体系的にグローバル人財を育成する
グローバル人財早期育成プログラム
日東電工株式会社 導入事例

左から桑原様、釜野様

日東電工株式会社

従業員数 : 28,371名(連結) / 6,672名(単体)

事業内容 : インタストリアルテープ / オプトロニクス / ヒューマンライフ / 他、新規事業

日東電工株式会社では、グローバル人財の早期育成のため、海外短期派遣研修を実施しました。海外短期派遣研修に参加した受講者の声をご紹介します。

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全社技術部門
研究開発本部
薄膜回路技術研究センター

釜野 雄輔 
文内、敬称略

-自己紹介をお願いします

 

釜野 全社技術部門の研究開発本部・薄膜回路技術研究センターに所属している釜野と申します。入社時から弊社のコア技術とは離れた新規材料の研究開発を行っておりましたが、海外短期派遣研修後に現部署に異動し、よりコア技術に近い材料の研究開発に携わることになりました。

以前の仕事にもやりがいを感じておりましたが、より事業化が近い今の仕事ならではの楽しさを感じて取り組んでいます。

参加動機
実践的な英語でのコミュニケーションに課題を感じていた

-海外短期派遣研修に参加した動機を教えてください

 

釜野 海外短期派遣研修に参加した動機は、英語での実践的なコミュニケーションに課題を感じていたためです。以前の部署では、アメリカの企業と共同で技術研究を進めており、私がメインとなって技術的なディスカッションを行っていました。オンライン会議だけではなく、実際に現地に赴いて英語で議論をすることもありましたが、相手が言っていることを理解できない部分があったり、自分が言いたいことを全部伝え切れなかったりとモヤモヤすることが多くありました。また、相手が話していることが本音なのかお世辞なのかのニュアンスが分からないなど、海外のビジネス文化が分からないといったことも感じておりましたので、英語力向上と異文化理解のために、今回の研修に参加しようと思いました。


また、当時担当していた業務を続けたかったという思いもあり、1年間の海外トレーニー研修ではなく、2週間の海外短期派遣研修を選びました。2週間だったらと手軽に感じることができたので、このような選択肢はありがたかったです。

研修での経験
2週間マレーシア人とチームを組んで徹底的に議論し協働することができた

-海外短期派遣研修の内容を教えてください

 

釜野 海外短期派遣研修ではマレーシアで2週間滞在し、「ESGの観点でマレーシアにおけるNittoのプレゼンスを高めるにはどうすればいいか」というワークに、マレーシア人とチームを組んで取り組みました。チームメンバーでのディスカッションだけでなく、ショッピングモールなどで現地の方に直接話しかけてアンケートをとり、「マレーシアでは何が求められているか」について調べました。

 

-海外短期派遣研修ではどのような経験をしましたか?

 

釜野 マレーシア人の学生2人と日本人のNitto社員2人の4人チームで2週間を過ごしました。チームの雰囲気も良く、ワークは順調に進んでおりました。

しかし、最終発表に向けたプレゼンの準備の際には、少し険悪な雰囲気になってしまいました。その理由は、プレゼン資料の作り方や発表したい内容についてメンバー間で微妙な違いがあったためであり、マレーシア人のメンバーの1人は明らかに不満そうな顔をして、やる気をなくしてしまっている状況でした。このような状況でも、チームとしてワークを進めていくことが一番苦労したと思います。

 

不満げな顔をしているメンバーは、自分の意見が反映されていないと感じているのかもしれないと考え、自分から積極的にコミュニケーションをとるように心がけました。「どういう風にしたいと思っているのか」「なぜそう思うのか」を聞いて、お互いに話し合い、しつこいくらい徹底的にすり合わせを行いました。このようなコミュニケーションにより引き出せたアイデアがなければ良い発表はできなかったと感じております。メンバー全員が納得できるように進めるのは大変だったのですが、うまく乗り越えられたと思っています。

 

-最終発表まで期日に迫っている中で、相手の話を聞こうと思えたのはなぜですか?

 

釜野 海外短期研修以前に担当していた仕事の影響が大きいです。バックグラウンドが異なる人が集まっていたので、1つのことをやろうとしていても、みんな考え方が違うということがよくありました。

意見が食い違った際には、お互いによく話し合って、考えのすり合わせを行うことで最適解を見つけてきました。そのような経験があったからこそ、海外短期派遣研修でもメンバーのアイデアを引き出せたのだと思います。日本人でも、マレーシア人でも、社会人でも、学生でも、男女、年齢問わず、話し合うことが重要だと改めて感じました。


マレーシア人メンバーが話す英語のレベルは高く、聞き取れないこともありましたが、お互いに理解しあうためにも、分からないまま放置せず何回でも聞き返すようにしました。

学びと成長
文化的な価値観の違いがあっても、お互いの言語が拙くても、諦めずに徹底的に話し合うことの大切さに気付いた

-海外短期派遣研修を通じて、英語のコミュニケーションに関して成長や変化を感じられましたか?

 

釜野 2週間という短期間だったこともあり、単純な語学力としては劇的に成長したとは言えませんが、相手が伝えたいことを理解できるまで聞き返せるようなマインドは身に付きましたし、もっと英語スキルを向上させたいと思うようになりました。新しい部署の業務でも、これまで以上に英語の重要性を感じており、個人的に勉強を続けております。

 

一方で、短期海外派遣研修での経験を通じて、英語は意思疎通のための道具でしかないとも痛感しました。お互いに理解するためには、諦めずに粘り強く話し合うことが大切であることに気づけました。

粘り強くコミュニケーションをとることは、時には面倒だと感じる時もあると思います。すぐに諦めてしまうことは簡単ですが、そこで諦めずにお互いの考えについて話すことができれば、より良いものを生み出せることがわかりました。この研修を通じて得た「諦めずに粘り強く話し合うこと」は、今後のキャリアでも活かしていきたいと思っています。

 

-英語のコミュニケーション以外で成長や変化を感じられたことはありましたか?

 

釜野 研修の対象が若手社員だったので、自分と同じくらいの世代の社員が「海外で仕事することについて、どう思っているのか」を聞けたことがよかったと思います。

 

また、マレーシア人の学生や先生からは、働き方に対する意識を聞く場面があり、日本とマレーシアでは価値観に大きな違いがあると感じました。

 

実を言うと私は、自分から人に積極的にグイグイ話しかけていくことはそれほど得意ではないタイプでした。そのため、マレーシア人メンバーに積極的に話しかけることや、見知らぬマレーシア人に街頭インタビューしてアンケートをとることに対しては、ハードルの高さを感じておりました。しかし、実際に挑戦してみると、意外とできるということに気づくことができました。

コミュニケーションを積極的に取りにいくということに対するハードルが下がったという意味でも、海外短期派遣研修にチャレンジできてよかったと思っています。今後は、これまでよりも積極的にコミュニケーションをとりにいけるかなと思います。

キャリア観の変化

-海外短期派遣研修に参加することによって、キャリア観の変化はありましたか?

 

釜野 一人の技術者として新しい技術を作りたいという思いは今でも変わっておらず、その意味でのキャリア観の変化はありません。

 

ただ、今回の海外短期派遣研修では、海外の人や違うバックグラウンドを持っている人と一緒に働くことの難しさと面白さを知りました。この経験を今後のキャリアに組み込んでいけたら、とても面白いと感じています。

日本人や自分だったら思いつかないような考え方や視点が得られるので、海外の人とも一緒に仕事したいと考えています。

どのような社員に推奨したいプログラムか

-この海外短期派遣研修をどのような方に受けてもらいたいですか?

 

釜野 2週間という短い期間の研修なので、1年間の海外トレーニーほど気を張って受ける必要がなく、参加したいと思ったら参加できるプログラムですので、忙しい人でもそうでない人でも参加しやすいです。

海外短期派遣研修は、英語強化や異文化理解を深めるだけでなく、自分の仕事の進め方や、キャリアについて考え直すいい機会になります。忙しい人や、少しでも海外の仕事に興味がある人、チームでの仕事の進め方に悩んでいる人などに、ぜひとも手を挙げていただきたいと思っています。

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