経営理念実現のための教育体系再構築
Q 経営理念、行動指針、教育体系の見直しを行ったことで、会社としてどのようなメッセージを伝えたかったのでしょうか?
多田 : 「次の100年に向けて」というのが、大きなメッセージだと考えています。先人の知恵や築き上げてきたもの、信念を基に経営理念や行動指針を整理しました。
社員が自律的に成長し、やりがいを持って業務に取り組んでいくことで、会社も持続的な成長を実現し、次の100年を作っていきたい。このような意味を持っています。
経営理念、行動指針、人事育成方針
Q 教育体系構築にあたり、こだわった点や工夫した点はありますか?
鷺坂 : 我々が関わったのは、期待される行動をとるために必要な知識やスキル、姿勢の整理、NG行動チェックリストの作成などです。特に若手3年目までは、年次終了時のゴール像や期待行動を細かく整理しました。他のグレードとの違いや整合性の確認、行動指針との紐づき、このあたりは特にこだわりました。
多田 : また、一人が作るのではなく、人材育成室全員で作成するということが工夫した点です。自分のグレードに近い部分についてメンバーがそれぞれ担当し、関係者へのヒアリングや議論を繰り返して推敲を重ね、「自分たちはこのようになっていけば、経営理念を実現できる人材になれる」というものを形にしていきました。新教育体系構築にあたり、人事企画室他、協力してくださった方々に、心から感謝しています。
G2 成長マップ
Q キャリアについて考える機会が多いですが、どのような想いからこのような機会を設けたのでしょうか?
多田 : 「キャリア」と聞くと、仕事上のキャリアパス(外的キャリア)を想起する方が多いと思います。会社で行う研修なのでその意味も含みますが、どちらかというと、自分の人生をよりよくしていくために(内的キャリア)という意味で、このような機会を設けています。キャリア研修では、MUST, WILL, CANの考え方を取り入れています。自分にとってできることを明確にし、やらなければいけないことを整理し、実践しながら、やりたいことを勝ち取っていくというサイクルを就業に限らず、人生そのものにおいて身に付けてほしいと考えています。
教育体系図