
やりたいことの見つけ方とは?あなたが本当にしたい仕事の見つけ方、そのポイントを解説
「どうすればやりたいことが見つかるのだろう?」
こんな悩みを持つ方もきっと多いのではないでしょうか。
目の前の仕事に押しつぶされ、次第に自分のやりたいことが見えてなくなってしまい、最終的には外の環境に目を向けてしまう。そんな方が多くいます。特に近年は転職に対するハードルが下がり、誰もが「別の環境のほうが自分のキャリアのためにいいのでは」と気軽に考えてしまいがちです。
ですが、その仕事は本当にあなたがしたいと思える仕事でしょうか。
本記事では、あなたが本当にやりたい仕事の見つけ方、そのポイントを具体的にご紹介いたします。
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「やりたい仕事を見つけること」がなぜ大切なのか
私たちの身の回りには、炊事・掃除・洗濯のような、あるいは仕事ですぐに終わらせないといけないような「やらなくてはいけないこと」や「やるべきこと」がたくさんあります。また、人それぞれさまざまな趣味がありますし、時間を潰せる娯楽も数多くあります。
そんななか、「やりたい仕事を見つけること」がなぜ大切なのでしょうか?ここからは、その主な理由を3つご紹介します。
やりがいを感じて仕事や人生に対する満足感が高まる
「やりたい仕事」というのは、自分の意志にしたがって自分で選択して取り組む仕事です。自分で決める、ということはとても重要なことで、それによって仕事で得られる充実感が大きく異なります。そんな、自分で選んだ「やりたい仕事」に取り組むことで、仕事のやりがいを感じることができます。仕事のやりがいは、生きがいにも繋がります。その結果、仕事や人生に対する満足感、充実感を高めることができます。
困難や障害を乗り越える力がつく
義務感で仕事をこなしていると、困難や障害に遭遇したとき、簡単に逃げ出したくなることや、心が折れることが起きやすくなります。しかし、本当にやりたい仕事であれば、困難や障害を乗り越えようとする気持ちが強くなります。
そして、実際に乗り越えた経験は、ビジネスパーソンにとって大きな強みといえます。とくに近年ではChatGPTなどによって表面上のことはすぐに調べられます。そんななか、実際の経験から出る言葉や行動は、人生100年時代を乗り切らなくてはいけないビジネスパーソンにとって大きな武器となるでしょう。
生産性や成果が高くなる
「やりたい仕事」は生産性や成果を高める効果があります。ハーバードビジネススクールとコーチング機関TPIがフォーチュン500企業を対象に10年間の追跡調査を行った結果、抑圧的雰囲気で義務的なhave toベースの企業より、肯定的雰囲気でやりたい仕事ができるwant toベースの企業の方は、利益率が756倍大きいというデータが報告されています。
やりたいことが見つからない6つの理由
やりたいことを見つけることができれば、人生をより充実したものにできるかもしれません。ですが一方で、やりたいことが見つからず、それが大きな悩みになってしまうこともあります。やりたいことは多くの場合、自分のなかにあるはずのものです。そんなやりたいことを見つけることは、なぜ難しいのでしょうか。ここかはら、やりたいことが見つからない理由を6つ、簡単にご紹介します。
やらなくてはならないことに心を奪われているから
やるべき仕事やタスクが山ほどあると、私たちは目の前の仕事をこなす事に思考を奪われてしまいます。このような状態が長く続くと、「仕事とは、やるべき事をこなすこと」という観念が形成されてしまい、やりたい事がわからなくなってしまいがちです。
親や先生、社会の価値観に染められているから
子供の頃から、親や学校の先生から「これをやりなさい」、「あれをやるべきです」と言われ続け、その指示や教えに従い続けると、親や先生、社会の価値観に染められてしまします。
社会人になった後も同様です。上司や先輩からの指示はもちろん必要ですが、それしかないと「自社とはこういうものだ」と考えることを止めてしまいます。そうなると、自分が本当に好きな事や、大切にしたい事がわからなくなってしまいます。
感性や感情を感じにくくなっているから
日頃か感性や感情を閉ざして生活していると、ワクワクする気持ちも感じられなくなります。そうなると、自分が何をやれば楽しいのか、何が好きなのかも感じられなくなってしまいます。とくに日本人は自分の感情を表現することが苦手です。自分を“隠す”ことに慣れ、自分が大切にしたいものは何なのか、分からなくなりがちです。
視野を狭めて考えているから
私たちは自分が置かれた環境に制約を受けてしまいがちです。会社や上司、お客さまの期待に応えることにのみ意識が向いていると、会社や自分の仕事の枠の中でしか考える事ができなくなってしまいます。
失敗することが怖いから
失敗を恐れる気持ちを、ほとんどの人が持っています。なかでも、自分が大好きなこと、やりたい事で失敗すると、ショックはそれだけ大きくなります。そのため、無意識レベルでやりたい事での失敗を避けるために、何をやりたいのかわからなくなる、という心の働きが起きることもあります。
人生や生活が変わることが怖いから
私たちは本能的に変化を恐れます。人類の長い歴史において、環境変化が生存の危機に直結してきたため、遺伝的に私たちに備わった本能です。やりたいことを新たに始めることは、人生や生活の変化に繋がります。人生や生活の変化を避けるために、無意識レベルでやりたいことが見つからないという心の働きが起きやすくなります。
やりたいことを見つける7つの方法
ここまでご紹介したように、やりたいことを見つけられない、さまざまな障壁があります。ではそんな障壁を乗り越え、やりたいことを見つけるためにはどうしたらいいのでしょうか。ここからは、やりたいことを見つけるための7つの方法を簡単にご紹介します。
自分に「やりたいことをやっていい」と許可を出す
私たちの脳は変化を恐れます。脳にとっては、生存することが第一優先なので、脳は、「変化するな、新しいことを始めるな、それが安全だ」と私たちに語りかけます。自分自身に「やりたいことをやっていい」と許可を出すことで、変化を抑制する働きが緩み、やりたいことを見つけるアンテナが立ちやすくなります。
自分の価値観を再確認する
自分にとって何が大切で、どんなことが好きなのか?
自分の価値観を再確認しましょう。ネットで「価値観リスト」と検索すると、価値観の一覧表がいくつも出てきます。この価値観リストの中から、あなた自身がピンとくる価値観に印をつけてみましょう。
日常生活のなかで好きなことをやる時間を増やす
1日に5分でも10分でも構いません。好きなことをやる時間を増やしましょう。歌を歌うことや楽器を演奏するのもいいし、絵を描くことでも構いません。これは、ミュージシャンや画家を目指しましょう、ということではありません。日常生活のなかで好きなことをやる時間を増やすと、やりたいことを見つける感性や、ワクワクする感情が開いてきます。
自分史を書いてみる
幼少期から現在までの自分史を書いてみましょう。記憶に残っている出来事と、そのときの感情を時系列で書き出します。自分はどんなことが好きだったのか、何を大切にしているのかを思い出すきっかけになります。
キャリアの専門家に相談してみる
キャリアカウンセラーやキャリアコンサルトの資格を持つ専門家に相談してみるのもいいでしょう。専任のキャリアカウンセラーがいる企業もあります。また、社外のキャリアカウンセラーに相談することもできます。専門家からの質問に答えることや、アドバイスを参考にすることで、やりたいことが見つかりやすくなります。
怖いと思うことに挑戦してみる
やってみるのが怖いこと、挑戦するのが怖いことのなかに、あなたが本当に好きなことが隠れている可能性があります。
- 人前でセミナーや講演をしてみたい
- ブログを書いてみたい
- 自分が撮った写真をみんなに見てもらいたい
・・・でも怖いな、と思うことが本当にやりたいことである可能性があります。
好きな仕事をしている人と過ごす時間を増やす
私たちの脳には、ミラーニューロンという、他人の行動を見て、自分が行動したかのように感じる機能が備わっています。好きな仕事をしている人と話しをしたり、一緒に時間を過ごすことで、「好きな仕事をするって、こんな感じなんだ」という感覚を感じられるようになり、やりたいことが見つけやすくなります。
やりたいことを見つけるための8つの問い
やりたいことは、自分のなかにある場合が多いといわれています。そこでここからは、やりたいことを見つけるために自分自身にできる7つの質問をご紹介します。これらの質問への答えをノートや手帳に書いてみることで、自分のやりたいことを見つけるヒントが得られるかもしれません。
会社でやりたい仕事を見つけた人の具体例
ここからは、やりたいことを見つけた社員の事例を2つご紹介します
20代人事部社員の事例
人事部の20代の社員で、採用業務を担当したときに、これまで感じたことのない仕事のやりがいを覚えた方がいます。この方は、「採用業務のどんな点にやりがいを感じているのか?」を自己分析しました。そして「一人ひとりの強みを見出すこと、才能に光を当てること」にやりがいと感じていることがわかりました。
この方はその後、キャリアコンサルタントの資格を取得して、社員のキャリア相談員として、ますますやりがいを感じながら働いています。
30代コンサルティング会社社員の事例
コンサルティング会社で調査・分析系の仕事を担当していた30代の方がいました。この方はキャリア研修で自分史を書いたときに、中学生の頃から大学時代まで、人前で話して聴衆を笑わせることが好きで、難しい内容をわかりやすく伝える事が得意だったことを思い出しました。
この好きなことと得意なことを活かして、調査・分析系の仕事から、研修講師の仕事にキャリアチェンジをしました。そして、50歳を過ぎた頃から、コンサルティング会社に勤務しながら、大学の非常勤講師の仕事もするようになりました。この方は、定年後は大学教授になって、組織論やリーダーシップ論を学生に教えたいという夢を持ち、生き生きと働いています。
アルーが実施しているキャリア研修の具体例
人材育成を手掛けているアルーでは、これまでに幅広い企業でキャリア研修をサポートしてきました。
キャリア研修は、社員が「本当にやりたい仕事は何か」、「自分が大切にしている価値観は何か」に向き合い、自分の視野や思考を拡げる場としてとても有効です。人手不足が深刻化しているなか、日々の仕事に追われるだけで目の前しか見られなくなってしまい、ふとした瞬間に転職を考える社員が多くいます。キャリア研修を実施することで、自社でのキャリアを広い視点で考えてもらうきっかけにすることができます。
ここからは、アルーが実施しているキャリア研修の例を年代別に解説します。具体的なキャリア研修のプログラムを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
20代社員向けキャリアデザイン研修の例
20代向けキャリアデザイン研修は、新入社員時に実施するものと3年目以降にキャリアの可能性を広げることを目的として実施するものの2種類があります。ここでは、新入社員を対象としてキャリアの自己決定を進めてもらうことを目的とした研修のプログラム例を紹介します。
テーマ |
概要 |
進め方 |
イントロダクション |
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ワーク1: キャリアの自己決定度合いを理解する |
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グループワーク |
ワーク2: |
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グループワーク |
ワーク3: |
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グループワーク |
ワーク4: |
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グループワーク/ペアワーク |
ワーク5: |
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グループワーク |
ワーク6: |
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グループワーク |
ワーク7: |
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グループワーク |
まとめ |
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新入社員向けのキャリア研修については、以下のページから詳しく確認いただけます。
キャリアデザイン 新入社員研修 ~キャリアの自己決定~
▼サービス資料をダウンロードする
30代社員向けキャリアデザイン研修の例
さまざまなライフステージを経験する30代社員を対象とした研修では、ライフステージからキャリアの内容を考える研修を実施することが大切です。
具体的なプログラム例は、以下のようになっています。
テーマ |
概要 |
進め方 |
イントロダクション |
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ワーク① |
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個人ワーク |
ワーク② |
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ペアワーク |
ワーク③ |
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ペアワーク |
ワーク④ |
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ペアワーク/グループワーク |
振り返り |
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これまで培ったキャリアから自分自身の価値観を再発見し、今後の方向性を定めることが大切です。
30代向けキャリアデザイン研修については、以下のページから詳しく確認いただけます。
「キャリアを切り拓く 30代社員向け」研修プログラム
▼サービス資料をダウンロードする
40代社員向けキャリアデザイン研修の例
40代を対象としたキャリアデザイン研修では、自分自身の経験の棚卸しを行った上で、自分自身を取り巻く環境変化を踏まえたキャリアプランを考える必要があります。ここでは、1日目と2日目に分けて実施する研修プログラムの例を紹介します。
テーマ |
概要 |
進め方 |
導入セッション |
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講義 |
自分の棚卸しを行う |
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グループワーク(インタビューワーク) |
自分の原動力と周囲とのつながりを実感する |
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個人ワーク&グループ共有 |
方略を練る |
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個人ワーク&グループ共有 |
一歩を踏み出す |
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個人ワーク&グループ共有 |
今後の展望を描く |
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個人ワーク&グループ共有 |
総括セッション |
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講義 |
40代向けキャリアデザイン研修については、以下のページで確認いただけます。
40代キャリア研修
▼サービス資料をダウンロードする
50代社員向けキャリアデザイン研修の例
50代社員向けキャリアデザイン研修は、40代向けキャリアデザイン研修と同様に、経験の棚卸しと今後の方向性という2段階に分けて実施します。キャリアの「終わり方」や「自分の人生」について考えてもらうことが、50代向けキャリアデザイン研修の特徴です。
2日間に分けて実施する場合、以下のようなプログラムが考えられます。
【1日目】
テーマ |
概要 |
イントロダクション |
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導入ワーク |
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講義 |
なぜ50代でキャリアをデザインするのか? |
講義 |
知っておくべき世の中の状況 |
ワーク① |
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ワーク② |
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ワーク③ |
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ワーク④ |
アクションプラン策定 |
50代向けキャリアデザイン研修については、以下の記事でご確認いただけます。
キャリア研修ならアルーにお任せください
キャリア研修なら、ぜひアルーへお任せください。
アルーは幅広い業界で人材育成を手掛けている企業で、キャリア研修をサポートした実績も豊富です。特に、年齢ごとに分けたキャリア研修を数多く実施しており、キャリア研修を有意義なものとするためのノウハウも豊富にございます。
アルーの提供しているキャリアデザイン研修の具体例は、以下のページから詳しくご覧ください。
キャリア未来地図デザイン研修
まとめ
いかがでしたでしょうか。
やりたい仕事を見つけることは、社員個人だけのためになるわけではありません。モチベーション高く働き、チャレンジに積極的な社員がいることは組織にとっても大きな恩恵を与えます。また、肯定的な雰囲気の職場は、風通しも良くエンゲージメントを高めてくれるでしょう。
本記事を参考に、やりたい仕事を見つけ、あるいは見つけるサポートをおこない、やりがいの持てる環境づくりを目指しましょう。