catch-img

「嬉しい」と思われる内定者フォローの内容とは?辞退を防ぎ入社後の立ち上がりを支援

「内定を出した学生が本当に入社してくれるか」——。この不安は、近年の人事担当者にとって日常の一コマになっています。売り手市場が続くなか、内定辞退率は上昇傾向にあります。懇親会や面談、内定者研修などさまざまな施策を打ってはいるものの、「本当に効果が出ているのか」という手応えのなさを抱える担当者は少なくないでしょう。

この記事では、内定者フォローを「時期×心理状態×施策」の3軸マトリクスで再設計します。単なる辞退防止にとどまらず、入社後3か月の立ち上がりまでを見据えた設計思想と具体策を解説します。「結局、今の内定者フォローって辞退防止に本当に効いているのか?」「施策を打つだけで『やった気』で終わっていないか?」という問いに、設計の構造から答えていきます。

この記事でわかること

  • 内定者フォローが「効かない」3つの典型原因と、そのメカニズム
  • 内々定期から入社直前までの「時期×心理×施策」マトリクス
  • 辞退防止だけでなく「入社後3か月」までを測るKPI設計テンプレート
  • 「連絡過多」「課題過多」「放置」などの逆効果リスクと、適正量の判断軸
  • 内定者期→導入研修→3か月フォローまでを繋ぐ一貫設計サンプル

🔗おすすめ資料:25卒内定者調査レポート~内定者フォローの”正解”とは~

この記事の監修者

落合 文四郎

アルー株式会社
代表取締役社長
落合文四郎

1977年、大阪府生まれ。 2001年、東京大学大学院理学系研究科修了後、株式会社ボストン コンサルティング グループ入社。 2003年10月、株式会社エデュ・ファクトリーを設立し、代表取締役社長に就任。 2006年4月、アルー株式会社に社名変更。京都大学博士(経営科学)。

内定者フォローとは——辞退率上昇の今、なぜ設計を見直す必要があるのか

内定者フォローとは、内々定〜入社までの期間に、内定者の入社意思を固め、入社後にスムーズに立ち上がれる状態をつくる一連の施策を指します。懇親会、面談、内定者研修、eラーニング、社内報、課題提出、メンター制度など、手段は多岐にわたります。

内定者フォローの定義と目的

内定者フォローには大きく2つの目的があります。1つ目は辞退防止であり、内定承諾後も並行して他社と比較し続ける学生の入社意思を固めることです。2つ目は入社後の立ち上がり加速——入社初日のスタートラインを上げ、配属後3か月の戦力化を早めることです。

多くの企業は1つ目に偏りがちですが、内定者フォローを「辞退防止策」だけで設計すると、入社後の活躍まで見たときに投資対効果が見えにくくなります。2つの目的を同時に追うことが設計の出発点です。

売り手市場で辞退率が上昇している背景

新卒採用市場は、少子化と複数内定の常態化により、学生1人あたりの内定保有数が増加傾向にあります。内定承諾後の辞退——いわゆる「オワハラ離れ」「内定ブルー」「親ブロック」——も無視できない規模になっており、内定式までの離脱、内定式後の揺らぎ、入社直前の急な離脱と、辞退タイミングも多様化しています。

この市場環境では、内定を出した後の数か月間こそが採用活動の本丸です。選考で見極めた優秀な学生を「逃さない」ための設計が、内定者フォローに求められています。

「やらないと辞退する」のか?

「内定者フォローって辞退防止に本当に効いているのか?」と感じている担当者は少なくないでしょう。正直にお伝えすると、フォローの有無だけで辞退率が劇的に下がるわけではありません。志望度が高い学生はフォローが薄くても入社しますし、志望度が揺らいでいる学生はフォローをしても辞退します。
ただし、設計の質によって2つのことが大きく変わります。1つは「揺らぎ層」を意思決定の側に押し戻せるかどうか。もう1つは、入社した内定者の3か月後の立ち上がりです。後者を効果指標に含めて初めて、内定者フォローは「辞退防止策」から「初期戦力化の起点」に位置づけ直されます。
内定者研修について詳しくは以下の記事をご参照ください。

🔗関連記事:【事例あり】内定者研修7つのコツを解説~面白い内容・実施期間・例~

内定者フォローが効かない原因——「やった気」「重い会社化」「放置」のメカニズム

「施策はやっているが効果を実感できない」という状態には、典型的な3つの原因があります。

「やった気フォロー」が起きる構造

懇親会を開いた、面談を実施した、内定者研修を組んだ——施策の実施数は積み上がっているのに、内定者の不安や疑問が解消されていない状態です。

原因は、施策の目的と内定者の心理状態がズレていることにあります。たとえば「内定式後の揺らぎ期」に同期との懇親会をやっても、内定者が抱えているのは「自分はこの会社で活躍できるのか」「配属はどうなるのか」という個別の不安です。集団で交流する施策だけでは届きません。施策単体の良し悪しではなく、心理状態と施策のマッチングが問題なのです。

連絡過多・課題過多で「重い会社」と認定されるメカニズム

逆方向の失敗もあります。「辞退されないように」と毎週のように連絡を入れ、内定者研修や課題提出、社内報、SNSコミュニティと施策を盛り込みすぎた結果、「学生時代の最後の時間を奪う重い会社」 と認識されてしまうケースです。

特にZ世代は、就活終了後の自由時間を大切にする傾向が指摘されています。施策の量を増やすほど、「入社後もこんな感じなんだろうな」と推測され、辞退を呼び込みます。

「放置」で揺らぎ期に辞退される構造

3つ目は逆に施策を絞りすぎるパターンです。内定式以降、入社直前まで4〜5か月、ほぼ接点がないという設計だと、内定者は他の内定先との比較を続け、知人からの誘いや親からの説得、SNSで見かける他社の派手な内定者施策などの影響を受け続けます。

「何もしないこと=信頼している証」ではなく、内定者から見ると「忘れられている」と感じられます。揺らぎ期の心理に対して、適度な接点設計が必要です。

時期×心理状態×施策のフォロー設計マトリクス

内定者の心理は時期によって明確に変化します。同じ施策を一律に打つのではなく、フェーズごとに「いま打つべき施策」と「いま避けるべき施策」を切り分けることで、設計の精度が一気に上がります。

フェーズごとに変化する内定者の心理

内々定〜入社までを、4つのフェーズで捉えます。

フェーズ

時期(目安)

内定者の心理状態

行動傾向

① 内々定期(高揚)

内定通知〜内定式前(6〜9月)

内定獲得の高揚感、選ばれた実感

他社辞退の決断、SNSへの報告

② 内定式前(不安)

内定式前1〜2か月(9〜10月)

入社実感が湧き始める、不安が表面化

同期や先輩への情報収集

③ 内定式後(揺らぎ)

内定式後〜入社3か月前(11〜12月)

他社との比較、親・周囲の影響

比較検討、辞退の最終判断

④ 入社直前(現実化)

入社3か月前〜入社(1〜3月)

配属・上司・仕事内容への具体不安

入社準備、学生最後の時間確保

「高揚→不安→揺らぎ→現実化」と心理が動くため、打つべき施策の中身が変わります。

フェーズ別の推奨施策と避けるべき施策(一覧表)

フェーズ

推奨施策

避けるべき施策

① 内々定期

個別面談で意思確認/会社理解を深める情報提供/オファー面談

過度な接触(高揚感を冷ます)/重い課題

② 内定式前

内定式の事前案内/同期接続の場/先輩座談会

一方的な情報送付/長時間拘束の懇親会

③ 内定式後

個別の不安解消面談/配属イメージの提示/キャリアイメージの提示

集団懇親会だけで終わらせる/連絡頻度の急減

④ 入社直前

入社に向けた具体準備支援/eラーニングでの基礎習得/同期との関係構築継続

課題詰め込み/学生最後の自由時間を圧迫する施策

ポイントは、③内定式後の揺らぎ期に「個別性」をどう確保するかです。集団施策(懇親会・社内報)は接点維持には機能しますが、揺らぎ期の不安には届きません。1on1面談やメンター制度、配属イメージの早期提示など、「あなた個人を見ている」というメッセージが効果的です。

フェーズ表の使い方と自社設計への落とし込み

このマトリクスは、自社の年間スケジュールに重ねて使います。具体的には次の3ステップです。

  1. 現状の施策をフェーズに割り当てる——自社が現在実施している施策を、4フェーズのどこに位置づけているか書き出す
  2. 「避けるべき施策」と照合する——逆効果リスクのある施策が混ざっていないか確認する(課題量、連絡頻度、拘束時間)
  3. 空白フェーズに推奨施策を補う——特に③内定式後の揺らぎ期は施策が薄くなりがちなので、個別接点を意識的に置く

「全フェーズに何かを盛り込む」ではなく、フェーズごとの目的を絞って施策を厳選することが、「重い会社化」を避ける鍵になります。

効果を出す内定者フォロー設計の原則と避けるべきアンチパターン

時期と施策の対応関係を整理した後は、設計全体を貫く原則を持っておくことで、施策の追加や削除の判断がぶれなくなります。

設計原則:「重くない・繋がる・実感」を貫く

  1. 個別性を確保する——集団施策だけに偏らず、必ず1on1の接点を入れる(特に揺らぎ期)
  2. 適正量を守る——月1〜2回の接触を上限の目安にする。「連絡しすぎない」勇気を持つ
  3. 目的を絞る——1施策に複数目的を詰めない(懇親会で同期接続と業務理解と意思確認を同時に行うのは無理)
  4. 入社後接続を前提にする——内定者期で完結させず、導入研修・3か月フォローと一貫設計する
  5. 成果を2点で測る——辞退率だけでなく入社後の立ち上がりも測定する

アンチパターン早見表(連絡過多/課題過多/放置/オヤカク失敗)

アンチパターン

起きていること

リカバリ方法

連絡過多

週次以上で内定者全員に一斉連絡。返信のプレッシャー

月次に減らす/個別連絡と集団連絡を分離

課題過多

eラーニング・レポート・読書感想と複数同時進行

週あたり所要時間2時間を上限に設定

放置

内定式以降、入社直前まで接点ゼロ

月次のメンター接点を最低限置く

オヤカク失敗

親への説明資料・接点ゼロ。「親に反対された」で辞退

親宛資料の送付/家族説明会の実施

同期強制交流

「仲良くなって」が前提の長時間懇親会

同期接続は短時間×複数回に分散

集団研修一発勝負

内定者研修1日で「自社理解」「同期接続」「マインドセット」を全部やる

目的別に複数施策に分解

Z世代の価値観に沿った出し分け

Z世代の内定者は、情報の透明性や成長実感、個の尊重に敏感です。
設計に反映する具体例として以下が挙げられます。

  • 情報透明性:配属プロセス、評価制度、初任給の内訳まで踏み込んで開示する
  • 成長実感:内定者期から 「成長している自分」を実感できる小さな課題 を置く
  • 個の尊重:一律施策ではなく、内定者ごとに関心テーマを聞いて個別接点をつくる

「同期と仲良くなって入社してほしい」だけでは設計として弱く、個別に向き合っているメッセージを施策の端々に込めることが、Z世代には効果的です。
弊社アルーは内定者研修から導入研修まで一貫設計できる「新入社員研修」を提供しています。詳しくは以下のページをご覧ください。
新入社員研修

内定者期から入社後3か月までの一貫設計——「わかる」ではなく「できる」状態で入社させる

内定者フォローは単体で完結させず、導入研修・3か月フォローまでの一貫設計にすることが、最終的な成果を決めます。

内定者期に「わかる」を作る課題設計

内定者期にやるべきことは、「業務スキルの先取り習得」ではなく、社会人としての考え方の予習です。具体的には以下のようなカリキュラムがおすすめです。

  • 学生と社会人の違い(価値の提供者になるという視点)
  • 自分の働く意義の言語化
  • 経験から学ぶ習慣(内省と反省の違い)
  • 自社らしさ・行動指針の理解

eラーニングや軽い課題で「わかる」状態を作っておくと、導入研修で 同じ内容を初めて聞く時間を圧縮でき、実践演習に時間を回せます。

導入研修で「できる」に変換する設計接続

内定者期で「わかる」を作っておいた前提で、導入研修では「できる」への変換に集中します。具体的には以下のような導入研修を設計するのがおすすめです。

  • 演習量を増やす(報連相、ビジネス文書、マナーの反復演習)
  • グループワークでアウトプット→フィードバックのサイクルを回す
  • 「相手視点」「主体性」など内定者期の概念を 行動として発揮する場面を作る

ここで重要なのは、内定者期に学んだ概念を導入研修の冒頭で必ず参照することです。「内定者期のあのワークで考えた『働く意義』を、今日の演習で実際の行動として表してください」という接続が、学びを一本の線にします。

3か月時点の立ち上がりまで見据えた設計サンプル

内定者期から入社後3か月までを、時系列の設計サンプルとして示します。

時期

主要施策

ねらい

内々定期(6〜9月)

個別面談、オファー面談

意思固め

内定式前(9〜10月)

内定式準備、先輩座談会

自社理解の深化

内定式後(11〜12月)

自己認識ワーク、同期プロジェクト開始、メンター接続

揺らぎ期の個別接点確保

入社直前(1〜3月)

eラーニング(社会人基礎)、家族向け資料、入社準備

「わかる」状態形成

入社〜1か月

導入研修(マナー、報連相、相手視点、価値観ワーク)

「できる」への変換

このスケジュールに、自社の年間カレンダーと予算を重ねて、「いつ・誰が・何時間・予算いくら」を埋めていけば、上長への提案資料の骨格が完成します。
弊社アルーは内定者期から導入研修・3か月フォローまで一貫設計できる「階層別研修」を提供しています。詳しくは以下のページをご覧ください。

🔗研修サービス詳細:新入社員研修

成果をどう測るか——辞退率と入社後立ち上がりまでのKPI設計

「KPIは? 予算対効果は?」と上長から問われたときに、根拠を持って答えられる設計図がここで必要になります。

内定者フォローKPIの2点測定思想

内定者フォローのKPIは、入社までと入社後3か月の2点で測ります。1点目だけだと「辞退は減ったが入社後にすぐ離脱」という見え方になりかねず、施策の真価が判定できません。

「研修後にスコアが上がるだけでは意味がない、3か月後の現場での発揮まで測って初めて成果」——これは研修効果測定の基本ですが、内定者フォローにも同じ思想を持ち込みます。なお内定承諾率は内定式時点ではなく、内定通知時点で確定する採用フェーズの指標のため、内定者フォローのKPIからは外し、フォロー期間中の動きを捉える指標に絞り込みます。

KPI設計テンプレート(項目・算出方法・目標値)

KPI項目

算出方法

測定タイミング

目標値の考え方

辞退率

辞退者数÷内定者数

入社直前

前年同期比-5pt

接触頻度満足度

「ちょうど良い」と回答した内定者比率

内定式後・入社直前の2回

80%以上

入社時準備度

入社時アンケートの「自社理解」「同期接続」「業務イメージ」3項目スコア

入社初日

4.0/5.0以上

立ち上がりスコア

上司による行動評価(社会人基礎/業務適応/関係構築)

入社3か月時点

3.5/5.0以上

早期離職率

入社3か月時点の離職者数÷新卒入社数

入社3か月時点

0%

5項目すべてを毎年厳密に測る必要はありません。最低限「辞退率」「立ち上がりスコア」「早期離職率」の3点を継続測定すれば、設計の改善ループは回り始めます。残りの「接触頻度満足度」「入社時準備度」は、施策を再設計した年度に振り返り用として加える運用が現実的です。

上長への提案資料への落とし込み

KPI設計ができたら、上長への提案資料は次の構造でまとめます。

  1. 現状:直近数年における辞退率・離脱率の推移
  2. 課題仮説:4つのフェーズ別に空白・過剰を可視化
  3. 設計案:4つのフェーズ別の推奨施策と避けるべき施策の整理
  4. KPI:上記5項目のうち継続測定する2〜3項目と目標値
  5. 予算:施策別の所要工数と外注/内製の判断
  6. 意思決定の論点:「課題量を増やすか減らすか」など、上長に判断を求める論点を明示

現状の課題をクリアに説明した上で、4つのフェーズ別にやるべきこと、やめるべきことを説明することで、上長の承認が得られやすくなります。
研修効果測定について詳しくは以下の記事をご参照ください。

🔗関連記事:研修効果測定のやり方とは?4段階評価モデルや具体的な指標を解説

🔗おすすめ資料:25卒内定者調査レポート~内定者フォローの”正解”とは~

内定者フォロー実施企業の取り組み事例——施策の組み合わせと成功要因の読み解き

実際に内定者フォローを再設計した事例から、設計のポイントを抽出します。

大手製造業における「価値観ワーク+内省」型の内定者期設計

規模・対象者

アルーが支援した大手製造業(従業員5,000名規模)では、新卒内定者100名程度を対象とした、内定者期〜導入研修までの一貫プログラムを設計しました。

課題

従来の内定者フォローは懇親会と社内報送付が中心であり、施策を実施してはいるものの入社後3か月時点で「自社らしさへの理解」や「主体的な行動」が定着していない状態でした。早期離職こそ発生していないものの、配属後の立ち上がりが遅いという課題感がありました。

実施した施策

内定式前のキックオフにて、性格診断ツールを活用した自己認識ワークを実施し、グループ単位で対話を継続させました。内定式当日は キャリア講話と自社理解を組み合わせ、内定式後〜入社直前にかけては、内定者グループによる「自社の強み×自分の好き・得意」プロジェクトを3か月運営しました。導入研修では、このプロジェクトのアウトプットをコンテスト形式で発表する設計とし、内定者期から導入研修までを「学びの連続線」として接続しました。

成果

内定者の辞退数は例年通り低い水準にとどまりました。導入研修との接続を明示したことで、導入研修に対する主体的な姿勢が施策実施前に比べて向上しました。また、導入研修の講師からも「主体的に質問や提案する行動が増えた」と高い評価を得ました。

設計のポイント

単発の懇親会で終わらせず、入社前から「考える経験」を積ませた点です。さらに、導入研修との接続を体系化することで、内定者期間の学びが入社後に活きる設計にしました。また、負担感が強まって「重い課題」とならないよう、個人ワークとグループ対話をバランスよく組み合わせたことが成功の鍵となりました。

🔗おすすめ資料:25卒内定者調査レポート~内定者フォローの”正解”とは~

まとめ——内定者フォローを「辞退防止策」から「初期戦力化の起点」に変える

内定者フォローは、施策の量や派手さで成否が決まるものではありません。時期×心理状態×施策のマッチング、適正量の見極め、入社後3か月までを見据えた一貫設計 ——この3つの視点で設計し直すと、辞退率の数字だけでなく、入社後の立ち上がりまで動かせる施策に変わります。

「やった気で終わっていないか」「やりすぎて重い会社になっていないか」「放置で揺らがせていないか」——この3つの問いを、フェーズごとに自社の施策に当ててみてください。空白や過剰が必ず見つかります。そこから、自社の内定者フォローは辞退防止策から、初期戦力化の起点へと位置づけが変わっていきます。

≫アルーに相談する

内定者フォローについてのよくある質問(FAQ)

Q

内定者フォローの予算規模はどの程度を目安にすべきですか?

A

内定者1人あたり年間数万円〜十数万円が一般的な目安です。ただし、施策ごとの所要工数(社内人件費)を含めて算出することが重要です。懇親会や面談は単価が低くても工数が大きく、eラーニングは初期投資後の単価が下がります。「外注費+社内工数」をセットで可視化することが、上長への提案の説得力につながります。

Q

採用人数が少数(5〜10名程度)の場合でも、マトリクス設計は使えますか?

A

使えます。むしろ少人数のほうが個別接点の確保が容易で、マトリクス通りの設計に近づけやすいです。集団施策(懇親会、内定者研修)を簡略化し、1on1面談とメンター接続を中心に据えるだけで、フェーズ別の対応は組めます。逆効果リスク(課題過多、放置)も人数が少ない分だけ可視化しやすくなります。

Q

オンライン中心と対面中心、どちらが効果的ですか?

A

「目的別に使い分ける」が正解 です。同期接続と関係構築は対面が有利、情報提供と基礎学習はオンラインが効率的、個別面談はどちらでも成立します。地方学生や遠方の内定者を抱える場合、対面一辺倒は機会格差を生むため、ハイブリッド設計が現実解です。Z世代はオンライン慣れしていますが、「対面で会えた経験」は意思決定の重要な材料になります。

Q

親へのフォロー(オヤカク)はどこまでやるべきですか?

A

業種・採用ターゲットによりますが、親宛の会社紹介資料の送付と、必要に応じて家族説明会の開催が現実的なラインです。「親に反対された」は内定式後の辞退理由として一定数あり、対策コストの割に効果が大きい施策です。ただし、過度な接触は内定者本人が「子ども扱いされている」と感じるリスクもあるため、親への接点は内定者本人の同意を取った上で設計することが重要です。

アルー株式会社
アルー株式会社
20年以上、企業向けに人材育成コンサルティングや研修を提供してきた。新入社員・管理職といった階層別研修や、海外駐在員やグローバルリーダーなどのグローバル人材育成、DX人材育成に強みを持つ。その実績は取引企業総数1400社以上、海外現地法人取引社数400社以上に及ぶ。京都大学経営管理大学院との産学連携など、独自の研究活動も精力的に行っている。

新入社員に関する記事

タグ一覧

メガメニュー格納セクション
お問い合わせ
無料資料請求

予約受付中のセミナー

人気記事ランキング

ブログ内検索