現場社員のDX・デジタル化施策は意欲の高い社員に集中投資しよう
DX人材育成のトレンドの一つである「全社員のDX化」を叶えるためには、現場社員のDX・デジタル化を促進する必要があります。しかし、現場社員に一斉にDX・デジタル活用研修を実施することは実際には難しいでしょう。
そこで、育成の優先順位を付ける必要があります。優先順位を付ける際には、学習意欲が高いかどうかに着目しましょう。なぜ学習意欲の高い社員から育成すると効果的なのか、意欲の高い社員の見分け方などをお伝えします。
▼DX・デジタル活用人材の育成の優先順位についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
『全社員をDX人材に!育成の優先順位とそれぞれの学びの内容』
目次[非表示]
現場社員のDX・デジタル化は意欲の高い社員から始めよう
冒頭でお伝えした通り、現場社員のDX・デジタル化を進める際には意欲の高い社員から育成することをおすすめします。
現場社員と一口に言っても、DX・デジタル活用に対する意識は様々です。DX・デジタル活用に興味があり自分でExcelのマクロを組んでいるような社員もいれば、デジタルツールにはできるだけ触れたくないと考えている社員もいると思います。
このようにDX・デジタル活用へのスキルや意識がバラバラな社員を一斉に集めて同じ内容の研修を行っても育成の効果は薄いでしょう。そこで、現場社員の中でも優先して育成すべき人材を選抜する必要があります。
私たちアルーは、まずはDX・デジタル活用への意欲の高い社員から優先して育成することをおすすめしています。
なぜ意欲の高さが重要なのか
なぜ意欲の高い社員から優先して育成すべきかというと、次の2つのような状況があるためです。
- DX・デジタル活用研修は受講者に大きな負荷がかかる
- DX・デジタル活用をせずとも業務は回っているため、受講者にとって必要性が薄い
DX・デジタル活用研修では統計の知識やデータ分析の手法、ITツールの使い方などを学んでいきます。DX・デジタル活用初心者にとっては一から学ばなければならないことが多く、学びへのハードルが高いのが現実です。
また、一度講義を受けただけで知識やスキルが完璧に身につくことはほとんどなく、学んだ内容を実践し、分からないところは自分で解決していくことが必要です。職場で活かせるレベルになるためには、時間がかかります。
業務と並行してこのような学びと実践を行うには、受講者自身にDX・デジタル活用への興味や意欲がないと難しいでしょう。
さらに、DX・デジタルを活用しなくても既に業務がある程度回っているという状況も、意欲の低い現場社員にとっては、学習に消極的になる理由となり得ます。
頭ではやった方がよいと分かっていても、これまで学ばなくてもやってこれたという意識があるため、積極的に学ぶ気にならないという社員もいるのが現実です。
こういった意欲の低い社員は、先例があると意欲が高まる傾向にあります。
たとえば、隣の部署がRPAを導入した結果、残業時間が減った、といった事例を耳にすれば、DX・デジタル化の意義を感じ、学習してみようという気になる可能性があるのです。
そのため、全社員のDX化を促進するには、まずは意欲の高い社員を育成し結果を出してもらい、その後に意欲の低い社員の育成を進めるのが効率的です。
意欲の高さの見分け方
では、意欲の高い社員を選抜する方法を2つお伝えします。
- 手挙げ式の公募研修を実施する
- 上司推薦を得たうえで参加してもらう
まず、手挙げ式の公募研修での実施をお勧めします。
公募研修にすることで、自分からDX・デジタル活用を学びたいと考える社員を絞り込むことができます。
さらに、自分自身で上司推薦を得ることを研修参加の条件とすると、より意欲の高い社員を選抜できるでしょう。
自分自身で上司に説明し許諾を得ることで、そうしたからには欠かさず研修に参加し成果を上げなければいけないという意識醸成に繋がります。
どの段階まで選抜するかは、自社の社員の状況を確認しながら調整していくとよいでしょう。
現場社員のDX人材化におすすめのDX・デジタル活用研修を提供しています
アルーでは、現場社員のDX・デジタル化に特化したDX・デジタル活用人材研修を提供しています。
DXについてあまり理解していない社員に向けた動機づけのためのeラーニングコンテンツや、Excelを用いたデータ分析研修など、DX・デジタル初心者向けのプログラムをご用意しています。
「社員の多くがデジタルに苦手意識を持っており、研修の効果が出づらい」「DX研修を実施しても職場のデジタル改革が進まない」とお悩みの人事担当者様におすすめです。お気軽にお問い合わせください。
▼まずは資料を見たい方はこちらからダウンロードできます。
▼アルーのDX・デジタル活用研修について詳しくはこちらのページもご覧ください。