社会人に必要なリベラルアーツ教育とは？ビジネスに活かせる研修プログラムも紹介
リベラルアーツは、昨今社会人に必要な素養として注目を浴びています。ビジネスのグローバル化が進んでいる現代では、国内外の優秀な人材と対等に渡り合うためにはリベラルアーツの習得が欠かせません。
この記事では、社会人に必要なリベラルアーツについて、概要や身につけるべき内容、注目されている背景を解説します。リベラルアーツを学べる研修プログラムも解説するので、ぜひ参考にしてください。
▼リベラルアーツを身につけるのにおすすめの研修・eラーニング2選
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リベラルアーツとは
リベラルアーツとは、一般教養科目や自由な学習を意味する単語です。特にビジネスでは、明確な答えがない問題や課題を解決していくために必要な知識やスキルを習得する学問を指します。
昨今はグローバル化やIT化が進んでおり、ビジネス環境はますます複雑になっています。こうしたVUCA時代に直面する複雑な問題を解決するためには、リベラルアーツを通じて問題を多角的に考察する力を身につけることが必要不可欠です。
また、リベラルアーツは自分自身の思考や価値観を深く理解し、他者とそれらを共有する能力を育むのにも役立つと言われています。
社会人がリベラルアーツを学ぶメリット
社会人がリベラルアーツを学ぶことには、さまざまなメリットがあります。代表的なメリットは、以下の4点です。
- 多角的で柔軟な思考力が身につく
- 思考の軸を作ることができる
- 新しい価値を創造できる
- 海外のエグゼクティブと対等に会話できる
ここからは、社会人がリベラルアーツを学ぶことによって得られるメリットを解説します。
多角的で柔軟な思考力が身につく
リベラルアーツを学ぶことで、多角的で柔軟な思考力を身につけることができます。
リベラルアーツ教育は、幅広い知識を培い、深い思考力を養うために適していることが特徴です。社員の中には、思考が既存のフレームにとらわれてしまったり、単一の専門分野から抜け出せなくなったりしてしまう人がいます。こうした社員には、リベラルアーツを通じて自己の視野を広げると共に、既存のフレームから抜け出して多角的に物事を考察する能力を身につけてもらいましょう。
例えば、プロジェクトにおいて直面する課題を解決する場面を考えます。単一の専門分野しか身につけていない場合、既存の枠組みにとらわれた前例踏襲のような解決策に終始しがちです。一方でリベラルアーツによって深い教養を身につければ、文化や哲学、歴史といった幅広い視点から問題を捉え、新たな解決策の糸口を見つけることができます。
思考の軸を作ることができる
思考の軸を作ることができることも、リベラルアーツを学ぶメリットの一つです。
リベラルアーツによる学びは、自己理解を深め、多角的な視点から物事を捉える力を養うことに適しています。こうした学びに取り組むことで、ビジネスのさまざまな場面で役立つ、汎用性の高い思考の軸を作ることができるのです。こうした思考の軸を身につけていれば、自己の意見や考えを明確に表現できるようになり、ビジネスにおいて市場価値の高い人材になることができます。
新しい価値を創造できる
リベラルアーツを学ぶメリットとして、新しい価値を創造できるようになる点が挙げられます。
最近では、ビジネス環境の変化が激しさを増しています。こうした変化の激しいビジネス環境を勝ち抜くためには、前例にとらわれない非連続的なイノベーションが必要不可欠です。
幅広い知識を探求し、それらを統合するリベラルアーツを学ぶことで、イノベーションにつながる発想を得やすくなります。新しいビジネスモデルの創出や、顧客のニーズに応えるサービスや商品の開発など、さまざまな場面でリベラルアーツの学びは役立つでしょう。
海外のエグゼクティブと対等に会話できる
海外のエグゼクティブと対等に会話できるようになる点も、社会人がリベラルアーツを学ぶメリットです。
グローバルビジネスでは、海外のエグゼクティブと対話する機会があります。その際にはコミュニケーションの一環として、経済や政治、文化や芸術などのビジネスと直接関係のない話題が出ることも少なくありません。こういった話題についていけないと、信頼を得ることが難しくなります。リベラルアーツによって幅広い教養を身につければ、グローバルな環境でも通用するコミュニケーション力を磨くことができるのです。
リベラルアーツ教育が社会人に注目されている背景
社会を生きていくために必要な知識や学びが変化してきている昨今、リベラルアーツ教育はさまざまな形で社会人から注目を浴びています。特に、リーダーや組織をマネジメントする管理職にはリベラルアーツが必要不可欠です。
ここからは、リベラルアーツ教育が社会人に注目されている背景を解説します。
複雑化する現代社会に対応していく必要がある
リベラルアーツが注目されている背景として、複雑化する現代社会へ対応する必要があることが挙げられます。
現代社会において直面する問題は、国内外のさまざまな事象が複雑に絡み合っています。どんなに高度な専門領域の知識を持っていても、単一の分野の知識だけではこうした複合的な問題を解決できません。
リベラルアーツを学べば、さまざまな方向から柔軟に考えられる能力を養うことができます。急速に発達する技術や情報を活かし、前例のないイノベーションへと飛躍していくために、リベラルアーツによって多角的な視点を身につける必要性が高まっているのです。
変化の激しい現代のビジネス環境は、VUCAとも呼ばれています。
VUCAの特徴やVUCA時代において求められる人材、組織づくりのポイントは、以下のページで詳しく解説しています。
『VUCAとは？求められる人材や対応する組織作りのポイント』
広い視野、総合的な判断力を持つ人材が求められている
リベラルアーツが必要とされている背景として、広い視野があり総合的な判断力を持つ人材が求められている点も重要です。
社会や企業が直面する問題の解決策は、一つではありません。また、同時に複数の課題に取り組まなければいけない場面も存在します。こうした状況に対応するためには、多角的な側面から物事を捉えることが必要不可欠です。広い知見や視野から総合的な判断を下す人材を育成するために、リベラルアーツ教育の重要性はますます高まっています。
グローバル人材としての活躍が求められている
リベラルアーツが注目を浴びている背景として、グローバル人材としての活躍が求められている点も挙げられます。
少子高齢化や長期的な人口減少が予測されている日本社会では、さまざまな市場が縮小傾向で推移しています。こうした環境変化から、グローバル進出に活路を見出す企業も少なくありません。
一方で、グローバルな環境でビジネスを進めるためには、国際的な常識とも言えるリベラルアーツが欠かせません。リベラルアーツを身につけることで海外の人材と効果的に信頼関係を構築し、新たなビジネスチャンスを得ることができるのです。
グローバル人材に必要な能力や育成方法について詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
『グローバル人材とは？定義・必要な能力・育成方法等を解説』
社会人がリベラルアーツ教育で学ぶ内容
リベラルアーツは、多角的な視点を養うことを目的にした学問領域です。そのため、リベラルアーツでは、現代社会のすべてが学ぶべき対象となります。
リベラルアーツを実践する際には、物事の本質や事実などの正確な情報を学び、自分なりの判断基準を持つことが重要です。知識や情報を得ることをリベラルアーツの目的とせずに、知識や情報を課題解決に活かす方法を鍛えることを目指しましょう。
思考力を鍛える題材としては、「歴史」「文学」「経済学」「政治学」などが一般的です。また、既存の学問領域を学ぶだけでなく、新しいコミュニティに参加する、ストレングスファインダーを通じて自己認識を深める、といった内容も、リベラルアーツに含まれます。知識を身につけるのを目的とするのではなく、教養の深化を通じて思考力や判断力を養うことを重点において学習を進めることが大切です。
人材育成にリベラルアーツを導入するならアルーにお任せください
リベラルアーツを社会人に学んでもらうためには、独学ではなく研修を実施することがおすすめです。リベラルアーツを導入するための研修なら、ぜひアルーへお任せください。
アルーの提供している研修は、アウトプットの機会が豊富に含まれており、リベラルアーツで必要とされる思考力や判断力を効果的に身につけられることが特徴です。
アルーが提供しているリベラルアーツ研修について紹介します。
リベラルアーツ研修
リベラルアーツ研修は、社会人に必要とされるリベラルアーツを学べる研修です。
ある程度英語が話せるようになった社員の中には、「英語は話せるが、文化や哲学、政治や経済の話題についていけない」「海外文化はある程度わかるが、肝心の日本文化について知らない」といった課題を抱える人が少なくありません。アルーのリベラルアーツ研修では、日本文化体験を通じて、実体験に基づいた日本文化をリベラルアーツとして身につけることができます。
従来の研修とは異なり、五感を使った体験を重視していることが本研修の特徴です。また、自分の言葉で日本文化を話せるようになるためのワークも豊富に盛り込まれており、日本文化の理解を効果的に深めることができます。
アルーのリベラルアーツ研修についてさらに詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
日本文化リベラルアーツオンライン研修
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eラーニングでリベラルアーツを学ぶ
アルーでは、eラーニングを通じてリベラルアーツを学ぶこともできます。
大学などでは、リベラルアーツを学べるところも多いです。しかし社会人の場合、大学などの教育機関でリベラルアーツを学ぶ時間を捻出することは難しいです。
アルーのeラーニングなら、忙しい社会人でも、自分のペースに合わせてリベラルアーツを学習できます。業務前後の空いた時間を活用して、気軽にリベラルアーツを身につけることが可能です。
アルーなら、学習したい内容に合わせて教材を作成することもできます。自社に最適なリベラルアーツ教育を実施したい場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
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リベラルアーツを取り入れた研修事例：日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社
日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社では、異文化コミュニケーション研修の一環として、アルーの「日本文化体験」の研修を取り入れました。受講者は日本の技術者と、アメリカ、インド、タイの現地社員です。「華道」を体験しながら、「日本とは何か」「日本人とは何か」「日本人が大切にしている価値観とは何か」「そのルーツはどこから来るのか」などの日本人の考え方、美意識、カルチャーを体感しました。その後、異文化コミュニケーションでよくあるビジネスシーンについて学び、ケースワークなどを実施しています。
華道を通じた日本文化理解は、自分自身を見直す良い機会となり、日本人の価値観や考え方のルーツを知ることができたと評価いただいています。教養を深めるだけでなく、人間力の向上にもつながるセッションとなりました。
当研修事例の詳細について詳しくは、以下のページをご覧ください。
外国人社員を交えた異文化コミュニケーション研修（日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社 導入事例）
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まとめ
リベラルアーツについて、社会人にリベラルアーツが求められる理由や背景、リベラルアーツを身につける方法を解説しました。
リベラルアーツは、ビジネス環境が複雑化する昨今において、必要不可欠な教育です。しかし社会人の中には、これまでリベラルアーツに触れる機会がなかった人も多いでしょう。ぜひこの記事の内容を参考に、企業が積極的にリベラルアーツ教育を実施して、グローバルで複雑な現代のビジネス環境に通用する教養の土台を形成してみてください。
