップを図る
社員全体に対して研修を実施することも有効です。
研修を通じて全体的なスキルを底上げすることで、仕事ができない人も成長できます。
個々の課題に関連する研修を受講することで、スキルアップが図れます。
また、仕事ができない人の多くは、技術的なスキルの欠如だけでなく、マインドセットやに課題を抱えている場合があります。そのため、スキルアップと並行して「人としての成熟」を促す研修も実施することが重要です。
単なるスキルアップだけでなく、人格的な成長を促す研修を組み合わせることで、組織内で活用できる人材の育成ができるでしょう。
仕事ができない社員にお悩みならアルーにお任せください
企業向けの人材育成を手掛けているアルーでは、仕事ができない人を成長させる育成ソリューションを数多くご用意しています。
ビジネスに必要なポータブルスキルやマインド、心構えを身につけるプログラムを豊富に取り揃えております。
プロフェッショナルスタンス研修
プロフェッショナルスタンス研修を実施すれば、仕事において必要となる基本動作を身につけ、能動的に業務に取り組めるようになります。
また、相手の期待に応えるためのG-PDCAサイクルを自分から回せるようになるため、下記のような効果が期待できます。
- 仕事のゴール及び段取りについて、相手とすり合わせてから進められる
- 指示されるまで待つのではなく、チームの一員として自分ができることを行える
- 失敗したときは、自分なりに原因を分析し、次回に向けた改善策を自分から上司に報告できる
アルーが提供しているプロフェッショナルスタンス研修は、以下のページからご確認ください。
プロフェッショナルスタンス(新入社員向け研修)
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ひとりだち意識の獲得研修
ひとりだち意識の獲得研修を実施すれば、仕事へのオーナーシップを持ち、自ら仕事を進めていくひとりだち意識を得ることができます。
仕事ができない人は、自分が周囲に対してできるプラスアルファの自分が周囲に対してできるプラスアルファの行動ができなかったり、指示されたこと以外は行わず、できない理由を探す言い訳をしていたりします。
ひとりだち意識の獲得研修を実施することにより、下記のような効果が期待できます。
- プロフェッショナル意識を持ち、目的達成のために創意工夫して仕事に取り組める
- 自分が周囲に対してできるプラスアルファの行動を考え、実行できるようになる
アルーが提供しているひとりだち意識の獲得研修は、以下のページからご確認ください。
ひとりだち意識の獲得(新入社員向け研修)
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問題解決力研修
仕事ができない人に対しては、問題解決力研修の実施もおすすめです。
問題解決力を身につけることで、指示待ちから自ら問題を見つけ解決していく力が身につきます。また、周囲を巻き込んで問題を解決していく力も身につくため、コミュニケーションスキルの向上も期待できます。
アルーが提供している問題解決力研修は、以下のページからご確認ください。
問題解決力研修
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コミュニケーション研修
コミュニケーション研修を実施すれば、良好な関係性構築に必要なコミュニケーションの方法を学ぶことができます。
仕事ができない人は、自分と合わない人と衝突してしまったり、自分の意見を押し殺してしまったりすることがあります。
コミュニケーション研修を実施することで、自分を大切にし、相手を大切にするコミュニケーション能力が身につき、より良い関係性を築けるようになります。
アルーが提供しているコミュニケーション研修は、以下のページからご確認ください。
コミュニケーション研修
ロジカルシンキング研修
ロジカルシンキング研修を実施すれば、ビジネスの場面で役に立つ、ロジカルシンキングの基本的な思考プロセスとスキルを身につけることができます。
仕事ができない人は、情報を構造的に整理することが苦手なため、報連相やタスク整理が苦手な場合が多いです。
ロジカルシンキング研修を実施することで、自身の考えを整理し、わかりやすく伝えることができるようになりスムーズに業務に取り組めるようになります。
アルーが提供しているロジカルシンキング研修は、以下のページからご確認ください。
ロジカルシンキング研修
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まとめ
本記事では、仕事ができない人の特徴・口癖・対応方法を解説しました。
仕事ができない人は、基本的なビジネススキルが足りていない場合や、マインド面で社会人として未熟な場合が多いです。
そのため、こまめな報連相を促したり、明確な指示を心がけたりといった対策を進めながら、個人のスキルアップ・人としての成熟も研修で身につけてもらうことが重要です。
この記事を参考に、仕事ができない人への効果的な対応方法を実施していきましょう。