アルー株式会社では、2025年度3月~ 4月の2カ月間で新入社員約3.6万人に研修プログラムをご提供しました。
それらの研修プログラムに関わった講師や当社コンサルタントに対し、新入社員の傾向や様子についてのアンケートを毎年実施しています。2025年度の新入社員導入研修に関しても同様のアンケートを実施し、今年度の傾向を示しました。
今年は「やり方や意義の理解ができれば、実行は早い」、「自分の成長につながると感じると強くコミットする」といった傾向が見られました。
「やり方や意義の理解ができれば、実行は早い」、「自分の成長につながると感じると 強くコミットする」については、スマホネイティブ世代とも言われるようにスマホを通じて、世の中の情報を見聞きし選択できる立場で育ち、自分の成長のためになることががわかれば、「主体的に自分に取り込んでいく」ことが当たり前の世代ならではの傾向だと考えられます。
また「多様性を受け入れることに抵抗を感じない」は、昨年同様で、学習指導要領の改訂や社会の変化を受けて、個性や違いを前提としたグループワークやプロジェクト学習による教育を受けてきた世代のため、多様性は「当たり前」として捉える世代であることの表れかもしれません。
今年は「他者から抜きん出ようとする行動をしない」が新たに加わりました。こちらは昨今の若者の傾向である平均を目指す「良くも、悪くも目立ちたくない」という点を踏まえていると納得の結果かもしれません。
また「周囲からどう見られるか、どういう行動が適切かを知らない」「手の届く情報や居心地のよいつながりで満足をしてしまう」は昨年と同様の傾向になりました。
「周囲からどう見られるか、どういう行動が適切かを知らない」については、講義中や休憩中におけるオン・オフの使い分け、共有スペースで騒いでしまうなどの認識の甘さに起因する不適切な言動が多々見受けられたようです。
「手の届く情報や居心地のよいつながりで満足をしてしまう」については、スマホネイティブ世代ということもあり、就職活動にもAIを活用するなど、スマホから得られる情報が多く、また周囲へのフィードバックをしないのも居心地の良い環境にとどまりたいという意識の表れではないでしょうか。
綿密な打ち合わせと連携により、会場が異なる開催となっても、安定した進行と受講者へ同質の学びの提供が可能です。クラス間で学びや気づきにバラつきが出ないよう、事前及び各開催日毎に講師とのすり合わせを実施しています。
お客さまに意義ある学びの場を提供するために、カスタマイズを積極的に実施しています。カスタマイズ専門部署に15名以上が在籍し、多くの研修でカスタマイズを実施しています。
アルーの研修は、「わかる」だけでなく「できる」に到達することを研修の目的としています。「100本ノック」と呼ばれるケーススタディ演習や、研修後の職場での実践を促すサーベイなど、受講者の行動変容に繋がるプログラムやサーベイをご用意しています。