サービス業界F社様では、中期経営計画の方針の変換に伴い、サービス品質の向上や、人材定着に資する組織体制を整えるだけの、専門人材とゼネラリストを育成することを人材戦略として掲げていた。
一方で、中期経営計画を実行していくためには、経営と職場をつなぐ管理職を担う人材不足しているという課題があった。
上記、課題に対して、3年間で管理職および管理職候補者を数百名育成することを目標として設定した。
その一環として、人事制度の見直しとともに、管理職となる役割の範囲を広げ、その役割に昇格した人向けに、期待役割を認識させ、その役割を全うする上で必要なスキルを付与する研修を創設することを決定した。
・自分の役割を正しく理解し、管理職にふさわしい態度と言動が取れるようになる
・社内外の関係者(特に年上部下)と良好な関係を築き、相手を動かすことができるようになる
・管理職として人の特性を正しく見抜き、相手に応じた対応ができるようになる
ワークシート作成やeラーニング等の事前課題を課し、研修中はアウトプット中心にすることで、集合して学ぶことへの動機を向上させる設計とした
研修中だけでなく、今後の職場での「横の繋がり」の生成および、お互いに活発な意見交換をできることを目指し、受講生が短時間でも頻度多く意見交換できる場を設計した
研修で学んで終わりにするだけでなく、学んだ内容を実践し、振り返りを行うという設計にすることで、不明点の解消や学びの定着の向上を図った
•「研修で学んだことは、職場で活かせそうですか?」という質問で、すべての受講生が、職場で役立つ学びを得ることができたと回答。(五段活評価中、5.活かせる、4.やや活かせる、と回答した割合)
•管理職として必要なコミュニケーションの取り方を理解することができたというコメントが多く見られた
•また、様々な立場の方の意見を聞けたことで、他部署の状況を把握でき、横のつながりの醸成に向けた第一歩を踏み出せたというコメントも見られた