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【2025年最新】最近の若者の仕事・働き方に対する意識や価値観

新型コロナウイルス感染症拡大による働き方の変化や、20代・Z世代との価値観の違いに苦戦している上司や管理職の方は多いのではないでしょうか。
本記事では、最近の若者の働き方に対する意識を7つ紹介します。若手社員の育成方法や接し方のポイントについても触れているほか、若手社員の育成事例も3つ紹介しています。最近の若者の働き方に対する意識や接し方について知りたい方は、ぜひご活用ください。


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目次[非表示]

  1. 1.最近の若者の働き方に対する意識7つ
  2. 2.若手社員の育成方法と接し方のポイント
  3. 3.若手社員の育成事例
  4. 4.若手社員の育成に外部研修を利用するのも一つの手
  5. 5.まとめ


最近の若者の働き方に対する意識7つ

アルー株式会社では、2023年に新入社員へアンケートを実施しました。アンケートや研修を元に作成した「入社前意識調査と導入研修報告から見える、Z世代のリアルな傾向」のレポートでは、若者の仕事感や特徴を詳しく解説しています。

本章ではアンケートや研修から見えてきた、最近の若者の働き方に対する7つの意識を解説します。
参考:2023年度新入社員レポート


1) 自身の生活の安定・充実と、ゆとりをもった仕事の進め方を望む

最近の若者の働き方への意識として、自身の生活の安定・充実とゆとりをもった仕事の進め方を望む傾向が見られます。アルーが2024年卒内定者を対象に行なったアンケートによると、自身が望む働き方について「仕事とプライベートのどちらも同じくらい大事にしたい」「安定した環境に身を置いて、長く、堅実に働きたい」「自分なりのやり方を大事にして、マイペースに仕事をしたい」といった回答が多く見られました。一方、「組織を動かして、スケールの大きな仕事や責任のある仕事をしたい」「人が避けるような困難な仕事や高い目標にもあえて挑戦したい」と回答した内定者は少数でした。
このことから、最近の若者の意識として、ワークライフバランスを大切にしてマイペースに仕事をしたいという傾向が読み取れます。

2024年新入社員の入社前意識調査 - 図表5・図表6



2)「転職」ありきで就職先を決めているわけではない

最近の若者は、「転職」ありきで就職先を決めているわけではないこともわかってきました。アルーが2024年卒内定者を対象に行なったアンケートによると、望むライフプランについての回答で最も多かったのは「同じ会社の中の特定の部署で、長く働きながらキャリアアップしたい」でした。次点で「同じ会社の中で、複数の部署を異動しながらキャリアアップしたい」の回答が多く、この2つを合わせると44.3%の内定者が「同じ会社で働きながらキャリアアップしたい」と考えていることがわかります。
「大転職時代」とも呼ばれる現代ですが、内定者の段階では転職を積極的に検討している内定者の割合は低いのです。

2024年新入社員の入社前意識調査 - 図表8



3)企業理念より仕事内容や給与・福利厚生を重視する

2024年卒内定者に「内定先企業に入社を決めた理由」について回答してもらったところ、「仕事内容」「給与・福利厚生」「働き方・労働環境」が上位3つを占めました。一方、「その他」を除くと「企業理念・ビジョン」が最下位となっています。企業が掲げる理念やビジョンよりも、自分自身がどのような環境でどのような仕事をするのかという具体的なメリット・デメリットに意識が向いていることがわかります。



4) 取り組みたい/取り組みたくない業務に関する強い希望はない

最近の若者の働き方への意識として、取り組みたい業務や取り組みたくない業務について強い希望をもっていないことも挙げられます。アルーが2024年卒内定者を対象に行なったアンケートによると、「内定先企業で『取り組みたい業務』はありますか」という問いに対し、「非常に強く希望している業務がある」「強く希望している業務がある」と答えた回答者は33.9%で、「この業務に取り組みたいという具体的な希望はない」と答えた回答者は35.9%でした。また、取り組みたくない業務について「具体的な要望はない」と答えた回答者が49.8%でした。
加えて、希望する部署や業務内容でなかった場合も「1~2年未満は目の前の業務に取り組みたい」と回答した内定者が30.7%と最も多く、希望していない業務であっても数年は取り組もうという意識が見られます。  

2024年新入社員の入社前意識調査 - 図表10-11


5) リーダーに求めるものは、「調和・尊重・公正・公平」

最近の若者は、職場のリーダーに「調和・尊重・公正・公平」を求める傾向にあります。アルーが2024年卒内定者を対象に行なったアンケートでは、理想のリーダー像として「人当たりがよく、誰とでも良好な人間関係を築くリーダー」「メンバーのやり方を尊重し、一人ひとりの個性を活かすリーダー」「メンバーの意見に耳を傾けて、公正・公平な判断を下すリーダー」の3つが上位にランクインしました。職場の調和を重視し、メンバー一人ひとりを尊重するリーダーが若者には評価されています。

2024年新入社員の入社前意識調査 - 図表15


6) 先輩社員からはステップバイステップでのこまめなサポートが欲しい

最近の若者は、先輩社員からステップバイステップでこまめにサポートしてほしいと考える傾向にあります。アルーが2024年卒内定者を対象に行なったアンケートによると、「新入社員から声をかけなくても、こまめに仕事の確認や助言をしてくれる」「新入社員の安心を第一に考えた、優しい言葉をかけてくれる」「手順が分かりやすく、確実にできそうな仕事を与えてくれる」といった行動を先輩社員に望む傾向にあります。
新入社員・若手社員に接する先輩社員は、安心できる環境づくりや関係性構築からスタートし、ステップバイステップで仕事を与えてこまめに指導・介入することが求められています。

効果的なOJTの方法や実施期間、意味のないOJTにしないためのポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。

関連記事『OJTとは?OFF-JTとの違いや効果的な方法をわかりやすく解説

2024年新入社員の入社前意識調査 - 図表16-21


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若手社員の育成方法と接し方のポイント

若手社員の育成方法と接し方のポイントは、以下のとおりです。


  • やり方を教えてから自分で考えさせる
  • 社員の価値観を尊重する
  • 個人別の育成方法を考える
  • 教育担当者や管理職は傾聴スキルを身につける
  • 心理的安全性を高める
  • 成長に合わせた研修やOJTを行う


調査から見えてきたとおり、最近の若者は先輩社員から「こまめな優しい助言が欲しい」と考える傾向にあります。初めから考えさせて間違った際に指摘するのではなく、業務方法をしっかりと伝えてから自分で考えさせる方法を取るとよいでしょう。

また最近の若者に限らず、どの社員にも成長に合わせた研修やOJTは必要です。育成計画をきちんと立て、進捗を確認しながら育成していきましょう。

XやInstagramをはじめとするSNSで発信に慣れ親しんだ最近の若者は、自分の発信した考え方を他者に認めてほしいという思いも強い傾向です。若手社員の教育担当者や管理職は傾聴スキルを身につけ、頼られる上司になっていきましょう。

同時に心理的安全性を高め、若手社員自身が思ったことを自由に発信できる環境づくりも大切です。
以下の記事ではZ世代の特徴から見る教育方法や接し方について詳しく述べているため、ぜひ参考にしてください。

関連記事『Z世代の特徴から見る教育方法。接し方のポイント

監修者からひと言
これらの若手社員への接し方は、あくまで昨今の世代の一般的な傾向に基づいたものになります。若手社員の個性や価値観はさまざまなため、一人ひとりを理解し、対話を重ねながら、相手に合った接し方を心がけることが、若手社員の能力を最大限に引き出し、長期的な活躍を促す上で重要です。そのためにも、1on1ミーティングやオフィス内でのちょっとした雑談、ランチなどの時間を有効に使い、若手社員への理解を深めましょう。


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若手社員の育成事例

若手社員の育成事例として、以下の3社を見ていきましょう。



順番に紹介します。


伊藤忠商事株式会社 新入社員研修事例

最初に紹介する若手社員の育成事例は、伊藤忠商事株式会社です。伊藤忠商事株式会社では、新入社員に対して3週間の導入研修を実施し、アルー株式会社は研修期間のうち4日間を担当しています。

2023年の研修では、新入社員の課題を抽出し、求められるスキルインプットの前に、学生から社会人への変化に伴うマインドチェンジを図りました。顧客や社内の同僚からどう見られるかを踏まえ、社会人に必要な心構えを自分の言葉で考えてもらうよう研修を行っていきました。

4日間の研修を通じて、社会人としての基本動作の徹底だけでなく相手の期待に応えて信頼を得られる土台作りができ、自らの志を新たにすることが達成できたと、お喜びの声をいただいています。

伊藤忠商事株式会社 新入社員研修 導入事例


第一生命保険株式会社 新入社員研修事例

次に紹介する若手社員の育成事例は、第一生命保険株式会社です。第一生命保険株式会社では新入社員研修を全2週間行っており、アルー株式会社はそのうち2. 5日間のオンライン研修を提供しました。

2023年の研修では「つながり」「たくましさ」「しなやかさ」が目的として設定され、アルー株式会社は社会人として求められるマインドセットなどのインプット部分の研修を行いました。自分から発信して周囲とつながり、何度でも挑戦し続ける人財となるほか、率直にフィードバックし合える人間関係の構築が目的です。

研修の最終日には、発言のなかった社員が手を挙げて発言するようになったり、目標設定と振り返りの習慣を身につけてもらえたりと、効果を発揮しました。

第一生命保険株式会社 新入社員研修 導入事例

▼事例資料ダウンロード

  第一生命保険株式会社様 新入社員研修導入事例 アルーでは、第一生命保険株式会社様に2023年度新入社員研修を提供いたしました。第一生命保険株式会社様の感想やを資料にてご覧いただけます。 アルー株式会社


森永製菓株式会社 新入社員研修事例

最後に紹介する若手社員の育成事例は、森永製菓株式会社です。アルー株式会社は「仕事の進め方」および森永製菓株式会社について深く知ってもらう「MSワーク」の研修担当をしています。

MSワークは「ビジネスパーソンの基礎習得」および「会社理解」「コミュニケーションとチームワークの重要性」を目的とした研修です。新入社員研修の核となるプログラムで、森永製菓株式会社がこれからの時代にどう対応していくか考えてもらいます。

MSワークは、森永製菓株式会社で10年も続いており、研修目的は達成できたと実感いただけています。新入社員が議論しあいチームとしてまとまっていくことで、他の社員も良い刺激を受けているようです。

森永製菓株式会社 新入社員研修 導入事例

▼事例資料ダウンロード

  『森永製菓が10年続ける新入社員研修』資料ダウンロード 森永製菓株式会社では新入社員研修プログラムの中で、森永製菓について深く知ってもらうためのワーク「MSワーク(森永スピリットワーク)」を実施しています。10年以上続けている当ワークの内容と社員に与える影響をご紹介します。 アルー株式会社



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若手社員の育成に外部研修を利用するのも一つの手

若手社員の働き方に対する意識は、時代とともに変化し「今どきの若手社員とどのように接すればよいのかわからない」「自分の時代とは違う」と考える方もいるでしょう。せっかく採用した人材を、立派な戦力として育て上げたい気持ちはあるものの、どこまで注意してどのように育てればよいのか悩む方も少なくありません。

若手社員の育成に悩んだら、外部研修を利用するのも一つの方法です。内部研修と併せて外部研修を取り入れれば、より専門的な知識やスキルを習得できます。

アルー株式会社の若手社員研修は、自ら考えて行動できる、自立型人材へと若手社員を育てます。自己変容や業務・課題への取り組み、人や組織への関わり、ビジネススキルを習得し、時代に対応した人材へと育成していきましょう。

さまざまな業界の企業で、人材育成の課題解決パートナーとして選ばれているアルー株式会社の研修について詳しくは、以下のページで解説しています。サービス一覧や選ばれる理由、導入事例なども載っていますので、ぜひ参考にしてください。

若手社員研修の詳細

▼サービス資料ダウンロード

  若手社員研修サービス資料 『若手社員研修サービス資料』の資料をダウンロードいただけます。若手社員育成の全体像や、育成に関連するサービス一覧を紹介します。 アルー株式会社



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まとめ

最近の若者の働き方に対する意識は「リスクを避けて安定と堅実を求める」ことや「一つの仕事で専門性を磨くスペシャリスト志向」「プライベートを大事にしたい」など、時代とともに変化しています。企業の育成担当者においては「自分の志向と違って接しにくい」「どのように育成していけばよいか分からない」と思うこともあるでしょう。

若手社員の育成には、内部研修のみならず外部研修を取り入れるのも一つの手です。研修のスペシャリストが人材育成に関する悩みを可視化し、解決へと導きます。

アルー株式会社の若手社員の育成研修の詳細は、以下のページで詳しく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

若手社員研修の詳細



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20年以上、企業向けに人材育成コンサルティングや研修を提供してきた。新入社員・管理職といった階層別研修や、海外駐在員やグローバルリーダーなどのグローバル人材育成、DX人材育成に強みを持つ。その実績は取引企業総数1400社以上、海外現地法人取引社数400社以上に及ぶ。京都大学経営管理大学院との産学連携など、独自の研究活動も精力的に行っている。
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