2045年に訪れると言われるシンギュラリティ(注 技術的特異点。AIが人間の知能を凌駕する時点のこと)。Chat GPTなどの、大規模言語モデルを応用した自然言語で様々なやりとりができるツールの登場により、その到来によりリアリティを感じるようになった方も多いのではないでしょうか。これまで人類が体験したことのない時代に向けて、AIとの付き合い方の検討が必要とされています。
そのような中、『AI親友論』という大変興味深いタイトルの本が出版されました。著者は、西田幾多郎・田邊元らを始めとした京都学派を生み出し、日本の哲学研究をリードする京都大学文学研究科哲学専修を率いている出口康夫教授。「AIと親友になることができるか」という問いを追求する出口教授の思索を紐解くと、そもそも「わたし」とは何かという根本的な問いから始まり、仲間とは何か、組織とは何か、そして、リーダーはどうあるべきかといった議論につながっていきます。
本セミナーでは、京都大学文学研究科哲学専修から出口教授と五十嵐特定講師をゲストにお迎えし、アルー株式会社のエグゼクティブコンサルタントで京都大学経営管理大学院客員准教授でもある中村俊介が、『AI親友論』を紐解きながら、人や組織のあり方について探求していきます。
▼『AI 親友論』(徳間書店)の詳細
https://www.amazon.co.jp/dp/4198656606/
二“人”の犬と共に京都に暮らす哲学者。京都大学大学院文学研究科哲学専修教授。京都哲学研究所代表理事。京都大学文学部卒、同大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。専門は数理哲学、分析アジア哲学。近年「われわれとしての自己(Self-as-WE)」をキーワードに思索を展開している。近著に『AI 親友論』(徳間書店)など。
▼『AI 親友論』(徳間書店)の詳細 https://www.amazon.co.jp/dp/4198656606/