京大哲学研究者と考える「アンラーニング」
変化が激しさを増し、人生100年時代と言われる現代において、新たなスキルを身につけるリスキリングとあわせて、過去の成功体験から脱却し、自身の価値観や思考の体系を変更したり、その一部を手放す「アンラーニング(学習棄却)」の重要性が注目されています。

普段は心理学や組織論から語られることの多いアンラーニングですが、本セミナーでは、「哲学」という角度からアンラーニングを扱います。

「哲学」というと思想の体系を深く分析するというイメージが強いかもしれません。
ただ、哲学を「概念工学(Conceptual Engineering)」と表現する研究者もいるように、その本質的な価値は、「思想の体系をよりよく作り替える」ことにあります。この営みは、まさにアンラーニングと重なるのではないでしょうか。

今回のセミナーでは、西田幾多郎・田邊元らを始めとした京都学派を生み出し、日本の哲学研究をリードする京都大学文学研究科哲学専修から五十嵐涼介特定講師をお迎えし、アルー株式会社のエグゼクティブコンサルタントで京都大学経営管理大学院客員准教授でもある中村俊介が、哲学の考え方からアンラーニングに活かせることや、京大哲学専修が挑む「社会レベルのアンラーニング」について、対話を通じて探求していきます。

【こんな方におすすめ】

・アンラーニングに関連する知見を得たい
・哲学を人材開発に取り入れるヒントを得たい
・京都大学哲学専修の最近の取り組みに興味がある


【セミナー概要】

日時:2023年06月01日(木)14:00~15:00(日本時間 GMT+9)

対象:人事部門・教育部門など研修企画・実施に関わる方

参加費:無料

配信形式:Webセミナー(Zoom Webinar)

申込期限:05月31日(水)00:00まで(日本時間 GMT+9)

セミナーURL送付:05月31日(水)中に送付します

参加方法:メールでご案内するZoomのURLから参加ください

備考:研修を事業とされている企業などの同業他社様、「個人」の方のお申込みはご遠慮いただいております。

【登壇者情報】

五十嵐涼介



京都大学文学研究科哲学専修
特定講師
五十嵐 涼介
京都大学文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。専門は論理学史、論理学・情報の哲学。日本学術振興会特別研究員PDを経て、哲学を実社会に活かす株式会社AaaS Bridgeを創業。現在は西田幾多郎・田邊元らを始めとした京都学派を生み、近年数多くの産学連携研究を手がける京都大学文学研究科哲学専修にて特定講師を務める。

中村俊介さん
アルー株式会社 
エグゼクティブコンサルタント
京都大学経営管理大学院 客員准教授
中村 俊介

東京大学文学部社会心理学専修課程卒。株式会社損害保険ジャパンに入社。その後創業初期のアルー株式会社に入社し、営業マネージャー、納品責任者、インド現地法人代表などを歴任。現在はエグゼクティブコンサルタントとして企業のリーダー育成を手掛けるほか、京都大学経営管理大学院「パラドキシカル・リーダーシップ産学共同講座」の客員准教授を務める。