サービス業界F社様では、中期経営計画の方針の変換に伴い、サービス品質の向上や、人材定着に資する組織体制を整えるだけの、専門人材とゼネラリストを育成することを人材戦略として掲げていた。
一方で、中期経営計画を実行していくためには、経営と職場をつなぐ管理職を担う人材不足しているという課題があった。
上記、課題に対して、3年間で管理職および管理職候補者を約800名育成することを目標として設定した。
その一環として、人事制度の見直しとともに、管理職となる役割の範囲を広げ、その役割に昇格が見込まれる人向けに、期待役割を認識させ、その役割を全うする上で必要なスキルを付与する研修を創設することを決定した。
・管理職の仕事に対して前向きな姿勢で取り組み、受け身ではなく自分から主体性を発揮して行動する
・会社の一員であるという自覚を持ち、現場のメンバーに対して会社の方針を自分の言葉で伝えられる
・社内外の関係者(顧客、メンバー)に動いていただくための適切なコミュニケーションを取る
ワークシート作成やeラーニング等の事前課題を課し、研修中はアウトプット中心にすることで、集合して学ぶことへの動機を向上させる設計とした
研修中だけでなく、今後の職場での「横の繋がり」の生成および、お互いに活発な意見交換をできることを目指し、受講生が短時間でも頻度多く意見交換できる場を設計した
研修で学んで終わりにするだけでなく、学んだ内容を実践し、振り返りを行うという設計にすることで、不明点の解消や学びの定着の向上を図った
•「研修で学んだことは、職場で活かせそうですか?」という質問で、96%受講生が、職場で役立つ学びを得ることができたと回答。(5段階評価中、5.活かせる、4.やや活かせる、と回答した割合)
•現状と管理職になった際の視点の違いを体感でき、どのような視点で働けばよいかが明確になったというコメントが多く見られた
•また、指示を待つのではなく、自身で問題を考えて、周囲とコミュニケーションを取っていくことが必要だというコメントが多く見られた