コンサルタントの育成を成功させるコツと効果的な研修
「クライアントに選ばれる優秀なコンサルタントを育成するためにはどうすればよいのか?」このような悩みを抱えている人事や経営者の方も少なくないでしょう。優秀なコンサルタントを育成するためには、どのような育成方法を実施するのが効果的なのでしょうか。この記事では、コンサルタントの育成方法を徹底的に解説します。
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コンサルタントが身につけるべき必須スキルとは
コンサルタントと一口に言っても、求められるスキルは本人の役職や役割によってさまざまです。具体的にコンサルタントが身につけるべきスキルを整理すると、以下のようになります。
ロジカルシンキングや仮説検証型問題解決プロセスは、役職や役割を問わず身につけておきたいスキルです。一方でファシリテーションやネゴシエーション、ファイナンスなどコンサルタントとしての役割ごとに必要なスキルも存在します。
コンサルタントが身につけるべきスキルについて見ていきましょう。
ロジカルシンキング
ロジカルシンキングとは、論理的思考のことを指します。より具体的にいうと、自らの考えを論理的に整理して、相手に筋道だった説明を行う能力です。
ロジカルシンキングは業種や業界を問わず、ビジネスパーソンがぜひ身につけておきたいスキルの一つです。中でもクライアントへの説明や仮説検証がメインとなるコンサルタントにとっては、OSとも言える特に重要なスキルです。ロジカルシンキングの研修について詳しく知りたい場合は、以下のページをご覧ください。
仮説検証型問題解決スキル
コンサルタントには、正解が一つでない問題に対して試行錯誤を繰り返して問題を解決に導くことが求められます。そのために必要なスキルが仮説検証型問題解決スキルです。仮説検証型問題解決スキルとは、以下のプロセスを繰り返しながら問題解決を行うスキルを指します。
- 解決すべき課題を明確にする
- 論点を分解し、重要な論点を把握する
- 重要な論点に対する仮説を構築する
- 仮説検証に必要なデータを収集するワークプランを作成する
- 分析結果から洞察を深め、仮説の検証や再検証を行う
- 分析結果に基づいた結論を出し、クライアントへ提案する
仮説検証型問題解決スキルがあると、正解が一つに定まらない複雑な問題に対する答えを見つけ出すことができます。仮説検証型問題解決スキルも、コンサルタントがぜひ身につけておきたい能力の一つです。
企業分析スキル
企業分析スキルとは、「顧客企業が誰に何をどのように提供しているのか」「顧客企業が競合より優れている点はどこか」といった、顧客企業の「戦場」と「武器」を明らかにする能力のことです。企業分析を行う際は、まず分析の目的設定や情報収集から始めます。その後、全体を俯瞰して重要な論点を絞り、情報収集と分析を繰り返しながら企業についての洞察を深めます。
事業構造と競争優位性を把握すれば、コンサルタントの立場から提供すべきサポートも見えてきます。企業分析スキルも、コンサルタントにとって重要な能力です。プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)や3C分析、VRIO分析など、企業分析に必要なフレームワークの手法を身につけてもらうとよいでしょう。
データ分析スキル
企業の持つビッグデータがますます重要となってきている昨今、データ分析スキルはコンサルタントにとって重要なスキルの一つです。いくら企業に膨大なデータが蓄積されていたとしても、それを目に見える形で「役立つ知見」として提供しなければ意味がありません。
コンサルタントは、ビッグデータの集積や分析を行うとともに、グラフや図などを駆使しながらデータを有効活用できる形にまとめます。こうした能力は先程紹介したロジカルシンキングとも密接に関連しており、双方をバランスよく身につけることが大切です。
統計スキル
統計スキルも、データ分析スキルと並んで最近重要視されている能力の一つです。膨大な量のデータを解析するためには、少なからず背景にある数学の知識、特に統計の知識が求められます。データ分析の書籍を読み込む際にも、数式は避けて通れません。
コンサルタントとしては、確率や統計、微分積分の基礎レベルを身につけておくのが望ましいです。より深く統計学を理解したい場合は、大学程度の解析や線形代数も習得しておけば大きな武器となります。
プレゼンテーションスキル
いくら論理的で抜け目のない結論を導き出したとしても、それをクライアントに十分説明できないとコンサルタントとして一人前とはいえません。プレゼンテーションスキルは、コンサルタントとして導き出した結論をクライアントが納得できるように説明するためのスキルです。
プレゼンテーションスキルといってもその中身は一つではありません。わかりやすい資料作成のスキルやプレゼンテーション全体の構成を考える能力、さらには信頼感を持ってもらえるような話し方、雰囲気作りの方法なども含まれます。プレゼンテーションスキルを身につける研修に関しては、以下のページで詳しく紹介しています。
アカウンティングスキル
アカウンティングスキルとは、直訳すると「会計スキル」「経理スキル」となります。企業の経済活動によって生じた資金や物品の流れを、数字として記録し、適切に管理するスキルです。アカウンティングスキルがあれば、企業の財務面に関する的確なアドバイスができるようになります。
アカウンティングスキルは、特に財務や会計を得意とするコンサルタントにとって重要なスキルです。中小企業診断士や公認会計士などの資格はこのアカウンティングスキルと直結します。財務・会計コンサルタントの育成を目指している場合は、これらの資格を一つの目標とするのもおすすめです。
ネゴシエーションスキル
ビジネスの現場では、相手と交渉をする場面が毎日のように存在します。高い交渉力があれば、取引を有利に進められる、不利な取引を避けられるといった多くのメリットがあります。コンサルタントにとっても、それは例外ではありません。
ネゴシエーションスキルは、うまく交渉を進めることで自分だけでなく相手にとっても満足のいく結果を導き出すためのスキルです。コンサルタントの場合、シニアコンサルタントなどの上位ランクで特に重要となります。ネゴシエーションスキルを高める研修方法については、以下のページでも詳しく解説しています。
ファシリテーションスキル
ファシリテーションスキルとは、一言でいえば「ミーティングやディスカッションを円滑に進める技法」です。会議でファシリテーションを任されるファシリテーターは参加者の様子を見ながら、議論がうまくまとまるよう促していきます。ファシリテーションを適切に行うためには、「誰がどのような意図でどのような発言をしたのか?」など、多様な意見を的確に整理することが必要です。
コンサルタントとしても、例えばクライアントを交えたディスカッションの場面などで大きく活躍するのがファシリテーションスキルです。ファシリテーションの技法についても、コンサルタント育成の一環として学んでもらうとよいでしょう。ファシリテーションスキルに関しては、以下のページでも詳しく紹介しています。
ファイナンススキル
コンサルタントは、社長を始めとした経営陣のそばで、会社の業績数値などを見ながら経営改善に向けたアドバイスを行うことも少なくありません。企業の経営層と直接関わる機会の多いコンサルタントが身につけておきたいスキルとして、「ファイナンススキル」があります。
ファイナンススキルを高めるためには、ビジネスモデルを的確に把握した上で、データから導き出される知見をわかりやすく説明する能力を身につけるのが近道です。ファイナンス面に関する基礎知識を身につけるのはもちろん、常にロジカルに考え、相手に納得感を持って説明する意識を持つように心がけるとよいでしょう。
インタビューリサーチスキル
コンサルタントとしてクライアントをサポートする際には、課題解決に向けてさまざまな部署や関係者にヒアリングを行うこともあるでしょう。そのような場面で活躍するのが、インタビューリサーチスキルです。
インタビューと言っても、ただ単純に相手の話を聞きにいけばよいというものではありません。事前にインタビュー対象者に対する情報収集や仮説構築を行うのはもちろん、信頼関係の構築や仮説検証、お礼状の作成などもインタビューリサーチスキルの一つです。
ドキュメンテーション
ドキュメンテーションとは、プロジェクトなどの結果として得られた知見を文書にまとめることです。コンサルタントは、自身が得た知見をこれからもクライアントが活かしていけるよう、重要なポイントや論点をわかりやすく文書の形で示すことが求められます。
適切にドキュメンテーションを実施すれば、知見の属人化を防げる、社内での問い合わせ対応のコストを削減できるといった数多くのメリットが存在します。駆け出しのコンサルタントを中心にぜひ身につけておきたいスキルです。
Excel,PPT,Word
ExcelやPowerPoint、Wordは業種や業界を問わず、ビジネス現場で幅広く活用されているツールです。クライアントに向けて資料作成やプレゼンテーションを行う機会の多いコンサルタントは、もはやこれらのツールを活用することが必要不可欠です。
これらを適切に使いこなすことはデータ分析スキルやプレゼンスキルの向上に必要不可欠なので、軽視してはいけません。コンサルタントとしての基礎能力として、ExcelやPowerPoint、Wordの操作スキルは必ず身につけておきましょう。
コンサルタント育成の方法
コンサルタントに必要なスキルを確認してきました。もちろんこれらすべてのスキルを一度に身につけるのではなく、専門や得意分野に合わせてバランスを見ながら育成するのが大切です。それでは、実際にコンサルタントを育成する際にはどのような手法が効果的なのでしょうか。コンサルタント育成の方法について見ていきましょう。
Off-JT
コンサルタント育成の手法としてまず挙げられるのが、現場を離れて研修を実施するOff-JTです。Off-JTで研修を実施することのメリットとしては、例えば以下のようなものが挙げられます。
- 現場を離れて学習を行うため、研修に集中できる
- 座学を通じて、体系的なスキルを効率的に伝達できる
一方で、実務でないと身につかない細かなコツや実用的なスキルはOff-JTだけだと身につきにくいため、後述するコンバット式トレーニングやOJTを活用するのがおすすめです。
Off-JTで実力をつけるにはコンバット式トレーニングがおすすめ
コンサルタントとして活躍するためには、考える力を身につけるだけでは不十分です。顧客の抱えている課題を考え抜けるレベルまで、思考の基礎体力を高めることを目的とする必要があります。
そこでおすすめするのが、コンバット式トレーニングです。コンバット式トレーニングとは、米国陸軍の新兵用基本戦闘訓練(Basic Combat Training)の育成メソッドを元にした、「強い人材」を育てるための手法です。コンバット式トレーニングの最大の特徴は、受講者のアウトプットが一定基準に達するまで何度も演習とフィードバックを繰り返すことにあります。講師が受講者に対して個別に何度も直接フィードバックを行い、細部にわたって指導します。その後、実践型演習を通して、フレームワーク等の様々な「コンサルタントとしての武器」の具体的な活用方法を習得してもらいます。ビジネスで求められるアウトプットレベルに到達するまで、何度も再修正してもらうことで、タフネスの醸成と、求められる水準への理解を促進します。
最近ではコンバット式トレーニングの効果が注目を集めつつあり、外資系コンサルティング―ファームでも導入されています。コンバット式のメリットは、社員の思考力を「知っていてもできない」状態から、「意識すればできる」状態に持っていけることです。社員自身では無意識で気が付けないことを、フィードバックにより可視化し、自走できる状態にすることが可能なのです。
一方で、コンバット式には一人の講師が5〜6人程度しか教えることができない、社員が求められる水準の高さに耐えられるかを事前に検討する必要がある、といった注意点も存在します。コンバット式トレーニングには、熟達した複数名の講師と研修前の綿密な企画設計が必要です。社内で企画するよりも、人材育成・研修の専門企業に依頼することが望ましいでしょう。
アルーでは、ビジネスで通用するレベルに到達するまで、強靭なタフネスさを発揮させ、自分の力で徹底的に物事を考え抜く力、文章を書き抜く力を身につけるためのコンバット式トレーニングをご提供しています。
▼アルーのコンバット式トレーニングについて詳しくはこちらのページをご覧ください。
Business Combat Training 考え抜く力、書き抜く力
OJT
OJTは、Off-JTとは異なり、現場の中で実施するトレーニングです。OJTトレーナーと呼ばれる先輩社員や上司が教育係となり、コンサルタントとして必要なスキルや仕事の進め方などを解説します。
コンサルタントの場合、身につけるべきは極めて幅広く、座学だけで知識を網羅するのには限界があります。むしろ、OJTを通じて実務に必要な部分を効率的に学ぶのがコンサルタント育成のポイントです。OJTはコンサルタント育成にも幅広く活用されている手法であり、効果的な手法といえるでしょう。
OJTを成功させるには、OJTトレーナーの育成が必要です。アルーが行っているOJTトレーナー向けの研修については、以下のページでご確認いただけます。
OJTトレーナー研修
eラーニングなどでの自己学習
eラーニングを育成に活用すれば、社員はスマホやタブレット端末などを通じていつでもどこでも学習を進めることができます。動画コンテンツなどの形式で教材を配信できるため、スキマ時間などでの学習をサポートできるのも大きな特徴です。
eラーニングなどでの自己学習を促すのも、コンサルタント育成にはおすすめの方法です。eラーニングではそれぞれが自分のペースにあわせて学習を進めることができるため、多様なバックグラウンドを持った社員が集まりやすいコンサルタント育成の現場に向いています。
アルーでは、eラーニングを効率的に行える学習システム「etudes」をご提供しています。詳しくは以下のページでご確認ください。
コンサルタント育成を成功させるコツ
コンサルタント育成の具体的な手法について見てきました。コンサルタント育成を成功させるためには、先程紹介したさまざまな手法を適切に取り入れるとともに、いくつかのポイントをおさえた育成を実施することが極めて重要です。コンサルタント育成を成功させるために必ず知っておきたいコツを5つ、紹介します。
目標を明確にする
コンサルタント育成を成功させるために知っておきたいポイントの1つめは、「目標を明確位する」という点です。コンサルタントは多くの場合プロジェクト単位で仕事に携わりますが、中には「本当にこのプロジェクトはやる意味があるのだろうか」「このプロジェクトは育成にどう役立つのだろうか」と疑問に感じてしまう場面もあるでしょう。
育成全体のゴールが見えていないと、コンサルタント自身のモチベーションも低下してしまいます。育成の目標を明確化した上で、現在取り組んでいるプロジェクトの「やる意義」を伝えることが、コンサルタント育成のポイントです。
期待していることを具体的に伝える
コンサルタント育成ポイントの2つめは、「期待していることを具体的に伝える」という点です。コンサルタントが取り組む問題は、クライアントが自社でなかなか解決できない難易度の高い課題がほとんどです。コンサルタントとしてさまざまな案件に携わる中で、「自分はどう役立つのだろうか」「そもそもコンサルタントとして何をやればよいのだろうか」と、自分の役割を見失ってしまうことも少なくありません。
育成の際に期待している役割を具体的に伝えれば、コンサルタントとして取り組むべきタスクも見えてきます。プレッシャーにならない範囲で、具体的にどのような役割を求めているのかを伝えてあげるのがよいでしょう。
主体的にアクションできる場を設ける
先程も少し触れましたが、コンサルタントに求められるスキルは幅広いです。そのため、座学だけですべての知識を身につけることは難しいでしょう。
コンサルタントを育成する際には、実際の業務を主体的に進めてもらうように意識しましょう。実際の業務に携われば、今後求められるスキルを本人自身が把握することにつながりますし、何よりモチベーションの向上も見込めます。コンサルタントとしてある程度の基礎知識が身についてきたら、裁量を持って取り組める場を設けるとよいでしょう。
適切なフィードバックをする
コンサルタントに限らず育成全般にいえることですが、適切なフィードバックは育成の効果を最大化する上で必要不可欠です。コンサルタント育成の際にも、定期的にフィードバックを実施しましょう。フィードバックの内容としては、例えば以下のようなものが考えられます。
- プロジェクトに携わった際に上手くいった点
- 反対に、プロジェクトの際に見えてきた改善点
- 上手くいかなかった点に対する対処法や、次に取り組むべき課題
フィードバックは、できるだけ具体的に記入するのがポイントです。改善点を指摘するだけでなく、上手くいった点や成長した点も交えながらフィードバックするようにしましょう。
心理的安全性を高める
心理的安全性とは、組織の中で自分の考えや意見を安心して相手に伝えることができる状態のことを指します。心理的安全性があれば、育成時に生じた疑問点や意見などを上司や先輩社員に遠慮することなく伝えることができます。心理的安全性を高めることも、コンサルタント育成のコツです。
心理的安全性を高めるためには、「互いを尊重する」「日頃からミスや失敗について、率直に意見交換を実施する」「職場にユーモアを交える」といった点がポイントです。コンサルタント同士の相談の場を設けたり、業務以外で交流する場を作ったりするとよいでしょう。
アルーが行っているコンサルタント育成のための研修
アルーは、長年人材育成を手掛けてきた企業です。また、創業者や執行役員がコンサルティングファーム出身であることもあり、多くのコンサルティング会社にコンサルタント育成研修をご提供してきました。アルーが行っている、コンサルタント育成のための研修についてご紹介します。
Business Combat Training
Business Combat Trainingの研修では、ビジネスで通用するために必要な以下の能力を徹底的に育成します。
- 自分の力で物事を考え抜く力
- 文章を自分の言葉で書き抜く力
優秀なコンサルタントとしてクライアントからの信頼を獲得するためには、体裁だけ整えたアウトプットを作成するのでは不十分です。Business Combat Trainingにより上記のような能力を磨けば、課題の根本原因を把握し、本質を捉えたアウトプットができるようになります。コンサルタント育成を実施したい場合は、特におすすめしたい研修です。
▼Business Combat Trainingについては、以下のページでも詳しく紹介しています。
Business Combat Training 考え抜く力、書き抜く力
企業分析スキル
企業分析スキルは、戦略コンサルタントとして必要不可欠な企業の特徴、競合優位性を見抜く技術を60分で高めるための研修です。「3Cや4Pといったフレームワークは知っているが、実際にどのように活用するのかわからない」「営業提案に向けて、顧客企業をより深く分析する力を高めたい」といったケースにおすすめです。
記事の前半でもご紹介したとおり、企業分析で柱となるのは「企業の戦場」「企業の武器」の2つです。これら2つを深堀りして重要な点を見出した上で、顧客提案につながるメッセージを導き出す方法について学びます。
インタビューリサーチスキル
インタビューを行う際には、さまざまなスキルが求められます。一方で、インタビューのスキル育成に特化した研修を実施している企業は少なく、現場でのOJTに育成を頼ってしまっているのも現状です。
アルーのご提供するインタビューリサーチスキル研修では、インタビューに必要な以下のスキルを体系的に学ぶことができます。
- インタビューの心構え
- インタビューの準備方法
- インタビュー中に相手と信頼関係を構築する手法
- 有用な情報を引き出すための質問技法
- インタビュー後のメモ作成や、その活用方法
1日8時間の取り組みで、インタビューに必要なスキルをバランスよく磨くことができる研修です。
仮説検証型問題解決スキル
仮説検証型問題解決スキルは、アナリストやコンサルタント、シニアコンサルタントなどコンサルタントとしての階層を問わず求められる、コンサルタントとしての基礎体力となるスキルです。現場でのOJTに頼りがちなこの能力の育成を体系化したのが、アルーの仮説検証型問題解決スキル研修となります。
この研修では、「国内で展開している〇〇事業の売上拡大を図るにはどうするか?」といった具体的な問いに基づき、問題の明確化や仮説構築といった仮説検証型問題解決スキルの基本について学んでいきます。
ロジカルシンキング研修
ロジカルシンキングも、仮説検証型問題解決スキルと並んでコンサルタントとしての基礎となるスキルです。ロジカルシンキングの能力を高めれば、「結局何がいいたいの?」と言われてしまわないような、筋道だった説明を行えるようになります。
アルーのロジカルシンキング研修では、ピラミッド構造を用いた情報整理の手法や、グルーピングやメッセージ、根拠付け、MECEといったロジカルシンキングの基本となる概念について学んでいきます。ケーススタディも交えながら、現場で使えるスキルを磨けるのが特徴です。ロジカルシンキングの研修について詳しく知りたい場合は、以下のページをご覧ください。
ネゴシエーションスキル研修
「相手と意見がぶつかるとすぐに押し負けてしまう」「関係者と調整を行っている際、感情的になってしまう」といった課題は、ビジネスの現場において珍しくありません。クライアント企業のさまざまな部署や関係者と交渉を重ねることで、コンサルタントはますますクライアントにとって有益な結果を引き出すことができます。
ネゴシエーションスキル研修では、「取引価格交渉」や「著作物の再利用費交渉」といった具体的な題材を用いたワークを通じて、交渉に必要なスキルを学ぶことができます。ネゴシエーションスキルを高める研修方法については、以下のページでも詳しく解説しています。
ファシリテーション研修
コンサルタントとして、クライアントや関係者を交えたディスカッションをファシリテートする場面は少なくありません。会議の参加者に意見を求めたり、ディスカッションを適宜まとめながら円滑に議論を進めたりすれば、コンサルタントとしての仕事もスムーズになるでしょう。
ファシリテーション研修では、ファシリテーションに必要な「会議の全体設計」「場の雰囲気作り」といったトピックについて学びます。実践的な演習も含まれているため、研修実施後すぐに活用できるスキルが身につきます。ファシリテーションスキルに関しては、以下のページでも詳しく紹介しています。
プレゼンテーション研修
プレゼンテーションは、コンサルタントがクライアントに成果を共有する際に避けて通れません。プレゼンテーションスキルを磨いておくことは、クライアントの満足感にも直結します。
アルーのプレゼンテーション研修では、「プレゼンテーションのゴール」「ストーリーラインの作成」「シンプルなスライドの作成」など、プレゼンテーションを効果的に行う技法について学べます。研修の最後にはインタラクティブなプレゼンテーションを実施する演習を行い、研修で身につけたプレゼンテーションスキルの確認も行います。プレゼンテーションスキルに関しては、以下のページでも詳しく紹介しています。
ロジカルシンキングを基にして論理的に話す
仕事について話をする際には、相手に自分の意志を的確に伝える必要があります。上司や部下、関係者に自分の意見に対する納得感を持ってもらうためには、ロジカルシンキングの能力が必要不可欠です。
管理職が意識しておきたいコミュニケーションのポイントとして、ロジカルシンキングを基に論理的に話すという点も挙げられます。「情報が散乱していて結局何を言いたいのかわからない」「検討すべき情報を抜けもれなく収集できていない」などと言われてしまわないよう、筋道立てて話をするとよいでしょう。
アルーが行っているロジカルシンキング研修に関しては、以下のページでご確認いただけます。
ビジネス文書研修
メール作成や議事録作成など、ビジネスの場面において文書を作成する場面は少なくありません。特にコンサルタントの場合、ドキュメンテーションやクライアントへの資料作成など、文書を作成する機会は非常に多いです。
ビジネス文書研修では、相手の立場を理解した「わかりやすい文書」を作成する手法を学びます。「メール送信」「お詫び文書」「システム開発のヒアリング」などさまざまな場面を想定した演習を交えながら、ビジネス文書作成のスキルをバランスよく磨ける研修です。ビジネス文書研修に関しては、以下のページでも詳しく紹介しています。
マーケティング研修
「どうすればクライアント企業が競合他社に勝てるのか?」という質問は、コンサルタントが常に考えるべき重要なテーマです。クライアント企業のサービスや製品について競合優位性を確保するためのマーケティング能力は、コンサルタントにとって重要な能力といえます。
アルーのマーケティング研修では、「買ってもらえる仕組みづくり」を行う技法を学びます。外部環境分析や内部環境分析、SWOT分析といった多くのグループワークで学ぶことで、マーケティングに必要な基礎スキルが身につきます。マーケティング研修に関して、詳しい内容は以下のページをご覧ください。
まとめ
コンサルタントとして身につけておきたいスキルやそれらの伸ばし方などについて解説しました。
コンサルタントとして活躍するためにはさまざまな能力が求められるため、これらをすべて一朝一夕で身につけるのは簡単ではありません。実務経験やコンサルタントとしての特性なども踏まえながら、効率的にこれらの能力を伸ばすことが重要です。
ぜひ効果的な育成を実施して、クライアントに信頼される優秀なコンサルタントを育てていきましょう。アルー株式会社が、その一助となります。