主任研修の目的やおすすめの内容を解説。成功事例つき
主任として活躍するためには、リーダーシップや問題解決力、OJTスキルなど幅広いスキルが必要です。一方で、こうしたスキルを体系的に育成する仕組みがなかったり、主任社員のスキルに課題感を抱えていたりする企業も多いのではないでしょうか。
主任として必要なスキルを効果的に伸ばすためには、主任研修の実施がおすすめです。この記事では、主任研修の目的やおすすめの内容、主任研修の成功事例などを解説します。
目次[非表示]
- 1.主任研修とは
- 2.主任研修の目的
- 3.主任研修の内容
- 4.主任研修を成功させるポイント
- 5.アルーの主任研修の事例
- 6.主任研修ならアルーにお任せください
- 7.まとめ
主任研修とは
主任研修とは、現場のまとめ役である主任を対象として実施される、リーダーシップや問題解決能力の獲得などを目的とした研修のことです。主任としての役割認識や、OJTスキル、コミュニケーションスキルなども扱われます。
リーダーシップが含まれるなど管理職研修に近い内容もありますが、主任研修では基本的にプレイヤーとして必要とされるスキルに重点を置くのが特徴です。一般社員よりも求められるスキル水準が高い分、研修内容も一般社員向けのものより幅広くなります。
主任研修の対象者
主任研修の対象者は、主に新しく主任になった社員です。また、既に主任として働いているが、スキルを新たに身につけさせたいという場合にも主任研修の対象となります。
なお、一般に主任は係長よりも下のポジションで、現場で数人規模のチームをまとめるリーダーです。会社によっては「チーフ」や「シニアスタッフ」、「リーダー」などと呼ばれる場合もあります。いずれにせよ、管理職ではなくプレイヤーとしての活躍が求められるリーダー社員が、主任研修の主な対象だと理解しておきましょう。
主任研修の目的
主任には、現場の模範として高いレベルで仕事を進めることが求められます。現場を牽引できるような高い業務遂行スキルを身につけてもらうのが、主任研修の目的の一つです。主任研修を通じて問題解決能力やコミュニケーション能力などを磨いてもらい、プレイヤーとしての実力を高めてもらう必要があります。
また、現場をまとめるためのリーダーシップを身につけるのも、主任研修の目的です。早い段階からリーダーシップを身につけておけば、今後、課長など管理職クラスへ出世した際にもスムーズに活躍してもらえます。
さらに、主任研修の目的としてOJTスキルの向上も挙げられます。OJTスキルの向上により主任が部下の育成を適切に行えるようになれば、部下の成長を促すことができます。チーム全体の生産性向上に繋がるでしょう。
主任研修の内容
主任研修では、現場をまとめるためのリーダーシップや、主任としての役割認識を扱うのがおすすめです。また、問題解決能力やコミュニケーション能力、OJTスキルなどを磨いてもらうのもよいでしょう。
リーダーシップ
主任は、現場社員をまとめて人と組織を動かせるような、高いリーダーシップを持つ必要があります。主任研修では、リーダーシップを発揮するためのノウハウや、リーダーシップに対する心構えを扱うのがおすすめです。
なお、主任に求められるリーダーシップにはチームのリーダーとして自信を持って決断する「率先型のリーダーシップ」と、メンバーの持つポテンシャルを最大限に引き出す「共創型のリーダーシップ」の2種類があります。
率先型のリーダーシップと共創型のリーダーシップを伸ばす研修については、それぞれ以下のページから詳しくご覧いただけます。
率先型のリーダーシップ研修のサービス詳細
▼資料はこちらからダウンロードできます。
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役割認識
主任は、現場の社員に手本を見せられるよう、高い水準で業務を遂行する必要があります。また、一般社員よりも一段階高い位置づけとしてメンバーのサポートを行ったり、必要に応じて現場の状況を管理職へ報告したりするのも主任の役割です。
主任研修では、こうした役割認識を深めてもらいましょう。主任として求められる動きを理解してもらえれば、主任としてのさらなる成長につながります。一般社員として目の前の仕事をこなすだけでなく、組織視点という一段高い視座を獲得してもらいましょう。
問題解決能力
主任には、一人のプレイヤーとしての問題解決能力はもちろんのこと、チームレベルでの問題解決能力が求められます。チームレベルの問題解決能力の獲得も、主任研修におすすめの内容です。
チームレベルで問題解決を行うためには、目の前の問題を「個人としての問題」と捉えるのではなく、「チームの問題」と捉える視点が求められます。チームレベルでの問題解決をできるようにするための研修プログラムは、以下のページから詳しくご覧ください。
▼資料はこちらからダウンロードできます。
コミュニケーション能力
主任は、コミュニケーションのハブとなることが求められます。主任が現場サイドの意見をまとめて係長や課長へ報告できればボトムアップの施策が打てますし、反対に管理職の方針を主任がうまく咀嚼して現場メンバーへ伝えられれば、部署全体でスムーズに方針を共有できるでしょう。さらに、主任同士での横方向のコミュニケーションも、組織同士の連携を進める上では効果的です。
コミュニケーション研修も、主任研修におすすめの内容です。コミュニケーションのハブとなるための研修プログラムは、以下のページから詳しくご覧ください。
コミュニケーションのハブ研修のサービス詳細
▼資料はこちらからダウンロードできます。
また、周囲より一段高いレベルを持つ主任は、後輩のサポートを行う場面もあるでしょう。後輩とのコミュニケーションでは、本音を引き出すのが大切です。本音を引き出すための研修プログラムは、以下のページからご覧ください。
本音を引き出す研修のサービス詳細
▼資料はこちらからダウンロードできます。
OJTスキル
主任は、OJTトレーナーとして新入社員のOJTを担当する場面も多いでしょう。OJT施策において中核的な役割を果たすのが主任です。
主任研修では、OJTスキルを扱うのもおすすめです。一般に、OJT施策はOJTトレーナーの能力に差があるため、教育の質にムラが生まれやすいという課題があります。主任研修で主任のOJTスキルを高めておけば、OJTの教育効果を底上げできます。OJTを行う際の心構えや進捗報告の進めさせ方など、OJTトレーナーとしてのスキルを高めてもらいましょう。
アルーのOJTスキルに関する研修については、以下のページで詳しくご確認いただけます。
OJTトレーナー研修のサービス詳細
主任研修を成功させるポイント
主任研修を成功させるためには、いくつか気をつけておきたいポイントが存在します。例えば、現状の課題に沿ってプログラムを決めたり、実践的な演習を取り入れたりすれば、現場で研修内容をスムーズに活用できるでしょう。
主任研修を成功させるために必ず意識しておきたいポイントを4つ解説します。
現状の課題に沿ってプログラムを決める
主任研修を成功させるためには、現状の課題に沿ったプログラムを設計することがポイントです。課題に合わせた内容を盛り込めば、現場ですぐに活用できる実効性の高い教育を実施できます。
現状の課題に合ったプログラムを立てるためには、まず現状の課題をヒアリングするのがおすすめです。現在の主任社員に直接アンケートなどを実施して課題を把握するのに加え、課長や部長など主任より上の役職の社員にも必要に応じてインタビューを実施して、主任の抱える課題を明確に定義しましょう。
実践的な演習を取り入れる
研修で知識をインプットしただけでは、なかなかそれを現場で活用できるようになりません。研修中にアウトプットの機会を設けることで初めて、研修で身につけた内容を実際に現場で活用できるようになります。
主任研修にはディスカッションやグループワークなど、実践的な演習を取り入れてみてください。例えば現場で起こりうるケースを想定したケーススタディなどを行えば、研修で身につけた知識の定着が期待できますし、研修内容を現場で活用するイメージも湧きやすくなります。
アクションラーニングを取り入れる
アクションラーニングとは、現実に発生する課題に対する解決策をグループでディスカッションして、その解決策を振り返ることで学習を進める手法です。主任研修には、アクションラーニングを取り入れるのもよいでしょう。
アクションラーニングでは実際の課題を取り上げるため、現場での課題解決に直接役立ちます。また、次に現場で似たようなシチュエーションに遭遇した際も、素早く効果的な解決策を実行できるようになるでしょう。
アクションラーニングのメリットや進め方については、以下のページで詳しく解説しています。
『アクションラーニングとは|効果や進め方・注意点について』
フォロー・評価を定期的に行う
主任研修を成功させるポイントとして、研修を実施した後にフォローや評価を定期的に実施するという点も重要です。
例えば、主任研修が終了した6ヶ月後に再び主任社員へ集まってもらい、研修内容をどれほど現場で実践できたのか振り返る研修を実施するのがおすすめです。時間が経ってからもう一度研修を振り返ることによって、研修内容を思い出す機会となります。
また、研修のフォローを行えば、研修内容の中でどこがうまくいき、どこがうまくいかなかったのかをモニタリングできます。こうした内容を次回以降の研修へ活かせば、研修プログラムの継続的な改善につながります。
アルーの主任研修の事例
人材育成を専門に手掛けているアルーでは、数多くの主任研修の実績がございます。
例えば課題解決を実践した主任研修では、自己理解や問題解決、リーダーシップを中心に主任のスキルを伸ばしました。この他、eラーニングやアクションラーニングを活用した主任研修事例もございます。
アルーが実施した主任研修の成功事例を2つご紹介します。
課題解決を実践した主任研修
主任として必要な役割認識や問題解決スキル、リーダーシップなどを幅広く伸ばすことを目的として実施した研修事例です。9か月間の主任育成プログラムを実施しました。
研修プログラムの中では、毎回の研修が終了したあとに行動計画を立てたり上長と対話したりしてもらい、現場での実践を促しています。研修の前半を「課題設定フェーズ」、後半を「課題解決フェーズ」と位置づけ、研修プログラムの中で現場での課題解決を実践した研修事例です。
eラーニング・アクションラーニングと組み合わせた主任研修
本事例は、新しく主任となった社員を対象にeラーニングやアクションラーニングを組み合わせて実施した事例です。論理的思考力やリーダーシップを中心に、主任として活躍するためのスキルを約3ヶ月間のプログラムで集中的に育成しました。
事前課題としてeラーニングを設定しており、ロジカルシンキングについて効果的に学んでもらっています。また、中間課題では研修前半で学んだリーダーシップやロジカルシンキングについてアクションプランを設定し、それを現場で実践してもらいました。アウトプット中心のカリキュラムで、eラーニングやアクションラーニングのメリットを最大限に引き出した研修事例です。
アルーによる主任研修受講者の声・感想
アルーでは、アウトプット中心で実効性の高い主任研修を実施しています。実際、アルーによる主任研修を受講した方からは、以下のような声を頂きました。
受講生同士の悩みの共有などを通じて社員の意外な一面を知り、リーダーとしてメンバーを理解する重要性を実感した
現場と管理職をつなぐ主任としての立ち位置を自分の言葉で明確化できた
リーダーシップとはカリスマ性のことばかりだと思っていたが、自身の強みを活かした多様なリーダーシップがあることを知った
主任に求められる役割を認識し、リーダーシップについて認識を改めることができたとの声を多く頂いています。
主任研修ならアルーにお任せください
アルーは、グローバル人材育成や階層別研修など、人材育成を専門に手掛けている企業です。主任研修の実施をご検討の場合は、ぜひアルーへお任せください。
アルーでは、数多くの実績に基づいた的確な人材育成のノウハウがございます。先程紹介した事例を始めとして、主任研修の実績も豊富です。アウトプットに重きをおいた研修プログラムで、内容のスムーズな理解と行動変容を促します。主任研修の実施なら、アルーへお気軽にご相談ください。
まとめ
主任研修の目的やおすすめの内容、成功事例を解説しました。
メンバーをまとめてコミュニケーションのハブとなることが求められる主任は、現場で中心的な役割を果たす存在です。OJTでもトレーナーとして活躍する場面も多く、部下育成でも重要な役割を担っています。
ぜひこの記事を参考に、行動変容につながる実効性の高い主任研修を実施し、現場サイドのリーダーを務められる優秀な主任を育成しましょう。
優秀な主任を育成するための研修については、以下のページから詳しくご覧いただけます。
中堅・リーダー層研修のサービス詳細