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研修講師の選び方とは?外部講師を活用したいケースと失敗しない選び方を解説

研修を実施するときに、「何を教えるか(伝えるか)」と同じくらい重要なのが「誰が教えるか」です。せっかく良い内容の研修プログラムを設計したのに、こんな講師の話を聞いても仕方ない、などと思われてしまい場が冷え切ってしまった、なんていう苦い経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
人は感情を大切にする生き物ですので、理論だけでは動きません。そこで本記事では、「誰が教えるか」に注目して、失敗しない講師選びのコツを解説します。


▼階層別!研修設計に役立つ資料3選


社員の変容を生むために必要な学習要素と効果測定



目次[非表示]

  1. 1.誰が研修講師をするのか
  2. 2.研修効果を上げるために外部講師を活用する場合とは
  3. 3.研修がつまらないといわれないために注意すべき、外部講師選定の3つのポイント
  4. 4.アルーの研修内容と具体的なプログラム・コンテンツ事例
  5. 5.研修内容の設計・実施はアルーへお任せください


誰が研修講師をするのか

皆さまの会社では、誰が研修講師をしていらっしゃいますか?
研修講師となる人には、以下の4つのパターンがあります。


①経営トップ層

研修冒頭などに、研修の組織的な意味付けや、そこにかける経営陣としての想いや意気込みなどを語る際に登壇します。多くの場合、短時間でまとまった内容を話します。それ以外にも、社長自らが社員を育てようと講師となることもあります。


事業部のマネジャーや社員代表

たとえば新入社員研修のときなど、非定期的かつ短時間で自社社員が研修講師をすることがあります。組織内部のことを周知したり、その事業部ならではのサービスを教えるときなどにスポットで登壇します。


社内講師

自社内に社内講師育成や認定制度を持ち、定期的に自社社員に教える講師です。社内講師は育成コストがかかりますが、自社の目的に合ったオリジナルの研修プログラムを実施できるため、研修内製化を進める企業もあります。


外部講師

社外の専門講師です。後述しますが、自社にはない専門知識を教えたり、社内講師では話を受け入れてもらえにくい場合などに活用します。


研修効果を上げるために外部講師を活用する場合とは


社員の変容を生むために必要な学習要素と効果測定


研修をすべて内製したほうが自社に合った研修ばかりになりそうですが、必ずしもそうとは限りません。外部講師の活用は、質の高い講義を通じて新しい知見や気づきを得ることができ、研修の費用対効果を上げられることも多々あります。
ですが、講師の選定は意外と難しく、「社内講師をアサインするか」それとも「外部講師に依頼するか」について悩んでいる研修ご担当者は多くいらっしゃいます。そこで、どのような場合に外部講師を依頼すべきかの判断基準を、4つの観点でまとめました。


研修内容

一番わかりやすいのは研修内容による判断基準です。

社内講師のほうが適している研修テーマ

社内講師のほうが適しているといわれている研修テーマは、以下の3つです。

  • 企業理念や行動規範に関するもの
  • 社内業務、ルール、自社のいる業界に関するもの
  • 自社の業務で必要な基本的なスキルやノウハウ、自社に蓄積されている特殊スキル

社外講師のほうが適している研修テーマ

一方で外部講師に依頼することが適しているといわれている研修テーマは、以下の3つです。

  • 資格を必要とするような専門的な内容や、現状自社内にノウハウがないもの
  • 最先端の内容や最新動向を扱うもの
  • MBAなどの体系的な知識や、一般的に幅広く必要とされるビジネススキル


社内の組織事情

主に階層別に研修を実施する場合に外部講師を活用することがあります。特にマネジメント層や経営層など、年長者になればなるほど社内の組織事情も絡むことから、外部に依頼したほうが良い場合が多いです。次世代リーダー育成や女性リーダーのような、変革を目指し、既存組織に縛られたくない場合も同様です。外部講師という外からの刺激を与えることによって、集中力や聞く姿勢を維持させるために新入社員や若手社員育成プログラムの一部で外部講師を活用する場合もあります。上司から日常的に言われていることであっても、外部講師から客観的な事例を交えて言われると、受け入れやすくなるものです。


コスト

ほとんどの場合、社内講師として雇用される社員はいません。そこで社内講師は、研修の質を高めるために「教える技術」について学ぶ必要があります。たとえば営業のトップセールスに研修をしてもらったからといって、うまくいくとは限りません。
また、社内講師が研修を実施しても、「教える技術」が未熟であれば効果が上がらないことは多くあります。そもそも社内講師を育成しようとしても、忙しい日常業務にプラスして講師をしたいと考える社員は少なく、適任者を探すことにも時間というコストがかかります。
このような理由から、たとえばロジカルシンキングやプレゼンテーション研修のようなビジネススキル研修は外部講師に依頼したほうが効果も高く、コストが下がることが多いです。
また、最近ではe-learningの活用も進んでいます。

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専門的な設備やツールを必要とする場合

製造業やIT、医療など専用の設備が必要な研修も外部に依頼することが多いです。また、最近ではサーベイやアセスメントを研修と組み合わせることも増えてきており、専門的なツールが必要な場合にも外部講師に依頼が必要です。最近ではVRのような最新技術を活用した研修もあります。


研修がつまらないといわれないために注意すべき、外部講師選定の3つのポイント

外部講師に依頼すれば多かれ少なかれコストが発生します。せっかく思い切って外注したのに失敗はしたくありません。そこで、ここからは外部講師を選ぶときに失敗しないための3つのポイントをご紹介します。


柔軟性があるか

外部講師は多くの場合、自分のパッケージを持っていますが、それを各組織・企業に落とし込むためには、必ずカスタマイズをする必要があります。また、当然研修当日も受講者に合わせて、ライブ感あふれる研修を進めなくてはいけません。講師と事前に打ち合わせをするときに、自社のことをしっかり調べて、自社の立場に立ったヒアリングをしてくれなかったり、研修当日の台本が非常に綿密に設計されていたりする場合は注意が必要です。


失敗経験を語れるか

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研修では受講者に共感してもらわなくてはいけません。たとえばマネジメント研修にマネジメント経験のない講師が登壇する場合がありますが、そのような場合、「言ってることは分かるけど、現場は忙しくてマネジメントどころじゃないんだよ」となってしまいがちです。
講師が失敗経験として、「自分もマネジメントが苦手だった」と思っていた過去があり、現場で失敗し、うまくいかなかったことを語ることで共感が生まれます。そして、そこから工夫して乗り越えた経験から学んだセオリーや心構え、そのストーリーが人の心を揺さぶることにつながります。


企業風土に合っているか

他にはない独自のプログラムを持っていたり、ファシリテーションの評判がいい講師であっても、その企業や組織の風土、雰囲気と合わなければ、経営陣や現場上司はもちろん、受講者からも受け入れられることが難しくなります。研修のねらいが同じプログラムであっても複数の講師候補を提案し、選択させてくれる研修ベンダーに依頼したほうが失敗する可能性は低くなります。


社員の変容を生むために必要な学習要素と効果測定


アルーの研修内容と具体的なプログラム・コンテンツ事例

人材育成を手掛けているアルーでは、これまでに幅広い業界で研修設計を支援してまいりました。社内・社外に豊富な講師陣を持っており、「誰が教えるか(伝えるか)」にもこだわって研修設計をしています。ここでは、アルーがこれまでに支援した研修の中から特に参考となる事例を3つ厳選して紹介します。


第一生命保険株式会社様

第一生命保険株式会社様では、「つながり」「たくましさ」「しなやかさ」という3つを柱として位置づけた新入社員研修を実施しました。
本研修は全部で2週間のプログラムとなっており、アルーではそのうち2.5日間にあたるオンライン部分を支援しました。社会人として求められるマインドセットなどを学んでもらうとともに、リモート勤務で求められるつながりの形成方法を身につけてもらっています。
本事例の詳細は、以下のインタビュー記事からご覧ください。
「つながり」「たくましさ」「しなやかさ」を備えた新入社員への育成(第一生命保険株式会社導入事例)

▼事例資料をダウンロードする

  第一生命保険株式会社様 新入社員研修導入事例 アルーでは、第一生命保険株式会社様に2023年度新入社員研修を提供いたしました。第一生命保険株式会社様の感想やを資料にてご覧いただけます。 アルー株式会社


東急株式会社様

東急株式会社様では、「インサイドアウトのリーダーシップ」を発揮する変革リーダーの育成を目標として、幹部候補の社員を対象とした研修を実施しました。
本事例では、創業者のストーリーも交えつつ東急のDNAを理解するワークを実施しています。また、自分自身の内発的動機に基づいて周囲を導くインサイドアウトの考え方を学んでもらい、リーダーシップの強化を目指しました。
本事例の詳細は、以下のインタビュー記事からご覧ください。
経営人材の鍵は、矛盾を両立するインサイドアウトのリーダーシップ(東急株式会社導入事例)


TANAKAホールディングス株式会社様

TANAKAホールディングス株式会社では、海外拠点のナショナルスタッフ選抜者を対象とした研修を実施しています。
本事例では日本語クラスと英語クラスの2つを設けており、双方をアルーが支援しました。研修内では、まずナショナルスタッフに一体感を醸成するため、横のつながりを醸成するワークに取り組んでもらっています。その後、マネジメントスキルを獲得するためのナショナルスタッフ向けのプログラムを実施しました。
本事例の詳細は、以下のインタビュー記事をご覧ください。
ナショナルスタッフに教育の機会を! スキルアップと横同士のつながりを実現 TANAKAホールディングス株式会社様 導入事例

▼事例資料をダウンロードする

  『TANAKAホールディングス株式会社様 ナショナルスタッフ研修導入事例』資料ダウンロード TANAKAホールディングス株式会社様ナショナルスタッフPDF資料をダウンロードしていただけます。 アルー株式会社


社員の変容を生むために必要な学習要素と効果測定


研修内容の設計・実施はアルーへお任せください

研修内容の設計や実施なら、ぜひアルーへお任せください。
アルーでは、これまでに階層別研修やテーマ別研修、グローバル人材育成研修など、幅広い研修の実施を支援してまいりました。研修の企画段階から丁寧にヒアリングを実施しているため、研修講師を含めて、お客様の企業にぴったりな内容へカスタマイズした研修プランをご提案できます。
研修設計でお悩みの場合は、ぜひアルーへご相談ください。アルーの提供している人材育成や研修サービスの一覧は、以下のページからご覧いただけます。
人材育成・研修サービス一覧
ぜひこの機会に研修設計のポイントをおさらいし、効果的な人材育成に役立ててください。


社員の変容を生むために必要な学習要素と効果測定


アルー株式会社
アルー株式会社
20年以上、企業向けに人材育成コンサルティングや研修を提供してきた。新入社員・管理職といった階層別研修や、海外駐在員やグローバルリーダーなどのグローバル人材育成、DX人材育成に強みを持つ。その実績は取引企業総数1400社以上、海外現地法人取引社数400社以上に及ぶ。京都大学経営管理大学院との産学連携など、独自の研究活動も精力的に行っている。
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