ITOCHU

相手の期待を徹底的に考え行動できる
新入社員へ

伊藤忠商事株式会社様 導入事例

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伊藤忠商事株式会社では、「社会人としての基本動作の徹底」と「自ら学び続け、相手の期待に応えて信頼を得るための土台作り」「伊藤忠生活の原点として自らの志を新たにする」をテーマに掲げ、2023年度新入社員導入研修を実施しました。約3週間の研修のうち、アルーは4日間の集合研修を提供いたしました。アルーでは、伊藤忠商事株式会社の新入社員導入研修を2008年から16年間ご支援しています。伊藤忠商事株式会社とアルーの取り組みをご紹介します。

 

課題

・学生から社会人への立場の変化に伴う意識転換ができていない

・自分で水準を定めて行動してしまい、さらなる価値発揮に向けた行動がとれていない

・キャリア自律の意識が不足している

 

目的

・社会人への意識転換がされ、基本動作が定着している状態にする

・相手の期待水準を超える意識をもって、行動できるようにする

・伊藤忠商事で働く上での志を明確にする

 

解決策

・週の始めは振り返りとして先週の学びの実践状況の共有を行い、気持ちを引き締め直す

・講師からの関わり方の基準を合わせ、高い視座からのフィードバックを行う

・少人数グループワークと個別フィードバックで成長を促進させる

・事前学習を前提に、演習中心に設計をすることで、実践定着を図る

・最終日は自身のありたい姿を共有し、エール交換で盛大に現場へ送り出す

 

効果

・社会人としての心構えを腹落ちして理解できた

・一度失敗した内容でも的確な改善を行い、総合演習内で「相手の期待を超える」アウトプットまで到達できるようになった

・ありたい姿を明確にし、自信をもって現場配属を迎えられた

	ITOCHU
会社名 伊藤忠商事株式会社
従業員数 4,187名(2023年9月20日 時点)
事業内容 繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融の各分野において、国内、輸出入および三国間取引を行うほか、国内外における事業投資など、幅広いビジネスを展開。

伊藤忠商事の新入社員の傾向を捉え、さらなる成長を促す

伊藤忠商事株式会社では、3週間の新入社員導入研修を実施しています。そのうち、アルーで実施しているのは「学生から社会人への意識転換」「仕事の進め方」「ロジカルシンキング」「学びの総まとめ」の4日間になります。これまでのご支援から伊藤忠商事の新入社員の特徴を捉え、さらなる成長に向けて関わっています。

▼2023年新入社員導入研修の全体像
伊藤忠商事2023年度新入社員導入研修アルーご支援パート

新入社員導入研修の目的

2023年の新入社員導入研修で重視したのは、「社会人としての基本動作の徹底」と「自ら学び続け、相手の期待に応えて信頼を得るための土台作り」「伊藤忠生活の原点として自らの志を新たにする」の3点です。

そのうち、「社会人としての基本動作の徹底」と「自ら学び続け、相手の期待に応えて信頼を得るための土台作り」の2つは3年間継続して取り組んでいるテーマです。

伊藤忠商事の新入社員の課題として、「周囲からどのようにみられているかに意識が及ばないことがある」「頭では理解していても、実践において、適切な水準を自身で定め行動できていないことがある」の2つが共通してみられる傾向でした。

そこで、求められるスキルインプットの前に、学生から社会人への立場の変化に伴うマインドチェンジを図っています。顧客や社内の同僚からどうみられるかを踏まえて、社会人に必要な心構えを、自分の言葉で考えてもらうようにしています。

それから、自分で水準を定めて行動するのではなく、「相手の期待に応える・超える」という意識で行動できるようになってもらえるように、仕事の進め方やロジカルシンキングなどのスキル習得においては、相手の期待を徹底的に考え抜く経験ができるようにしています。
2023年に新たに強化するテーマとしたのが、「伊藤忠生活の原点として自らの志を新たにする」ことでした。

これは、近年若手社員の会社へのエンゲージメントが低い社会傾向を踏まえ、「会社から言われたことだけするのではなく、自分でやりたいことを考えて、実践していく意識を新入社員のうちから強化していく必要があるのでは?」と考えたことがきっかけでした。
そこで、新入社員導入研修の期間が、伊藤忠商事での生活の原点となり、志を新たにできる機会になるように設計しました。

ゴール達成のための工夫

「社会人としての基本動作の徹底」のために、2つの工夫をしています。

一つ目は、スケジュール設計です。アルーが提供している4日間の研修は、週始めの月曜日に行っています。学んだことを内製研修において活用したか振り返る機会を設けたことにより、学習内容を復習できるだけではなく、経験学習サイクルにおける実践・振り返りの機会を担保しました。1週間の最初に、今週実践すべきことは何かを明確にすることで、気を引き締める効果も狙っています。

二つ目は、スキル習得の前に、学生から社会人へのマインドチェンジを取り入れています。
社会人に必要な心構えを自分の言葉で言語化することで、これから学習する仕事の進め方やロジカルシンキングなどのスキルが自分にとってどんな意義があるのか、どのように役立てられるかや、逆にできないとどんなデメリットがあるか、を考えられるようになることを意図しています。

「自ら学び続け、相手の期待に応えて信頼を得るための土台作り」においては、学習方法や講師からのフィードバックに工夫をしています。

仕事の進め方やロジカルシンキングは、事前に自分たちで知識インプットをしてもらい、研修はなるべく演習を多くし、今の定着度合いを試す場にしています。また、一般的には4~5人のグループワークを進めることが多いですが、伊藤忠商事では、グループワークは2~3人の少人数設計をしています。

一人ひとりが主体的にワークに取り組まないと相手の期待に応えるアウトプットができませんし、講師からのフィードバックもより自分事として受け取れるようになります。5クラスでの開催体制ですが、講師には事前に関わり方の基準を伝えており、仮に演習のアウトプットがよくできていても、相手の期待を超えるためによりよくするためには何が必要か?を考え抜くように、高い視座からフィードバックしていただくように依頼しています。

「伊藤忠生活の原点として自らの志を新たにする」ためには、4日目の「学びの総まとめ」のプログラムを見直しました。新入社員のうちから、会社と個人の関係が対等になってきていること、それゆえに自律的にキャリアを描いていく必要があることをお伝えし、自信の「ありたい姿」を定めるようにしました。3週間の研修の最終日にあたるので、ともに過ごした仲間とエール交換を行って、自信をもって現場配属を迎えられるようにしています。

一度失敗した内容が的確に改善され、「相手の期待を超える」アウトプットに到達した

4日間の研修を通じて、「社会人としての基本動作の徹底」「自ら学び続け、相手の期待に応えて信頼を得るための土台作り」の達成ができました。

1日目の「社会人への意識転換」でお伝えする社会人の心構えは、ともすると道徳的になりがちですが、実践的な演習を交えてお伝えしているので、新入社員にとっても腹落ちして理解しやすいようでした。

講師から指摘されたことに対して、次に活かしていこうという意欲が高く、前のワークでできなかったことが、次のワークではできるようになっていました。一度失敗して、やり方がわかると、理解し、改善するサイクルが非常に早かったです。特に、最終日の総合演習はこれまでの学びを一通り理解し、実践に移せるところまでできていて、「相手の期待を超える」アウトプットが出せていました。

また、相互フィードバックは楽しんで、しっかり行っていた印象でした。初日は照れや遠慮がありましたが、一度やってみて「フィードバックを受けるのが楽しい」「自分の知らない自分に気づける」と感じてからは、積極的に楽しんで、実践されていて、例年以上に活発に取り組まれていました。

「伊藤忠生活の原点として自らの志を新たにする」についても、良い機会を提供できました。エール交換が活発で、感動で泣き出す受講生も見受けられるなど、これからの伊藤忠生活で自らキャリア築いていく基礎づくりになったようでした。

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アルー営業担当からの一言

	萬代さん.
アルー株式会社
HRコンサルティング部
萬代 華帆

長年、弊社にて新入社員育成をご支援させていただいております。一流のビジネスパーソンとしてさらに成長いただくためには、どのような基準・観点で新入社員の皆様を支援できるとよいかを、近年の傾向変化も捉えながら、常に人事担当者さまと議論しています。
23年度の導入研修ではキャリア自律の文脈から今後のありたい姿を描いていただきましたが、受講生同士での共有時間中、「こんな点を意識すればありたい姿にもっと近づけると思う」「あなたのこんなところがすばらしい」など、お互いに鼓舞し合っている様子が印象的でした。
視座が高く、常により高い成果を目指されていく伊藤忠商事の若手社員の皆様の成長をこれからもご支援できればと考えています。

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