「あなたが望む仕事・働き方」の問いには「安定した環境」を望む回答が7割以上と高く選ばれ、「仕事とプライベート」のバランスを重視する項目に関しても6割を超えています。
「自分なりのやり方」を大事にしたい意向も5割半ばと高い傾向にあり、総じて自分のペースを大事にしながらキャリアを築いていきたい様子が読み取れます。
一方で、仕事に「スケールの大きさ」や「新しさ」を求めたり、「高い目標」に挑戦したりといった野心的な様子は低い結果でした。
勤務先におけるキャリア展望を5段階でたずねたところ、肯定的な評価よりも否定的な評価の割合が約1割上回る結果になりました。
「この勤務先で働くことは自分のキャリア形成にとって重要な意味がある」という項目のみ、肯定的評価と否定的評価が拮抗しました。
直接的にキャリアを支援する「異動・配置」はキャリア展望との相関が高いことがわかりました。
特に、自身が従事する仕事に対する認識とキャリア展望は総じて高い相関がみられ、 一方では、安定的な働き方や仕事とプライベートの両立を支援する項目については、キャリア展望との相関は低い結果となりました。
組織の器が大きいと認識している群と小さいと認識している群ごとに、「キャリア展望」と「キャリア展望に影響を及ぼす項目」満足度の上位15項目・下位5項目との相関係数を出し、さらにその差を確認しました。
「異動・配置」「意義・やりがい」「興味・楽しさ」に関しては、組織の器の大小にかかわらず、キャリア展望を高めると考えられます。
組織の器が大きいと認識している群では、キャリア展望との相関が高い項目において、総じて高い相関がみられました。すなわち、器が大きな組織では、企業が行う直接的なキャリア支援や勤務先への信頼/期待を高める施策が従業員のキャリア展望を高めることにつながると考えられます。
差分が大きかったものについて、「成長の機会」「自己主導で異動できる機会」「ワークライフバランス」「テレワークの推進」「雇用保障」は、組織の器が大きいと認識している群ほど相関も高い結果が示されています。つまり、器が大きな組織であれば、上記に関する施策は従業員のキャリア展望を高める可能性が強くなると考えられます。
一方で、「定時までの時間内で仕事を終える雰囲気」は組織の器が小さいと認識している群のほうが器が大きいと認識している群よりも相関係数が高く、器が小さな組織であればキャリア展望を高める可能性が考えられますが、器が大きな組織であれば 「定時までの時間内で仕事を終える雰囲気」とキャリア展望との関連はほとんどないと考えられます。
調査結果の全体・図表・付帯資料についてはレポートをご覧ください。
2003年の創立以来、大手企業を中心に1,493社以上の人材育成・研修をご支援してきました。
受講者の行動変容に繋がる育成プログラムを開発し、「育成の成果」を見える化するサーベイのご提供も行っています。
これからも、お客さまの目指す姿に寄り添い、意義ある学びの場を提供し続けます。
綿密な打ち合わせと連携により、会場が異なる開催となっても、安定した進行と受講者へ同質の学びの提供が可能です。クラス間で学びや気づきにバラつきが出ないよう、事前及び各開催日毎に講師とのすり合わせを実施しています。
お客さまに意義ある学びの場を提供するために、カスタマイズを積極的に実施しています。カスタマイズ専門部署に15名以上が在籍し、多くの研修でカスタマイズを実施しています。
アルーの研修は、「わかる」だけでなく「できる」に到達することを研修の目的としています。「100本ノック」と呼ばれるケーススタディ演習や、研修後の職場での実践を促すサーベイなど、受講者の行動変容に繋がるプログラムやサーベイをご用意しています。