体系的にグローバル人財を育成するグローバル人財早期育成プログラム
日東電工株式会社 導入事例

左から桑原様、釜野様

日東電工株式会社

従業員数 : 28,371名(連結) / 6,672名(単体)

事業内容 : インタストリアルテープ / オプトロニクス / ヒューマンライフ / 他、新規事業

日東電工株式会社では、グローバル人財の早期育成のため、海外トレーニー研修の経験学習のコーチングサポートを実施しました。海外トレーニー研修に参加した受講者の声をご紹介します。

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経営・ESG戦略本部
経営戦略統括部
経営企画部

桑原 暁妃 
文内、敬称略

-自己紹介をお願いします

 

桑原 経営・ESG戦略本部 経営戦略統括部 経営企画部の桑原です。海外トレーニー研修に参加する前は、経営・ESG戦略本部 ブランドコミュニケーション部 広報グループに所属していました。海外トレーニー研修期間を終えて、今年の3月から経営企画部に異動しました。

異動のきっかけは海外トレーニー研修でした。トレーニー期間中は「新規事業のテーマ調査」をミッションとしていましたが、海外トレーニー期間終盤に、上司から海外トレーニーでの経験を活かせる部署で仕事をしてみてはどうかと提案をいただき、異動しました。

参加動機
海外で業務をして、海外の文化を知りたい気持ちが入社時からあった

-海外トレーニー研修に参加した動機を教えてください

 

桑原 海外トレーニー研修は自ら応募しました。入社時から「いつか海外で業務してみたい」という思いを持っており、海外トレーニー研修参加前に携わっていた広報業務の時も、年に1回海外出張はあったものの、長期で海外業務をする機会はありませんでした。働いている間に「海外の文化をもっと知りたい」「海外で働くNittoの社員と業務をしてみたい」という思いがありましたので、海外トレーニー研修の公募を見たとき、面白そうだなと感じました。

また、一度これまでの業務から離れて「新しい業務にチャレンジしてみたい」という思いもありましたので、応募を検討しました。

海外トレーニー研修への応募を上司に相談したところ後押ししてもらえましたので、応募に踏み切りました。

研修での経験
10カ月間、自分でプログラムを考える経験ができた

-海外トレーニー研修ではどのような業務をされましたか?

 

桑原 海外トレーニー研修ではイギリスに2か月、その後ドイツの現地法人に赴任し10か月間滞在しました。Nittoでは、人類貢献、環境貢献に繋がる製品の創出に取り組んでおり、ドイツの業務では新規事業創出につながるテーマの調査業務をしました。また、私は広報に所属していたため、Nittoヨーロッパの製品のプロモーションにも少し携わらせていただきました。

 

-海外トレーニー研修の全体像を教えてください

 

桑原 「欧州市場の中で新規事業のテーマを探す」という目標に向け、10カ月間で細かい目標設定を行いました。

 

最初の2~3カ月でまず、市場選定を行い、NIttoヨーロッパの現地社員や駐在員がどのような業務を行っているのか、どのように調査業務を進めているのかをヒアリングしました。また、ヨーロッパでは展示会が多く開かれているので、展示会に行き、業界のトレンドについても学びました。

 

その後3~4カ月から、ターゲットとする市場を決め、Nittoヨーロッパで新規事業調査を担っている現地メンバーと一緒に調査を開始しました。現地メンバーとは英語でコミュニケーションを取りました。

 

-海外トレーニー研修の中で1番大変だったことは何ですか?

 

桑原 海外トレーニー研修は、自分で計画を立て進めていきます。これまでは、チームの一員として、リーダーのもと業務を行っていたので、自分で方針を決めて、スケジュールを組んで、最終ゴールに向かって業務を進めていく経験が少なく、「何から考えるのか?」「何のためにやるのか?」「どこに向かうのか?」「何をするのか?」を考えて、決めることに、最初は難しさを感じていました。

新規事業の調査業務のやり方も知らないまま海外トレーニー研修に参加したため、全ての流れが分からないままスタートしたのは私にとってとてもチャレンジでした。

 

また、現地の仕事の文化が日本とは異なっているため、その文化に自ら適応していく必要もありましたし、慣れない環境で慣れない業務を行っていくため、コミュニケーションを取っていくことが最初は大変でした。

 

-日本とドイツで違うと感じたところはありましたか?

 

桑原 Nittoヨーロッパの現地社員は、1人1人のモチベーションが高く、社員同士の仲が良いです。例えば、市場を調べるときに「みんなで頑張ろう」という一体感がありました。

 

-海外トレーニー研修を通じて、文化の壁を感じましたか?

 

桑原 ドイツは、仕事とプライベートの両方を大事にする文化が強いと感じました。例えば、日本では納期までに仕事を終えるのが基本とされているので残業をすることもありますが、ドイツでは残業をすることはほとんどないです。

 

海外トレーニー研修期間を通じて、現地社員に優先して進めて欲しい業務があれば、前もって優先順位が高い業務だと認識してもらうコミュニケーションが必要だと実感しました。

私は、海外の文化に馴染んで仕事をしたいという思いがあったので、現地社員との信頼関係を構築することを1番重視しており、現地社員の進め方を理解し寄り添いながら進めていましたが、一方で優先度が高いことや自分がやりたいことに対しては、「これをやってほしい、これをしたい」と明確に伝える必要がありましたので、自分のコミュニケーションのスタイルを変えた部分もありました。

 

-妥協点を探して、信頼関係の構築を重視しようと思ったのはなぜですか?

 

桑原 過去新規事業開発の経験がないなかで、現地社員の方にとって私は「一緒に業務を進めることができる人」だと思ってもらう必要があり、信頼関係の構築が重要と感じていました。Nittoに入社してから、実務の中でも信頼関係の構築ができているかが大事だと感じていたので、海外であっても重視していました。

 

-途中で自分のコミュニケーションを変えたきっかけは何でしたか?

 

桑原 アルーの毎月のオンラインコーチングで自分の行動について話したことが、自身のコミュニケーションスタイルを考え直すきっかけになりました。

現地社員と業務の進め方が合わないとコーチに相談したところ、「どう変えればよかったのか?」と問いかけていただき、私の中で「次こうしてみよう」という考えに切り替えることができたと感じています。毎月のオンラインコーチングは、海外トレーニー研修での経験を振り返る機会になり、自分自身の考えや行動を変えるきっかけにもなっていました。

学びと成長
ドイツとの文化の壁を感じ、自身のコミュニケーションスタイルを変えた

-海外トレーニー研修に参加してみての所感を教えてください

 

桑原 海外トレーニー研修では、Nittoでどのように新規事業開発が行われているのかを実際に経験できました。当初は新規事業テーマを決めて、お客様に提案に行き、次に製品化していけるだろうという考えを持っていましたが、実際には想定していた通りに進められず自分の考えが甘かったということを痛感しました。

1つや2つのアイディアから新規事業が生まれるわけではなく、何百、何千とアイディアを出して、そこから1つ、2つが実際に製品化へと進んでいくことを知りました。

 

また、ドイツでは環境面での取り組みがかなり進んでいるので、ドイツが先進的に取り組んでいることを学べてよかったと感じています。

 

-そのような経験をして、どのような成長や変化がありましたか?

 

桑原 もっと現地社員とオープンに話をすることが重要だと感じました。日本と海外の打ち合わせで、日本の考えが海外に十分に伝わっていない、情報伝達が遅れているということがありました。打ち合わせ後に現地社員が日本の駐在員に詳細を確認している場面もありました。

日本に帰ってきてから、私も海外に展開する方針や情報は、きちんと理由とともにタイムリーに共有しようと思うようになりました。

 

この海外トレーニー研修での様々な経験を通じて、研修参加前に比べた大きな変化は、私自身がより主体的に考えて、動けるようになったことです。どのような環境であっても、常に自ら主体的に考えていこうという意識を強く持てるようになりました。

キャリア観の変化

-キャリア観に関しては何か変化はありましたか?

 

桑原 海外トレーニー研修を得て経営企画部に異動したことで、キャリアの幅が広がったと感じています。海外トレーニー以前から、事業に関わる業務をしてみたいと思っていたので、その気持ちが海外トレーニーに参加したことでより強くなりましたし、研修後にそれが実現したことも嬉しかったです。


経営企画部では、今後はさらに海外と連携して業務を行っていきたいです。海外トレーニー研修での1年間は、長いように見えてとても短かったので、研修で学んだことを活かし、これからも挑戦していきたいと思っています。

どのような社員に推奨したいプログラムか

-今後、海外トレーニー研修をどのような人に受けてほしいですか?

 

桑原 「海外の文化を学び、仕事に活かしたい人」「将来、駐在したいと思っている人」、海外トレーニー研修では、自分で目標設定をして進めることができるので「1から企画をして実行していきたい人」にも勧めたいです。キャリアの早い段階に自ら考え行動に移す経験は、今後のキャリアにも大きく影響を与えると思います。この海外トレーニー研修を活用して、たくさんの人に挑戦してもらえたらなと思っています。

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